2014年05月16日

必読本 第1027冊目 目に見えないけれど、人生でいちばん大切なこと

必読本 第1027冊目

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目に見えないけれど、人生でいちばん大切なこと

鍵山秀三郎(著) 木村秋則(著)

PHP研究所

¥1,404

単行本:187ページ

2014年2月19日 初版



●リンゴの心が私に自然の叡智を教えてくれた、掃除が人の心を変えた。

人生の達人が語り合うほんとうの幸せとは。

●私が私淑してやまない「掃除の神様」鍵山先生と、

今や映画化までされた「奇跡のリンゴ」を生み出した木村秋則さんの対談集です。

今年初めに出版されました。

鍵山さんは、桜井章一さんや木村一力さんなど、

似たような思想や価値観を持たれている著名人との共著、対談集も

多いのですが、最近は、木村さんと、特に講演会やセミナーなどで

交流を持たれることが度々ということで、

待望の出版ということになりました。

●「掃除」や「リンゴ栽培」などの、

一見、低く見られがちなことを日常の習慣、生業にされてきた

両者ですが、それを倦まず弛まず何十年も継続してきたことから

到達した気づきや信念などには、

我々凡人がハッとさせられるものが少なくありません。

下に、特に心に残った言葉を記しましたが、

大根はドリルのように回転しながら地中で成長する、

小松菜やホウレン草などの葉物野菜は、

一般的には緑色が濃いものが良いものだと思われているが、

それは間違いで、本当に良いものは黄緑がかっているものだなどという

木村さんの農業関係のウンチク話には、

目から鱗が落ちるようなものが多数ありました。

●この本を読破しますと、

本当に自分が信じたことや達成したい夢や目標があれば、

どんなことにも屈せずに継続することが大切で、

そのような「狭き門」をくぐって来た者だけに

最後は神が微笑むというか、

大願成就する、願望実現するということを痛感させられます。

誰もチャレンジしようと思わなかった、

困難な道を極めた達人2人の生き様からは、

多くの勇気とヒントを確実に得られるはずです。

対談集なので、肩肘張らずにサラッと読破できるのも

おススメな点です。




【マストポイント】

@「鍵山:私が尊敬する森信三先生は、『痛苦骨を噛む』という言葉を

残しておられます。

失敗や過ちこそが、自己教育の中核だと。

失敗こそが、自分を成長させてくれるんですね。

多くの方は、失敗は成功の反対だと思っていらっしゃるかもしれません。

しかし、成功の反対は失敗ではなく、目標を持たないことなんです。

ですから、結果はどうであれ、目標を持ったということ、

それ自体が非常に尊いことだと思っております」

A「木村:私がリンゴの木のお世話をする時には、

『もし自分がリンゴの木だったら』と考えます。

『自分だったら寒いだろう』『自分だったら重いだろう』

そう考えることで、今、何をすべきかわかるのです。

リンゴの木の身になってみるということですね。

人間も、『相手の身になってみる』といいですね。

そうすれば、人の痛みや苦しみも見えてくるんじゃないでしょうか」

B「鍵山:掃除をしますと生き方が変わるんですね。

私も最初は、ただきれいにすればいいと思っていたんです。

どうやったら手早くきれいになるか、楽にきれいになるかと。

ところが、今は違うんです。

もう手をかけて、手をかけてですね。

できるだけじっくりやるというふうに変わりました。

そこに喜びを見いだしているのですね。

ですから、私、草刈りなんかをしましても、

刈った草は全部根元をそろえてきちんと置きますね」

(以上本文より。一部改変)





【著者略歴】

木村秋則
株式会社木村興農社代表取締役。1949年、青森県弘前市生まれ。68年、青森県立弘前実業高校商業科卒業後、上京し、トキヨ(株)に入社。実家の都合により退社、帰郷する。農作業に従事、岩木町(現・弘前市)農業協同組合の金融業務に携わる。72年、木村美千子と結婚。木村家に養子入りし、家業のリンゴ栽培を始める。78年、妻が農薬に弱かったことがきっかけで無農薬のリンゴ栽培を始める。10年近くにわたる無収穫、無収入の日々を経て、絶対不可能といわれていた農薬も肥料も使わないリンゴ栽培に成功。

鍵山秀三郎
株式会社イエローハット創業者、NPO法人「日本を美しくする会」相談役。1933年、東京都千代田区生まれ。52年、疎開先の岐阜県立東濃高校卒業。53年、上京し、「デトロイト商会」入社。61年、「ローヤル」を創業し社長に就任。97年、東京証券取引所第一部上場、社名を「株式会社イエローハット」に変更。98年、同社取締役相談役となる。2008年、取締役を退任し相談役に就任。10年、相談役を退任、退社。創業以来続けている掃除に多くの人が共鳴し、有志により「日本を美しくする会」が発足。





2014年05月06日

必読本 第1026冊目 森信三訓言集

必読本 第1026冊目

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森信三訓言集

森 信三(著)

致知出版社

¥1,404

単行本:172ページ

2013年12月19日 初版



●ベストセラー『修身教授録』で知られる著者だが、

それと同時期に生まれた幻の語録が、この『訓言集』である。

約八十年の時を経て甦る、森信三師の真骨頂。

師の肉声が耳の奥でこだまする思いがする。

●本書は、『修身教授録』(必読本第49冊目参照)の著者として名高い、

森信三氏の幻の講義録です。

昨年末に発売されました。

『修身教授録』は、かなり古い本であるにもかかわらず、

人間形成、自己啓発のテキストとして、

名だたる大企業が数多く採用していることでも有名です。

心ある方ならば、既に購入し愛読されていることでしょう。

●本書は、その『修身教授録』の言い足りなかった部分を

補足するかのような、いわばサブ教本とでもいうべき本です。

基本の構成は、上・中・下と分かれ、

教師たるものはいかにあるべきか、人間としていかに生きるべきかなど、

非常に感動的かつテンションが上がるような

人生論、リーダー論を語ってくれる一方、

読書の仕方、時計や万年筆はどんなものを選ぶべきか、

目下の者を呼び捨てで呼ばない、食事の作法など、

非常に細かい、生活の知恵や生きるためのヒントなども丁寧に解説してくれます。

平易な言葉がらも厳しくかつ愛情を持って、

若き人々に生きる指針を講義してくれる内容で、

一読すれば、誰もがこんな先生が自分の恩師だったらなあと痛感するはずです。

●この本が、比較的廉価にもかかわらず、

私がおススメするのは、巻末に、森氏の名言が付録的に

ズラッと列記されていることにあります。

森さんの名言集は既に発売されております(必読本第440冊目参照)が、

それらと併読すれば、氏の教えをより深く

血肉化することができるでしょう。

『修身教授録』を愛読されている方ならば、

文句なく必読です。

森氏の書籍は、本ブログにて数多く書評しておりますので、

是非ご参照くださいませ。



【マストポイント】

@「真に立派な本とは、一字一句が動かせないという書物である。

それゆえ、そういう書物に永い間取り組んでいると、

その一字一句の動かし得ないゆえんが分かってくる。

しかし、これはまだ準備段階で、さらに進めば、その書物の字句内容を、

如何様にでも、自分の言葉で説明できるようになるが、

その境地にまで到らねばならぬ。

かくして初めて、学問の大道が開かれたと言える」

A「天地は最上の書籍である。

それは人間の書いた如何なる書物よりも勝れている。

学者の中にも、天地を読もうとする学者と、書物を読もうとする学者とがある。

そして、天地を読む学者のみが真の学者であり、かかる学者にして、

初めて書物を書く資格がある。

書物だけを読む学者の書いた本は、読めたものではない。

諸君等の勉強も、ここに心せねばならぬ。

常に天地を読む人の書物を読むのでなければ、

本を読んでも大した効はない」

B「貧乏の悲しさは、容易に本を求め得ないことも、

先生はよくご存じであったに違いないが、

先生のお気持ちとしては、たまらないものがおありだったろう。

ある時、こんなことをおっしゃった。

『歩きなさい。電車に乗るのを3度節約したら、

本一つ買えるではないですか。

それで人間の一生が変わって来るんですからネ』と。

それはまことにきびしいお教えであった」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

森/信三
明治29年9月23日、愛知県知多郡武豊町に端山家の三男として生誕。両親不縁にして、3歳の時、半田市岩滑町の森家に養子として入籍。半田小学校高等科を経て名古屋第一師範に入学。その後、小学校教師を経て、広島高等師範に入学。在学中、生涯の師・西晋一郎氏に出会う。後に京都大学哲学科に進学し、西田幾多郎先生の教えに学ぶ。大学院を経て、天王寺師範の専任教諭になり、師範本科生の修身科を担当。後に旧満洲の建国大学教授に赴任。50歳で敗戦。九死に一生を得て翌年帰国。幾多の辛酸を経て、58歳で神戸大学教育学部教授に就任し、65歳まで務めた。平成4年11月21日、97歳で逝去。





ラベル:森信三

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