必読本 第1007冊目
眼力 (CD付)
斎藤一人(著)
サンマーク出版
¥1,680
単行本(ハードカバー): 346ページ
2010年6月15日 新版
●あなたは、見抜く力をもっていますか?仕事を、見抜けますか?
世間を、見抜けますか?人を、見抜けますか?
見抜けないで、人生を歩いていたら、たいへんなことが起きますよ。
正しく見抜く力を、眼力といいます。
●相当期間、ブログ更新を怠っておりまして本当に申し訳ございません。
11月に入ってから、家族旅行や交通事故怪我の治療や手続きなどで
色々と忙しかったこともあり、
満足に読書ができない状態が続いておりました。
気合を入れなおして、今日あたりから、また、元のペースに戻したいと思っております。
●今回は、本当に久しぶりと言ってもよい、斎藤一人さんの著書です。
恥ずかしながら、1年前に刊行の本で、既に読破された方も多いのではないでしょうか?
一般書店やアマゾンなどで、一人さん関係の本が
相も変わらず続々と出版されているのは、当然承知しておりましたが、
以前ほど熱心に読んでいないなーと大いに反省しつつ、今回手に取ってみました。
●テーマは、タイトルにある通り、ずばり「眼力」。
要するに、世の中に起きる森羅万象の意味を見抜く力のことです。
内容は例によって、非常に平易で、
一読したら、あっけないぐらいに読破できてしまう内容ですが、
やはり、あらゆることに通じている一人さんのお話には、
うなずかされる、膝を打ってしまいたくなるような巧みなお話が満載されております。
●通訳や弁護士になることはたしかにすごいことだが、
お客さんがつかない、つまり、収入が取れないことが
明白な仕事を選ぶのははたして賢いことか?とか、
インチキな投資話、占い者などを見分ける方法とか、
中国、アメリカ、ロシアなどの大国はどういう考えを持っている国なのかとか、
政府が考えていることを見抜く方法とか、
ヤマダ電機などの大手に、個人事業主が対抗するための方法とか、
実に内容が充実しております。
よくもこんな風に物事を見通すことができるものだと、舌を巻かされること確実です。
●商人としての観点から、これから商売をするうえで大事なこと何か?
を述べた後半部分にも非常に参考になるものが散見されます。
本を数多く書く経営者の中には、
あまりにも大言壮語しすぎて、結局晩節を汚す、みたいな方が結構おりますけど、
一人さんには、弱点が全くないといいいますか、
このお方は死ぬまで成功街道まっしぐらで行くのだろうなと改めて痛感させられました。
丁稚奉公同然に自転車で仕事をしていた、
若かりし日々の一人さんの読書体験、仕事熱心さを回顧するエピソードも
随所に出てくるので、一人さんファンにはたまらないことでしょう。
●前述したように、文体は非常に読みやすく、一気に読破できます。
しかし、この本も7回は読んで、自分の血肉して下さいと、
巻末で一人さんが釘を刺しております。
一読してわかったつもりになりがちなので、
是非とも一人さんの忠告に従い、熟読したいものです。
おまけCDは、収録時間が短いですが、
「人の悪口を言わない」ことをテーマにした、
非常にシンプルながらも意味深長な内容です。
【マストポイント】
@「人をおどかしたり、不安にするのは、偽物なんです。
神が人間をおどかすことは、ありえません。
神を口にして、おどかすような話をするのは、自分に得なことがあるからです。
おどかした人が得するような、何かがあるのです。
だから、『あなたは前世でたくさんの人を殺していて、どうのこうの』とかいわれたら、
それは、その人の“自分の都合”でいっているのです。
私たちは、あの世からこっちの世界に出てくるとき、
前の代の人生を全部リセットしてきます。
ちゃんと罪をつぐなって、リセットしてきたからこそ、
今、こうして生きているのです。
だから、前世で何人殺していようが関係ない。
今世、だれも殺さなきゃいいし、だれも傷つけなければ、それでいい。
たとえ前世で100人の人を殺していたとしても、今世、100人を助ければ、
素晴らしい人生です。
それを、『あなたの前世は・・・・』っておどかすのは、自分の都合でいっているの。
あなたから、お金を取ろうとしているか、なにかを売りつけようとしているのです」
A「人間、勝っても負けても、笑えないとダメですね。
一人さんはね、何かあったとき、『これは天の声だ』って思って聞くのです。
そして、『このことで楽しく遊べないかな』と考える。
こういう素晴らしい話を聞いた、それが心に残ったら、
これを遊びに変えられないかなって。
そしたら、遊びなんだから、勝った方も、負けた方も楽しくて、
思わず笑っちゃうようなのが一番いいじゃない?
負けた方も笑えるのがいいですね。
いつもユーモアがないと、つまらないです」
B「神に不公平はありえない。
神は本当に偉大です。
たとえば、苦労しても、ちゃんと元がとれて、しあわせになるようになっています。
そういうふうに、神が人間を創っているのです。
だから、一人さんと会えようが会えまいが、あなたはしあわせでないといけない。
『会えないからダメだ』というのは、完全に運まかせです。
そうではなくて、『一人さんには会えないけど、お弟子さんの本がある、
あの人が書いた一人さんの本がある』。
その人たちが残してくれた本があって、『自分は学べるんだって』
そういって、学んでいくしかないのです。
会えなくても、いい人生にしなきゃいけないんです」
(以上本文より。一部改変)
【著者略歴】
斎藤一人
銀座まるかん創設者で納税額日本一の実業家として知られています。
1993年から、納税額12年間連続ベスト10という日本新記録を打ち立て、累計納税額も、発表を終えた2004年までで、前人未踏の合計173億円をおさめ、これも日本一です。土地売却や株式公開などによる高額納税者が多い中、納税額はすべて事業所得によるものという異色の存在として注目されています。土地・株式によるものを除けば、毎年、納税額日本一です。
また斎藤一人さんは、著作家としても、心の楽しさと、経済的豊かさを両立させるための著書を、何冊も出版されています。主な著書に『微差力』(小社刊)、『幸せの道』『地球が天国になる話』(ロングセラーズ)、『変な人が書いた成功法則』(総合法令)、『千年たってもいい話』(マキノ出版)などがあります。その他、多数すべてベストセラーになっています。