2011年12月31日

【2011年ありがとうございました】

【2011年ありがとうございました】


●今年一年、私のブログをご愛顧いただきまして

まことにありがとうございました。

●前厄にあたった今年は、5月中旬に、

不覚にも交通事故に遭ってしまい、

やりたいことの3分の1もできないような不本意な年に

なってしまいました。

●本厄にあたる来年2012年は、気持ちを引き締めて

より一層の飛躍を期したいと考えているところでございます。

●ブログの更新も、間を置くことなく、

頻繁に行っていきたいと思っているところです。

来年も変わらぬご愛顧よろしくお願い申し上げます。

良い年末年始をお過ごし下さいませ。


            ブログ管理人 三浦 寿博

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2011年12月21日

必読本 第1012冊目 他人と比べない生き方

必読本 第1012冊目

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他人と比べない生き方

志賀内 泰弘

日本実業出版社

¥1,365

単行本: 190ページ

2011年9月11日 初版

 

●自分を誰かと比べたり、人並みを願うことは、もうやめませんか?

英語や資格の勉強をしなくてもツイッターをやらなくても大丈夫。

「アナタらしさ」を基準にブレない行動をとれば、道は開けます。

●以前ご紹介した「掃除」小説(必読本第997冊目参照)の著者の最新刊。

今年秋に発売された。

自己啓発的な内容を絡めたその小説の出来が相当良かったので、

今回もかなりの期待を込めて読んでみました。

いわゆる、他人と比較せず、マイペースで生きていくことを

勧める人生論めいた内容の本です。

●著者は、作家として一本立ちする前には、

大手金融機関のサラリーマンだったのだが、

いわゆるモーレツ社員とは真逆の、

出世街道に乗ることもなく、女にもモテず、

あまり目立たないタイプの凡庸な人間であった。 

生死にかかわるような大病をしたこともあり、

自分にできることは何か?自分の特性とは何か?を

熟考した結果、独特な方法で自分の立ち位置を発見し、

徐々に世の中で認められる存在になる。

本書は、そのあたりの著者の歩みと絡めながら、

世で盛んに推奨されている流行、トレンドと反対のやり方を行うと、

ストレスもたまらず、自分らしい生き方ができますよ、ということを

教示してくれる内容となっております。

●具体的な施策として全10項目が挙げられているのだが、

特に際立つのが、「ツイッター、フェイスブック、ブログをやめましょう」、

という項目だろう。

詳しくは本文を参照されたいが、簡単に著者の主張をまとめると、

ネットの人間関係は、「イージーカム、イージーゴー」である。

「簡単に得た人間関係、人脈は、

同様に、簡単に切れてしまうほど脆いものである」と指摘されている。

ツイッターのフォロワーが何千人いるだの、

フェイスブックの友達が5,000人近くいるだの、

得意げに自慢している方がよくおられますが、耳に痛い言葉ですよね。

では、強固な人脈を築く上で、どのようなことを

著者は実践されているのか?

是非本文を読んでみてください。

●他にも英語を勉強しない、

「お金、お金」と拝金主義者にならない、

結婚に高望みしない、など、興味深いネタが満載です。

後半、盛んに、ないものねだりせず、今自分が所有しているものに

感謝する、ありがとうと言えるものを100個数えてみるなどという

内容が頻出してきますが、先月逝去された小林正観さんに通じるような

「感謝論」を展開されております。

物資主義的な人、不平不満ばかりがつい口から出てきてしまう人には、

大いに参考にしてほしいものです。

●随所に、絶妙なアドバイスを授けたり、

献身的なサポートで内助の功を発揮する奥様のエピソードが

出てくるという意味では、

倦怠期の夫婦関係に悩まれている方にもおススメの本です。

著者が日々活動できるのは、内助の功を発揮される奥様抜きには

考えられなかった。

著者同様、地味で、世間の大勢から外れるようなことでも、

マイペース主義を貫いておられる奥様の言動には、

既婚、独身にかかわらず、女性読者は、大いにヒントになる点が多いかと思います。

年末年始のこの時期、

忘年会、クリスマス、お正月と、何かと物入りな時期ですが、

いつもフラフラ、世の中の動きに振り回され、

無駄なお金を散財してしまったり、リラックスした気分になれない方に

おススメしたい本です。

 

 【マストポイント】

@「私は大病をし、生死をさまよいながらも無事、

回復して退院できました。

しかし、治療の後遺症に苦しみ、

『もう俺の人生は終わりだ』と落ち込んでいました。

そんな時、あるお医者さんに言われました。

『病気は気付きです。なぜ、そうなったのか、気付いて学ぶことが大切です。

何かを気付かせるために、神様があなたを病気にしてくださったのです』

その言葉のおかげで、自分の考え方や心の持ち方を変える努力をするようになりました。

そうして初めて感謝の心がわかったのです。

すると、病気にすら感謝できます」

A「よく、人から相談を受けます。

経営、就職先、相続、家庭不和、子供、病気など、

様々な内容です。

そんな悩みを聞いていると、相談者に一つの共通点があることに

気づきます。

それは、『感謝が足りない』ということです。

どうしたら、幸せになれるか。

それは、『今、目の前にあるものの中から幸せを探す』ことです。

まず、『当たり前』のことに感謝することから始める必要があるのです」

B「自分を誰かと比べてしまうのが人の性です。

『あの人みたいにはなれない』『人から良く見られたい』という意識です。

しかし、『他人はあなたのことなど見ていない』のです。

誰もが自分のことで精一杯です。

あなたのことなど見てはいないのです。」 

(以上本文より。一部改変)

 

【著者略歴】

志賀内 泰弘
某金融機関を平成18年8月に退職。24年間勤めたサラリーマン生活にピリオドを打ち、現在は、普通では得られない強力な異業種ネットワークをベースにして、コラムニスト、俳人、飲食店プロデューサー、経営コンサルタント、ボランティア活動などで活躍。「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動の代表として、思いやりでいっぱいの世の中をつくろうと東奔西走中。日刊メルマガ&月刊紙「プチ紳士からの手紙」を発行。小・中学校から大学院、企業団体セミナー、企業の社員研修など講演活動で全国津々浦々へ。

ラベル:志賀内泰弘

2011年12月19日

必読本 第1011冊目 毎日が自分との戦い―私の実践経営論

必読本 第1011冊目

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毎日が自分との戦い―私の実践経営論

金川千尋(著)

日本経済新聞社

¥1,680

単行本(ソフトカバー): 203ページ

2007年7月11日 新版

 

●「人ができないことをやらなければ、私が社長である必要はない」 。

12年連続最高益更新、3年連続2桁成長達成。

高成長を続ける信越化学工業・金川流経営の原点。

●この前、ほぼ毎週チェックするぐらいの愛読誌である『週刊文春』を

読んでいると、正式名は失念したが、

「今年役立ったビジネス書、ダメだったビジネス書」というタイトルの記事があり、

こういうブログを執筆している関係上、どんなものかと興味深く内容に目を通した。

その中に、今年を代表する優良ビジネス書として、

金川千尋氏の『危機にこそ、経営者は戦わなければならない!

(東洋経済新報社。いずれご紹介する機会があるかと思う) が

第一に挙げられており、そういえば、よく聞く会社の社長だが、

一度もその著書を読んだことがないなぁということで、

図書館で借りてきたのが本書。

2006年5月に、日経「私の履歴書」に

まるまる1か月連載されたものを一冊にまとめたもの。

●「私の履歴書」自体が、朝日の「天声人語」と同様、

無駄を極限まで排しつつも、重要なポイントを小気味よく凝縮した

名文で、読みやすさには定評があるところですが、

本書も、いちいちのエピソードが面白いことも相まって、

非常に軽快感をもって読み進んでいくことができる。

私は半日かからず読破してしまった。

●日本統治下の朝鮮で出生し、

名士である父を早くに亡くすも、愛情あふれる母親に

大切に育てられ、文武両道の学生時代を過ごす。

現在、受験シーズンであることの関係でいえば、

猛勉強するも、あと一歩のところで旧制高校合格を果たせず、

精根尽きる果てるほど意気消沈しつつも、母の献身的なサポートもあり、

見事合格を果たすという話や、

才能あふれる学友や教師に恵まれ、

後年その友人たちが各界のトップとして名前を連ね、

色々と著者をサポートし、交流深めるというエピソードを読んでいますと、 

やはり、有力校に入ることは、人脈などの観点から重要だ、

万難を排してでも子息を有名校に入らせたいと願う教育ママさんの気持ちも

わからないではないな、という気にさせられました。

●最新映画が上映される関連でいえば、

著者が敬愛するという山本五十六に関する思いが、

非常に多く綴られているのも、見逃せないところです。

幸いにも、軍人に取られることまでは免れた著者ですが、

日朝ふたつの国を行き来し、

死を覚悟するような極限状態を何度も経験されたという戦争体験のお話も、

相当の迫力をもって読む者の心を大きく揺さぶります。

死病と恐れられた肺結核から奇跡的に回復した経験と併せ、

著者の人格形成において、多大な影響を与えた出来事だったようです。

●初めに入社した商社では、先輩にも恵まれ、

出だしは快調だったのですが、

企業合併のゴタゴタに嫌気がさし、遂には製造業に転職を決意する。

ここで著者の才能が一気に開花。

英語が堪能だったこともあり、海外の営業において、八面六臂の活躍を見せる。

●本書を一通り通読すると痛感するのが、

著者には、危難の時に、事あるごとに援助者が現れるということである。

海外進出先の合弁相手とソリが合わず、

嫌な思いをされたことのある企業関係者は世の中に五万といるはずだが、

著者には、一生の付き合いとも言えるようなビジネスパートナーが幾度となく現れ、

不思議と苦難を解決していくのである。

その温厚そうな人相と実直な性格が、

何か人を引きつけるような魅力を醸し出しているのだろうか。

●それと、特筆すべきは、

そもそもの当初から、無駄なことを一切嫌うという姿勢である。

人員スタッフにしても、つぎ込む資金にしても、

見栄を張ったり、ブームに踊らされることを断固として嫌う

(アメリカのビジネスパートナーが大リーグオーナーになるのだが、

放漫経営がたたり、のちに破滅する例などは、

昨今の横浜ベイの問題を考えるなどする上で、非常に興味深い)。

著者の会社は、無借金経営で毎年増収増益の超優良企業として、

企業関係者ならば知らない者がいないぐらいの評判高き経営者だが、

やはり、固守すべき大原則を守り抜いているからこそ、

こういう業績を達成できるのだと、納得させられる

(しかし、それとは矛盾するかのように、

若き日々にギャンブル狂い、個人投資で大損失という、

意外な過去を持っていたことも隠すことなく披露されている)。

ライブドアも悪かったが、自らの守りを固めていなかったニッポン放送側の

経営者の姿勢にも大いに疑問を抱くなど、

企業合併、企業防衛に関するコメントが非常に多いのも参考になるところです。

●本書は、ビジネス本として読んでも非常に有益な本ですが、

単なる自伝として読んでも、

大いに得るところが大きな本です。

読後は、非常に晴れやかな気分になりつつも、

何か大きな勇気と希望が湧いてくるような効果があります。

他の著書も近日中にご紹介する予定ですので、

御期待下さいませ。

 

 【マストポイント】

@「企業イメージの向上は必要だが、

製造業としてもっと有効に資金や時間を使うべきだった

(バブル期にCMをバンバン流し、

モータースポーツのスポンサーなどに巨額の資金を投資したが、

振るわなかった)。

40数億円もあれば、建物だけなら立派な研究所が2つできる。

ブームにあおられるとろくなことはない。

経営には経営の本道がある」

A「最初に大きく変えたのは新卒採用だ。

昔から、仕事がないのにどうやって定年まで雇用するつもりなのか、

不思議でならなかった。

私は今でも『人を増やすのはいいが、最初に新規の事業を立ち上げなさい』と話す。

すると大抵できない。

仕事のない社員を採用したら、結局は整理せざるを得ず、

会社も社員も不幸になる。

必要な人間以外は初めから採らない。

いったん採ったら大事に処遇する。

これが基本だと思う」

B「信越化学ではどうやって人材を育てているのか。

特別な社員教育法があるのではないか。

そんなふうに尋ねられることが多い。

だが、道はそれぞれの人が自分で切り開くものだ。

私は、実務の面ではいろいろな問題がぶつかるたびに、

すべて自分の力で解決してきた。

もちろん、専門的な知識が必要なときには弁護士や会計士などに話を聞く。

技術なら専門のエンジニアに教えてもらう。

だが、仕事をどうやってなし遂げるかとういことになれば、

やはり自ら切り開くしかない。

誰かに育ててもらうようなひ弱いことでは、

社長など務まらない」

(以上本文より。一部改変)

 

【著者略歴】

金川 千尋
信越化学工業株式会社・代表取締役社長。1926年当時日本統治下の朝鮮・大邱生まれ。50年東京大学法学部卒業、極東物産(現三井物産)入社。62年信越化学工業に入社し、70年に海外事業本部長となる。78年塩化ビニール事業の海外子会社、米国シンテック社長に就任、塩ビ事業を世界最大規模に成長させた。90年シンテック社長と兼務で、信越化学工業の代表取締役社長に就任。2007年3月期決算では12期連続で最高益を更新。

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2011年12月14日

必読本 第1010冊目 ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇

必読本 第1010冊目

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ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇

本田 健

大和書房

¥1,575

単行本(ソフトカバー): 292ページ

2011年7月5日 新版

 

●これからどう生きるのか。劇的な変化は突然やってくる!

日本人青年ケンの「愛と信頼と絆の物語」。

著作シリーズ400万部の著者、本田健がいまこそ伝えたいメッセージ。

●本当に久しぶりの、本田健さん自身執筆の本。

本年夏に発売された。 

「お金持ち」本を代表する著書として、

誰もが手に取った大ベストセラー『ユダヤ人大富豪の教え』

のその後の流れを描いた本。

●あらすじを簡単に書きますと、

順風満帆の仕事に自己満足し、

愛する妻をないがしろにしていた主人公。

ある日、突然、妻から三行半を突き付けられる。

それを解決するためのヒントを探すために、

アメリカに旅立った著者は、不思議な偶然により、

人間関係を解決するための8日間セミナーを受けることになる。

そこで出会ったメンターや受講生の仲間たちとの奇想天外なワークを通して、

人間的脱皮、成長を遂げる・・・。

おおよそ、そのような展開の内容です。

●例によって、中高生ぐらいからでも余裕で読めるような平易な文体です。

硬質なビジネス本を期待した方には、

ちょっと物足らないぐらいの優しい文章です。

登場人物のキャラクターが、手に取るようにわかりやすく描写されておりますので、

読者は、実際に自分がセミナーを受講しているかのような錯覚を覚えるかもしれません。

なかなか、この手の「人間関係改善」セミナーに行く機会がない方には、

非常に重宝する本だと言えます。

●また、本書の特質の一つが、

本年発生した東北大地震に影響を受けて執筆を決断したということもあって、

不可抗力の天変地異で、愛する人や財産を失った時に、

どのような対処法を取ればいいかを詳細に語った下りでしょう。

神戸出身の本田さんは、阪神大震災の被害を目の当たりにしているだけのことはあり、

その時に受けた心理的パニックの状況や、

それに対して、効果的なアドバイスを授けるメンターには、

参考になる部分が少なくないです。

●上記のように、注意しなければならないのは、

「お金持ち」本ではなく、「人間関係」の本であるということです。

奥さん、両親、同僚との付き合い方に悩んでいる方には、

非常に気づきが多い本かと思います。

本田さんとしては例外的な内容の本で、

お金の稼ぎ方に関しては、本当にコメントは少ないです。

誤解されませんように・・・。

 

 【マストポイント】

@「【願望を実現するための5つの条件】

1、自分の夢である。

2、心からワクワクする。

3、自分だけでなく、人のためになる。

4、まわりもワクワクする。

5、将来にわたって人を幸せにする。」

A「人間は難しい生き物でね。

衣食住が足りるだけでは満足できないんだ。

自分らしさを表現できないと、

精神的な満足はできない動物なのだね。

つまりは、自分が楽しいと思えること、心からワクワクすることをやらなければ、

深いところから充足することはできないようになっている

だからこそ、自分らしさの自己表現としてビジネスをやれるかどうかが、

成功の鍵になってくる」

B「家族を失っても、家財を失っても、パワフルな人がいる。

彼らは、喪失を体験しても生きるのをやめない人たちだ。

君は、そういう人たちの前で何と言う?

ネガティブ状態に落ちたときには、

感情的に受けている影響と現実とを区別する必要があるんだよ。

君に素晴らしいマントラ(呪文)あげよう。

『私は何にも傷つけられることのない、強い存在だ』」

(以上本文より。一部改変)

【著者略歴】

本田 健
神戸生まれ。経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。独自の経営アドバイスで、いままでに多くのベンチャービジネスの成功者を育ててきた。

ラベル:本田健

2011年12月02日

必読本 第1009冊目 酒とバカの日々 ― 赤塚不二夫的生き方のススメ

必読本 第1009冊目

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酒とバカの日々 ― 赤塚不二夫的生き方のススメ

赤塚 不二夫

白夜書房

¥1,500

単行本(ソフトカバー): 321ページ

2011年10月1日 新版

 

●人とうまくつき合えれば、人生何倍も楽しくなる。

赤塚不二夫の「酒とバカの哲学」から、生きる楽しみを学ぶ!

●「ギャグ漫画」の神様として、死後もなおいまだに根強い人気を誇る、

漫画家赤塚不二夫さんが過去に残した「酒」をテーマにした人生論。 

70年代から90年代に各種の書籍で残した言葉の数々を

一冊にまとめ、この秋に刊行された。

●赤塚さんと言えば、希代の酒好きとして有名でしょう

(若い頃は、毎晩ウイスキーを2本も空けていたという!!)。

晩年は、極度のアルコール依存症状態にまでなってしまうも、

身を持ち崩すというその暗いイメージを一切漂わせることなく、

明るい酒を飲む、という哲学を全うされた方でした。

本書は、酒場でどうしたら気軽に他人と仲良くなれるか、

酒という摩訶不思議な飲み物を通して、どうしたら楽しく生きることができるかを

メインテーマに、赤塚さん流のオリジナルな人生論、交友術を述べた本です。

●内容的には、酒とどうやって付き合っていくべきか、

酒場の席ではどのようなマナー、気遣いをしなくてはならないのか、

どのようなサービス精神を発揮すれば、宴席で人を魅了することができるのかを、

冗談連発の明るい口語体でレクチャーしてくれております。

例示されている赤塚さんの酒にまつわるおバカなエピソードがとにかく痛快で、

爆笑を禁じえません(本文には、女性器を表す四文字熟語のオンパレードで、

良識ある女性は読むのが憚れるかもしれません)。

今だったら、絶対に警察沙汰になりそうなことを毎晩のようにやっていたと

いうのですから、赤塚さんとその仲間たちは、

並外れたエネルギー、パワーがあったということなのでしょう。

それが大目に見られたという70〜80年代も良き時代だったのかもしれません。

しかし、あれほどの大人気漫画家で、何十億円も生涯に稼いだというのに、

財産らしい財産をほとんど残さず(外車など、高級品も気前よく人にあげてしまう)、

ほぼ酒代で消えたというのですから、開いた口がふさがりません。

●他にも、カラオケ、イッキ飲み、グループ飲みを嫌悪する理由や、

家でゲームやAVばっかり見てるようでは女にモテないし、友達もできない

(カウンターバーで初対面の若者たちに声をかけたら、

カウンターに指で線を引かれ、自分たちの領域に入ってこないでくれと言われたという

ジェネレーションギャップを象徴する悲しき話が紹介されている)とか、

ゲイバーなどの珍奇な店で飲むことが勉強になる、

酒場での女性との駆け引きはいかにあるべきかなど、

バカ話の合間に、キラリと光る名言、アドバイスを見出すこともできます。

子供のころの極貧話、トキワ荘時代のエピソード、

「おそ松くん」など、大ヒット漫画誕生の裏話など、赤塚さん個人を知るお話も満載です。

エピローグの、氏の娘さんのお話も、常識外れの父親を

クールな目線で分析しており、とても参考になります。

●他に、この本で特筆すべきは、何といっても、

タモリさんにまつわるエピソードでしょう。

無名時代のタモさんの才能をいち早く見出し、

手弁当で売り出した大恩人であることはあまりにも有名ですが、

そのへんの事情が、極めて具体的に語られております。

とてもテレビでは放送できないような酒場での乱痴気騒ぎの模様が

回顧されておりますので、両氏のファンはとても面白く読めるはずです。

他にも、美空ひばり、立川談志、由利徹さんなどの

知られざるエピソードも紹介されております。

●赤塚さんのイメージといえば、

国営放送のベテラン女子アナウンサーのインタビューに、

酒を食らい、ほろ酔いかげんで答えていた姿が個人的には思い出される。

良識あるNHKの放送で、あんなことが許されてしまうのは、

その独特の癒しのムードを醸し出す、赤塚さんぐらいしかおられなかっただろう。

私も酒は嫌いな方ではないが、

どうも人見知りで孤独癖があり、部屋にこもって一人酒をしてしまいがちである。

本書を参考に、もっとドンドン酒場に繰り出し、サービス精神を大いに発揮して、

色んな人とコミュニケーションを取らなくては駄目だなぁと大いに反省した次第であった。

引きこもりがちで、なかなか友達ができない人や、

異性と懇ろになりたいと思っている方などに特に推薦したい本です。

 

 【マストポイント】 

@「とにかくどんな人とでも仲良くなる主義だから。

そんな感じだから、相手の気持ちを読み取ることだけはうまくなったんだろうね。

いまこの人は何を考えて、何を求めているのか、

どんな話をすれば喜ばれるのか、そんなことばかり考えているんだよ。

まえにも言ったけど、とくに相手と仲良くなるには緊張感や警戒心を与えてはダメだろう。

生まれつきなんだけど、なんとなく相手に安心感を与えるキャラクターなんだ。

乱暴なとこなどすこしもないしね。

でもだな、この相手に安心感を与えるキャラクターというのが女にモテるんだよ。

本当だよ。

半端にイキガッたりカッコつけたりするよりずっといいんだ」

A「他人とうまくつき合うためには、自分を解放してやらないとなんないだろう。

構えているとうまくいかないから、そこに酒がある。

いくら酒があっても黙って飲んでいてもしかたないから、

話題を豊富にもっていなきゃなんない。

だから、勉強する。

酒がはいって気分良くなったら、どう酒の場を盛り上げるのか、

どういう話題をもち出せばいいのか、そういうことを酒の場を通じて覚えていってくれよ。

人とうまくつき合えれば、人生何倍も楽しくなるよ。ほんとうだよ。

オレを見ればわかるだろ」

B「『こうあるべき』とか『こうじゃなければ幸せではない』とか、

そうやって制限するとハッピーじゃないんです。

枠にしばられて、たとえば自分が何歳までに結婚してなきゃとか、

そういう生き方をしたら、結局辛くなるのは自分。

将来的な目標を持つことはいいことかもしれないけど、

その日その日をめいっぱい生きる方が楽しいでしょう。

将来とか未来を見すぎると、思い通りにならなかった場合、

それが失敗になっちゃうじゃないですか。

でも、赤塚はそんなに遠くを見てなかったから、“今”を本当に必死に生きて、

楽しんできたからこそ結果的に先を作っていくことにもなったんだと思います」

(以上本文より。一部改変。最後だけ、娘の赤塚りえ子さんの言葉) 

【著者略歴】

赤塚 不二夫
1935年、満州(現中国東北部)古北口生まれ。中学在学中、手塚治虫氏の『ロストワールド』に影響を受け、漫画家を志す。1956年、少女マンガ『嵐をこえて』でデビュー、トキワ荘に入居。1958年、『ナマちゃん』を「漫画王」(秋田書店)に少年誌初連載。テレビアニメ化作品も多く、他に『レッツラゴン』『ギャグゲリラ』等の代表作がある。1965年、『おそ松くん』により第十回小学館漫画賞を受賞。1972年、『天才バカボン』により第一八回文藝春秋漫画賞受賞。

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2011年12月01日

必読本 第1008冊目 7つの法則 ― ビジネスを成功させる正しいコツ

必読本 第1008冊目

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7つの法則 ― ビジネスを成功させる正しいコツ

 マーク・トンプソン, ブライアン・トレーシー,

 渡邉 美樹, 満園 真木

辰巳出版

¥1,575

単行本(ソフトカバー): 321ページ

2011年6月1日 新版

 

●混迷の時だからこそ、一歩先へ進もう。

コンサルティングの神様が教える最新経営論。

すべてのビジネス・ピープルに向けた成功へのプログラム。

素晴らしいビジネスをそして素晴らしい人生を築くための7つの法則。

●私が最も敬意を抱いている外国人ビジネス作家の中の一人、

ブライアン・トレーシーさんの今年夏に出された新しい本。

『ビジョナリー・ピープル』(英知出版)の著者としても知られる、

コンサルタントのマーク・トンプソンさんとの共著である。

ビジネス本が売れないこのご時世、トレーシーさんの本だけは、

本当に数多く翻訳出版され続けている。

やはり、出せば、ある一定の売り上げが見込めるからだろう。

「本物」は、多少の不景気ぐらいではビクともしない強固さを持っているということか。

●タイトルは、大ベストセラー『7つの習慣』を思いきり意識してますね。

内容的には、そのタイトル通り、7つの章に大きく分かれ、

「リーダー」、「ビジネスプラン」、「人材獲得」、

「商品開発」、「マーケットプラン」、「セールス法」、「顧客体験」と、 

偉大なるビジネス、企業を築き上げるために欠かせない

項目に関して、詳細な説明とアドバイスが詰め込まれております。

各章末尾には、読みっ放しになることを防止する意味も込めて、

書き込み式の「7つの質問」が用意されている。

是非有効に活用したい

(監訳者の渡邊美樹さんは、本文よりも先にこちらを書き込んだ方が

よいとアドバイスされている)。

●最終章では、付録として、

素晴らしい人生を生きるためのライフプランの立て方が、

収められている。

トレーシーさんの本を読みなれた方には、

お馴染みな自己啓発的なお話が多く、復習的に読みたい。

●320ページの分厚さに、重要ポイントがギッシリと収められた、

相当に読み応えのある一冊。

翻訳が読みやすいのも美点。

奇をてらうことなく、ビジネス成功の王道を

じっくりと説いてくれるトレーシーさんの本は、

改めて、素晴らしいと感嘆の声を上げざるを得なかった。

中小企業経営者、これから起業を目指す方に

特に推奨したい一冊です。

 

 【マストポイント】 

@「誰かが自社の製品やサービスを消費したり利用するたびに、

『なんて素晴らしい製品(サービス)だ』という反応を引き出すことを、

すべての業務や活動の焦点にしなければならない。

この反応を呼び起こすことを、

あらゆる事業活動のビジョン、理念、目的、ゴールにしなければならない。

それこそを自分の会社と自分自身の存在理由にしなければならない」

A「会社が犯しがちな最大の過ちの一つが、

成功している競合先をこきおろしたり、けなしたりすることだ。

これをやってしまえば、競合先から学び、ひいてはその競合先になんらかの形で

勝つ方法を学ぶ機会が永遠に失われてしまう。

成功している競合先を尊敬し、成功をつかむためにしてきたことに

敬意を払う習慣をつけよう。

そうすれば、厳しい市場の中で彼らの優位に立つチャンスもやがて見えてくるだろう」

B「私がこれまでのビジネスライフで何度も学び直してきたことは、

『成功している人がしているのと同じことをすれば、

最終的にその人と同じ結果を得られないはずがない』ということだ。

成功しているセールスパーソンや会社と同じようなやり方でセールスをすれば、

やがて彼らと同じ結果が得られる。

そうしなければ、そのような結果は決して得られない」

(以上本文より。一部改変) 

【著者略歴】

マーク・トンプソン
複数の会社を起業し、最後の会社を1億ドルで売ったのち、現在はエグゼクティブ・コーチとして会社を成長させるコツを企業経営者にアドバイスしている。触れるものすべてを黄金に変える「ミダスの手」の持ち主とフォーブス誌に評される凄腕のベンチャー投資家でもある。シュワブではチャールズ・シュワブ会長直属の顧客体験の最高責任者を務め、さらにベスト・バイやコーンフェリーなど多数の企業の取締役を務めた経歴を持つ。

ブライアン・トレーシー
人材育成・能力開発の分野におけるアメリカの第一人者のひとり。起業家として大きな成功をおさめたことに加え、聞く人をやる気にさせる力強い講演でも知られ、毎年IBM、フォード、フェデラル・エクスプレス、ヒューレット・パッカード、ペプシ、ノースウェスタン・ミューチュアルをはじめとする世界中の多数の企業で数千人を前に講演を行っている。自ら作製しナレーターを務める多くのオーディオ・プログラムも人気を集めている。

渡邉 美樹
1959年生まれ。ワタミ株式会社非常勤取締役最高顧問。明治大学商学部を卒業後、経理会社に半年間勤務。1984年ワタミを創業。外食・介護・農業・環境・教育・医療・福祉などの分野で独自の事業モデルを構築してきた。学校法人郁文館夢学園理事長、医療法人岸和田盈進会病院理事長、NPO法人みんなの夢をかなえる会理事長、日本経団連理事(2005~2011年)、政府教育再生会議委員(2006年)、神奈川県教育委員会教育委員(2006~2009年)、日本相撲協会「ガバナンスの整備に関する独立委員会」委員(2010年)、観光庁アドバイザー(2010年)も務める。

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