2011年07月31日

【近況報告】

【近況報告】

 

●いつもお世話になっております。

最近、めっきりブログの更新を怠りまして

申し訳ございません。

●5月14日に受けた交通事故の養生で、

5月中旬より実家に帰省し、

毎日のように日帰り温泉でリハビリしておりました。

●今週東京に戻り、早期に書評もアップしますので、

今までどおりのご贔屓のほどよろしくお願いいたします。

●1000冊突破後には新たな企画、転換を

検討しております。

ご期待くださいませ。  

                  ブログ筆者 三浦 寿博

 



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2011年07月13日

必読本 第996冊目 愛すること、生きること 全訳『愛と心理療法』

必読本 第996冊目

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愛すること、生きること 全訳『愛と心理療法』

M・スコット・ペック(著), 氏原 寛(翻訳), 矢野 隆子(翻訳)

¥1,890

創元社

単行本: 352ページ

2010年9月10日 初版



●精神的成長という“往く人の少ない道”(本書の原題)をいかに歩むか…

「ニューヨークタイムズ」ベストセラーリストに13年連続ランクインした古典的名著、

待望の完訳版。

●世界の名だたる自己啓発本のエッセンスを紹介することで人気のあるこの本(→こちら)の中で

紹介されていて興味を持ち、図書館で借りて読んだ本。

精神分析療法が活発なアメリカでは大変評判になった本のようで、

相当長い間ベストセラーリスト入りしていたという、この分野を代表する名著。

●内容的には、著者が治療を行った患者との臨床場面での興味深いエピソードを

数多く紹介しながら、

各種の精神疾患、ストレス、人生の辛さを克服するにはいかにすればよいのか、

とりわけ、昔から各種の本でその重要性が言われ続けている「愛」というものが、

なぜ人を癒す力を内包しているのか、人の精神的成長を促す力を持つのかを、

医学者らしい論理だった筆致で解説してくれる本です。

●アマゾンのレビューでは、一部読みづらいという意見もあったようだが、

私はそれほどチンプンカンプンな本だとは思わなかった。

第1部の「訓練」などは、うつ病などの治療現場を例示しながら、

人生で起こる苦労や困難から逃げずに、いかにしてたくましく生きていけばよいのかを、

非常にわかりやすく解説してくれている。

終始一貫して、精神医学的視点から書かれているので、

一般の自己啓発本のイメージとはかけ離れている本だが、

この第1部はそういうオールマイティな読み方ができる部分で、非常に参考になった。

●続く第2部は本書のメインテーマである「愛」の概念を考察した部分。

本書全体を貫く重要な章で、特に精読したい。

第3部と第4部は、宗教やスピリチュアル現象を織り交ぜながら

解説してくれる章だが、キリスト教になじみがない人や、

セレンディピティなど、精神現象にまつわる解説にややまとまりを欠き、

ちょっとしんどい部分かもしれない。

特に最終章は、今回の完訳版で初めて掲載された内容とのことで、

結局、結論は何なのだ?というぐらい冗長な文章がラストまで続き、

じれったささえ感じた。

同様な感想を覚えたら、飛ばし読みでいいかと思う。

●後半部分はやや話に飛躍があったり、専門的すぎる内容であることもあり、

ちょっとしんどさを覚えるかもしれないが、

心の悩みに一人苦しんでいる人や、誰にも言えない性的な問題を抱えている人

(特にその症例が数多く掲載されている)などには、

得るところが大きい本だと思う。

昨年に発売されたばかりで、あまり注目度が高くないような気がするが、

精神科、心理療法の門を叩くことに躊躇しているような方には、

是非とも手に取っていただきたい。

今までの苦しみが一気に晴れるような、

キラリと輝くメッセージをそこここに見出せるはずである。


【マストポイント】

@「誠実であればあれるほど、誠実であり続けることはたやすくなる。

それは、嘘をつくほど嘘を重ねなければならないのと同じである。

真実に忠実な人は、その率直さによって堂々と生きている。

隠し立てなく生きる勇気をふるうことで、

彼らはおそれとは無縁である」

A「心理治療によって治るためには、

今まで与えられなかった純粋の愛の、少なくともいくらかが

治療者によって与えられなければならない。

治療者が患者を純粋に愛することがなければ、

純粋の治療は起こらない。

どんなに信用のある、訓練を積んだ治療者でも、

愛を通して患者にまで自分自身を広げることができなければ、

その治療は概して思わしくない。

逆に、信用もなく、訓練もほとんど受けていない素人の治療者でも、

愛する能力を働かすことで、もっとも優れた精神科医に

匹敵するほどの治療結果を達成することがある」

B「誰もが愛されたいと望んでいる。

しかしまず愛すべき存在にならねばならない。

愛されるように用意しなければならない。

自ら愛すべき訓練された人間にならなければならない。

愛されることを求めれば―愛されることを期待すれば―それは叶えられない。

依存し、しがみつき純粋に愛することをしなくなるからである。

しかし、報酬を求めるそもそもの気持ちなしに、

自他を育めば、われわれは愛すべき存在となり、

求めてもいなかった愛されるむくいがわれわれを見出すのである。

それは人間の愛について言えることである。

神の愛についても同じである」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

スコット・M・ペック
ハーバード大学卒業。ケース・ウェスタン・リザーブ大学で医学博士号を取得。ヴェトナム戦争当時の米軍に精神科医として9年間勤務した後、コネチカット州で心理療法家、精神科医として活動。1978年、The Road Less Traveledを発表後、コミュニティと世界の平和・理解を促進するための非営利団体“コミュニティ・エンカレッジメント財団”を設立し、全米各地で講演、ワークショップを行うかたわら、文筆活動を続けた。2005年没。



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必読本 第995冊目 はじめての世界一周 (PHPビジュアル実用BOOKS)

必読本 第995冊目

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はじめての世界一周 (PHPビジュアル実用BOOKS)

吉田友和(著) 松岡絵里(著)

¥1,575

PHP研究所

単行本: 191ページ

2011年1月5日 初版



●究極の海外旅行「世界一周」の実現法を公開! 

各国のおすすめスポットや目的別モデルコースなど美しい写真と共に紹介します。

●夏休みが近い方も多いことでしょう。

今回は、本ブログの主旨とはやや離れますが、

最近読んでちょっと面白いと思った旅行ガイドブックです。

今年春から、総合旅行管理者の資格試験を勉強する機会が

ございまして、毎日のように、海外旅行の実務や地理などを

勉強していましたら、急速に海外に行きたい!という

欲望を刺激されたこともあり、今回は本書の紹介ということとなりました。

●著者2人は、社内恋愛の末結ばれた新婚夫婦。

大胆にも、ハネムーンを世界一周にしようと決め見事実現。

その後も、毎年のように様々な国を巡り歩き、

挙句の果てには、夫婦共に旅行専門のライターになる。

本書は、そんな旅慣れた2人による、

現実に世界一周旅行を実現するためのガイドブックです。

●前半部分では、著者たちが実際に敢行した、

長・短2回の世界一周旅行の経験をベースに、

世界一周旅行をする上で必ずおさえておくべき、

基本情報を丁寧に解説してくれる。

●持っていくべき荷物や、不在している間の日本の生活を

どうするか、費用はいくらかかるのか、

どのようなルートで世界一周を行うことができるのかなど、

知りたい情報は過不足なく掲載されている。

個人的には、荷物として非常に重くなってしまい、

誰でも頭を悩ます「地球の歩き方」などの書籍類を、

ipadなどに電子書籍化して取り組む方法が役に立った。

世界一周航空券の存在を知らない方も多いでしょうが、

それを専門に扱う旅行者社長のインタビューも掲載されております。

「餅は餅屋」といいますが、

専門業者のアドバイスはやはり実践的で、有用なものが多いです。

●途方もない時間と費用を要するとイメージしがちな

世界一周旅行であるが、やり方次第では、

短期間での実行も可能、なおかつとてもリーズナブルに

コストを抑えることができるなど、

自分もやってみたいという欲求を喚起されるはずである

(世界旅行の一か月平均の生活費が、意外なことに10万円そこそこで済ませることができ、

東京で生活しているよりも断然費用がかからないなど)。

●後半部分は、著者たちが実際に足を運んだ世界50カ国以上の

国々の見所スポットや面白い体験をつづった旅行記。

カラフルな写真を数多く掲載し、

有名観光スポット、国情、グルメ、出会った人々との

思い出話などが、エッセイ風に述べられている。

とにかく読んでいて心躍る部分で、早く自分も行きたい!と旅行意欲を喚起させられる。

●面白かったのは、著者たちが独断で選んだ何でもランキング。

食い物が美味しくて、環境がよく、

友好的な人々が多いバンコクが、住みたい場所として両人が上位に挙げている、

ポーランドが世界屈指の美形の人々が多い国などなど、

現地を実際に生で見た人でなければ知りえない感想が

率直述べられていて、とても興味をそそられた。

世界遺産の人気スポットも沢山出てくるし、

実際に旅行する余裕がない人が読んでも、現地に行ったような気分になれるし、

旅行好きな人にはとてもおススメな一冊です。



※旅行ガイドブックのため、今回の【マストポイント】は割愛致します。




【著者紹介】

吉田 友和
旅行作家・編集者。1976年、千葉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。世界一周新婚旅行をまとめた『世界一周デートトモ&エリの607日間ハネムーン』(TOKIMEKIパブリッシング)が話題に。その後、『してみたい!世界一周』(情報センター出版局)がベストセラーとなる。

松岡 絵里
ライター・編集者。1976年、京都府生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。出版社で音楽雑誌の編集を担当後、夫・吉田友和と二人揃って607日に及ぶ世界一周新婚旅行へ。帰国後に夫との共著『してみたい!世界一周』(情報センター出版局)を出版。




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2011年07月08日

必読本 第994冊目 実践するドラッカー【思考編】

必読本 第994冊目

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実践するドラッカー【思考編】

佐藤 等[編著], 上田 惇生

¥1,575

ダイヤモンド社 

単行本: 251ページ

2010年1月28日 初版


●成長し続けるためには、どのような「思考」と「行動」が必要か。

成果をあげるために身につけるべき能力と心すべきポイントを整理した、

セルフマネジメント実践の書。

●昨年2010年初頭に発売されてから好評な売れ行きを示している、

「実践するドラッカー」シリーズの第1弾。

順番的に最も初めにご紹介するべきだったが、

図書館の貸出順序の関係で、最も遅くなってしまった。

第2弾、第3弾は既にご紹介済みですので、

是非ご覧下さい→(必読本第979冊目第992冊目参照)。

●何度も書いているように、1テーマ見開き2ページで、

文頭にドラッカーの名言を載せ、

その言葉に関する解説や気づきを簡潔に述べるという、

多忙な人には非常に使い勝手の良い作りになっている。

ドラッカー本を読みなれている人ならば、

軽快感を持ってドンドン読み進めていくことができます。

私は1時間弱で一気に読破できました。

例によって、章末には、書き込み式の「実践シート」が掲載されているので、

読みっ放しで終わることを防いでくれる。

●解説などで、最近話題の阪神タイガーズ、

QBハウス、駒大岩見沢高校野球部など、

身近なネタが例として挙げられているのも、とても参考になる。

解説文やコラムの中で取り上げられている

ドラッカーにまつわる雑学的なエピソードに関しても、

一般の人々にはあまり知られていないというか、

相当のドラッカーマニアでなければ知りえないような

ディープなネタが多く、読んでいてとてもタメになります。

●結論として言えば、

「経営者の条件」(必読本 第148冊目参照)、

「プロフェッショナルの条件」(必読本 第269冊目参照)などの、

個人の自己啓発、願望実現を特にテーマとしたドラッカーの基本書を

読み終えた後の、副読本、復習本して使用するには、最高の一冊だと思う。

ポイントを短時間でおさらいできるというか、

重要ポイントがすっきりとまとめられているので、

上記2冊を読了後早々に是非利用したい本である。

 

 【マストポイント】

@【ドラッカーの、「人生を変えた7つの教訓」】

○目的とビジョンをもって行動する―ヴェルディの教訓

○神々が見ている―フェイディアスの教訓

○一つのことに集中する―記者時代の決心

○定期的に検証と反省を行う―編集長の教訓

○新しい仕事が要求するものを考える―シニアパートナーの教訓

○書きとめておく―イエスズ会とカルヴァン派の教訓

○何によって知られたいか―シュンペーターの教訓

A「自由とは解放ではない。

責任である。楽しいどころか一人ひとりの人間にとって

重い負担である。

それは、自らの行為、および社会の行為について自ら意思決定を行うことである。

そしてそれらの意志決定に責任を負うことである」(産業人の未来)

B「強みを伸ばすということは、

弱みを無視してよいということではない。

弱みには常に関心を払わなければならない。

しかし人が弱みを克服するのは、強みを伸ばすことによってである」 (非営利組織の経営)

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

上田 惇生
ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶応義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、(財)経済広報センター常務理事、ものつくり大学教授を経て、現職。ドラッカー学会代表。

佐藤 等
佐藤等公認会計士事務所所長、ドラッカー学会監事。1961年函館生まれ。1984年小樽商科大学商学部商業学科卒業、2002年同大学大学院商学研究科修士課程修了。1990年公認会計士試験合格後に開業し、現在に至る。主催する(有)ナレッジプラザの研究会として「読書会」を北海道と東京で開催中。

ラベル:ドラッカー
posted by miura at 23:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月07日

必読本 第993冊目 それでも「人と会おうよ」

必読本 第993冊目

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それでも「人と会おうよ」

横澤 彪

¥900 

新講社 

単行本: 189ページ

2009年8月1日 初版


●誰だって仕事で人と会うのは気が重いもの、

しかし…「人に会いたい!」という気持ちを育てる秘訣。

自分で思っているより人は「あなた」を求めている。

だから「人と会おうよ!」。

「人と会う」のが苦手な人へ!著者からの熱いメッセージ。

●「オレたちひょうきん族」や「笑っていいとも!」など、

伝説的なお笑い番組を数多く生み出したことで知られる、

元フジテレビの名物プロデューサー横澤彪さんの、交際術の名著。

著者は、本年1月に惜しまれつつも逝去されたが、

先月何気なく読んだブックガイドの中で絶賛されていたので、

取り急ぎ入手し、読んでみました。

●TVマンと言えば、有名人無名人を問わず、

毎日、無数の人々と嫌でも付き合わなくてはとてもやっていけない商売だろうが、

意外なことに、著者は、元々人と付き合うのがとても苦手だったという。

本書は、そんな交際下手の横澤さんが、

ひそかに努力研究を重ねた末にたどり着いた、

「人とうまく付き合っていく」ための心得を一冊にまとめたものである。

●口述したものを編集者が文章化したものなのだろうか。

とにかく、本文は軽妙洒脱で読みやすく、

内容的に優れていたこともあって、一気に読破してしまった。

TV業界の人は、あまり読書しないようなイメージがあるが、

東大文卒の横澤さんは、相当の読書家だったのでしょう、

文章は軽やかですが、無駄なことを一切述べず、

重要ポイントを過不足なくサラッと述べる。

相当の美文家です。

●本文中、著者が実際に見聞きした一般の人々の交際や出会いにまつわる

エピソードが沢山紹介されておりますが、心温まる感動的なものが非常に多く、

今まで引っ込み思案で、初対面で自分の方から声をかけるのが

億劫だった人は、大いに励まされるはずです

(惜しむらくは、たけし、タモリ、さんまなど、

著者が見出したと言っても過言ではない大物お笑い芸人の秘話が皆無だった点。

お笑い好きとしてはやや残念だった。

ただ、トップに行く芸能人ほど、TVで見せている姿とは全く違い、

無口で人見知りで交際下手な人が意外に多いという指摘は面白かった)。

ブログ筆者は、生来の人見知りで、大勢でワイワイ騒ぐことがとても苦手、

よって、学校や会社生活では、とても苦労し、孤独感を

覚えることが少なくなかったのですが、

本書を読むと、そんな一匹狼タイプで、人と群れるのが苦手なのは、

自分だけではない、世の中にそんな人は沢山いるのだと思い知らされ、

とても安堵させられました。

●他にも、定年退職を迎えてからの第2の人生を

いかにして生きればよいのかとか、

趣味の作り方、人の見分け方、一人の時間の過ごし方、

会社内でのポジションの取り方など、

非常に多くのアドバイス、至言が満載されております。

下のマストポイントに心に残った言葉を掲載しましたが、

3点に絞り切れないほど、候補となる名言がとても多かったことを付言しておきます。

●何かと言えば、直接会うのを嫌い、ケータイ、メール、ツイッター、FAXなどの

電子ツールでコミュニケーションを済ませていた方などには、

是非とも手に取っていただきたい本です。

希薄な人間関係が問題視されている現代こそ、再評価されるべき名著。

人生は人との出会いで劇的に変わることがある、

そして、運というものは、ひきこもっていては決してやって来ることはない、

人が運んで来てくれるものなのだから、自分の方から積極的に人に会いに行こうよ、

と心底痛感させられます。

(自戒を込めて言いたいのですが)孤高を気取るのがカッコいいと勘違いしていた人、

初対面の人にいつも緊張してしまう人、恋人や友だちとの交際に悩んでいる人、

そして、数多くのお客さんと日々付き合わなくてはいけないセールスマン

(ナンパにもある意味使える内容でしょう)などにも推薦したい本です。

ウソのように、今までの人間関係の苦痛さ、ストレス感が霧消するはずです。

 

 【マストポイント】

@「人と会うのが苦手な人は、自分の時間や居場所や生き方にこだわり過ぎているのではないか。

自分自身にこだわりを持つということを悪いとは言わないが、

人と会うことはまた別の問題なのだと思いたい。

自分にこだわってばかりいるのではなく、

相手の都合やペースに合わせなければならないことも多い。

それができるかどうかの訓練の時間と思えばいい。

一人でいるときには一人でいることの楽しさ、人と会うときには人と会うことの楽しさだけを

求めればいいのだ。

人と会うのが苦手な人は、たぶんこの切り換えがあまりうまくないのではないかと思う」

A「挨拶はもともと、常識とか礼儀といったものではなく、

自分が元気になるためのおまじないなのではないか。

どんな相手にも爽やかな挨拶を返せる人間は、

それだけで溌剌とした印象を与える。

事実その通りで、世間に対して風通しよく生きようと思うから、

爽やかな挨拶ができる。

他人に対する苦手意識を、挨拶が少しずつ取り払ってくれるのは本当のことだ。

人と会うのが苦手になってくると、まず挨拶が苦手になる。

気がつかないふりをして相手をやり過ごしたくなる。

ということは、道の真ん中を歩けなくなるということだ。

広い世間を狭く生きる、ことになる。

挨拶なんて、元気に、さっさとすませたほうが気持ちいい」 

B「人と会うことによって初めて何かが起こる。

予想外のことがたくさん起こる。

嫌な結果が出ることだってあるだろうが、

それを怖がっていたら、幸福感と出会うこともないだろう。

そしてもう一つ。

自分が一人ぼっちで生きているのではないことを知る。

人と会ってかえって孤独感を持つこともあるが、

そんなことは気にしなくていいし、怖れてはいけない。

とにかく、人と会おうと決心したとき、カチリと幸せの歯車が回り出すのだと思う」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

横澤 彪
群馬県生まれ。東京大学文学部卒。同新聞研究所研修生修了後、フジテレビジョンに入社。「THE MANZAI」「オレたちひょうきん族」で80年代のお笑い番組の路線を確立する。長寿番組「笑っていいとも!」も、当時、氏が手掛けたもの。その後も話題作を制作し、編成局専任局長、エグセクティブプロデューサーを経て、95年、フジテレビを退社。吉本興業(株)東京本社代表を経て、現在にいたる。20011年1月8日逝去。

ラベル:横澤彪

2011年07月02日

必読本 第992冊目 実践するドラッカー【チーム編】

必読本 第992冊目

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実践するドラッカー【チーム編】

ピーター・F・ドラッカー, 上田惇生, 佐藤 等

¥1,575

ダイヤモンド社 

単行本: 215ページ

2011年2月3日 初版


●メンバーのやる気にどうやって火をつけるか?

目標設定、評価測定、コミュニケーション、会議運営。

ドラッカー流チームマネジメントのポイントがわかる。 

●「実践するドラッカー」シリーズ第3弾。

今年2月に発売されたばかり。

空前のドラッカーブームもあり、売行きが好調だったのか、

シリーズ化されているようだ。

●今回の第3弾は、特に企業活動において、

チームを組んで仕事に当たる時に、ドラッカーの貴重な教えの数々を

どのように活用していけばよいのかを指南してくれる内容になっている。

既刊の2冊は、主に個人の自己啓発を念頭において出版された本だが

本書は、グループ、チーム全体が円滑に行動できることを

念頭におかれて執筆されている。

よって、チームリーダーのみならず、チーム全体で同時並行的に

読むと効果的かもしれない。

●以前ご紹介した本のように(必読本 第979冊目参照)、

文頭にドラッカーの名言を載せ、その後に、

編著者のシンプルな解説文を配置し、

いかにアクションを起こしていけばよいのかを

わかりやすく説明してくれる。

見開き2ページのコンパクトな作りもあり、

細切れ時間にチョコチョコ読むなど、多忙なビジネスマンには

非常に使い勝手の良い内容になっております。

●また、例によって、ドラッカー本を日々熟読して、己のビジネスに

効果的に活用している一般人の事例が豊富に記載されているので、

書物を読んでも読みっ放しになっている方々は、

是非自分で書き込みなどをするなど、徹底的に使い倒したいものです。

コラムにも有用なアドバイスが沢山記されております。

●一点気になったのは、ダイヤモンド社の本にしては非常に珍しいことですが、

突貫工事で完成させたためか、誤字脱字の類がとても多かったこと。

売れている本だからこそ、こういう凡ミスは厳に謹んでほしいものだ。

 

 【マストポイント】

@「仕事と労働(働くこと)とは根本的に違う。(中略)

仕事の生産性をあげるうえで必要とされるものと、

人が生き生きと働くうえで必要とされるものは違う」(マネジメント[エッセンシャル版]) 

A「聞け、話すな」(経営者の条件)

 (コミュニケーションを取りたいならば、口をつぐみ、聞くことが大事だということ)

B「最初から全員が賛成ということは、誰も何も考えてないことを意味する」

(経営者の条件)

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

上田 惇生
ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶応義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、ものつくり大学教授を経て、現職。ピーター・F・ドラッカー教授の主要著作のすべてを翻訳。もっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会代表。

佐藤 等
佐藤等公認会計士事務所所長、ドラッカー学会監事。1961年函館生まれ。1984年小樽商科大学商学部商業学科卒業、2002年同大学大学院商学研究科修士課程修了。1990年公認会計士試験合格後に開業し、現在に至る。主催する(有)ナレッジプラザの研究会として「読書会」を北海道と東京で開催中。 

ラベル:ドラッカー
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