2011年06月30日

必読本 第991冊目 「また、必ず会おう」と誰もが言った。

必読本 第991冊目

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「また、必ず会おう」と誰もが言った。

喜多川 泰

¥1,470

サンマーク出版 

単行本: 215ページ

2010年11月25日 初版


●「読書のすすめ」店長の清水克衛さんの本や、

各種のブックガイド、雑誌などで最近よく推薦されていることが多い本。

個人的には全く初めて読む著者である。

昨年発売されたばかりの著者にとって最新刊だろうか。 

●あらすじを簡単に書くと、同級生に見栄を張るために

ちょっとしたウソをついてしまった主人公の男子高校生は、東京ディズニーランドに

一人で行く羽目になるのだが、帰りの飛行機に運悪く乗り遅れ、

持ち金もほとんど持っていないこともあり、空港で途方に暮れることになる。

見かねた空港売店のおばさんに助けてもらったことを皮切りに、

様々な大人との交流を通して、

人生をたくましく生きるコツや教えを伝授してもらうという、一種の青春小説である。

大ヒットした「夢をかなえるゾウ」(必読本 第583冊目参照)と同じカテゴリーに属する、

「小説」という体裁を借りた、自己啓発本だと言ってよいかと思う。

中学生ぐらいから余裕で読めるような平易な文体、内容という外見の中に、

成功法則、幸せになるためのルールを全編に渡って散りばめるという、

最近、何かと流行のスタイルを取る本であります。

●こういうタイプの本というものは、

時に教条的というか、押しつけがましい説教調が鼻につき、

学校の道徳の教科書を読まされているかのようなキレイ事的エピソードの

オンパレードで、読んでいて閉口することも少なくないのですが、

本書はそんないやらしさをあまり感じずに、スラッと読破することができる。

虚勢を張りがちな中高生の繊細な心情もリアルに描かれているし、

世間にどこにでもいそうな、ごく普通の大人が授ける

人生訓、処世術の類が、とても具体的かつ実践的で、

素直に好感が持てます。

●最近、「もしドラ」(必読本 第912冊目参照)の大ヒットもあり、

こういう小説風の自己啓発本というのが一つのブームになっているのでしょう。

巻頭、巻末の、本書の内容を具現化したかのようなカラフルな写真と共に、

短時間で、効率的に成功法則を学びながら、スカッと読後感の良い小説も

一挙両得で楽しみたい方にはピッタリの本ではないでしょうか。

 

 【マストポイント】

@「今のあなたにとってお金なんかよりもずっと大切なことを

授けてあげるわ。

それは、人より先に動いて、人の役に立つことよ。

あなたが泊めてもらった家で、食事の後片づけ、風呂掃除から、

トイレ掃除、誰よりも早く起きて朝のゴミ出しから玄関掃除まで、

そりゃあもうこれでもかというくらい、しっかりやりなさいよ。

いいから座っててと言われてても、取り上げてやるくらいの

勢いがなくちゃダメ。

それができればね、世界中どこへ行っても居候できるわよ。

いつまでもいてちょうだいって言われるくらいね」

A「相手に興味を持つこと。人間そのものを愛する心を持つこと。

これがなければ一歩を踏み出す勇気が湧いてこない。

人間は人が喜ぶ顔を見るためだったら、

お金なんてもらえなくても進んでいろんなことができるんだよ。

相手が自分の愛する人ならなおのことさ。

大好きな人の喜ぶ顔を見るためなら、人間はどんなことだって

頑張れるようにできているんだ」

B「学校の先生が言うてることもみんなメチャクチャや。

一歩社会に出ても、メチャクチャなことしか言わん上司だっておる。

おまえは自分の物差しを持って、自分で考える人間になれよ。

自分の人生を他の奴のメチャクチャな命令にメチャクチャにされるなよ。

自分の決断に責任を持つためにも、誰に何と言われても、

これだけは言うことを聞けんという強さを持てよ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】


喜多川泰

1970年、東京都生まれ。愛媛県西条市に育つ。東京学芸大学卒。98年、横浜市に学習塾『聡明舎』を創立。まったく新しい塾の在り方を追求しつづけている。2005年には作家としての活動を開始。その独特の世界観は多くの人に愛されている。作品に『賢者の書』『君と会えたから…』『手紙屋』『手紙屋~蛍雪篇』『上京物語』(ディスカヴァー・トゥエンティティワン)、『「福」に憑かれた男』(総合法令出版)、『心晴日和』(幻冬舎)がある。



ラベル:喜多川泰

2011年06月23日

必読本 第990冊目 自己信頼[新訳]

必読本 第990冊目

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自己信頼[新訳]

ラルフ・ウォルドー・エマソン, 伊東奈美子

¥ 1,260

海と月社

単行本: 112ページ

2009年1月26日 初版


●19世紀のアメリカを代表する思想家ラルフ・ウォルドー・エマソンの代表作を全訳。

真理は自分の内にあり、付和雷同せず、

常に自己をよりどころとして主体的に生きるべきであるという、

エマソンの主張が凝縮された一編。

●「自己啓発の始祖」として、あまたの成功者に影響を与えたエマソン。

成功哲学、自己啓発書を好んで愛読されている方ならば、

一度はその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

しかし、相当古い時期の人物ゆえ、

現代人にも読みやすいような手頃な著書はなかなか発売されておらず、

その思想を知ることはなかなか難しいという状況が続いておりました。

本書は、2年ほど前に発売された、

エマソンの全集の中から、特に誉れ高い名エッセイ「自己信頼」の章だけを

抜粋して一冊に書籍化にされたもの。

●非常に薄く、一気に読破できるものだと高をくくっていたが、

その文章は、ある種の散文詩を読んでいるかのようで、

思いつくままの抽象的、意味深な言葉が、

ほぼ論理性を欠きながら、最後まで続いていく。

●つまり、この本は、何かハッキリした方法論とかメソッドを伝授してくれるタイプの本ではなくて、

著者の思索の日々の中で湧き出てきた思い、メッセージを

示唆的かつ鼓舞的な言葉にして一冊にまとめたような詩集的自己啓発本なのだ。

一読しただけでは何が何だかさっぱりわからないが、

何度も再読するうちに、

やっと意味がわかってくるみたいなジワジワするような効果がある。

手っ取り早い即効性を求める読者には不向きだが、

一筋縄ではいかない難解な自己啓発本から何かインスピレーションを求めたい人に

は向いているかと思う。

今書いてて気づいたが、ジェームズ・アレンの、ある種の抽象的な本と

テイストは似ているので、その源流、親元とも言える本書を

読むことは無駄なことではないはず。

ただ、上記に記したように、相当の難物なので、心して手に取ってほしい。

 

 【マストポイント】

@「世間に迎合していては、

どんな行動も説明できない。

自分の道を行くのだ。

そうすれば過去の行為が、いまの自分を正当化してくれる。

こうなりたいと思う自分にいま、なるのだ。

いま行動せよ。

どんなときも人目を気にしないように努めれば、

常にそうできるようになる」

A「自分の仕事にまごころをこめ、

最善を尽くすなら、心は安らぎ、晴れやかになるが、

そうでない言行からは心の平安は得られない。

才能にも見捨てられ、創造も希望も生まれないだろう」

B「ひとりの人間は、ひとつの町より優れた存在であるはずだ。

他人には何も求めるな。そうすれば万物流転の世にあっても、

あなたは唯一不動の柱として、

周囲のものすべてを支えるようになるだろう」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

ラルフ・ウォルドー・エマソン(1803-82)
アメリカの思想家、詩人。ボストン生まれ。18歳でハーバード大学卒業後、21歳まで教鞭を執る。その後、牧師となるが、教会制度をめぐって教会と衝突し辞職。1834年からニューハンプシャー州のコンコードに住み執筆や講演活動を展開、「コンコードの哲人」と呼ばれた。常に自分の内面に目を向け、自由と真理に生きることを求め、黒人奴隷制度に対しては反対の立場を貫いた。プラトン、カント、東洋の哲学などを吸収した独自の思想は、『ウォールデン(森の生活)』を著したH・D・ソローやニーチェ、日本では宮沢賢治や北村透谷、福沢諭吉など古今東西の思想家や詩人、文学者に影響を与えた。彼の残した多くの名言は、今も世界の成功哲学および自己啓発書で度々引用されている。「自己信頼」が収められた論文集『エッセイ 第一集』は1841年に刊行。

ラベル:エマソン

2011年06月22日

必読本 第989冊目 「心」が強くなる48の詩―後藤静香が遺したことばの至宝

必読本 第989冊目

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「心」が強くなる48の詩―後藤静香が遺したことばの至宝

吉田 貞雄

¥ 1,260

中経出版 

単行本: 157ページ

1996年8月24日 初版


●後藤静香の500作品中、珠玉の詩、48編を収録。

詩は文字に抑揚(大小、字体)をつけたデザイン。

編者・吉田氏自身の解説エッセー、詩編付き。

●先日ご紹介した読書のすすめ清水克衛店長の本(必読本 第985冊目参照)の中で

さかんに推薦されていたので、興味を持った著者の本。

後藤静香とは、明治から昭和にかけて、

世の中の人々を鼓舞する詩集、書籍を多く残したことで有名な

国民的教師らしい(森信三、東井義雄的な存在だったのではあるまいか)。

女性的な名前だが、れっきとした男性(静香は「せいこう」と読む)である。

本来ならば、清水さん一押しの名作『楽園』をご紹介したかったのだが、

地元の図書館になかったので、たまたま借りることができた本書をご紹介する。

●編者は吉田貞雄氏という方が担当されているのだが、

冒頭、氏が考える成功法則めいた話が延々と続く。

ハッキリ言ってこの編者はどういう人物かよくわからないし、

この冒頭部分の話も大して重要ではない。

読み飛ばしてよい。

●後半は、本書のメインとなる部分である。

後藤静香の残した数多くの詩の中から、

元気がない時、心が折れそうな時に読みたい

珠玉の詩が48編ピックアップされている。

あの、吉川英治、松下幸之助、長嶋茂雄さんも愛読されている詩人だけに、

やはり、心を打つものが少なくない。

特に個人的に魂に響いたものは下記に記しておきます。

路線的に似ているという意味で、坂村真民、相田みつをファンにもおススメです。

小難しくて、長たらしい書籍ばかり読むのではなく、

たまには、本書のようにサラリと読めるけど、

心にずっしりと残るような詩集を味わってみるのもオツなものです。

 

 【マストポイント】

@「【体験】

体で見たことをいう。

体で見たことを書く。

体で見たことを行う。

目で見て見えるか?

耳で聞いて聞こえるか?

体で読んだものが本当だ。

体で祈ったものは実現する。

体で語ることは誰にも聞こえる。

体で悟ったことだけが我がものである。」

A「【法則】

考えるよりも為せ。

受けるよりも与えよ。

責めるよりも許せ。

誹るよりも誉めよ。

悲しむよりも悦べ。

間違いない人生必勝の法則。

説明する暇さえ惜しい。

断行すればよく解る。

真似でもよし。

行ってみよ!」

B「【何処よりか】

心暗く

涙にくれたとき

何処よりか声あり

まだ用事がある

お前の中に力がある

お前は強くなる

お前は美しくなる

お前を要する者が居る

覚めて夢ならぬ夢に

奮い起つ」 

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

後藤 静香
明治17年8月19日、大分県大野町に生まれる。明治39年東京高等師範学校官費数学専修科を卒業し、長崎県立長崎高等女学校及び香川県女子師範学校に歴任すること13年。大正7年上京、全日本を対象として社会教育に専念し、月刊誌の発行、著作、講演等により、終始一貫、初志の貫徹に努むること50年に及ぶ。昭和44年5月15日没。昭和53年、多数の著作が「後藤静香選集」全10巻にまとめられた。著書にはほかに、「楽園」「生きる悦び」「道のしるべ」(以上善本社刊)がある。

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2011年06月21日

必読本 第988冊目 だれでも思いどおりの運命を歩いていける!―幸運を手に入れるココロとカラダの習慣

必読本 第988冊目

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だれでも思いどおりの運命を歩いていける!

―幸運を手に入れるココロとカラダの習慣

越智啓子(著)

¥ 1,260

青春出版社

単行本: 222ページ

2005年3月1日 初版


●素敵な人やものと同じ波長になれば、きっと引きあえるはずです。

1日たった3分であなたの魅力がひらきはじめます。

沖縄で活躍する人気精神科医からの“新しい人生”の贈り物。

●先日ご紹介した、西本真司さんの本(必読本 第980冊目参照)の

中で紹介されていて、興味を持った本。

過去世リーディングなど、一般の西洋医学では用いられていないような

独特の治療法を導入することで有名な、精神科女医の本。

全く初めてその著書に触れる。

●医師が書いた本だというので、硬質な文体、

専門的な難解な内容を予想したが、

女性週刊誌の文章かというぐらいの、くだけた感じの口語調。

普段、あまり読書習慣のない人でもスイスイと読み進められる。

内容的には、恋愛、人間関係、仕事、お金、健康などのテーマに分け、

女性が幸せな人生を歩むことができるように、

オリジナルのトレーニングや口ぐせなどのアイディアを伝授してくれる本です。

●表面的には非常に軽いテイストに仕上がっていますが、

前世などの輪廻転生、守護霊、言霊、潜在意識など、

超常現象、精神現象のメカニズムをわかりやすく解説してくれているという意味で、

意外に侮れない本です。

人生がうまくいかないのは、「間違った思い込み」に引きずられているから、

「信じられないかもしれないが、両親は自分で選んで生まれてきた」、

「すべてがうまくいっている」という言葉は、最高にご利益があるマントラであるなどという

本文の言葉は、先日ご紹介したばかりで、

大変感動させられたルイーズ・L・ヘイの傑作(必読本 第984冊目参照)にも出てきた点で、

その偶然さにも驚かされました。

●本書内で紹介されている、気楽な健康法、トレーニングの類にも

すじに実行したくなるような魅力的なものが少なくない。

個人的には、「鼻だけでゆっくり深呼吸」と、

「3分間瞑想」と、「不要なものを一掃して、部屋を整理整頓」するということを

早速取り入れてみたいと思いました。

他にも非常に数多く、面白いトレーニングが紹介されております。

●ストレスを軽減し、肩の力を抜いてリラックスして

日々を生きたいと思っている女性に特におススメの本です。

セックスレス、ファッション、パワーストーン、お金との付き合い方、

いい男性との出会いなど、女性ならば誰もが頭を悩ますテーマに関して、

非常にわかりやすく優れた教えを伝授してくれます。

なぜこれほどまでにハイテンションになれるのか?と不思議になるぐらいの、

著者のノリノリの文体にも、必ず元気をもらえるはずです。

 

 【マストポイント】

@「いつ、どこで、いい人に出会うかわかりません。

そんなとき、暗い顔や、ぶすっとした顔をしていると、

相手にいい印象を残せないのです。

何といっても、笑顔が一番!

笑顔で一日を過ごせたら、いい人との縁には困りません。

毎日会う人に絶品の笑顔で挨拶や話ができたら、

相手の人が喜んで縁を運んでくれます。

いつ出会ってもOKにするには、笑顔の習慣を早く身につけたほうがおトクです」

A「もし、自分が、生まれる前に親を選んだとしたら、

人間関係の基礎になる両親との関係が、そう思うだけで、ぐっと良くなります。

母親からは、信頼を学びます。

父親からは、社会性を学びます。

誰のせいでもなく、自分が魂の成長のために引き寄せた現象にすぎないとわかるのです」

B「言葉にはパワーがあり、断定して、強く言いきると、あるいは声に出して

宣言すると、さらにパワーアップして言霊になります。

『幸せになりたい』と言うと、まだ幸せではなくて、願望があるという状態です。

『幸せになりたい』を口ぐせにすると、このままの状態を潜在意識は持続しようとします。

幸せの状態に到達する前の状態が続くことになります。

『やっぱり、いつも私は幸せになりそうでならないの!』と言って、ため息をつくのです。

『私は幸せです!』を口ぐせにしていると、

もうすでに幸せな状態であると潜在意識は認識して、どんどん本人の幸せの状態を

創り出すのです。

これがシンプルな宇宙の法則です」 

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

越智 啓子
精神科医。東京女子医科大学卒業。東京大学付属病院精神科で研修後、ロンドン大学付属モズレー病院に留学。帰国後、国立精神神経センター武蔵病院、東京都児童相談センターなどに勤務。1995年、東京で「啓子メンタルクリニック」を開業。99年沖縄へ移住。過去生療法、アロマテラピー、クリスタルヒーリング、ヴォイスヒーリングなどを取り入れた、新しいカウンセリングによる治療を行う。沖縄を拠点に、クライアントの心(魂)の治療をしながら、全国各地で講演会やセミナーなどを開催し、人気を呼んでいる。

ラベル:越智啓子
posted by miura at 20:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月18日

必読本 第987冊目 村上春樹 雑文集

必読本 第987冊目

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村上春樹 雑文集

村上春樹(著)

¥ 1,470

新潮社

単行本: 435ページ

2011年1月31日 初版


●インタビュー、受賞の挨拶、海外版への序文、

音楽論、書評、人物論、結婚式の祝電――。

初収録エッセイから未発表超短編小説まで満載の、著者初の「雑文集」!

●日本を代表する超人気作家の村上春樹さんには、

最近、本職の小説以外の、各所で発した文章やメッセージが

一冊にまとめられた余業的な本が立て続けに出版されている。

以前ご紹介したインタビュー集(必読本 第954冊目参照)もそうだし、本書もそうである。

各種媒体で述べた序文、解説文、軽い筆致のエッセイや、

授賞式でのコメント、日本語訳されていない海外で発表した文章、

幻の未発表手記などが一冊にまとめられた本。

●「雑文集」と、自嘲的というか、ぶっきらぼうなタイトルが

つけられているが、希代の人気作家で、美文家としても

定評のある村上さんだけのことはあり、

手を抜いたような低級な内容の文章はなく、

実に淀みなく読み進めることができる流麗な名文ばかり。

扱われているトピックも興味深いものが少なくない。

たっぷり400ページを超える分量だが、 時間を忘れて没頭できる。

●構成的には、翻訳、音楽、インタビューや挨拶、

序文や解説文、知り合いなどの人物批評、

ボツになったおふざけ気味の小品

(村上氏の作品に批判的なことで有名な、

文芸評論家の柄谷行人をパロった短編は、特に爆笑必至)など、

内容ごとに章が分けられている。

LPレコード、音楽機材などに対する深い愛情、

オウム真理教関係の作品を出した時の内幕を述べた話、

好きな外国人作家への思いを述べた話などが個人的に特に面白く読めました。

●大ベストセラーの「ノルウェイの森」は、ビートルズの曲名から

取られたことは余りにも有名なことですが、

果たして「ノルウェイの森」という訳名は正しいのか?とか、

デビューの時、好きな作家の登場人物になぞらえて、

「村上リュウ」というペンネームにしようと思ったが、

既に村上龍氏がいたので、泣く泣く本名で作家活動をすることになったとか、

ヤクルト・スワローズの初日本一の際に出会った外国人選手との心温まる交流とか、

ジャズ・バーを経営した時のちょっとホロっとくる、黒人と日本人女性と、

ビリー・ホリディの曲にまつわる思い出話とか、

バッハの曲をピアノで弾いて体のバランスを矯正するとか、

初めて聞くような珍エピソードも満載。

「村上春樹」という作家、人物を理解する上で、

非常に多種多様な文章が収められていて、読み応えがあります。

●カバー装画や本文イラストを共同で担当された、古くからの仕事仲間にして盟友の、

和田誠、安西水丸両氏の対談風巻末解説も、

実際の交流がある両氏だけしか知りえない

村上さんのプライベートの姿が活写されていて、非常に楽しく読めます

(実は村上さんは絵画にも才能があり、抽象画も一見の価値があるとか。

3氏の共通の仕事場である東京青山周辺をブラブラしていると、

バッタリ村上さんと会えるのではと、ひそかに期待してしまう)。

●村上さんは、公の場に出ないちょっと変人なことでも有名ですが、

しかし本書を通読すれば、実は、ひたすら自分の本分である作家業だけに、

忠実に誠実に取り組んでいるからであるということがわかったり、

金銭や名声ではなく、読者を一番大切に思い、

その人々の期待に応えられるような

良質な作品を生み続けることだけに心を砕いているということがわかり、

今までの隠遁者的なマイナスイメージが覆ることは確実です。

ファンもアンチの方も楽しく読める本です。

 【マストポイント】

@「ひとつだけメッセージを言わせて下さい。

個人的なメッセージです。これは私が小説を書くときに、

常に頭の中に留めていることです。

紙に書いて貼ってあるわけではありません。

しかし頭の壁にそれは刻み込まれています。こういうことです。

もしここの硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、

私は常に卵の側に立ちます。

そう、どれほど壁が正しく、卵が間違っていたとしても、

それでもなお私は卵の側に立ちます。

正しい正しくないは、ほかの誰かが決定することです。

あるいは時間や歴史が決定することです。

もし小説家がいかなる理由であれ、壁の側に立って作品を書いたとしたら、

いったいその作家にどれほどの値打ちがあるでしょう?」

A「ミステリ小説であれば、最後に犯人の解明が必要になります。

昔話ではおしまいに「めでたしめでたし」がなくてはなりません。

小話であれば最後におちが必要になります。

宝くじでは当選番号の発表が必要です。

競馬では順位が大きな意味を持ちます。

しかし僕が書く小説は、ありがたいことに、

そのような最終的な明白な結論を必要としていません。

必要がないものを無理に書く必要はない、ということです。

僕は明白な結末というのが好きではないのです。

日常生活のほとんどの局面において、そんなものは存在しないわけですから」

B「かおりさん、ご結婚おめでとうございます。

僕もいちどしか結婚したことがないので、くわしいことはよくわかりませんが、

結婚というのは、いいときはとてもいいものです。

あまりよくないときには、僕はいつもなにかべつのことを考えるようにしています。

でもいいときには、とてもいいものです。

いいときがたくさんあることをお祈りしています。お幸せに」

(安西水丸さんの娘の結婚式での祝電)

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

村上春樹

1949年1月12日、京都府京都市生まれの兵庫県芦屋市育ち。住職の息子で国語教師でもある父と、大阪の商人の娘である母の間に生まれる。兵庫県立神戸高等学校卒業。早稲田一文に入学。その後演劇映像専修へ進む。大学在学中に陽子夫人と結婚結婚後、国分寺市に転居し、大学に在学しながらジャズ喫茶を開業する。大学を7年かけて卒業後,閉店後の店で小説を書き、1979年『風の唄を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1981年には作家専業で生きていく決意を固め、ジャズ喫茶を廃業した。全共闘世代、団塊の世代を代表する作家であるが、政治活動にかかわることを避け、全共闘運動からは遠く距離を置いている様子が、作品の端々からうかがわれる。1987年『ノルウェイの森』が、空前の大ベストセラーとなり、一般的にも認知される。その後、出せば必ず売れる作家の1人に数えられるようになった。作品は韓国、米国、台湾などでも絶大な人気があり、1980年代以降の日本文学、現代文学を代表する最も評価の高い文学者の1人である。

2011年06月13日

必読本 第986冊目 読めば読むほどフサフサになる 育毛セラピー―いつまでもハゲと思うなよ

必読本 第986冊目

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読めば読むほどフサフサになる 育毛セラピー―いつまでもハゲと思うなよ

鈴木 拓也

経済界

¥ 840

単行本: 235ページ

2010年12月15日 初版

●安全である、お金がかからない、誰でもできる、健康になる。

うす毛の家系に生まれ、カッパハゲになる寸前で奇跡のV字回復を果たした著者が、

試行錯誤の末に編み出した「究極の育毛法」。

●ここ数年来、ブログ筆者は、父方の薄毛家系を忠実に遺伝したためか、

はたまた、都会生活のストレス過多、暴飲暴食などの生活の乱れのせいか、

前髪から頭頂部にかけて、看過できない薄毛、脱毛が生じている。

毎日、鏡を見るたびに暗澹たる思いに駆られる。

当然、気分の良い状況ではない。

普段はそのハゲ部分があまり目立たないように、

3mmの坊主刈りにし、できるだけ外出時は帽子を着用しているのだが、

できれば若者の頃のように(今年40歳になるが)、

フサフサとした髪の毛を復活させたいと熱望している。

そんな時にアマゾンで偶然見つけた本。

運よく、地元の図書館にも所蔵されているので、

借りて読んでみた(当然、過敏な私は、

図書館の受付の女性の方から、本書を渡される瞬間、

少なからず恥ずかしさを感じた。

本来ならば、人目を気にして、ネットでこっそり買うタイプの

本だが、この手の本の中には救いようのないインチキなものが

結構な頻度で紛れていることが多いので、

内容を確認する意味で安全策を取り、図書館で借りた)。

●タイトルは、2匹目のドジョウとばかりに、

世間で話題になった健康本の2大ベストセラー、

「禁煙セラピー」と「いつまでもデブと思うなよ」を思い切り拝借。

かなりの試行錯誤を経た上で完成した著者渾身の内容の様で、大いに期待感が持てる。

巻末の参考図書の膨大さからも、

ひとかたならぬ熱意の入り方、真剣さが伝わる。

●著者の基本コンセプトは、

高価なわりに効果が怪しいいわゆる「魔法の杖」の類を一切相手にせず、

「規則正しい食事と睡眠、ストレスをためず、適度な運動をする」などの、

ハゲ改善以前に当然守るべき健康生活の原則を実行しながら、

できるだけ費用をかけず、万人が利用可能な補助的メソッドを利用して、

ハゲを効果的に治していこうというものである。

●本書の最も注目点は、飲むハゲ治療薬プロペシアと、

毛髪に著効があるというオリジナルブレンドのハーブティー、

そして黒豆を積極的に食事に取り入れようということである。

第2章は本書の最も重要かつ基本となるところで、

これだけでも、相当の「奇跡」を起こしそうである。

プロペシアは毀誉褒貶相半ばするアイテムだが、

飲み始めの数か月の「休眠」期間を経た後に、ジワジワと効果を発揮するような

効き方をするようで、著者は肯定的に捉えている。

後者2種は今すぐにでもアマゾンなどで購入可能。

ハーブティーが発毛に効果があるというのは初耳の人が多いだろう。

●他に興味深いところは、一日2食主義だろうか。

朝と昼を、自分の「本能力」(詳しくは本書を参照されたいが、

なかなか類書でお目にかかれない独特の考え方である。

簡単に言ってしまえば、細かい栄養素の計算などをせず、

自分の体が本能的に欲している栄養素が入っている食材、食事を

直感的に選ぼうとする能力のこと)に従った健康的な食事を摂ることによって、

十分な栄養分を確保し、夜はほとんど摂取せず、あるいは豆乳などであっさりと済ます。

筋トレなどの運動も大いに推奨されている。

デブとハゲには大いなる相関関係があると本書にあるとおり、

メタボ的なだらしない体型がハゲを生じさせていることは確かなようなので、

この際、肥満とハゲはダブルで改善したいものである。

●後半は、こんなことがハゲに関係あるのかよ?と

ブーイングの声も聞こえてきそうな、

早寝早起き習慣などの睡眠術、

残業、長時間労働からオサラバ、会社人間から離脱する、

姿勢を正すなどの、ありふれた健康法、習慣改善術が語られている。

意外に侮りがちな点だが、一日一日の日々の生活習慣が、

結果としての今の体の変調、不調に現れているのだから、

こういうごくごく基本的なことを守っていくことも大事になってくるだろう。

●世間でこれでもかと宣伝されている、

スカルプDなど、誰もが無視できない育毛系シャンプー、

リアップなどの育毛剤に関しては、

 高価だが、効果はほとんど期待できない、利用する価値はほとんどなしと断罪。

先日、イングランドプレミアリーグ、マンUの人気選手ルーニーが

植毛手術を受けたということをカミングアウトし話題になった(費用は約110万円ほどだったという)が、

アデランス、リーブ21など、

かつら(違った問題を引き起こすなど、著者は一切認めていない)、植毛など、

いわゆる育毛、発毛産業にまつわる記述は一切なし。

自助努力で、かなりの程度まで発毛を復活させることが可能、

あるいはハゲの進行をストップさせることができるとハッキリと述べているのは

多くの読者に勇気と希望を与えてくれるはずだ。

●会社員の傍ら、フリーライターもされているとのこともあって、

文章は軽妙洒脱で読みやすく、

自嘲的にハゲの悩みの深さを細かく分析してみせた第1章などは、

ハゲ以外の人でも、一つの読み物として十分面白く読める。

惜しむらくは、著者の「使用前」、「使用後」写真が皆無だった点。

是非、データとして残していれば、

より説得力が増し、本書の売上にも貢献したはずである。

本書の内容で復活した体験者の手記などを

多く含めた第2弾に期待したい。

 

※ 【マストポイント】 は、今回は健康本のため、割愛致します。


【著者紹介】

鈴木 拓也
1968年、北海道のとあるうす毛の家系に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業。会社勤務の傍ら、2008年よりライターおよび翻訳稼業を始める。35歳頃いわゆる「ザビエル型ハゲ」を発症するも、苦闘の末克服。42歳の今は、30代の時分よりも髪のボリュームが豊かになっている。

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必読本 第985冊目 しあわせ読書のすすめ ~本のソムリエが教える悩んだときに読んでほしい53冊~

必読本 第985冊目

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しあわせ読書のすすめ 

~本のソムリエが教える悩んだときに読んでほしい53冊~

清水 克衛

辰巳出版

¥1,260

単行本: 143ページ

2010年9月1日 初版

●現在「DON!」(日本テレビ系列)をはじめ、

各種メディアで話題の書店「読書のすすめ」清水店長が

セレクトしたスペシャルな53冊を一挙紹介。

あなたの“ココロに効く”幸せを呼ぶ本のほん。

●「読書のすすめ」名物店主、清水克衛さんの、

悩んだ女性へ向けたおススメ書籍ガイドブック。 

人間関係、仕事、結婚、家族・育児など、

よくある女性の悩みをテーマごとに分けて、

全53冊のおススメ書籍を紹介する。

本の構成は、見開き2ページで、右ページにおススメ書籍の概要を、

左ページに清水さんがなぜその書籍を推薦するのかの

簡単な解説をつける、という配置になっている。

●例によって、よくもまあ、これほどまでに沢山の

隠れた名著、珍本の数々を知っているものだ、と感嘆せずにはいられない。

一般書店で市販されていないもの、

その出版社の名前さえ初めて聞くような超マイナーな本などなど、

非常にバラエティ豊かに各種の本が紹介されている。

いやしくも名著のブログを執筆している私ですが、

恥ずかしながら今回も、初めて聞く本を相当数目にしましたので、

できるだけ機会を見つけて読んでいきたいと自省した次第であります。

●おまけコーナーでは、

「読書のすすめ」と出会って読書に目覚め、

人生を好転させた一般読者の方や、

本書で紹介されている名著の著者姉妹へのインタビュー、

清水さんが独自に考える成幸法則、幸せになるための考え方などが

掲載されております。

薄くてサラッと読破できますが、情報量は相当詰まっている本です。

一応、女性向けの本ガイドブックということになっておりますが、

もちろん、男性読者が読んでも良さそうな本がかなり紹介されております。

 

 【マストポイント】

@「最近は派遣切りにあってホームレスになる人も多いよね。

そういう人は真剣につきあえる友だちがいないんだと思う。

本当に困ったら「うちへおいでよ」って言ってくれる人がいないとおかしいよ。

「無縁社会」なんていう言葉もよく聞くようになったけど、現代は

極端に縁が少なくなっているよね。

傷つくのが怖くて恋愛できない人も多い。

今はパソコンがあるから引きこもれるしね。

人間関係を築くには、とにかく人と出会うことだよ。

そして困っている人がいたら助けてあげるの。

人間関係を築くことを怠っていると、

窮地に立ったときに後悔することになる。

貯金なんかよりよっぽど大事なことだよ」

A「産婦人科医の昇幹夫さんは、「ガン」という病名を「ポン」にしようなんて言ってるの。

日本語には言霊があって、ガギグゲゴという音の響きは

聞くだけで痛い感じがするでしょ?

だからお医者さんに「あなたガンです」なんて言われるとガーンときちゃう。

「あなたポンです」って言われたら肩の力が抜けてショックも和らぐよね。

こんな風に楽しいことを考えたりして、心が折れない工夫をしていこうよ」

B「『神は、人を不幸にすることも、幸福にすることもできない。

ただ、出来事を起こすだけ』(雨の日も、晴れ男)(水野敬也著)

リストラされることを幸福にするのも不幸にするのも自分しだい。

人は楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しくなるんだよ。

辛いときこそ笑顔で頑張っていれば、誰かがきっと見ていてくれる。

助けてくれる人も現れると思うよ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

清水 克衛
書店「読書のすすめ」代表。NPO法人読書普及協会理事長。1961年、東京生まれ。大手コンビニエンスストアの店長を10年間つとめた後、1994年、書店「読書のすすめ」を東京都江戸川区・篠崎に開業。2003年にはNPO法人「読書普及協会」を設立。本との出会い、人との出会い、出来事との出会いを提供しながら、「良質な御縁から生まれる成幸の法則」についての講演活動を続けている。

ラベル:清水克衛

2011年06月08日

必読本 第984冊目 ライフ・ヒーリング

必読本 第984冊目

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ライフ・ヒーリング

ルイーズ・L. ヘイ 中西 珠佳江

たま出版; 〔新装版〕版

¥ 1,470

単行本: 342ページ

1993年11月15日 初版

●米国でニュー・エイジ・ムーブメントの代表的活動家として有名な著者は、

「もしあなたがメンタルワーク(精神力の活用)を行使できるなら、

きっと健康と幸福を実現できる」という信念を持っている。

メンタル・ワークで万病を癒すクリエイティブキーワード。

●先日ご紹介した本(必読本 第976冊目参照)の著者を代表する傑作。

のみならず、あまたある世界の自己啓発本のなかでも、

指折りの名著50冊の中の1冊に選定されているという誉れ高い本(こちらから)。

現在絶版のため、アマゾン、ヤフオクでは非常に高価で取引きされている。

ブックオフでもまずお目にかかれない希少な品だが、

先日運よく安価で入手できた。

●やや直訳的というか、拙劣な翻訳であることに少々失望させられるが、

そんなことがあまり気にならないほどに、

やはり内容は期待に違わぬレベルの高さで、先へ先へと読書欲をそそる。

●この本で主張されている理論を一言でまとめるのは難しいのだが、

あえて自分なりに要約してみると、

「我々が社会的に成功できなかったり、健康を享受できないのは、

『思考のパターン』が間違っているからであり、

それを是正することによって、現実の世界、自分に起こる事態を

変革することが可能である」ということにでもなるかと思う。

我々が幸福感を感じられないのは、子供のころに焼き付けられた

間違った「思い込み」に固く縛られているからで、

それを解き放ち、なりたい自分、得たい物などを強烈に「信じ」込めば、

必ず現実にそれを得られる、などという記述も、大いなる希望になる。

●自分を変えるための具体的な方法として挙げられているのが、

いわゆる口ぐせの言葉、アファーメーションの言葉であり、

本書でも極めて多くの数の言葉が紹介されている

(例えば、「自分を受け入れます」という言葉を、

一か月毎日300回〜400回唱える、など)。

また、なぜその言葉を唱えることが「思考のパターン」を変えることに結びつくのかを、

論理的にわかりやすく解説してくれている点も、

類書ではなかなか見かけない部分で、本書に説得力を持たせている。

●他にも、人を許すこと、鏡を使う技法、愛の大切さ、

食事のポイントなどなど、単なる口ぐせ本に終わることなく、

成功法則のメソッドがバランスよく詰め込まれている。

各章末に、その章の内容を象徴的にまとめた著者の自作詩が

掲載されているのだが、これを朗読するのも大いに効果がありそうだ。

 ●本書の後半部分には、本書を全世界的なスーパーベストセラーに

押し上げた主因である、様々な病気の発生要因と、

そしてそれを改善させるための新しい思考パターンと口ぐせの言葉が、

多くの紙数を取って列挙されている。

ある意味、おまけ的な扱いになるかもしれないが、

自己啓発的なメイン部分よりもある意味重宝がられる、医学百科的な使い方ができる内容で、

慢性病、難病などに悩まれている方などは、このためだけでも、高額な書籍代を払う価値はあるだろう。

「病気」に対して、今までと違った視点、示唆を確実に与えてくれる。

●著者の半生を記した最終章は、

レイプ、虐待、私生児の出産と別れ、離婚、ガン闘病など、

よくぞこれほどまでの過酷な人生から、成功哲学指導者までのし上がったものだと

感嘆しないではいられないもので、

そこらへんの有名人の自伝よりも、よっぽど心を打つ。

今、絶望状態の人ならば、自分の悩みがちっぽけに思えてくるだろう。

●本書は、2004年にPHPからも

違ったタイトルで再発売されているが、原著は同じである。

PHPの方が翻訳はやや洗練されているようなので、

後は好みの問題だろう。

どっちを選んでもそう効果に大差はないと思う。

心ある出版社からの復刊にも期待したい。

本書は、必読本1000冊目突破記念で紹介するために、

取っておきたかったような掛け値のない傑作です。

 

 【マストポイント】

@「過去を解き放ち、人に対して自分自身に対して寛大にならなければなりません。

自分のことも他人のことも快く許すことが心を清める第一歩です。

私たちが本当に「ありのままの自分」を認め、慈しみを受け入れたならば、

何もかもうまくいきます。

小さな奇跡がいたる所で起こるかのようです。

私にとって自分を愛するとは、何に対しても批判しないことを意味します。

批判とは、変わろうとする私たち自身を封じ込めて鍵をかけてしまうことです。

理解すること、自分に優しく接することであらゆることがうまくいきます。

努力などしなくてもそうなるのです」

A「たいていの人は、雨降りの朝に目を覚ますと、

「あーあ、うっとうしい日だなあ」と言いますが、あなたもその一人ですか。

でもうっとうしい日ではないのです。

しっかりとレインコートを着て気分を一新させれば、雨降りも楽しくなります。

雨降りをうっとうしいと心底信じていると、雨が降れば気分が沈むでしょう。

その時の出来事に身を任せられず、一日中争い事が絶えないでしょう。

「好」天気も「悪」天気もないのです。

ただあるのは、天気と天気に左右される私たち自身です」

B「<私の人生観の要点>

自分の経験には100%責任を負う。

考えることは未来を創造すること。

いつもこの瞬間に力を発揮できる。

誰にでも自己嫌悪や罪悪感はある。

心の奥底では、誰でも『自分はできがよくない』と思っている。

それは一つの考えにすぎない。そして考え方は変えられる。

恨み、批判、罪悪感が最も有害なパターン。

恨まなくなれば、ガンさえも治る。

心から自分を愛したときに、なにもかもうまくいく。

過去を解き放ち、人を許せるようでなくてはならない。

自分の愛し方を学ぶ気持ちにならなければならない。

自分自身を認め、受け入れることが、前向きに変わる鍵。

いわゆる『病気』は自分自身が造り出している

(本書冒頭に記されている言葉)」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

ルイーズ・L.ヘイ
1925年貧しい家庭に生まれ、虐待を受けて育つ。高校を中退するも、成人してからはファッションモデルとして活躍。結婚し幸福な生活が続くと思われたが、14年後夫の浮気で離婚。その後、子宮頚ガンとなる。しかし、ガンは子供のころからの恨みや怒りを持ち続けていることが原因だと確信し、その恨みや怒りを手放し、自然療法による健康回復に全力を尽くすことで、ガンを克服した。1984年には出版社ヘイ・ハウスを創設。

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2011年06月07日

本日ブログ5周年になりました!!

おかげさまで本日ブログ開設5周年となりました!!

いつもご覧いただいている皆様のご支援のたまものだと深く感謝致しております。

本日までに必読本1000冊突破したいと、ひそかに努力しておりましたが、達成できず残念であります。

近日中に突破したいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
ブログ執筆者 三浦
posted by miura at 11:31| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の気づき・旅日記・その他告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月05日

必読本 第983冊目 信念の奇跡

必読本 第983冊目

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信念の奇跡

C.M. ブリストル , 林 陽

かんき出版

¥ 1,365

単行本: 124ページ

2008年12月15日 初版

●運命は変えられる!

学び行動する人間だけが成し得ることとは。

名著『信念の魔術』の著者が贈る、成功と幸福と満足をもたらす人生論。

●数年前、人気のビジネス本作家、本田直之さんが自著で推薦したことにより、

人気が再燃した古典的名著『信念の魔術』(必読本 第471冊目参照)。

本書は、その本の姉妹編というか、

導入的な役割を果たすガイドブックのような薄い本である。

3年前に発売されてから、『信念の魔術』の感動があったこともあり、

早く手に取りたいと熱望していたが、なかなか縁がなかった。

ブックオフでも見かけることがなく、図書館から取り寄せて昨日一気に読みました。

●よく、偉人や成功者の中には、

突然、雷に打たれたような衝撃を感じるとか、

表現しがたい光の玉に包まれて、啓示を受けるという神秘体験を

される方がよくおられるが、

本書の著者も、冒頭で、不景気のどん底で解決策が見つからないで

煩悶していた時に、自室でそのような不思議な体験をし、

その時の経験を元に、本書を一気に書き上げたと記している。

●あっけないぐらいに薄い本で、

早い人だったら、1時間も要せず一気に読破できる。

分厚い本を読みなれた人は、あまりのシンプルさに

拍子抜けするかもしれない。

しかし、よくよく精読してみると、信念の力や潜在意識を

どのように効果的に活用したらよいのかのアドバイスが

そこここに散りばめられている。

●昔から成功者の間で広く行われてきたであろう、

スタンダードな成功法則のテクニックの数々が

いくつも紹介されている。

特に、何度も繰り返す効果、鏡、カードを使うテクニック、

内なる直感の声に従うなどは、

あまりにもよく聞くので、逆に軽視される方も少なくないだろうが、

試してみる価値は大いにある。

●有無を言わさず信じ続けたことは、必ず現実化する。

それほどの強力な力を持つ「信念」という魔法。

その効果的な活用方法を知りたい方は、

『信念の魔術』と是非併読し、何度も再読の上、

自分一人で自由自在に使いこなせるようにトレーニングしたいものである。

 

 【マストポイント】

@「私が徹底的に信じていることわざがあります。

『信じればそうなる』

謎めいていますが、この言葉が私の言いたいことを要約しています。

私が奇跡というとき、それは『信念を通して実現できる』ことを意味します。

“信念を信じる”“自分自身を信じる”“自分の関係している人を信じる”ということです。

力を信じる、万人の運命をコントロールしている『あの何か』を信じるということです。

その信念をものにして、否定的な考えを消し去れば、

あなたが望みを叶えるのを止めさせるものは、この世に一つもなくなります。

信じられないと思うかもしれませんが、

あなたがそれを望めば得られないものは一つもないのです」

A「『反復繰り返し』の効果に注意して、基礎固めをして下さい。

ハンマードリルを例にとります。

固いものを粉砕したり、そこに穴を空けたりするには、

何度も何度も強靭な力でドリルを打ち込む必要があります。

絶え間ない繰り返しが結果を生むのです。

同じ文句を繰り返し訴えることが基本です。

同じ文句を何百回と繰り返すことにより、

人の心に印象付けることが可能です。

何度も何度も繰り返すのです。たたき続けるのです。

意識と潜在意識のつながりは緊密です。

この問題の研究者は誰でも、潜在意識にリンクすることによって

何が遂げられるかを知っています。

繰り返す作業を使って、細部に至るまでイメージをくっきりと心に描き、

潜在意識を動かすことができれば、あなたは驚くべき『力』を手に出来ます」

B「目標を強くし、前進する決意を固めれば、

決意が目に現れてきます。

射抜くような目で心の奥まで見透かすような人がいます。

何がそうさせているのでしょう。

内からくる炎、力、それにほかなりません。

このような目をしている人は、望むものを手に入れるのが普通です。

目は心の窓であることを忘れないでください。

成功者の写真を見て、彼らがどんな目をしているか調べれば、

誰もがあの強い力を持っていることがわかります。

どこででもそれを見せるようにしてください。

そうすれば、雑踏の中を歩いていても、誰もがあなたの存在に気付きます。

顧客は話しているうちにあなたの人格を感じ取ります」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

C.M.ブリストル
1891~1951。アメリカの実業家で投資銀行顧問。第1次大戦でフランスとドイツに従軍後、米軍放送「スターズ・アンド・ストライプ」に勤務。司法と宗教等の堅い分野を扱うジャーナリストとして、大手新聞社で活躍後、大投資ブームの20年代後半に、パシフィックコースト投資銀行家グループ「スミス・キャンプ・アンド・ライリー」に入社、重役になる。大恐慌のさなかで、危機に陥った会社を立て直そうと暗中模索する中、その後無数の人生を変えることになる「大悟」を得て、どん底の人生を成功に変える「大秘密」を握った。その結果が『TNT―It Rocks the Earth』である。1948年、『信念の魔術』を著して、その名前を不朽のものにした。

ラベル:ブリストル

2011年06月04日

必読本 第982冊目 5%の人 時代を変えていく、とっておきの人間力

必読本 第982冊目

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5%の人 時代を変えていく、とっておきの人間力

清水克衛

サンマーク出版

¥ 1,365

単行本: 159ページ

2010年8月20日 初版

 

●大衆として生きるか、光を放つ人になるか。

「自分の信じた道を貫く」「試練をチャンスと受け止める」

「人のせいにしない」といった特徴をもつ、

時代を変えることのできる「5%の人」について解説する。

●都心から離れた辺鄙な下町で、独特の本の売り方、揃え方で

注目される人気書店「読書のすすめ」。

その名物店主清水克衛さんの近著。

昨年夏に発売された。

テレビ番組などに頻繁に出演された影響からか、

はたまた、書籍が売れない多くの出版社が、救世主的に執筆オファーを出すのか、

清水さん自身の本の出版ペースも最近かなり早いものになっている。

●本書は、清水さんが昔からよく主張されていることでもありますが、

圧倒的多数の「大衆」に染まって没個性的にならず、

自分の強み、オリジナリティを活かして、

少数派であっても逞しく生きていこうよ!ということをメインテーマに

語った本です。

●しかし、少数派で生きていくのはツライし、孤独感を感じることもある。

では、凡人は、どうしたらいいのか?

著者自身の、柔道部時代、コンビニ店主、そして現在「読書のすすめ」に

集う多くのお客さんの事例を引き合いに出したり、

斎藤一人さんをはじめとする著名人との交友録を紹介したりしながら、

具体的な方法を、わかりやすい文章で淡々と解説してくれます。

清水さんの文章は、変なクセがなく、極めてオーソドックスな書き方をされる方で、

短時間で読破できるのがいい点です。

本書も一気に読み切ることができます。

●巻末には、その少数派であることの模範例として、

坂本龍馬とスティーブ・ジョブズの2人を挙げて、

その数奇な人生と、残した名言の数々を紹介してくれる。

この最終部分は、何か紙数を埋め合わせようとしたというか、

両氏にまつわる本の受け売り的な内容に終始していて、少々残念。

最初から最後まで、著者のエピソードや主張だけで押し切ってほしかった。

●大人になっても、伝記を読むことは意義がある、

単なる有名作家の追っかけ的なファンで終わるのではなく、

自分自身がプレイヤーになれ、

これからの商売には「家族意識」が大事だ、など、

本との付き合い方、読み方や、個人店の経営のコツなど、

随所に参考になる部分も多い本です。

巻末には、例によって、知る人ぞ知る名著の紹介コーナーもある。

知らない本が、恥ずかしながら何冊もあったので、

また、機会があったらこまめに読んでいきたいと思う。

●昨年夏に初めて訪れた「読書のすすめ」。

どこまで電車に乗ったら到着するのだ?というぐらいに

都心からかなり離れ、千葉県に迫るほどの遠距離。

そして、駅から下車しても当の書店までは相当の距離を歩かなければならない。

真夏だったこともあり、大汗をかいて上半身ビッショリになった記憶があります。

車を持っていればまた話は別だが、

よほどの時間的余裕と目的意識を持っていなければ、そうそう頻繁に行くことはできない。

次回はいつ機会が訪れるのだろうか。。。。

 

 【マストポイント】

@「 人生には上り坂もあれば下り坂もあり、

さらには“まさか”という坂もあります。

このまさかの出来事というのは、その人にとって、

精神的にも肉体的にもかなりのダメージを与える出来事であったりします。

しかし、これはその人がさらに成長していくために用意された試練であり、

これを乗り越えることで、その人には素晴らしいステージが待っているのです」

A「おれがおれがの“我”を捨てて、

おかげおかげの“下”で生きる」

B「〜あきらめないということについて〜

よくよく考えたら、僕はあきらめ方を知らなかったのです。

なぜなら、小さい頃から、偉人の伝記ばっかり読んでいたからです。

伝記には、あきらめ方が書いてなかったんです」 (本書で紹介されている植松努氏の言葉)

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

清水 克衛
1961年、東京生まれ。書店「読書のすすめ」店長、NPO法人「読書普及協会」理事長。94年、書店「読書のすすめ」を東京都江戸川区・篠崎にて開業。2003年に自らが設立した、NPO法人「読書普及協会」では、“本との出逢い”“人との出逢い”“出来事との出逢い”を提供しながら、「良質なご縁から生まれる成幸の法則」をテーマにした全国各地での講演活動を行っている。

ラベル:清水克衛

2011年06月03日

必読本 第981冊目 斎藤一人の道は開ける

必読本 第981冊目

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斎藤一人の道は開ける

永松茂久(著)

現代書林

¥ 1,575

単行本: 239ページ

2010年3月29日 初版

 

●どんな人でも自分の道があり、そしてどんなに困難に見えても、

その道は自分の力で必ず開くことができる。

人生や商売に行き詰っていた著者が、

日本歴代一位の所得税納税者・斎藤一人から学んだ、人生がうまくいく方程式。

●久しぶりの一人さん関係の本。

先月14日に交通事故に不覚にも遭ってしまい、

左手全般が不自由で、何かと気分が沈み込みがちな一人暮らしの休日には、

必ず元気を与えてくれる一人さんの本に限る、ということで、

本日朝から一気に読破しました。

著者の永松さんの処女作は、かなり前に発売されていて、

当然その時期には読みたいなぁと思っていたのですが、

なぜか縁がなくて一度も手に取ることがなかった。 

初めてその著書に触れる。

●著者は、大分県で、タコ焼き屋を手始めに、

飲食店などを手広く経営している若手経営者。

本書は、独立してなんとか店を経営していた5年程前、

スランプ状態に陥って、モヤモヤとしていていた時期に、

日本一の経営者の斎藤一人さんのもとにわざわざ九州から上京し、

直接レクチャーを受けたときの模様を詳細に記した書である。

●一人さんと会っている時に、

その教えを一言一句聞き漏らすまいとの思いから、

ICレコーダーで録音したり、

細かくメモ帳に記していたと本書にあるとおり、

ともかく、一人さんのアドバイスや教えが具体的かつ臨場感があり、

読書中、まさに一人さんのすぐそばでお話を聞いているかのような

錯覚さえ感じる。

新小岩の一人さんの本社事務所の質素さ(冷蔵庫さえ置いていない)、

勝鬨橋など江戸川区周辺をドライブしたり、総武線で都心に戻るなどの

記述を読んでいると、東京在住者はよりリアルにその情景が浮かんでくるはずです

一人さんとの面会時に感じた現代っ子らしい思いを、正直に告白している

著者の気取らない性格にも好感が持てる。

●また、特筆すべきは、一人さん関係の本では、その価格のわりに

文章量が異常にスカスカで、もうちょっとボリュームを持たせることが

できなかったのかと、失望してしまう本が散見されますが、

本書は非常に文章量が多く、よって、一人さんの教えの数々も

広範な範囲をカバーしつつ多岐に渡っていて、とても満足できる

(下のマストポイント以外にも、名言至言が非常に多かったことも付記しておきます)。

私は未読ですが、デール・カーネギーのあの名著2冊のタイトルを模した、

もう一冊の姉妹本と併読すれば、

まさに「斎藤一人の個人レッスン」を直に受けているかのような

贅沢な満足感を味わえるのではないでしょうか。

●一人さん関係の本は膨大な数が出版されていて、

すべてを制覇したいとの思いから、

一度読んでハイそれまでよ、となりがちなのですが、

本書は、その中でも珍しく何度も読んで復習したくなるような本です。

何か一冊に迷った時に本書と心中しても、

そう困った事態にはならないはずです。

 

 【マストポイント】

@「すべての外見が自信満々に見えなきゃいけないんだよ。

それで会ってみると横柄さがない。

このギャップなんだよ。これを広げるんだよ。

自信があるのに威張らない。

強い人なのに弱い人を大切にする。

それが本当のサプライズになり魅力になるんだよ」

A「人が喜ぶことって楽しいのに、なんでやらないんだろうな。

みんな自分が喜ぶことばっかり考えてる。

自分の喜ぶことって、ゴルフに行こうが高級料理店に行こうが、

金ばっかり出ていくんだよな。くたびれるの。

本当にくたびれるんだよ。

だけど、人の喜ぶことって、とっても楽しいんだ。元気がもらえるんだよ」

B「重要なことだから、よく覚えてな。

この世でなんとかなるのはたったひとつ、自分のことだけなんだよ。

自分が信念を持って自分を変えると、まわりも変わり出す。

自分を変えずに相手を変えようとすれば、地獄が始まる。

この世の修行というのはこういう仕組みになっているんだよ。

大事なことは自分がまわりに引きずられないことなんだよ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

永松 茂久
陽なた家ファミリー代表。作家&講演活動家。1974年大分県中津市生まれ。ダイニング「陽なた家」、居酒屋「夢・天までとどけ」、たこ焼きテイクアウト店の飲食事業部、ウェディング事業、映像編集事業、人材育成の「for you」プロジェクト事業部、その他講演、出版、イベント企画など様々な業種を生み出している若手実業家。

2011年06月02日

必読本 第980冊目 小林正観さんの「奇跡のセイカン」―生まれてきた本当の意味がわかる本

必読本 第980冊目

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小林正観さんの「奇跡のセイカン」―生まれてきた本当の意味がわかる本

西本 真司

マキノ出版

¥ 1,400

単行本: 140ページ

2011年1月15日 初版

 

●ホリスティックな医療を実践している現役医師が、

旅行作家のかたわら潜在能力や超常現象などの研究を続けている

小林正観にまつわる出来事を軸に、不思議な体験の数々を紹介する。

●ファンならば既に御存じでしょうが、数年前、

あの小林正観さんは、瀕死の大病により入院治療を余儀なくされ、

講演など、一切の公的活動を休止するという事態に陥ったことがありました。

その時に、いち早く正観さんの異変を見抜き、

治療を渋る本人を説得して、一命を救ったのが本著者である。

本書は、正観さんの治療を担当したときの模様が核になる部分で、

他にも、著者本人が実際に体験した、

守護霊、輪廻転生、幽体離脱などの不思議現象の数々を紹介しながら、

人間の生きる意味、幸せになるための心構えなどを説いてくれる内容となっております。

●自分の大学合格祈願のために神社に向かおうとしていた祖母をひき逃げ事故で

失うという悲劇を学生時分に味わうのだが、

直後から、 その祖母が守護霊のように背後に現れたり、

夢でお告げを授けてくれたりなどの超常現象を経験する。

念願叶い、医学部へ見事入学し、医師になることができるのだが、

激務が祟り、潰瘍性大腸炎という難病に侵され、闘病生活を強いられる。

が、これもまた、様々なスピリチュアルな体験や、

独特の代替療法が奏功し、奇跡的に治癒を果たす。

●次から次へと紹介される、本人にまつわる超不思議な現象にも当然驚かされますが、

他にも、正観さんの本を好んで読まれている方ならばお馴染みの、

足立育郎、中川雅仁、関英男、飯田史彦、

越智啓子さんなどの不可思議なエピソードが沢山紹介されております。

前世、守護霊、言霊、幽体離脱、宇宙人、代替医療などを

考える上で非常に示唆的な本です。

後半には、正観さんの本でこれもお馴染みの、

名前のアナグラムと、誕生日による相性診断がおまけ的に紹介されております。

余興的にやってみると面白いでしょう。

●極めて薄い本で、一息に読破できますが、

読後は、人生や病気のことなど、シミジミと考えさせられる本です。

普段、健康や幸せについて積極的に語ることが多かった正観さん自身が、

先日逝去された俳優の児玉清さんのように、体調不良を自覚していても

あえて病院に診てもらうことを拒否する医者嫌いの姿勢を通すのだが、

それが実は、自分は61歳で天国に召されるということをかなり昔に

「情報」として知らされていて、その時期がまさに眼前に訪れ、

その運命に素直に従っていたからこその行動であったという事実には、

やはり、ファンとして、大きな衝撃を受けます。

●著者をはじめとする周囲の仲間の粘り強い説得に応じ、

最後には、その運命を覆すことを承諾し、

人工透析さえも含む現代医療を受けて、生き長らえることを

選択する正観さん。

高度な超能力を保持する人は、

やはり、自分の寿命が事前にわかっているのだ、

そして、有名なスピリチュアリストほど、その寿命が意外に短く、

あっけないぐらいの短命で亡くなってしまうのでは・・・などと、

色々と考えてしまう本でした。

とにかく、正観さんには、もっと長生きしていただきたいと祈念すると共に、

今回の件で感じた心境も是非著書で詳述してほしいものです。

 

 【マストポイント】

@「『笑い』は、神道でいう『祓(はら)い』(災厄などを心身から取り除くこと)に通じます。

私が潰瘍性大腸炎という難病にかかり、

気候の合宿に参加し始めたころ、

中川雅仁先生も「病気はただ笑っていればいいんだよ」と

おっしゃっていました 」

A「出会った人の生きざまや、その人との間に起こった出来事から、

何かを学ぼうとする姿勢を常に持ってください。

加えて、意識とは関係なくこみ上げる感情、その場所、

その人から受ける感覚を敏感にキャッチすることも、

魂からのメッセージを逃さないコツだと思います。

そのためには、アンテナを張って感受性を豊かに

しておくことが大切です」

B「魂が伝えようとしているメッセージに気づくと、

病気になったことにも意味があることがわかり、

「病気=不幸」というイメージが変わっていきます。

私のように自分の役割に気づくために病気になる場合もあれば、

痛みや苦しみを味わうことで成長しようと、

病気になる人生を選んで生まれてきている場合もあるでしょう。

もしかすると、この世での役割を果たすうえで、

重要な人物に出会うために病気になる必要があったのかもしれません。

そう考えると、痛みや苦しみもすべて魂がめざす目標へと

つながっていることがわかります」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

西本 真司
1961年、和歌山県生まれ。近畿大学医学部卒業。熊本大学医学部附属病院麻酔科、熊本赤十字病院麻酔科、山鹿市立病院をへて、1996年、西本第2クリニックを開業。2006年、西本クリニックと西本第2クリニックを統合し、西本クリニック院長に就任。自らの潰瘍性大腸炎の闘病体験をいかしたホリスティックな医療を実践する。西洋医学的な治療としては、ペインクリニックの技術をいかして星状神経節ブロック、硬膜外ブロックを行い、交感神経過緊張症状の改善に努める。

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posted by miura at 18:31| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神世界・不思議系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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