2014年12月07日

必読本 第1028冊目 35歳から「一生、負けない」生き方 ランチェスター秘密の人生法則

必読本 第1028冊目

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35歳から「一生、負けない」生き方 ランチェスター秘密の人生法則

竹田 陽一 (著),栢野 克己(著)

経済界

¥1,620

単行本(ソフトカバー):261ページ

2013年10月8日 初版



●なぜ、「弱いダメな人」こそ、イヤでも勝手に「大成功! ! 」してしまうのか?

誰も教えてくれなかった!

35歳から天職が見つかり、44歳で天命を知る方法!

●ここ最近、ブログ更新が全くされてなくて、本当に恥ずかしい限りです。

最近、知り合いのコンサルタントの先生の資料の中に

頻繁にそのお名前が出て来て、

何か心に引っかかるものがあったので、

ランチェスター経営の大家、竹田先陽一生の直近の最新刊を

今回、久しぶりに手にとってみました。

竹田先生のランチェスター本は、数年前に大いにハマり、

音声テープを買うほどまでに信奉していたのですが、

最近は忙しさにかまけて、とんとご無沙汰でした。

本書は、竹田先生と何かとご縁が深い栢野さんとの共著です。

●内容は、一言で言ってしまえば、

30代半ばを過ぎて、転職、起業、独立などを目指す人々が、

ランチェスター法則を活用して、

いかにして成功することができるかを解説してくれた本です。

こんなブログを偉そうに書いている私ですが、

最近は、自己啓発系の本を買ったり、読んだりすることは

ほとんどなくなってしまい、

逆にそれらの本がズラーっと本屋に平積みで並んでいたりすると、

シラけた気持ちになることがあります。

まあ、際物というか、タイトルだけはキャッチ―ですが、

一読しても大して使えないだろうなと

直感で思ってしまうものが少なくないということです。

結局、ナポ・ヒル、ドラッカー、デール・カーネギーなどの

古典的名著の焼き直し、引用でしょうが…と考えてしまうのですね。

●本書は、それらの本、中でも、特に、

「誰でも楽して短時間で成功できます」的な路線の“甘い”本とは

対極にあるような本です。

長時間労働、早起き、一点集中主義、量稽古などの重要性を、

ランチェスター法則を根拠に、

丁寧かつ熱いテンションで語ってくれます。

基本的には竹田さんが本編の理論を述べ、

その合間の箸休め的に、栢野さんが補足コラムを述べるという

構成になっております。

栢野さんのコラムは、御自身のブログやFBなどの例のくだけた文体そのままで、

校正もへったくれもないのですが、まあそれはそれで、

イイ味となっています。

●両氏が、多くの読者を獲得しているのは、

いわゆる一流校、一流企業出身で、

失敗知らずのコテコテのエリートではなく、

若い時分は挫折続きの「負け組」であり、

そこから不屈の努力と熱意で、

今の地位を築き上げたところにあるでしょう。

本文には、両氏の自伝、エピソードが数多く紹介されておりますが、

考え方と努力次第で、人間はいくらでも自分を変えることができるのだと

誰もが痛感させられます。

感心したエピソードは多数ありますが、

特に、今ほどテープ学習が一般的ではない時代に、

竹田先生は、相当の金額を払って、

古典的名著の数々をプロの読み手にテープに吹き込んでもらい、

それを繰り返し聞いたというのは、さすがだと思いました。

●独立、起業を考えていて、

ある程度の覚悟やプランはあるのだが、

具体的に時間戦略や商品戦略をどのようにしたらいいのか、

日々の生活をいかにして過ごせばいいのかわからないという方には

最適な本です。

一読すれば、独立して成功することがどれぐらい難しいことなのかを

身にしみて感じることができるとともに、

今までの甘い考えを一掃することができるはずです。

転ばぬ先の杖として、必読の一冊と言えます。


【マストポイント】

巻末 (成功するビジネスマンの時間心得)

@成功の7割は投入時間量で決まることを重視し、

必勝の12時間、圧勝の14時間を連続して守る。

A朝7時30分から仕事にかかり、先手先手と仕事を進め、

朝型人間を続ける。

B朝の15分を使って、一日の行動計画をメモにし、

忘れ物や連絡ミスを防ぐ。

Cあれこれと手を広げず、一つの仕事に目標を絞って、

集中効果を出す。

D技術の向上と潜在能力の開発は、量稽古のあとで

起きると認識し、何事も量稽古から始める。

E時間の7割は重要な仕事、主たる目的に投入し、

3割は計画と反省に回す。

F趣味時間を一時停止し、学習や研究のため、

休日の7割を投入し、仕事のナンバーワンづくりを目指す。

G一時的な人間関係の悪化を恐れず、目標達成と関係ないものは

断る勇気を出し、時間のムダを防ぐ。

H残業代がつかなくとも、目先の小さな利益にとらわれず、

目標達成のためには骨惜しみをしない。

I成果が出るまでの苦痛に負けないため、

熱意のある友人を作り、熱意を保ち続けるよう、

仕掛け作りに工夫をする。

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

竹田/陽一
ランチェスター経営(株)代表。中小企業経営コンサルタント。経営戦略の教材DVD・CDを約200巻制作。教材を使った「戦略社長塾」や代理店は全国約25ヶ所。福岡県久留米市出身。明善高校・福岡大学卒後、建材会社を経て東京商工リサーチで約2600社の企業調査や倒産取材に従事。44歳で独立。

栢野/克己
(株)インタークロス代表。零細企業コンサルタント・講演家・天職コーチ。福岡市出身。小倉西高校・立命館大学卒。ヤマハ発動機・リクルートやIBMの子会社・アド通信社を経て独立。




2014年05月16日

必読本 第1027冊目 目に見えないけれど、人生でいちばん大切なこと

必読本 第1027冊目

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目に見えないけれど、人生でいちばん大切なこと

鍵山秀三郎(著) 木村秋則(著)

PHP研究所

¥1,404

単行本:187ページ

2014年2月19日 初版



●リンゴの心が私に自然の叡智を教えてくれた、掃除が人の心を変えた。

人生の達人が語り合うほんとうの幸せとは。

●私が私淑してやまない「掃除の神様」鍵山先生と、

今や映画化までされた「奇跡のリンゴ」を生み出した木村秋則さんの対談集です。

今年初めに出版されました。

鍵山さんは、桜井章一さんや木村一力さんなど、

似たような思想や価値観を持たれている著名人との共著、対談集も

多いのですが、最近は、木村さんと、特に講演会やセミナーなどで

交流を持たれることが度々ということで、

待望の出版ということになりました。

●「掃除」や「リンゴ栽培」などの、

一見、低く見られがちなことを日常の習慣、生業にされてきた

両者ですが、それを倦まず弛まず何十年も継続してきたことから

到達した気づきや信念などには、

我々凡人がハッとさせられるものが少なくありません。

下に、特に心に残った言葉を記しましたが、

大根はドリルのように回転しながら地中で成長する、

小松菜やホウレン草などの葉物野菜は、

一般的には緑色が濃いものが良いものだと思われているが、

それは間違いで、本当に良いものは黄緑がかっているものだなどという

木村さんの農業関係のウンチク話には、

目から鱗が落ちるようなものが多数ありました。

●この本を読破しますと、

本当に自分が信じたことや達成したい夢や目標があれば、

どんなことにも屈せずに継続することが大切で、

そのような「狭き門」をくぐって来た者だけに

最後は神が微笑むというか、

大願成就する、願望実現するということを痛感させられます。

誰もチャレンジしようと思わなかった、

困難な道を極めた達人2人の生き様からは、

多くの勇気とヒントを確実に得られるはずです。

対談集なので、肩肘張らずにサラッと読破できるのも

おススメな点です。




【マストポイント】

@「鍵山:私が尊敬する森信三先生は、『痛苦骨を噛む』という言葉を

残しておられます。

失敗や過ちこそが、自己教育の中核だと。

失敗こそが、自分を成長させてくれるんですね。

多くの方は、失敗は成功の反対だと思っていらっしゃるかもしれません。

しかし、成功の反対は失敗ではなく、目標を持たないことなんです。

ですから、結果はどうであれ、目標を持ったということ、

それ自体が非常に尊いことだと思っております」

A「木村:私がリンゴの木のお世話をする時には、

『もし自分がリンゴの木だったら』と考えます。

『自分だったら寒いだろう』『自分だったら重いだろう』

そう考えることで、今、何をすべきかわかるのです。

リンゴの木の身になってみるということですね。

人間も、『相手の身になってみる』といいですね。

そうすれば、人の痛みや苦しみも見えてくるんじゃないでしょうか」

B「鍵山:掃除をしますと生き方が変わるんですね。

私も最初は、ただきれいにすればいいと思っていたんです。

どうやったら手早くきれいになるか、楽にきれいになるかと。

ところが、今は違うんです。

もう手をかけて、手をかけてですね。

できるだけじっくりやるというふうに変わりました。

そこに喜びを見いだしているのですね。

ですから、私、草刈りなんかをしましても、

刈った草は全部根元をそろえてきちんと置きますね」

(以上本文より。一部改変)





【著者略歴】

木村秋則
株式会社木村興農社代表取締役。1949年、青森県弘前市生まれ。68年、青森県立弘前実業高校商業科卒業後、上京し、トキヨ(株)に入社。実家の都合により退社、帰郷する。農作業に従事、岩木町(現・弘前市)農業協同組合の金融業務に携わる。72年、木村美千子と結婚。木村家に養子入りし、家業のリンゴ栽培を始める。78年、妻が農薬に弱かったことがきっかけで無農薬のリンゴ栽培を始める。10年近くにわたる無収穫、無収入の日々を経て、絶対不可能といわれていた農薬も肥料も使わないリンゴ栽培に成功。

鍵山秀三郎
株式会社イエローハット創業者、NPO法人「日本を美しくする会」相談役。1933年、東京都千代田区生まれ。52年、疎開先の岐阜県立東濃高校卒業。53年、上京し、「デトロイト商会」入社。61年、「ローヤル」を創業し社長に就任。97年、東京証券取引所第一部上場、社名を「株式会社イエローハット」に変更。98年、同社取締役相談役となる。2008年、取締役を退任し相談役に就任。10年、相談役を退任、退社。創業以来続けている掃除に多くの人が共鳴し、有志により「日本を美しくする会」が発足。





2014年05月06日

必読本 第1026冊目 森信三訓言集

必読本 第1026冊目

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森信三訓言集

森 信三(著)

致知出版社

¥1,404

単行本:172ページ

2013年12月19日 初版



●ベストセラー『修身教授録』で知られる著者だが、

それと同時期に生まれた幻の語録が、この『訓言集』である。

約八十年の時を経て甦る、森信三師の真骨頂。

師の肉声が耳の奥でこだまする思いがする。

●本書は、『修身教授録』(必読本第49冊目参照)の著者として名高い、

森信三氏の幻の講義録です。

昨年末に発売されました。

『修身教授録』は、かなり古い本であるにもかかわらず、

人間形成、自己啓発のテキストとして、

名だたる大企業が数多く採用していることでも有名です。

心ある方ならば、既に購入し愛読されていることでしょう。

●本書は、その『修身教授録』の言い足りなかった部分を

補足するかのような、いわばサブ教本とでもいうべき本です。

基本の構成は、上・中・下と分かれ、

教師たるものはいかにあるべきか、人間としていかに生きるべきかなど、

非常に感動的かつテンションが上がるような

人生論、リーダー論を語ってくれる一方、

読書の仕方、時計や万年筆はどんなものを選ぶべきか、

目下の者を呼び捨てで呼ばない、食事の作法など、

非常に細かい、生活の知恵や生きるためのヒントなども丁寧に解説してくれます。

平易な言葉がらも厳しくかつ愛情を持って、

若き人々に生きる指針を講義してくれる内容で、

一読すれば、誰もがこんな先生が自分の恩師だったらなあと痛感するはずです。

●この本が、比較的廉価にもかかわらず、

私がおススメするのは、巻末に、森氏の名言が付録的に

ズラッと列記されていることにあります。

森さんの名言集は既に発売されております(必読本第440冊目参照)が、

それらと併読すれば、氏の教えをより深く

血肉化することができるでしょう。

『修身教授録』を愛読されている方ならば、

文句なく必読です。

森氏の書籍は、本ブログにて数多く書評しておりますので、

是非ご参照くださいませ。



【マストポイント】

@「真に立派な本とは、一字一句が動かせないという書物である。

それゆえ、そういう書物に永い間取り組んでいると、

その一字一句の動かし得ないゆえんが分かってくる。

しかし、これはまだ準備段階で、さらに進めば、その書物の字句内容を、

如何様にでも、自分の言葉で説明できるようになるが、

その境地にまで到らねばならぬ。

かくして初めて、学問の大道が開かれたと言える」

A「天地は最上の書籍である。

それは人間の書いた如何なる書物よりも勝れている。

学者の中にも、天地を読もうとする学者と、書物を読もうとする学者とがある。

そして、天地を読む学者のみが真の学者であり、かかる学者にして、

初めて書物を書く資格がある。

書物だけを読む学者の書いた本は、読めたものではない。

諸君等の勉強も、ここに心せねばならぬ。

常に天地を読む人の書物を読むのでなければ、

本を読んでも大した効はない」

B「貧乏の悲しさは、容易に本を求め得ないことも、

先生はよくご存じであったに違いないが、

先生のお気持ちとしては、たまらないものがおありだったろう。

ある時、こんなことをおっしゃった。

『歩きなさい。電車に乗るのを3度節約したら、

本一つ買えるではないですか。

それで人間の一生が変わって来るんですからネ』と。

それはまことにきびしいお教えであった」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

森/信三
明治29年9月23日、愛知県知多郡武豊町に端山家の三男として生誕。両親不縁にして、3歳の時、半田市岩滑町の森家に養子として入籍。半田小学校高等科を経て名古屋第一師範に入学。その後、小学校教師を経て、広島高等師範に入学。在学中、生涯の師・西晋一郎氏に出会う。後に京都大学哲学科に進学し、西田幾多郎先生の教えに学ぶ。大学院を経て、天王寺師範の専任教諭になり、師範本科生の修身科を担当。後に旧満洲の建国大学教授に赴任。50歳で敗戦。九死に一生を得て翌年帰国。幾多の辛酸を経て、58歳で神戸大学教育学部教授に就任し、65歳まで務めた。平成4年11月21日、97歳で逝去。





ラベル:森信三

2014年04月03日

必読本 第1025冊目 やっておいてよかった 「凡事徹底」の80年

必読本 第1025冊目

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やっておいてよかった 「凡事徹底」の80年

鍵山秀三郎(著) 亀井民治(編)

PHP研究所

1,620円(税込)

単行本(ソフトカバー): 238ページ

2013年11月7日 初版




●「やっておけばよかった」と後悔しない生き方を貫いて80年。

裕福な家庭で育った甘えん坊の幼少時代から一転、

疎開先での苦労ばかりの農作業で目覚めた克己心。

裸一貫で一部上場企業をつくった卓越した経営力。

掃除で社会を美しくしてきた愚直なまでの実行力。

そのすべてが両親の生き様から学んだものだった!

●大変ご無沙汰しております。

久しぶりの更新で、恐縮している次第です。

今回ご紹介する本は、

個人的にも大変多くのご指導とご助言をいただき、

敬愛している、鍵山秀三郎さんの昨年末に出版された初の自伝です。

今までの数多くの著書とは趣が違う一冊だけに、

早く読まなければと、ずっと頭の隅にあったのですが、

年度末の忙しさにかまけて、ずっと未読状態でした。

本日、終日雨で外出をしなかったこともあり、

一気に読みました。

●目次を見ていただくと新奇に感じるはずだが、

生誕時から1年ずつ、現在80歳までが、

年表のごとくただ無味乾燥に並んでいる。

内容的には、その1年ごとに、公私に渡って起こった重要な出来事を冒頭に

箇条書きで記し、それに関して、

著者が感じたことを簡潔に述べるというものになっている。

大変な読書家で、なおかつ筆まめでも知られる著者ゆえ、

文章はいつものことながら軽妙洒脱で非常に読みやすい。

移動時間や休日に、プレッシャーを感じずに、

サクッと読めるという意味では最適な本です。

これぐらいに高名な著者でありますと、

変に回りくどい表現を使ったり、めったに見かけない死語のような難解語を

使って、己の格式を高めようとするかのような方をまま見かけるが、

鍵山さんは、そのような見栄っ張りな部分が微塵も見られない。

若者から年輩まで、幅広い読者を獲得している所以である。

●「情けは人のためならず」とよく言うが、

本書を読破すると、改めて、利他的行動、思いやり、優しさ、愛情が

結局は巡り巡って自分を救うことになるということを痛感させられると共に、

ここまで我欲を捨てて、奉仕の心で人生を生きることが出来るのかということ

に驚愕させられる(「筋」を通すというか、己の信念を貫くために、

自分保有の株約70億円もの創業者利益を放棄しても、自社の上場を遅らせたという!)。

また、ヤクザ、借金、ガンなど、どんな艱難辛苦に遭っても、弱音を吐かず、現状から逃げず、

たった一人で立ち向かった不屈の精神力、逆境力にも大いに鼓舞させられます。

●あくまで謙虚で、人の見てない陰の部分で、

タンポポのようにコツコツと生きることを旨とする鍵山さんは、

本来、人前で聞えよがしに苦労話を披露したり、自分の手柄を大々的に

喧伝するようなことは、最も嫌う方なのであり、

ずっと自伝めいた本の出版を拒んできたと本書にある。

初出のエピソード多数という意味で、やはり鍵山ファン必読であることは

言うまでもなく、日々の生活に忙殺され、人生で大切なことを見失いがちな

経営者、教師の方などにもおススメの書です。

文句なく心が洗われ、様々な気付きを与えてくれます。  



【マストポイント】

@「きれいなところをきれいにするのが掃除」

A「世の中にほんとうの鬼はいなくても、鬼のような人はいます。

私はそのとき、仏様のような人に会った気がしたのです。

そこで私が心に決めたことは、「自分も一生を通じて、

こういう人間を目指そう」ということでした。

たとえ自分がどんなに辛く苦しくても、どんなに厳しい環境にあっても、

間違っても冷たい仕打ちをする鬼のような人間だけにはなるまい。

固くそう誓ったのでした

(雨の中、ガソリンスタンドにずぶ濡れになって入ると、

国民的歌手の藤山一郎と偶然遭遇し、

非常に温かいおもてなしを受けた時のエピソード)」

B「それにしても、この東日本大震災ほど人間の無力さを

思い知らされたことはありませんでした。

そのとき、強く再認識させられたことが、

「人は助け合わなければ生きていけない」という現実でした。

自分一人では生きていけないこと。

人と助け合って生きていく大切さ。

いずれも、自分の権利だけを主張していてはできないことばかりです。

そんな私たちが今回の大震災から学ぶべきは、

自分の権利を控え目にする生き方ではないかと思います」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】


鍵山/秀三郎
昭和8年、東京生まれ。昭和27年、岐阜県立東濃高校卒業。昭和28年、デトロイト商会入社。昭和36年、ローヤルを創業し、社長に就任。平成9年、社名をイエローハットに変更。平成10年、同社取締役相談役。平成20年、取締役辞任。

亀井/民治
昭和21年、鹿児島県生まれ。(株)システムジャパン代表取締役社長。経営コンサルティング、講演活動に従事。アイウィル「経営者能力養成コース」総合指導顧問、「統率力養成コース」専任講師。薩摩大使。






ラベル:鍵山秀三郎

2013年03月14日

必読本 第1024冊目 物語

必読本 第1024冊目

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物語

北野 武(著)

ロッキング・オン

¥1,680

単行本:298ページ

2012年10月15日 初版



●北野武監督にとって「物語」とは何か?

『その男、凶暴につき』から『アウトレイジビヨンド』に至るまでの軌跡。

すべての映画の脚本を語った画期的インタヴュー集。

ベストセラー自叙伝、第10弾。

●本書は、ロッキング・オンの、たけしさんの自叙伝シリーズの最新刊です。

内容の大半は、自身が書いた映画脚本の制作過程裏側を

語るというものになっており、今までの自叙伝シリーズの中では、

「映画」に重きを置いた異色の本と言ってよいかと思います。

北野映画ファンの方には、撮影秘話が数多く語られているという意味で

非常に楽しく読めるはずですが、

特に北野映画に興味がなく、たけしさんの例の軽妙なエッセイを期待した向きには、

少々期待はずれとなるかもしれません。

個人的には、一般にはあまり知られていないハリウッドの裏側情報を

数多く提供してくれた「BROTHER」の話がとても面白かったので、

一読の価値はあるかと思いますが・・・。

若い頃と現在のたけしさんの写真を見比べてみるのも一興です。

●最後の方には、

日本の政治家のリーダー像やTBS系の「ニュースキャスター」のことを

おまけ的に語ってくれております。

最近の総理大臣がダメな理由を語ったり、

楽天やソフトバンクなどのインターネット企業を鋭く批判したりなど、

たけし節が本領発揮された内容で、ファンの方は大いに満足できるはずです。

前回、相方のきよしさんの本を紹介しましたが、

その本と並行して読むと、色々と新発見があり、

ツービートファン、たけしマニアにはたまらないはずです。

ベストセラーの「間抜けの構造」(新潮社)はまだ未読なので、

入手次第、書評を書きますので、今しばらくお待ち下さいませ。


【マストポイント】

@「漫才でもコントでも、一般の社会のレベルがあって、

そのちょっと先の、水先案内人のような位置で、ギャグを言うと笑うんだよね。

あまり先の方はまずいんだよ。頭がおかしい人になるから。

ちょっと先に光を当てたギャグはウケるけど。

いちばん最悪なのは遅れてる人(笑)。

お客よりも遅れたセンスでギャグを言う奴がいるじゃない。

浅草は、その典型で、「もうやめたほうがいい、こいつら」と

思う奴がいっぱいいたの。だから、「俺のは、これよりはいいよ」というのがあったから。

で、ウケだしてくると、客が自分を追い越しそうになるんだよ。

だから徹底的に逃げ回らなきゃいけねえっていうか、リードしなきゃいけないんで」

A「独裁者であるべきなんだよ、リーダーってのは。

民主主義のいちばんよくないのは、理想として、「本当の民主主義を実現しよう」って

言う奴がいるけど、そりゃ間違いなんだ。

建前上は民主主義なんだけど、実際は独裁者じゃなきゃダメだよ。

いいか悪いかを常に多数決で決めてたら、ロクなことないんだから。

国会議員は、そりゃ多数決で選ばれたんだから、それの作った内閣だから民主主義だって言うけど、

そんなバカな話はなくて。

衆愚政治になる可能性もあるわけだから。

圧倒的な独裁者じゃねえといけないんだよね」

B「今みんなこぞって、ツイッターだなんだって、いろんな情報集めんじゃない。

情報集める方は集める方でいいけど、オイラは情報にされるほうなんで。

自分でわざわざ人の情報なんか集める必要ねえし。

何にもしなくても入ってくる情報が、正しい情報だと思うから。

新聞も何も見なくて、何気なく入ってきた情報ってのがあるじゃない。

それがいちばん正しい情報なのかなって。

だから、無理に探しに行くことぁねえかなという」

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】

北野 武
1947年東京都生まれ。お笑いタレント。映画監督、俳優、東京芸術大学大学院映像研究科教授。テレビ番組、CMなどに数多く出演する一方、89年「その男、凶暴につき」を初監督し、好評を博す。7本目の監督作品「HANA‐BI」(98年公開)でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞したほか、国内外の映画賞を数多く受賞している。また、2010年にはフランスの芸術文化勲章の最高章コマンドゥールを授与された。




posted by miura at 14:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 自伝・一日一話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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