2011年03月31日

必読本 第969冊目 幸福力(しあわせりょく)[CD付き]

必読本 第969冊目

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幸福力(しあわせりょく)[CD付き]

斎藤一人(著)

¥ 1,575

マキノ出版

単行本:221ページ

2010年4月8日 初版 

 

●当代きっての実業家が明かす「楽しい生き方」。

幸せになるためには、幸福力がいる。

ほんの少しの努力で、幸福力をきたえて幸せになる。

●本書は、斎藤一人さん関係の中では、ちょっと異色の本。

雑誌「ゆほびか」誌上において、読者から寄せられた質問の数々に、

一人さんが、独自の観点から回答を与えるという形の本である。

ブックオフで買い求めたものだが、今回も、

おまけCDは付属してなくて、内容は聴くことができませんでした。

本文とは別内容のようです。

●一人さんは、今まで、お弟子さんの本を含め、

膨大な数の書籍を出版し続けておりますが、

その本に感化され、天国言葉を言い続け、地獄言葉を言うのをやめにしたり、

光りモノを身につけ、顔にツヤを出したり、

常に笑顔でいて、人に呼ばれたら大きな返事で答えたりなど、

一人さんが勧める幸せになるための成功法則を日々実践している方は

多いかと思いますが、にもかかわらず、

一人さんの言うとおりにしていても、なかなか好転しない、

思うようにならないとお困りの方は中には少なくないかと思います。

●本書においては、そういう、

一人さんの言うとおりにしているにもかからず、

なかなか芽が出ない、 スランプ状態を打破したい、

あるいは、一人さんの本でもなかなか解説されない、

答えに窮するような変化球的な質問などが数多く寄せられております。

●しかし、物質的にも精神的にも頂点を極め、

ある種の悟りの境地にいる方だけに、

逡巡することなく、明快な答えをズバッと述べているのは、さすが一人さんである。

人との交際術では、嫌な人からは逃げてよい、

そして自分がそういう嫌な人間にならないようにする、

嫌なことがあったら、修行が来たと思うとか、

どうやったらジョークに変えられるか知恵を絞るとか、

こちらがある程度の身分になったら、自分に不都合なこと、

不愉快なことでも何でも我慢してやるとか、

よくもそんな考え方ができるもんだなと目からウロコが落ちることは

間違いありません。

●昨今の大地震での関連で言えば、

大切な人との別れがつらいという質問に関して、

そういうソウルメイト的な人とは、何回も別れ、何回も出会うようになっているから、

永遠の別れというものは実はないので、悲しむ必要はないと答えているなど、

スピリチュアルな答えも散見されます。

後半に行くほど、一人さんの回答は冴えわたり、

読破後は、又最初からすぐに読み返したくなるほどです。

●本読みとして見逃せないのは、

「いい本は7回読む」など、読書の奥義を述べた第3章である。

一人さんの推薦書や、一冊の本を1000回も読んだ話など、

本をどのように実生活に活かせばよいかに関して、

興味が尽きないお話が展開されております。

個人的には、本の中にこそ著者の最高のエッセンスが凝縮されているのであって、

その著者が主催する高額なセミナーや関連商品に過度に

期待してはないけないと指摘したところなどが心に残りました。

●ここ数年は、又、一人さん関係の本が

雨後のタケノコのように沢山出版され続けているようですが、

すべての本を目を通しているわけではない私ですが、

本書は、その中でも、見逃せない本の中の一冊です。

長年の一人さんファンの方でも、又どうせ似たような内容だろうと

侮っている方などにもおススメです。

違った感動、気づきが確実にあるかと思います。

 

 【マストポイント】

@「問題解決法の答えは、必ず美しいことなんです。

卑怯なことじゃない。汚いことじゃない。

必ず美しいことなんです。

いくつかの解決法があったら、

『この中でいちばん美しい解決の仕方はどれだろう?』と考えてみるんです。

だって、神様が汚い答えを求めるわけがないから。

いちばんきれいな答え、自分なりに100%できて、

自分なりにいちばんきれいな答えを出せばいい。

と考えていくと、見事に答えが出る」

A「あのね、精神論をやってたら嫌なことが起きないんじゃないんだよ。

精神論やってたってなんだって、雨の日もあるし、風の日もある。

ね、それを雨がやだだとか風がやだだとか、うるせえって言ってるんだよ。

雨は雨でいいの、風は風でいいの。

なにがあったっていいっていうのが精神論なの。

『一人さんの言う通りにしててもこういうことがありました』って。

あるに決まってる。あるんだよ、毎日いろいろ。

あたりまえじゃないか。生きてるって、そういうことだよって。

俺が言ってるのはそうじゃない。

そういうことがあっても幸せと思えって言ってるんだよ」

B「仕事の上で、これを言っちゃうと、全部の答えになるかもわからないけど、

成功する人っていうのは、『今日一日、人に親切にしよう』という気持ちで働いて、

仕事先では、「奉仕の気持ちで働く」ということが、第一前提なんだね。

奉仕の気持ちで働くっていうのは、給料をもらっていても、

笑顔で働くとか、困っている人がいたら、手伝ってあげるよとか、

そういう気持ちで働くと、人生はだいたい、うまくいくようになっているんだよね」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

斎藤 一人
「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)の10位以内にただ一人連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になる。



ラベル:斎藤一人

2011年03月26日

必読本 第968冊目 ドラッカー名著集7 断絶の時代

必読本 第968冊目

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ドラッカー名著集7 断絶の時代

P.F.ドラッカー(著), 上田 惇生 編訳(翻訳)

ダイヤモンド社

¥ 2,520

単行本: 402ページ

2007年7月13日 初版


●1960年代末、地震の群発のように社会を襲い始めた激動。

その原因は地殻変動としての断絶にあるといち早く警鐘を鳴らし、

現代社会最高の哲人としての名を不動のものにした名著。

グローバル化、知識社会などについて論じる。

●2005年、ドラッカーの死後、「名著集」としてシリーズ化された中の一冊。

この赤の豪華な作りの本は、帯に名だたる有名人の推薦文があり、

相も変らぬドラッカーブームもあって、図書館では、

主要な本はほぼ貸し出し状態になっているのだが、

やや人気が劣るマイナーな本ということもあって、手つかずで書棚にあった。

ちょっと分厚かったので時間がかかったが、

今週一週間をかけてじっくりと読んでみました。

●本書は1969年と、今から40年以上も前に書かれた古い本。

ドラッカーによれば、政治、経済をはじめとするあらゆる分野で

価値観の転換、パラダイムシフトが起こり、これを本書のタイトルである

「断絶」と名付けているのだが、

このダイナミックな変化は、

1965年にはじまって、2025年頃まで続くという。

●この間に必然的に起きる諸々の現象として、

ドラッカーは、以下のような事態を予測している。

これまでになかったような新産業、新企業の誕生、

経済のグローバル、学問としての経済学の無効性、

ITの発達によるコンピューター社会、

公営企業の民営化、組織社会、多元化社会、

肉体労働から知識労働への移行などなど。

今日ほぼ一般的に見られる現象を、ほぼ間違いなく言い当てているのは、

さすがドラッカーである。

●章立ては、大きく、「企業家の時代」、「グローバル化の時代」、

「組織社会の時代」、「知識の時代」と4つに分かれるのだが、

最終「知識の章」を除いて、正直、かなり難解というか、

初学者には読みづらい部分が多いはずである。

途中で断念しそうになったら、最も有用な記述が多い

「知識の時代」だけでも読んでいただきたい。

ここは、ドラッカーの名言集でも数多く採用されるほど、

目からうろこの名言を非常に数多く見出すことができる。

教育、知識、大学などを考える上で、大いにヒントになるはずである。

内容も比較的平易だ。

●冒頭記したように、今回ご紹介した赤の名著集シリーズは、

心あるビジネス人ならば、すべて購入して自宅に常備し、

事あるごとに読み返すようなことをしなくてはならないのですが、

様々な事情もあってなかなか全シリーズを読破するのが難しいはずだ。

私も、できるだけ時間を作って、又ご紹介できればいいなと思っております。

地震の影響で、NHKの「もしドラ」も放映が延期になったようですが、

早く無事に放映してもらいたいものです。

 

 【マストポイント】

@「先を見通すことがリーダーの仕事である。

世の中が勝手に間違った道へ進んだという言い訳は通じない。

正しい道を見つけ、そちらへ人をリードすることがリーダーの役割である」

A「無数の選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、

何をしたらよいかではなく、

自分を使って何をしたいかである。

すなわちいかなる役に立つかである。

そこには人は自らについて責任をもつとの了解がある」

B「人とは、行動するとともに認識する存在である。

習慣的な存在であるとともに内省的な存在である。

この両者が合わさったものが知識である。

言い換えるならば学べることは教えられず、

教えることは学べない。

しかも、教えられて初めて学ぶことができるようになる。

同時に、学ばなければ教えられるようにはならない」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

P.F.ドラッカー[著]
20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。東西冷戦の終結や知識社会の到来をいち早く知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」など、マネジメントの主な概念と手法を生み発展させたマネジメントの父。 著書に、『「経済人」の終わり』『企業とは何か』『現代の経営』『創造する経営者』『経営者の条件』『断絶の時代』『マネジメント』『非営利組織の経営』『ポスト資本主義社会』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』ほか多数ある。

上田惇生[編訳]
ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、(財)経済広報センター常務理事、ものつくり大学教授を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、ドラッカー自身から最も親しい友人、日本での分身とされてきた。著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー学会代表。  

ラベル:ドラッカー
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2011年03月19日

必読本 第967冊目 東池袋・大勝軒のオヤジさんが書いたこれが俺の味

必読本 第967冊目

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東池袋・大勝軒のオヤジさんが書いたこれが俺の味

山岸一雄(著)

あさ出版

単行本:191ページ

2003年8月2日 初版  

 

●東池袋の大勝軒といえば、ラーメンファンでなくても一度は聞いたことがある超有名店。

人間にとって仕事とは何なのか、どうすればお客に支持されるのか…。

創業以来40年間行列が途絶えたことがないラーメン屋の店主が語る。

●「つけめん」の考案者としても、ラーメン業界の重鎮としても、

多くのラーメンファンや同業者から尊敬の念を集め続けている

大勝軒オーナー山岸一雄さんの自伝的著書。

今現在、アマゾンで調べてみると、初めてにして唯一の著書である。

後述するが、素晴らしい内容にも関わらず、

惜しくも既に絶版となってしまっている。

私自身、当然、氏の名前は承知していたが、

どのような人生を歩まれてきたのか全く知識がなかったので、

図書館から借りて読んでみました。

●幼くして戦争で父を亡くし、

学生時分から、自分が家族全員の面倒を見なくてはならないという、

強い責任感をもって人生を生きる。

17歳の時に、昔から親しくしていた兄貴の誘いでラーメン業界入り。

生来の真面目な性格と研究熱心さ、運も味方し、

開業したラーメン屋は大繁盛となるが、

好事魔多しというか、

歩行もままならないような静脈瘤が足に出来るという大病をし、

追い打ちをかけるように、

二人三脚で店を切り盛りしてきた愛する妻をガンで失うという悲劇が襲い、

大勝軒閉店という瀬戸際まで追いつめられる。

●しかし、店をやめないでほしい、

大勝軒の味を消してほしくない、という周辺住民の強い要望に

後押しされ、障害のある体に鞭打って、大勝軒を復活させる。

数々の苦難にも関わらず、伝説的なラーメン店を成功させ、

多くの弟子を世に送り届けてきたことを記したその半生は、

迫力に満ち、文句なく感動させられる

(最後の方、大学生時代に常連で、友だち同然の付き合いをしていたが、

就職後に交流が途絶え、後年、マスコミに登場する山岸氏の姿を偶然見て、

秘書に電話をさせ、わざわざ懐かしの味を求めに訪ねてくるというキャノンの御手洗富士夫社長の

エピソードにも心が熱くなる)。

●本書を読んで最も感銘を受けたのが、

奇をてらうことなく、当たり前のことを当たり前にやり続ける山岸氏の一貫した姿勢と、他人に対する優しさ、思いやりの深さである。

人気のラーメン屋というと、美味しいラーメンさえ出していれば、

人懐こいあいさつや温かな接客など必要ない、黙っていても客は来る、

などという思い上がりをもっているオーナーも少なくないはずだが、

山岸氏は、そういう傲慢な人間とは対極に位置する人間である。

●ラーメンを極めるためには、あらゆる努力や研究を惜しまない、

その一方、己が築き上げてきたラーメンのノウハウ、レシピなどを

惜しげもなく弟子やマスコミなどに発表するという度量の広さも持ち合わせる。

ちょっとしたことで音を上げ、落伍して行く弟子も見殺しにすることなく、

何度でも手をさしのべる。

来てくれるお客さんに常に感謝の気持ちを忘れず、

笑顔、温かいあいさつでねぎらう。

深夜にさえかかってくるお客さんからの問い合わせの電話、

経営難の同業者からの度重なる質問の電話にも自ら真摯に対応、

損得抜きに丁寧に接する。

やはり、ラーメン業界を代表する伝説的な人物だけのことはあるなと思わせる。

●ラーメン作りの奥義を語ったところにも注目すべき点が数多くある。

ラーメンは非常にデリケートな食べ物。

感情の変化、体調、その日の気候、食材に対する感謝などが、

作ったラーメンに必ず出てくる。

100回自家製の麺を打って、同じレシピでラーメンをこしらえても、

味が必ず微妙に違う。

心のこもっていないものは何でもダメ…etc。

ラーメン業界に限らず、料理人、飲食業界の方々は、

耳が痛くなるような話、目からうろこが落ちるような話が非常に多い。

●冒頭で記したように、小出版社の本だったせいか、

既に絶版となってしまっている。

熱心に探したらブックオフではまれに出てくるかもしれないが、

入手困難なはずである。

どこかの心ある出版社から、文庫版でもいいいので、

是非復活していただきたい。

読めば必ず元気が出てくる本。

池袋はラーメン激戦地として有名だが、

本書を一読すれば、やはり、なんだかんだ言っても、

最後には大勝軒のラーメンに行き着く、

味が美味い不味いなどというレベルを超越して、

オヤジさんに会いに行きたいと必ず思わされるはずである。

 

 【マストポイント】

@「延べ約52年間、一貫していたことは、

常に、『美味しいものをつくって、お客さんに満足してもらおう』、

『どんな仕事であろうとも、全力をかけてやり遂げなければならない』 

という気持ちをもってつくり続けてきたことだ。

52年間と聞くと、人間の一生の半分以上である。

気の遠くなるような話だが、一日一日を一生懸命生きてきたら、

そうなっていたというのが私の実感だ。

この間、病気などでお店を休んだりしてお客さんにたくさん迷惑をかけたが、

私は一度として手を抜いたことはない。

これだけは自信をもって言える。

だから、これだけ長い間ラーメン屋をやってこられたのだと思っている」

A「私はどんなことでも真面目にやってしまう人間だった。

といってその後、不真面目な人間から文句を言われることもなかった。

それは、私が一生懸命生きていることが伝わるから、

それが出来なかったのだと思う。

大人になっても同じようなことがある。

お客さんの中には、派手な背広を着て、いかにもその筋の人間だという人もいる。

店内でいざこざが起きることもある。

そんなとき、『他のお客さんに迷惑がかかる出て行ってくれ』と言えば、

ほとんどの人は黙って出ていってくれる。

それは、『自分の店とお客さんを守らなければならない』という決心が

ただならぬ殺気となってあらわれ、相手もそれを察知するからだと思う。

そして、それが出せるのは常に一生懸命に真面目に生きているからではないだろうか。

少なくとも、私はそう思っている。

ふざけて生きている人間は、どんなときにでもそれが出てしまい、

そこに相手はつけこんでくる」

B「私は常々弟子たちにこう言い聞かせている。

『美味しいものをつくろうと努力しているかどうかは、必ず味に出る。

人より早く起きて、夜遅く寝るのは当たり前。

努力を惜しまない者だけが、生き残ることができる』

私自身もそうしてきたつもりだ。

私が(ラーメン業界に導いてくれた)兄貴の背中を見てそれを学んだように、

弟子たちにも私から学んでほしいと思っている」

C「ここまでやってこられたのは、

何よりもお客さんに恵まれたことがいちばんの理由だと思う。

うちに来るお客さんからこんな話を聞くことがある。

「『いらっしゃいませ』もなければ、黙ってつくって出して、

帰るときも『ありがとうございます』もない店がある。

それと比べるとお宅はエライね。いつも笑顔で声をかけてくれて」

当たり前のことをしているだけなのだが、

こんなお褒めの言葉をいただく。

ぜひ、心当たりのある店は、今すぐ実行していただきたい。

何度も言っているように、ラーメン屋はお客さまがあって初めて成り立つ商売である。

それを忘れてはいけない」

(以上本文より。一部改変。今回は特別に4個)


【著者紹介】

 山岸 一雄
1934年、長野県生まれ。17歳でラーメンの世界に身を投じる。1955年に「特製もりそば」を考案し、大ヒットを飛ばした。「特製もりそば」は、つけ麺のルーツといわれている。その後、1961年に東池袋「大勝軒」をオープンし、それ以来行列ができるラーメン屋として有名になり、現在も連日たくさんのお客さんが押し寄せ、行列ができない日はない。

ラベル:大勝軒 山岸一雄
posted by miura at 10:27| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 自伝・一日一話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月15日

必読本 第966冊目 二千年たってもいい話―夢の持ちかた夢の叶えかた奇跡の起こしかた魅力のつけかた

必読本 第966冊目

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二千年たってもいい話―夢の持ちかた夢の叶えかた奇跡の起こしかた魅力のつけかた

斎藤一人(著)

¥ 1,575

イーストプレス

単行本:175ページ

2009年9月22日 初版 

 

●人生の成功と、社会的成功、全部が手に入れられる、成功への近道。

想像を絶するほど、明るく、楽しく、笑える話。

特別付録に「講演終了後、一人さんから最後のお話」。

●2年前に、似たようなタイトルで立て続けに出された

斎藤一人さんのCDつきブックシリーズの中の一冊。

都内のブックオフで、CDが付属してなかったが、格安で求めた。

よって、CDの内容は聴いていないが、

本文とまったく同じ内容とのことです。

●内容的には、全国50か所にわたって行われた講演会の

千秋楽が横浜で行われ、その時の模様が臨場感たっぷりに

収録されている。

一人さんファン、まるかんの愛用者が場内の大半を占めるのでしょうが、

何か異様な連帯感が充満している。

箸が転がっても笑うといいますか、

一人さんが何をしゃべっても場内が笑いまくるという、

一種の予定調和的な雰囲気が全篇にわたって続いており、

別にファンでも何でもない方は、ある種の宗教団体のセミナーや、

マルチ商法の会場のような違和感を持つかもしれません

(ことあるごとに、自分は宗教家ではないと

一人さんは釘を刺してますけどね)。

●ただ、やはり、一人さんは要所要所ではいいことを述べてます

(特に有用なアドバイスは下記に掲載)。

非常に大事なポイントを、難解な言い回しを一切避けて、

小学生にもわかるように平易な言葉で説明させることにかけては、

一人さんの右に出る人はいないでしょう。

だが、全体的に見ると、おふざけが過ぎると言いますか、

話が脱線している部分が多く、

昔のCDを知るファンはちょっと失望感があるかもしれません。

私がCDを聴いてなくて、本文の字面だけを読んでいるせいかもしれませんが。

●本書で最も衝撃を受けるのは、

やはり、最後に記された、一人さんの目の前に現れた

光の玉の正体と、一人さんの真の姿(真の役割)を

告白したくだりであろう。

今まで、誤解を恐れ、避けてきた最大の秘密を、

一人さんは、勇気を振り絞ってついに明かしている。

本書の読みどころのひとつだ。

●最後に余談だが、

一人さんならば、今回日本に不幸にも起こってしまった大地震、大災害を、

どのように解釈されるのであろうか。

是非お聞きしてみたいものだ。

どこかの傲慢な知事は、無神経にも「日本国民に対する天罰だ」などと、

被害者の心情を無視した暴言を吐いておりましたが、

一人さん流の私見を是非どこかのメディアで述べてもらいたいものだ。

併せて、非常に影響力の強いお方なので、

絶望のどん底にある日本国民を鼓舞させるような、

何らかの精神的メッセージを発信してもらうことも希望したい。

 

 【マストポイント】

@「逃げるものは逃げる。

怒るときは怒る、ね。

逃げられないときは、ちょっと転化する。

そうやって人生、生きていかないと、うまくいかないよ。

できるだけ、もめごとを起こさない。

意見が食い違ったら、相手が正しい。

覚えておきなよ。

いやぁ、相手が間違っていたって、いいんだよ。

相手が間違ってて自分が正しいって知っててもいいの。

わかるかい?

あのね、精神論とは、ケンカしない論なんだよ。

このこと、忘れちゃダメだよ」

A「夢を実現させる方法は、夢は小さく、努力は大きくするんだよ。

それを、うまくいかねえヤツっていうのは、

デカい夢をみるんだよ。で、努力が小さい。

会社の主任になるためにこんな努力したヤツ見たことないっていうぐらいに、

努力するの。

そうすると、主任になるんだよ。

そして、自分が主任になったら、主任にもなれない人がいるんだよ。下に。

自分の知っていることですら求めている人が、下にいるんだよ。

その人にやり方を教えるんだよ。

そうすると、なぜか、上行っちゃうんだよ。もう一個。

いいかい、夢は小さく、努力はでかく。

それで、うまくいったら、そのことを惜しみなく下に教えるの。

たったそれだけなんだよ」

B「人生には道があります。

この道を、ふてくされて歩く人がいます。

ニコニコ笑う人もいます。

自分の道しか歩けません。

この道を、「楽しいなあ」とか、「しあわせだなぁ」って言ってるとね、

神さまにしか見えない分かれ道で、フッと、いいほうへ行くの。

ところが、ふてくされたりさ、「つまんねえな」とか、「むかっ腹が立つな」とかって

いってっと、悪い方へ行っちゃうの。

「名前がこういわれた」「手相がこういわれた」。

人の言っていること、なんか言われたことを気にして、

そんなことばっかり言ってるの。おかしいでしょって。

「この手相(名前)で結構です。私はこれでもね、しあわせだよ」って。

「感謝してるよ」って。

「楽しいんだよ」って。

そんな風にいってると、どんどん、どんどん、いい方に行くんだよ。

ねぇ、神さまっていうのは、必ずそういう人に味方するようになってんだよ。

だから、やさしい人には味方が出るの」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

斎藤 一人
「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)の10位以内にただ一人連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になる。

ラベル:斎藤一人

2011年03月12日

必読本 第965冊目 リーダーのための「イソップ童話」の正しい読み方

必読本 第965冊目

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リーダーのための「イソップ童話」の正しい読み方

市川 善彦(著)

¥ 1,680

アスカビジネスカレッジ

単行本:175ページ

2008年11月30日 初版 

 

●景気の衰退、倒産、破産、企業の不祥事。

人間不信、心の荒廃による事件が相次ぐ今、

人として、リーダーとしての奥深い教えがちりばめられているイソップ寓話を紐解き、

その正しい読み方を紹介。また、「八正道」の教えも掲載。

●先日ご紹介したばかり(必読本 第964冊目参照)の市川善彦さんの近刊。

様々な警句に満ちたイソップ物語の小話を例に挙げながら、

リーダーとして、人として大事なことは何かを平易な言葉で解説していく。

先だって紹介したばかりの坂本龍馬の本は、

市川さんの個人的体験の類の引用が皆無で、

ひたすら龍馬の自伝を述べていくだけの、ファンにはやや物足りない内容でしたが、

本書は、個人的なエピソードが満載、

人気のブログさながらのくだけた文体もとっつきやすく、

読み始めたら一気に読破できます。

●中盤には、性格テスト(ただ、他の心理学者の本を

そっくりそのまま参考にして作ったような代物で、あまり役に立つとは思えなかった)、

最後の章には、釈迦が唱えた八唱道についての

市川さんなりの私的考察が述べられている。

●市川さんのファンなので、ほとんどの著書を読破している私ですが、

読み度につくづく痛感させられるのは、

会社経営でも、人生の成功でも、

一握りの秀才だけしかわからないような小難しい理論、知識など一切要らない、

誰でも出来るような、ごく当たり前のやさしいなことを、

日々愚直に繰り返していくことが肝要なのだということです。

自戒を込めて言いたいのですが、

かっこばかりを気にして、実体が伴わない方に特におススメしたい著者です。

 

 【マストポイント】

@「うつ病の解決法は、心にあります。

「恥をかこう!」「笑われよう!」「バカにされよう!」これしかありません。

バカにされてもいいから、本音で語ることですよ!

人間は神様ではありません。失敗も間違いも、悟りも間違いもあるのです。

世の中が、心美しい人ばかりで構成されていれば、この世に生まれてくる必要もないのです。

この世は、色々な人が集まって、修行をしている場所なのです。

迫力を出しましょう。

私は家庭の事情で高校すら卒業できませんでしたが、

東大卒の先生方にも一歩も引かず、講演で自論を展開してます。

恥をかけばよいのです。笑われればよいのです。

相手は、一目も二目も置いてくれるようになりますよ。

堂々としていればよいのです」

A「「なるようにしかならない!と強く思いましょう。

恥をかきたくない。という気持ちを捨てるのです。

恥をかこう!です。

恥をかいたと思っているのは、本人だけで、

周りの人はあなたのことなど、さほど、重要視していないのです。

自意識過剰のほうがおかしいのです。

カタクなるから、シドロモドロになるのです」

B「私は32年前に、保証人倒れで倒産寸前だったのですが、

日々笑っていました。

会社の朝礼で、流行歌をもじった社歌を社員と共に唄って

大爆笑していたものです。

貧乏神は、暗く沈んだ人が大好きですから、

沈んでいると、仲間をたくさん連れてきて倒産、破滅に追い込むのです。

苦しい時こそ大笑いするのです。

そうすれば貧乏神は吹き飛ばされて、福の神がやってきます。

不幸が続く時に、「お祓い」を考える人もいるのですが、

私は、「お笑い」だと自信をもってお勧めします。

赤字の会社に屁理屈はいりません。

暗いから儲からないだけなのです」 

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

市川 善彦
日本ガード・サービス株式会社代表取締役社長。福岡大学経済学部非常勤講師。中小企業大学校講師。タナベ経営講師。福岡信用金庫総代。1952年1月、長崎県佐世保市生まれ。1976年8月、24歳の時に起業、あっという間に自社ビル、社員寮、自宅を無借金で建て、その後30年以上も無借金の超優良企業のオーナー社長。

ラベル:市川善彦

2011年03月08日

必読本 第964冊目 超思考

必読本 第964冊目

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超思考

北野 武(著)

¥ 1,470

幻冬舎

単行本:204ページ

2011年2月10日 初版


●バラ色の夢を語っても意味はない。人の世を生き抜く最低限の力をつけろ。

思考停止した全国民に捧ぐ、現代社会を読み解く視点。

●幻冬舎の雑誌「パピルス」に2007年から2010年までに掲載された

武さんの連載記事を一冊にまとめた本。

タイトルから容易に想像できるが、

以前同じ出版社から出された本(必読本第365冊目 参照)と同種のテイストの本。 

最新の政治、芸能、自らの仕事など、全19編にわたって、

武さんなりの鋭い視点に立った考えが一気に述べられております。

●例によって、常識にとらわれない独特の思想、着眼点は、

一度読み始めたら止まらない面白さで、時間を忘れて没頭させられます。

武さんの他の本と比べて、下ネタや毒舌など、「遊び」の要素がほとんどなく、

一貫して真面目路線が特徴の本です。

●下のマストポイントに特に心に響いた言葉を3点だけ書きましたが、

他にも、肉親以外に、黒澤明、淀川長治、鈴木その子などの

恩人たちの思い出の品を仏壇に収め、毎朝どんなことがあっても水を供えて

手を合わせるなどという秘話を語ったり、

単なる下ネタをやることは下品なのではなくて、

大衆に媚びること、迎合することが本当に下品で、自分は絶対に出来ないと述べたり、

今流行のお笑い芸人たちが、実はテレビ局や事務所から、

本人たちも気づかないような巧妙なやり方で消費され続けていることを喝破したり、

日本人が、臆面もなく人気商品を買うために行列に並ぶことの恥ずかしさを鋭く解説したり、

インターネットやケータイに四六時中縛られている人間ほど、

本当の有産階級に最も搾取されているのだと述べたりなど、

相変わらず、よくもこんな見方ができるものだなというような卓見を述べております。

貧しくも気骨ある精神で武さんを教育した、母さきさんの思い出話の

数々にも教えられることが多かったです

●武さんの本は、知らず知らずに硬直化してしまう我々凡人の思考を

柔らかく解きほぐしてくれたり、

マスコミなどが流す情報をそっくりそのまま鵜呑みにするのではなく、

一旦自分の脳を使って、その真贋を見極めたり、

熟考したりすることが大切だ、ということをいつも教えてくれます。

私自身、発売後すぐには読めないことも少なくないのですが、

ファンであるなし関係なく、新刊は必ずチェックするべきでしょう。

本人出演のテレビ番組や映画監督作品よりも、

よっぽどタメになるかと思います。

 【マストポイント】

@「俺の場合、誰よりも自信があると思っているのは、

状況判断能力だ。

ある意味で、それが俺の最大の能力だと思っている。

漫才をやっていた若い頃からそうだった。

自分の能力が落ちたと感じた瞬間に、やめようと思った。

漫才を続けるために、努力しようなんてことは一切考えなかった。

年をとれば反射神経が衰えるから、若い者に勝てなくなる。

そうなってまで、漫才をやるつもりなどさらさらなかった。

だから、あっさり漫才をやめた。

その状況判断が速いから、乗り換えにはまったく苦労したことがない」

A「仕事の本当の面白さとか、やりがいというものは、

何年も辛抱して続けて、ようやく見つかるかどうかというものだろう。

最初から簡単にできたら、面白くもなんともない。

自分に合った仕事を探すという考え方がそもそもの間違いだ。

そんなものはない。

お腹の中の赤ん坊が、「自分に合った世界に生まれたい」なんて考え始めたら、

この世に生まれてこられるわけがない。仕事だって同じ。

仕事を自分に合わせるのではなく、自分を仕事に合わせるのだ。

だいたい職業なんてものは、あんまり自分の気の進まないものを選んだ方が上手くいくものだ。

幸せになりたいなら、いちばんやりたいことは趣味にしておいた方がよい。

野球選手になって野球をやるより、草野球の方が楽しいに決まっている。

気が進まないくらいの方が、いろんなことがよく見える。

どんな仕事にだって、誰も気づかない盲点というものがあるのだが、

そういうものに気づくのは、好きでたまらない人間よりも、むしろちょっと引いたところから

眺めている部外者だ。

もし今の自分の仕事にやりがいを感じないとしたら、

それは不幸なことではなくて、むしろチャンスなのだ。

自分はこの仕事を冷静に見る目を持っていると思えばいい。

冷静に考えれば、どんな仕事であろうとも、今よりは面白くできる」

B「師匠として、軍団に何かを教えたとすれば、礼儀ぐらいなものだ。

礼儀だけは厳しく躾けた。

タレントの側は、テレビのADをどうしても見下してしまうのだけれど、

それも許さなかった。きちんと敬語で話して、名前には「さん」をつけて呼べと、

それだけはうるさく言った。

礼儀だけはしっかり守れ、あとは何をやってもいいよというのが

俺の弟子に対するスタンスだ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

北野 武
1947年東京都生まれ。お笑いタレント。映画監督、俳優、東京芸術大学大学院映像研究科教授。テレビ番組、CMなどに数多く出演する一方、89年「その男、凶暴につき」を初監督し、好評を博す。7本目の監督作品「HANA‐BI」(98年公開)でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞したほか、国内外の映画賞を数多く受賞している。また、2010年にはフランスの芸術文化勲章の最高章コマンドゥールを授与された。

2011年03月07日

必読本 第963冊目 おおきな木

必読本 第963冊目

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おおきな木

シェル・シルヴァスタイン(著), 村上春樹(翻訳) 

あすなろ書房

1,260円

単行本: 60ページ

2010年9月2日 初版


●いつでもそこにあるりんごの木。成長し変わっていく少年。

それでも木は、少年に惜しみなく愛を与え続けた。

世界で読み継がれているロングセラー絵本を村上春樹が新訳。

●大人も子供も楽しめる名作絵本の新訳版。

昨年秋口に発売された。

希代の人気作家であり、翻訳家としても活躍する村上春樹さんが

本書の翻訳を担当されていることでも話題になる。

実は2007年に既に書評済みですが(必読本 第299冊目参照)、

その時に大変感銘を受けたことと、

最近村上氏の本を読んで、色々とインスパイアされることが多かったので

必読本 第954冊目参照)、今回あえて再びご紹介しておきたいと思います。

●村上さんのもとには、大人気作家のネームバリューを頼りたいということもあるだろうが、

色々な出版社から、日本人にもなじみ深い英語圏の古典的名作や、

翻訳上色々と難がある部分を修正した本の新訳などの依頼が

続々と舞い込んでいると想像されるが、

本書は、かつて本書の翻訳を担当された本田綿一郎さんがお亡くなりになり、

本書の翻訳版の発売が難しくなったため、村上さんのもとにオファーがあったのだという。

あとがき部分で、村上さんがそう述べているのだが、

私自身、翻訳者が亡くなると、その人が担当した書籍の発売が継続できなくなるというのは

意外であった。実際そうなのであろうか。

余談だが、ちょっとそれが心に引っかかった。

●まあ、そんなことは本書の素晴らしさとは無関係なことなので、

どうでもいいと言えばどうでもいいことだが、

未読の方は、画風も文章も非常にシンプルながらも、

様々な意味が込められた本書を一度手に取ってもらいたいと思う。

人それぞれ、様々な感想や考えを抱くはずだ

(ブログ筆者のように、物質主義的で、自己中心的な人に特におススメです)。

大変有名な本なので、旧版も新版も、たいていの図書館には所蔵されているはずなので、

2冊同時に借りて、翻訳を比較対照してみるのも面白いでしょう。

※ 【マストポイント】 は絵本のため、今回割愛致します。

【著者紹介】

 シェル・シルヴァスタイン
シカゴ生まれ。作家、イラストレーター、歌を作りギターも弾く。カウボーイ・ハットを愛し、いつもジーンズ姿でいる自由人。『歩道の終るところ』(講談社刊)など作品各種。

ラベル:村上春樹
posted by miura at 18:11| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

必読本 第962冊目  リーダーとして必要なことはすべて坂本龍馬から学んだ

必読本 第962冊目

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リーダーとして必要なことはすべて坂本龍馬から学んだ

市川 善彦(著)

¥ 1,470

アスカビジネスカレッジ

単行本: 166ページ

2010年6月9日 初版


●坂本龍馬の「時代の見方・読み方」は

これからの激動の時代を勝ち抜くリーダーにとって最高の教科書だ!

史実に基づいた坂本龍馬の生きた軌跡を読むだけで

リーダーとしての生き方・考え方が手に取るようにわかります。

●『我謳(ガオオーー)!!』(必読本 第298冊目参照)で有名な

市川善彦さんの最新作。

一頃は、市川さんに大変に影響を受け、ブックオフで熱心に

古本を買い集めたものだが、本当に久しぶりにその著書に触れる。

●本書は、昨年、福山雅治主演のNHK大河ドラマ『龍馬伝』が放映されたこともあり、

時ならぬ龍馬ブームが起こりましたが、その最中に発売された本。

市川さんには、イソップ物語を例にあげながら、リーダー論を語った、

同種の本が既に発売されておりますが(私自身未読ですが、

図書館で予約を入れておりますので、近日中に書評致します)、

おそらくその路線でしばらくは本を執筆されるのかもしれません。

次は中国古典を引き合いに出した本でしょうか。

●ソフトバンク孫正義さんを始め、

企業経営者の中に坂本龍馬を崇拝している方は少なくないのですが、

市川さんも、本書を読むと、非常に龍馬を尊敬し、

その関連本を熱心に読書、研究し、己のビジネスに活用されてきたことがわかる。

本書では、龍馬が、あの激動の時代に、いかにして、情報収集、対外交渉、

友人、師匠との付き合い、女との交際、組織を統率していったのかが、

現代のビジネスマンに役立つように非常に手際よくまとめられている。

●私自身は、西郷隆盛など、幕末の志士に対してそれほどシンパシーを感じたことがなくて

(というか、情けないことに、日本の歴史自体にあまり詳しくないので・・)、

今まで龍馬の関連本というものはほとんど読んだことがなかったのですが、

昨年、福山さんの大河ドラマをご覧になっていた方などは、

本書の内容はスムーズに頭に入ってくるはずである。

龍馬の短くも激動の人生や、幕末の志士たちの相関関係図、

龍馬を取り巻く女たちの知られざるエピソードなどなど、

龍馬関連の話題が非常に多岐にわたって解説されているのだ。

勝海舟の豪放磊落な性格、龍馬が美人好きだったなどの

豆情報も豊富に紹介されている

(ただ、惜しむらくは、市川さん自身の個人的エピソードが皆無だったこと)。

●文章は、しかつめらしい大学教授などが書いた本などと違って、

くだけた感じで非常に読みやすく、ページ数が薄いこともあって、

あっという間に読破できる。

市川さんの本の最大の長所。

 龍馬ファンなど歴史マニアの方のみならず、

ランチェスター経営を勉強されている方、

企業や組織の中でリーダーシップを発揮しなくてはならない方などに

特におススメの本である。

私心を持たず、祖国を良くするために身を捧げた龍馬の生き方には、

エゴに凝り固まってスランプ状態にある多くの現代人に

勇気とヒントを与えてくれるはずである。

 

 【マストポイント】

@「実力が対等なら、必ず声の大きい方が勝つ!

実力が相手が上であっても、気迫で圧倒する!

つまり、「迫力勝ちの法則」が役に立ったと言っています。

今日に生きる我々も、龍馬のように、迫力では絶対に人に負けない

精神力と専門知識を磨き、勉強を欠かさず、

有事やクレームに備えて、日ごろから、

頼りになる人脈を開拓しておくことは大切な心構えだと思います」

A「交渉事は、腹をくくって、

何度でも足を運び『誠意』を見せること。

相手の利害を考えて、どちらも納得できるような『交換条件』を提示すること。

交渉術に長けた龍馬に学ぶことは多いのです」

B「人は、他人のために自分を犠牲にする覚悟のある者に対して

尊敬と畏敬を覚えるのです。

苦難の時こそ、龍馬のような不退転の、愛と正義と勇気が必要です。

逃げの人生に栄光は無いのですから」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

市川 善彦
日本ガード・サービス株式会社代表取締役社長。福岡大学経済学部非常勤講師。中小企業大学校講師。タナベ経営講師。福岡信用金庫総代。1952年1月、長崎県佐世保市生まれ。1976年8月、24歳の時に起業、あっという間に自社ビル、社員寮、自宅を無借金で建て、その後30年以上も無借金の超優良企業のオーナー社長。

posted by miura at 11:47| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自伝・一日一話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

必読本 第961冊目 [英和対訳]決定版 ドラッカー名言集

必読本 第961冊目

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[英和対訳]決定版 ドラッカー名言集

P.F.ドラッカー(著), 上田 惇生 編訳(翻訳)

ダイヤモンド社

¥ 1,575

単行本: 280ページ

2010年12月9日 初版


●経済学の巨人が後世に託したメッセージは何か。

ドラッカーの膨大な名言から120本を精選。

和文と英文で掲載し、それぞれの原書タイトルとそのページ数を付す。

キーワード索引も収録。

●相も変らぬドラッカーブームの中、昨年末に発売された氏の名言集。

地元の図書館で、新刊にもかかわらず、なぜか手つかずで

残っていたので借りて読んでみました。 

●本書の構成は一風変わっている。

英書のように、左ページからめくるスタイルになっていて、

見開き2ページで、左に日本語訳、右に元となった原書の英訳が

配置され、膨大なドラッカーの書籍群の中から、テーマ別に

心に残る名言を120個精選し紹介するという流れになっている。

名言の選者には、翻訳者の上田さんのみならず、ユニクロ柳井正さん、

コピーライターの糸井重里さん、「もしドラ」の岩崎夏海さんなども参加されている。

●本の評価としては・・・・うーん・・・カラいものとならざるを得ない。

中身を見ずにネット書店で注文した方などは、

届いてみてから、アチャーと、少なからず失望感を味わったはずだ。

なぜなら、やはり、収録されている名言が120個と、

圧倒的に少なすぎることがまず挙げられる。

あっけないぐらいの短時間で読破できてしまうのだ。

長きの使用に耐える名言集を求めるなら、いまだに根強い人気を誇る

『ドラッカー365の金言』(必読本 第346冊目参照)の方が

ボリュームがあり、断然おススメである。

●それと、英語がネイティブではないドラッカーの、シンプルでわかりやすい

英文を味わって、英語学習の用に供してもらいたいという意味で

わざわざ原著の英文を右ページに掲載してくれているのだが、

いくら世間の大企業が英語公用語路線を採用しているという風潮があるとはいえ、

ハッキリ言ってあまり役に立つとは思えない

(ただ、名訳として定評のある上田さんの実際の訳出方法を

知ることができるという意味では、有用ではある)。

●最も旬な時期で、出せば売れる「打ち出の小づち」のようなドラッカー本。

ダイヤモンド社が、この機を逃すまじとの逞しい商魂を持って

出したのでは?と勘ぐりたくさえなる。

あまり批判めいたことは言いたくないのだが、

ソフトカバーで1,000円キッカリぐらいだったら買ってもよいか・・・。

 

 【マストポイント】

@「社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして消滅させる力をもつ。

企業は、社会や経済の許しがあって存在しているのであり、

社会と経済が、その企業が必要にして有用かつ生産的な仕事をしていると

見なすかぎりにおいて、その存続を許されているにすぎない」(マネジメント【エッセンシャル版】) 

A「チェンジ・エージェントたるための要点は、

組織全体の思考態度を変えることである。

全員が、変化を脅威でなくチャンスとして捉えるようになることである」(ネクスト・ソサエティ)

B「変化はコントロールできない。

できることは、その先頭に立つことだけである」(明日を支配するもの)

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

P.F.ドラッカー[著]
20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。東西冷戦の終結や知識社会の到来をいち早く知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」など、マネジメントの主な概念と手法を生み発展させたマネジメントの父。 著書に、『「経済人」の終わり』『企業とは何か』『現代の経営』『創造する経営者』『経営者の条件』『断絶の時代』『マネジメント』『非営利組織の経営』『ポスト資本主義社会』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』ほか多数ある。

上田惇生[編訳]
ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、(財)経済広報センター常務理事、ものつくり大学教授を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、ドラッカー自身から最も親しい友人、日本での分身とされてきた。著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー学会代表。 
 

ラベル:ドラッカー
posted by miura at 18:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月01日

必読本 第960冊目 もうひとつの幸せ論

必読本 第960冊目

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もうひとつの幸せ論

小林正観(著)

ダイヤモンド社

¥ 1,500

単行本: 300ページ

2010年1月16日 初版


●小林正観がたどりついた、幸せの本質論。

ほとんどの人が教えられた「一般的な幸せ」ではなく、

100%幸せな人々が実践する「もうひとつの幸せ論」で生きてみませんか?

 「人生の目的」とは、「喜ばれる存在になること」です。

「思い」をもたず、「頼まれごと」をただやって、どんな問題が起こっても、

すべてに感謝することで、よき仲間に囲まれて「喜ばれる存在」になります

●久しぶりの正観さんの本。

図書館から借りて読んでみました。

一応、書き下ろし作品ということになっているようですが、

やはり、過去の本で述べられたことの総復習的な内容に終始している。

新奇な点はほとんどない

(ただ、タモリ、和泉元彌、イチロー、オリンピック女子選手など、

例示されている有名人のエピソードが比較的新しいものが多い)。

長年のファンの方にとっては、どこかで読んだような話ばかり。

最近、宝来社、弘園社の新刊を購入する機会が全くないのだが

(不思議なことだが、近場のブックオフでも、その2社の本を、

全くと言っていいほど見かけない)、

そちらの一般書店で扱っていない本の方では、

何か斬新なネタを提供しているのでしょうか。

●しかし、正観さんが一般出版社からの書籍出版を開始してから(たしか2006年頃か)、

名だたる大出版社から続々と新刊が出され続けているが、

よくもまあ、ほとんど新ネタがないにもかかわらず、

手を変え品を変え、色々な切り口で本が出せるものだなと、改めて驚嘆させられます。

本が売れない昨今、出せばある程度の売上げが見込める人気の作家さんだけに、

出版社側も、すがるような思いで、色々な企画を立ち上げるのでしょう。

しかし、長年の愛読者は、正直、かなり食傷気味な感じを抱いております。

別に悪口ではないのですが・・・。

●個人的には、正観さんが生死を彷徨うほどの重病で

倒れてしまった時の事情を是非語っていただきたいものです

(ちなみに、正観さんに近い医師の方が書いた関連本が最近出ているようです。

私は未読ですが)。

又、ファンならば誰もが待ち望む、

斎藤一人さんとの夢の対談集というのも

是非マキノ出版あたりで実現させていただきたいものです。

別に意識して避け合っているわけではないのでしょうが、

一人さんと正観さんは実際に対面されたことがないようですし。

誰か双方に顔が利く有力者の方が話を取り持っていただきたいものですよね。

 

 【マストポイント】

@「私たちが『実践』することは、

『思いを持たず』、よき仲間からの『頼まれごと』をただやって、

どんな問題が起こっても、すべてに感謝する(受け入れる)ことであり、

「そ・わ・かの法則」(掃除・笑い・感謝)」を生活の中で実践することであり、

『ありがとう』を口に出して言い、

逆に『不平・不満・愚痴・泣き言・悪口・文句』を言わないことなのです」 

A「社長に、「秘書」や「取り巻き」が多い会社(社長に直接話が出来ない会社)は、

『血の巡りが悪い会社』だと私は思います。

一方で、役職にかかわらず、社員すべてが社長に「直接」話が出来る会社は、

『血の巡りがいい会社』で、自然に『売上げ』も伸びていきます。

偉くなって、秘書や取り巻きに囲まれていると、

『社員の声を直接聞くこと』ができなくなってしまい、

会社があらぬ方向にいってしまいます」

B「もし私が社長なら、何をやっても『気に入らない』と言っている人を雇うことはありません。

愚痴や泣き言ばかりいう人がいると、職場が暗くなるからです。

私が雇うとしたら、『僕、無職なんだけどツイているんです。

こんな楽しいことがありまして・・・・』と明るく話す人。

『ツイている』と言える人は、『よき仲間』になれるからです」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

小林 正観
1948年、東京生まれ。中央大学法学部卒。心理学博士、教育学博士、社会学博士。学生時代から人間の潜在能力やESP現象、超常現象に興味を持ち、心学などの研究を行なう。講演は、年に約300回の依頼があり、全国を回る生活を続けている。

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