必読本 第969冊目
幸福力(しあわせりょく)[CD付き]
斎藤一人(著)
¥ 1,575
マキノ出版
単行本:221ページ
2010年4月8日 初版
●当代きっての実業家が明かす「楽しい生き方」。
幸せになるためには、幸福力がいる。
ほんの少しの努力で、幸福力をきたえて幸せになる。
●本書は、斎藤一人さん関係の中では、ちょっと異色の本。
雑誌「ゆほびか」誌上において、読者から寄せられた質問の数々に、
一人さんが、独自の観点から回答を与えるという形の本である。
ブックオフで買い求めたものだが、今回も、
おまけCDは付属してなくて、内容は聴くことができませんでした。
本文とは別内容のようです。
●一人さんは、今まで、お弟子さんの本を含め、
膨大な数の書籍を出版し続けておりますが、
その本に感化され、天国言葉を言い続け、地獄言葉を言うのをやめにしたり、
光りモノを身につけ、顔にツヤを出したり、
常に笑顔でいて、人に呼ばれたら大きな返事で答えたりなど、
一人さんが勧める幸せになるための成功法則を日々実践している方は
多いかと思いますが、にもかかわらず、
一人さんの言うとおりにしていても、なかなか好転しない、
思うようにならないとお困りの方は中には少なくないかと思います。
●本書においては、そういう、
一人さんの言うとおりにしているにもかからず、
なかなか芽が出ない、 スランプ状態を打破したい、
あるいは、一人さんの本でもなかなか解説されない、
答えに窮するような変化球的な質問などが数多く寄せられております。
●しかし、物質的にも精神的にも頂点を極め、
ある種の悟りの境地にいる方だけに、
逡巡することなく、明快な答えをズバッと述べているのは、さすが一人さんである。
人との交際術では、嫌な人からは逃げてよい、
そして自分がそういう嫌な人間にならないようにする、
嫌なことがあったら、修行が来たと思うとか、
どうやったらジョークに変えられるか知恵を絞るとか、
こちらがある程度の身分になったら、自分に不都合なこと、
不愉快なことでも何でも我慢してやるとか、
よくもそんな考え方ができるもんだなと目からウロコが落ちることは
間違いありません。
●昨今の大地震での関連で言えば、
大切な人との別れがつらいという質問に関して、
そういうソウルメイト的な人とは、何回も別れ、何回も出会うようになっているから、
永遠の別れというものは実はないので、悲しむ必要はないと答えているなど、
スピリチュアルな答えも散見されます。
後半に行くほど、一人さんの回答は冴えわたり、
読破後は、又最初からすぐに読み返したくなるほどです。
●本読みとして見逃せないのは、
「いい本は7回読む」など、読書の奥義を述べた第3章である。
一人さんの推薦書や、一冊の本を1000回も読んだ話など、
本をどのように実生活に活かせばよいかに関して、
興味が尽きないお話が展開されております。
個人的には、本の中にこそ著者の最高のエッセンスが凝縮されているのであって、
その著者が主催する高額なセミナーや関連商品に過度に
期待してはないけないと指摘したところなどが心に残りました。
●ここ数年は、又、一人さん関係の本が
雨後のタケノコのように沢山出版され続けているようですが、
すべての本を目を通しているわけではない私ですが、
本書は、その中でも、見逃せない本の中の一冊です。
長年の一人さんファンの方でも、又どうせ似たような内容だろうと
侮っている方などにもおススメです。
違った感動、気づきが確実にあるかと思います。
【マストポイント】
@「問題解決法の答えは、必ず美しいことなんです。
卑怯なことじゃない。汚いことじゃない。
必ず美しいことなんです。
いくつかの解決法があったら、
『この中でいちばん美しい解決の仕方はどれだろう?』と考えてみるんです。
だって、神様が汚い答えを求めるわけがないから。
いちばんきれいな答え、自分なりに100%できて、
自分なりにいちばんきれいな答えを出せばいい。
と考えていくと、見事に答えが出る」
A「あのね、精神論をやってたら嫌なことが起きないんじゃないんだよ。
精神論やってたってなんだって、雨の日もあるし、風の日もある。
ね、それを雨がやだだとか風がやだだとか、うるせえって言ってるんだよ。
雨は雨でいいの、風は風でいいの。
なにがあったっていいっていうのが精神論なの。
『一人さんの言う通りにしててもこういうことがありました』って。
あるに決まってる。あるんだよ、毎日いろいろ。
あたりまえじゃないか。生きてるって、そういうことだよって。
俺が言ってるのはそうじゃない。
そういうことがあっても幸せと思えって言ってるんだよ」
B「仕事の上で、これを言っちゃうと、全部の答えになるかもわからないけど、
成功する人っていうのは、『今日一日、人に親切にしよう』という気持ちで働いて、
仕事先では、「奉仕の気持ちで働く」ということが、第一前提なんだね。
奉仕の気持ちで働くっていうのは、給料をもらっていても、
笑顔で働くとか、困っている人がいたら、手伝ってあげるよとか、
そういう気持ちで働くと、人生はだいたい、うまくいくようになっているんだよね」
(以上本文より。一部改変)
【著者紹介】
斎藤 一人
「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)の10位以内にただ一人連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になる。