2012年04月22日

必読本 第1021冊目 強運

必読本 第1021冊目
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強運

斎藤一人 (著)

PHP研究所

¥1,575

単行本:156 ページ

2011年6月17日 初版



●強運には法則がある。誰でも強運になれる。

一人さんからの応援メッセージ「安心と勇気」CDつき。

●久しぶりのブログ更新です。

大変、間隔が空いてしまいまして、愛読者の方には申し訳ございません。

今回は、長年のファンである、斎藤一人さんの昨年発売された近刊を

書評させていただきます。

運が強い人間になるためにはどうしたらいいのかをメインテーマに述べた本です。

●強運になるための思考法、実践術が全編にわたって語られているが、

やはり、日本一のお金持ちになる方だけのことはあり、

その考え方は唯一無二、非常に斬新な観点から語られており、

膝を打ちたくなること多数。

普通だったら、とても成功者の仲間入りなど出来なかった、

ハンディキャップだらけの松下幸之助氏が、

なぜ大成功することができたのかを特に多く引用し(PHPからの本だということもあるが)、

我々凡人も、日々運勢を強くするにはどうしたらいいかを

やさしく、かつユーモラスに指南してくれます。

●また、この本の特色の一つが、

デール・カーネギーの大名著『人を動かす』(創元社)を、いかにして読みこなして、

人生を豊かにすることができるかをアドバイスしている後半部分である。

なぜ、その本が人生を成功する上で最も大事なのか、

一人さんの読書歴や成功読書術の要諦などと共に詳しく述べられているので、

ビジネス書を愛読している方は特に精読してほしい。

本をいかにして活用していけばよいのか、

読書とはどのようにして行っていけばよいのか、

多くの示唆を与えてくれるはずです。

●おまけのCDは、昨年の東北の大震災後、

我々意気消沈している日本人に向けた、一人さんなりの熱いメッセージです。

6分少々と、あっという間に終了してしまいますが、

原発に関して、一人さんなりの独自の見方が述べられており、

地震関連でテンションが下がった時に是非愛聴したい内容です。



【マストポイント】

@「神様が、「これだけのものを引きうけなさい」って機会をくれたってことは、

その人にできることなんです。

松下幸之助さんみたいに、「うちは貧乏だった」「私は体が弱かった」「小学校しか行かなかった」

っていうのは、「ハンデ」っていうんです。

ハンデを神様がくれるっていうのは、その人に、相当実力があるからなんです。

そういうふうに思える人が強運なんです」

A「あなたのまわりを見渡してみて、気に入らない人がいたら、

その人を思い浮かべながら、デール・カーネギーの『人を動かす』を読む。

そうすると、本の内容がどんどん自分の中に入ってくるんです。

気に入らないことが起きたら、「気に入らない!」って思うだけで終わりじゃないんです。

神様は、気に入らない人間を、あなたに(わざと)出してくれているんです。

だから、「ここぞ!」と思って、その人を抜くために勉強するんです。

真剣に本を読むんです」

B「気に入らない人がいたら、

「あの人は、観音さまの化身だ」、そう思うんです。

「我以外皆師匠」っていう言葉があります。

この言葉の中には、「気に入らない人が、あなたを一番成長させてくれる」

ってことも入っているんです。

それなのに、一生、恨みごとを言っていたのでは、一生抜けないんです。

猛然と勉強してくださいね」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

斎藤 一人
「銀座まるかん」創設者で納税額日本一の実業家として知られる。また、著作家としても、心の楽しさと経済的な豊かさを両立させるための著書を何冊も出版。






タグ:斎藤一人

2012年03月06日

必読本 第1020冊目 無人島に生きる十六人

必読本 第1020 冊目

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無人島に生きる十六人

須川邦彦 (著)

新潮社

¥420

文庫本:258ページ

2003年7月1日 初版



●大嵐で船が難破し、僕らは無人島に流れついた!

明治31年、帆船・龍睡丸は太平洋上で座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、

珊瑚礁のちっちゃな島に漂着した。

飲み水や火の確保、見張り櫓や海亀牧場作り、海鳥やあざらしとの交流など、

助け合い、日々工夫する日本男児たちは、再び祖国の土を踏むことができるのだろうか?

名作『十五少年漂流記』に勝る、感動の冒険実話。

●先日紹介した、斎藤一人さんの近刊(必読本 第1017冊目 参照)

巻末で推薦されていて、興味をそそられ読んだ本。

利害関係のない第3者の本を、最近ほとんど紹介されない一人さんだっただけに、

相当の期待感を持って手にしたが、それに違わぬ痛快な本であった。

●内容は、明治時代に太平洋上で難破してしまい、

無人島に流れ着いた16人の日本人船員たちの漂流記である。

著者自身の体験記ではなく、その師匠にあたる人物から聞いた話を元に創作されている。

●まず本書で感銘を受けるのは、

いつ救助が来るかわからない絶望的な無人島生活において、

自暴自棄になることもなく、16人が一致団結して、

自らの生活を築き上げていく姿である(一部、日本に帰化した英語圏の人間もいる)。

この手の話においては、お約束のように、必ず集団の輪を乱す者が出てくるものだが、

リーダーである船長の命令や指示を忠実に守り、悲観することなく、

自分に出来ることを個々人が精一杯行っている姿に心を打たれる。

勉強の時間を作って知的水準を保ったり、歓談の時間で適度にガス抜きをしたりなど、

時間の活用法、集団統率の観点から参考になる話も多い。

●同様に感心させられたのは、ないない尽くしの環境の中で、

知恵を絞りだして、与えられたものを有効活用していこうというその姿勢である。

食糧確保の方法、野生生物との共生の仕方、

飲み水や塩の作成法、住居の建設法、人員配置の妙など、

よくもこんなアイディアを思い付くものだと驚嘆させられるような方法で、

自分たちの生活を次々に好転させていく。

入手した木材、銅版、動物の部位を、奇想天外な方法で転用させるなど、

サバイバル術的な話が満載なので、冒険モノが好きな人は、楽しく読めること必定だ。

●この手の話においては、不幸にも犠牲者が出たり、

心身に異常を来す者が出てきたりして、

悲惨な展開に陥ったりすることがままあるものだが、

本書は、そのようなネガティブな方向に行くことがない。

どんなラストになるのかドキドキもので最終盤に進んでいくが、

爽やかな終わり方をしているのも高ポイント。

青少年のみならず、大人が読んでも、十分満足できる仕上がりである。

●極限状況下であっても、希望を失わず一致団結して協力する人間の素晴らしさ。

たとえ、無人島に流れ着き、原始人のような境遇に落ちぶれても、

日本男児としての礼節や気概を捨てない明治男の心意気にも感動を覚えます。

さすが、一人さんが推薦するだけのことはある、

健康的で、勇気が湧いてくる本です。

元は昭和23年に講談社から発売された古い本のようですが、

文章も現代的で読みやすく、巻頭の地図など、可愛いイラストも多くて、

今読んでも全く問題はありません。




【マストポイント】

@「島生活は、きょうからはじまるのだ。

はじめがいちばんたいせつだから、しっかり約束しておきたい。

一つ、島で手に入るもので、くらして行く。

二つ、できない相談はいわないこと。

三つ、規律正しい生活をすること。

四つ、愉快な生活を心がけること。

さしあたって、この四つをかたく守ろう」

A「一人一人の、力はよわい。ちえもたりない。

しかし、一人一人のまごころと真剣な努力とを、十六集めた一かたまりは、ほんとに強い、

はかり知れない底力のあるものだった。

それでわれらは、この島で、りっぱに、ほがらかに、

ただの一日もいやな思いをしないで、おたがいの生活が、

少しでもよくなるように、心がけてくらすことができた」

B「ポカンと手をあけて、ぶらぶら遊んでいるのが、いちばんいけないのだ。

それで、われらの毎日の作業は、だれでも順番に、まわりもちにきめた。

だれもかれも、熱心にじぶんの仕事にはげんだ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

須川 邦彦
1880(明治13)年、東京生れ。1905年、商船学校航海科卒後、大阪商船に勤務。また、日露戦争に従軍し、水雷敷設隊として奮戦。第一次大戦では敵艦の出没する洋上に敢然、船長として乗り出し、日本海員魂を発揮した。その後、商船学校教授を経て、東京商船学校校長、海洋文化協会常務理事を歴任。’49(昭和24)年死去。




タグ:斎藤一人
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2012年02月23日

必読本 第1019冊目 潜入ルポ 中国の女

必読本 第1019冊目

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潜入ルポ 中国の女

福島香織 (著)

文藝春秋

¥1,575

単行本: 232ページ

2011年2月22日 初版



●政治的にも社会的にも自然環境的にも過酷な国で、

女性に生まれることは、決して幸福とは言い難いのに、

それでもたくましく、体を張って生きて、恋し、子供を産み、戦っている女たち。

元女性北京特派員が凝視・直視・驚嘆・取材した「中国女」の全て。

●今月頭に中国北京を訪問したこともあり、その影響で手にした本。

香港や北京に駐留し、生の中国の現状に精通した、

元新聞記者である著者がレポートする、中国女性の真実の姿。

●日本でもよく知られるように、

中国大手マスコミは、国直轄の機関であることもあり、

自国に不利な情報、ネガティブな情報はほとんど報道しない。

かなり強力な情報規制、検閲、出版物の発禁が行われている。

よって、どこの国でも必ず普通に目にすることができる、

売春、エイズ、麻薬などの犯罪組織、出生やセックスに関する問題、

政治や宗教がらみのニュースなどの真相を、

一般の人間が知ることは容易ではない

(東スポなどの暴露系、エログロ系の夕刊紙、

時の為政者、有名人などを平気でこき下ろし、

民衆の不満を解消するビートたけし的な存在が、

現代中国には存在し得ない)。

●本書は、中国滞在歴も長く、現地人たちとのコネも豊富な

女性ジャーナリストの著者が、

現在の中国の“ダークサイド”を果敢に取材して回ったものである。

売血のせいでエイズに罹患しながらも、無謀にも子供を出生した“エイズ村”の女性

(国籍を詐称して潜入取材するのだが、それがバレない語学力、演技力がすごい)、

貧困から逃れるために地方から都市部に売春婦として働きに来る若い女性たち

(売春婦の女の子たちの歓心を買い、友達同然にプライベートまで仲良くなる。

日本のキャバクラの女性が、閉店後にホストクラブで鬱憤を晴らすように、、

売春婦が売春夫を買いに行くなどの話はショックを受けること必定)など、

冒頭から息を呑むような悲惨な女性たちが続々と登場する。

北京、上海、広州などの沿岸部の都市では、

華やかなニュースしか報道されないことが多いが、

ちょっと離れた内陸部では、いまだに前近代的な悪習、迷信がはびこっていたり、

ちょっと信じがたいような貧困格差や食糧難が根強く存在していることがわかり、

やはり、大きな衝撃を受けます。

●前半は、そういうどぎつい状況で働いている闇の女性たちを取材しておりますが、

後半では、一代で巨万の富を築いた企業家や、

流行作家、漫画家、NPO主宰者、人権活動家などの、

華やかな舞台で活躍されている女性たちの姿を

詳細にレポートしてくれております

(ただ、公安から拉致監禁されて、有名な収容所に連れて行かれ、

暴力的な取り調べを受けたチベット問題活動家の話は、やはり恐怖を覚えます。

一党独裁が原則の中国では、下手に政治問題、人種問題を論ずることは、

大きなリスクを負うことになることを痛感させられました)。

●中国に留学、赴任する予定の方は、

超近代的なビルやブランドショップが続々と建設される都市部の華やかな姿の裏に、

先進国では到底考えられないほどに衛生観念が低く、無教育な「夜の女性たち」、

一人っ子政策の負の面と言える、人身売買、幼児誘拐が厳然と存在するということ、

携帯電話、メール、スカイプでも、やろうと思ったら平気で

盗聴、傍受されるという公安の情報収集能力の凄さなどを

本書で事前に学んでいった方がよろしいかと思います

(個人的には、好意を持っている風を装って、

巧みに日本男性のお金をかすめ取る中国女性の手口、

男児を産むことに固執するが、離婚することには意外に抵抗が少ない結婚事情、

などを知ることができたのが収穫だった)。

●著者には、是非本書で取材しきれなかった人たちを

レポートした第2弾を期待したい。

たとえば、就職難から、成金男性と結婚したり不倫したりするインテリ女子大生、

日本のアニメ、歌手、小説に熱狂する女の子、

ブランドのコピー商品を製造販売する組織、

アイフォーン製造などで過酷な労働を強いられる工場勤務者、

日本人男性を騙して大金を得た女性などを潜入レポートしてもらいたいものです。



※今回の【マストポイント】は、割愛いたします。



【著者略歴】

福島 香織
ジャーナリスト。1967年奈良市生まれ。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社に入社。大阪文化部などを経て上海・復旦大学に語学留学。2001年から産経新聞香港支局長に赴任、2002年に香港支局閉局にともない中国総局(北京)に異動。2008年まで常駐記者を務めた。帰国後は東京政治部で麻生太郎政権を取材。2009年に退職し、中国関連分野でフリーの活動を開始。





タグ:福島香織
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2012年02月13日

必読本 第1018冊目 ボクの音楽武者修行

必読本 第1018冊目

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ボクの音楽武者修行

小澤 征爾 (著)

新潮社

¥420

文庫本: 244ページ

1980年7月25日 初版



●40年前に「世界のオザワ」と言わしめた中田よりもイチローよりもスゴイ挑戦。

「外国の音楽をやるためには、その音楽の生まれた土地、

そこに住んでいる人間をじかに知りたい」という著者が、

スクーターでヨーロッパ一人旅に向かったのは24歳の時だった……。

ブザンソン国際指揮者コンクール入賞から、カラヤン、バーンスタインに認められて

ニューヨーク・フィル副指揮者に就任するまでを、

ユーモアたっぷりに語った「世界のオザワ」の自伝的エッセイ。

●今月頭に中国に観光旅行に行き、

あらためて外国文化を味わう興奮や、異国の地での人々と交流することの感動を

痛感してきました。

その関連で、何か旅行記を無性に読みたくなり、

色々と探していたときに出会った本。

最近、作家の村上春樹さんとの共著でも話題になっている、

名指揮者、小澤征爾の音楽修業時代を綴った大ベストセラーエッセイ。

よく推薦図書として挙げられる名著ですので、

学生時代に読破されたことがある方も少なくないでしょう。

●海外渡航が今よりもずっと困難だった時代に、

若い小沢はとてつもない計画を立てる。

音楽で身を立てるために、

スクーター1台だけを貨物船に持ち込んで、

ヨーロッパ中を見聞して歩こうというのである。

昔は、スクーターを購入するにしろ、

海外に渡航するにしろ、今とは比べ物にならないぐらいの

高額な費用やややこしい手続きを要したはずだが、

人脈に恵まれたのか、その人懐こい笑顔に皆が魅了されるのか、

色々な機縁に恵まれ、ヨーロッパに渡る船に乗船することに成功する。

信じがたいことだが、船内での飲食費も全くのタダ。

日本人の若者が珍しかったのか、外国人の船員たちに非常に可愛がられ、

手厚いサービスを受けたと言うから、これは小沢さんの人徳としか言い様がない。

●何か確固たるコネがあったわけではないのに、

果敢に外国に渡ったという小沢さんの冒険心の強さは今更ながら感服するが、

偶然開催されているコンクルールでは、ものは試しと大胆にチャレンジ。

それに入賞するために、寝食を削ってでも用意周到の準備をしていったという。

後年、世界的な名音楽家との知遇を得、トントン拍子に出世していくが、

やはり、小沢さんのサクセスストーリーは、ただの偶然、幸運だっただけでは

片づけられない。

人並み外れた「努力の人」だったわけである。

●本書は、学生の推薦図書として挙げられるということは

先述したとおりだが、

他に、小沢さんに見習いたい点として、以下のことが言いうると思う。

まず第一に、物怖じすることなく、何でもチャレンジしていることである。

誰が日本で原チャリを無償で譲ってもらって、ヨーロッパ中を横断しようと

計画するだろうか。

親や友人に話せば、絶対に反対されるようなことでも断固として挑戦している。

スポーツや芸術方面で世界を目指すというお子さんをお持ちの親御さんも

是非とも参考にされたい点だ。

●第二に挙げられるのが、いわば「人から可愛がられる力」を

お持ちであったということである。

小沢さんは、先住している日本人たちから、

家族同然のような援助を度々受けられている。

いくら同国人のよしみがあるとしても、

これほどまでに赤の他人から物心ともにサポートしてもらえるというのは、

ある種の「人たらし」の才能を先天的にお持ちだったとしか言い様がない。

このあたりの才覚も是非学び取りたいものである。

●身近に接した者しかわからない、カラヤン、バーンスタインなどの

大物指揮者の人となりを語ったエピソードや、

ヨーロッパ中を軽快にドライブしたり、スキーやパーティーで

青春を謳歌したりするエピソードなども、非常に楽しく読める。

現地の自然や文化を、独特な視点から分析してみせる

小沢さんの観察眼の鋭さも特筆すべき点。

口語体のくだけた文章と、爆笑必至の面白話が満載なので、

読み始めたら一気に読破できます。

随所に挟み込まれた写真の数々にも、青春特有の爽やかな感動、

音楽に対する力強い情熱を覚えます。

音楽、旅行好きの人、何か壮大な夢をお持ちの若者などに

捧げたい本です。


【マストポイント】

@「芸術を愛する人間の多いヨーロッパで、

なんで戦争なんか起こったのだろうか。

西独と東独の国境のあのとげとげしい空気はなんだろうか。

戦争はまだ終わっていないし、

これからも起こらないとはいえない。

どうして、もっとこの世には美しい音楽があり、

美しい花があるということを信じないのだろうか」

A「ベルリンで一番お世話になったのは、

何といっても田中路子女史だ。

外国に一度でも行った人なら誰でも感じることだと思うが、

よその国で同じ日本人から受ける親切ほどありがたいものはない。

同じ親切であっても、外国のばあいは何十倍かのありがたみがある」

B「東海道の海辺の古い宿屋に泊った時、

バーンスタインが言ったことをもう一度書いておこう。

『セイジ、おまえは幸福な奴だ。

こんな美しい国に育ったなんて…。

それなのになんでニューヨークなどに住む気になったんだい?』

ぼくも日本を美しいと思わないわけではない。

ただ西洋の音楽を知りたくて飛び出して行ったのだ。

その結果、西洋の音楽のよさを知り、

また日本の美しさも知るようになった。

ぼくはけっして無駄ではなかったと思っている。

それどころか、今後も日本の若者がどしどし外国へ行って新しい知識を得、

また反省する機会を得てもらいたいと思っている。

外国へ来ると、きっと日本が好きになる」

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】


小沢 征爾
1935年中国・奉天(現瀋陽)生まれ。桐朋学園短期大学卒。59年、仏・ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。ニューヨーク・フィル副指揮者を振り出しに、トロント響やサンフランシスコ響の音楽監督を歴任。73年からはボストン響の音楽監督を務めながらベルリン・フィルや国立パリ・オペラ座にも客演。年に一度、日本でサイトウ・キネン・オーケストラの指揮をとる。2002年秋には、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任予定。




タグ:小沢征爾
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2012年01月27日

必読本 第1017冊目 微差力

必読本 第1017冊目

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微差力

斎藤一人(著)

サンマーク出版

¥1,575

単行本: 158ページ

2009年11月30日 初版



●こんな少しの努力で幸せも富も手に入る!

この世は、すべて「微差」が大差を生むのです。

当代きっての実業家、渾身の書き下ろし決定版。

●斎藤一人さんの、数年前に出された本。

一昨年あたりに図書館リクエストに申し込みを入れたところ、

最近になってやっと私の貸し出し順に巡ってきた(笑)。

既に文庫化もされているやや古い本なので、

あえて今書評するのもどうかなと思いましたが、

やはり、ファンである一人さんの本なので、きちんと書いておきたいと思います。

●本書のテーマは、タイトルにズバリと表されている通り、

誰もが重視しないようなほんのちょっとの「微差」が、

後々、とてつもない「大差」となって返ってきますよ、

ということを教えてくれる内容です。

二宮尊徳の「積小為大」や、鍵山秀三郎さんの「凡事徹底」などの

理論に通じるようなお話が終始展開されており、

世の中で成功したり、幸せになるためには、

誰もがビックリするような大事業を起こさなくてもよいのだ、

ほんのちょっとの工夫や発想の転換で、

その他大勢から抜きん出た結果を最終的には示すことができるのだ、と

極めて平易な言葉で解説してくれております。

●極めて文章量が少なく、なおかつ恒例のおまけCDもついていないので、

1,575円(税込)はどうなの〜?って思いがちですが、

やはり、なかなか含蓄がある本です。

最終ページに一人さんが記しているように、7回は読み返したいものですね。

ブックオフでもよく目にする本なので、あえて新刊で買うこともないでしょう。

ここ最近の本の中では珍しく、

一人さんのお弟子さん以外の推薦書の紹介も巻末にありましたので、

近日中にご紹介したいと思います。



【マストポイント】

@「自分のことだけ考えてるのはダメなんです。

自分のためになって、人のためになって、はじめてしあわせなんです。

だから、何か商売するときに、これは人のためにもなる、

自分のためにもなる、そして、社会のためにもなるというものは、絶対成功します。

仕事のコツって、たった、それだけです。

なぜかと言うと、人のためにしかならないと、

自分が細ってきてお手上げ、長続きしないのです」

A「私が『笑顔でいるといいよ』とか、

『天国言葉を口にするといいことが起きるよ』とか、

いろんなことを言っても、一部の人しかその微差をやらなかった。

この程度のことをやっても、紙っぺら程度の薄いものだ、

みたいに思われていたんだと思います。

だけど、そうではないのです。

1センチの努力が、1メートルぐらいになって返ってくるのです。

だから、微差は楽しいのです」

B「この地球という星は、

行動しないと、何も起きない星なんです。

私が「天国言葉ですよ」というのは、

話す言葉によって考え方が熟してくる、そうすると、

行動が変わってくるんだ、という。

ただ思うことではない、言うことではないのです。

天国言葉を口にし、天国思いをすることによって、

行動が自然とそうなってくる。

いつも口にしている言葉を思うようになる。

そして、いつも思っていることが、行動に現れるようになってくる。

だから、最後には行動です。

何も行動しないで、世の中は変わりません。

安定は動くこと、です。

自転車と同じです。止まっていると、倒れちゃう。

何もやらないで「なんとかなる」って、なんともならない。

考えているだけでは、なんにも起きない。

安定は動くこと。

このことを頭に入れておいてください」

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】


斎藤 一人
「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)10位以内にただひとり連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になる。




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