2014年04月03日

必読本 第1025冊目 やっておいてよかった 「凡事徹底」の80年

必読本 第1025冊目

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やっておいてよかった 「凡事徹底」の80年

鍵山秀三郎(著) 亀井民治(編)

PHP研究所

1,620円(税込)

単行本(ソフトカバー): 238ページ

2013年11月7日 初版




●「やっておけばよかった」と後悔しない生き方を貫いて80年。

裕福な家庭で育った甘えん坊の幼少時代から一転、

疎開先での苦労ばかりの農作業で目覚めた克己心。

裸一貫で一部上場企業をつくった卓越した経営力。

掃除で社会を美しくしてきた愚直なまでの実行力。

そのすべてが両親の生き様から学んだものだった!

●大変ご無沙汰しております。

久しぶりの更新で、恐縮している次第です。

今回ご紹介する本は、

個人的にも大変多くのご指導とご助言をいただき、

敬愛している、鍵山秀三郎さんの昨年末に出版された初の自伝です。

今までの数多くの著書とは趣が違う一冊だけに、

早く読まなければと、ずっと頭の隅にあったのですが、

年度末の忙しさにかまけて、ずっと未読状態でした。

本日、終日雨で外出をしなかったこともあり、

一気に読みました。

●目次を見ていただくと新奇に感じるはずだが、

生誕時から1年ずつ、現在80歳までが、

年表のごとくただ無味乾燥に並んでいる。

内容的には、その1年ごとに、公私に渡って起こった重要な出来事を冒頭に

箇条書きで記し、それに関して、

著者が感じたことを簡潔に述べるというものになっている。

大変な読書家で、なおかつ筆まめでも知られる著者ゆえ、

文章はいつものことながら軽妙洒脱で非常に読みやすい。

移動時間や休日に、プレッシャーを感じずに、

サクッと読めるという意味では最適な本です。

これぐらいに高名な著者でありますと、

変に回りくどい表現を使ったり、めったに見かけない死語のような難解語を

使って、己の格式を高めようとするかのような方をまま見かけるが、

鍵山さんは、そのような見栄っ張りな部分が微塵も見られない。

若者から年輩まで、幅広い読者を獲得している所以である。

●「情けは人のためならず」とよく言うが、

本書を読破すると、改めて、利他的行動、思いやり、優しさ、愛情が

結局は巡り巡って自分を救うことになるということを痛感させられると共に、

ここまで我欲を捨てて、奉仕の心で人生を生きることが出来るのかということ

に驚愕させられる(「筋」を通すというか、己の信念を貫くために、

自分保有の株約70億円もの創業者利益を放棄しても、自社の上場を遅らせたという!)。

また、ヤクザ、借金、ガンなど、どんな艱難辛苦に遭っても、弱音を吐かず、現状から逃げず、

たった一人で立ち向かった不屈の精神力、逆境力にも大いに鼓舞させられます。

●あくまで謙虚で、人の見てない陰の部分で、

タンポポのようにコツコツと生きることを旨とする鍵山さんは、

本来、人前で聞えよがしに苦労話を披露したり、自分の手柄を大々的に

喧伝するようなことは、最も嫌う方なのであり、

ずっと自伝めいた本の出版を拒んできたと本書にある。

初出のエピソード多数という意味で、やはり鍵山ファン必読であることは

言うまでもなく、日々の生活に忙殺され、人生で大切なことを見失いがちな

経営者、教師の方などにもおススメの書です。

文句なく心が洗われ、様々な気付きを与えてくれます。  



【マストポイント】

@「きれいなところをきれいにするのが掃除」

A「世の中にほんとうの鬼はいなくても、鬼のような人はいます。

私はそのとき、仏様のような人に会った気がしたのです。

そこで私が心に決めたことは、「自分も一生を通じて、

こういう人間を目指そう」ということでした。

たとえ自分がどんなに辛く苦しくても、どんなに厳しい環境にあっても、

間違っても冷たい仕打ちをする鬼のような人間だけにはなるまい。

固くそう誓ったのでした

(雨の中、ガソリンスタンドにずぶ濡れになって入ると、

国民的歌手の藤山一郎と偶然遭遇し、

非常に温かいおもてなしを受けた時のエピソード)」

B「それにしても、この東日本大震災ほど人間の無力さを

思い知らされたことはありませんでした。

そのとき、強く再認識させられたことが、

「人は助け合わなければ生きていけない」という現実でした。

自分一人では生きていけないこと。

人と助け合って生きていく大切さ。

いずれも、自分の権利だけを主張していてはできないことばかりです。

そんな私たちが今回の大震災から学ぶべきは、

自分の権利を控え目にする生き方ではないかと思います」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】


鍵山/秀三郎
昭和8年、東京生まれ。昭和27年、岐阜県立東濃高校卒業。昭和28年、デトロイト商会入社。昭和36年、ローヤルを創業し、社長に就任。平成9年、社名をイエローハットに変更。平成10年、同社取締役相談役。平成20年、取締役辞任。

亀井/民治
昭和21年、鹿児島県生まれ。(株)システムジャパン代表取締役社長。経営コンサルティング、講演活動に従事。アイウィル「経営者能力養成コース」総合指導顧問、「統率力養成コース」専任講師。薩摩大使。






ラベル:鍵山秀三郎

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