2008年06月22日

必読本 第705冊目 マーケティング・センスが身につくトレーニングブック

必読本 第705冊目

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マーケティング・センスが身につくトレーニングブック

安田 貴志(著)

¥ 1,260 (税込)

PHP研究所

単行本: 190ページ

2007年2月19日 初版

 

●売上アップにつなげる知識やコンセプト、現場で活かせるノウハウなど、

身近な問題から取り組める実践的なマーケティング入門書。

●業種や規模を問わず、「モノを売る」ということを

仕事にされている方ならば、

好むと好まざるとにかかわらず

誰もが学ばなくてはならない「マーケティング」の知識ですが、

皆さん、どのような書物で勉強されているでしょうか。

●我が国でも、人気を誇るマーケッターは何人もいますし、

それらの著書を読むことから始める方が多いかと思いますが、

私も含めて、数多くの著者の理論、法則をチョコマカチョコマカと

手当たり次第にかじりつつも、

「マーケティング」の基本の基本、教科書的な原則、法則

をきちんと押さえていないことが少なくありません。

●本書は、そんな専門的なビジネス教育を受けたことがない

初心者の方々にピッタリの、マーケティングの

基本を学べる独習本です。

内容的には、二択式の簡単なクイズを解くような形で、

マーケティングの基本を学んでいくという

構成になっております。

昨今、テレビ番組などではクイズブームがありますので、

ただダラダラと解説されるだけの専門的な本よりは、

よっぽど親しみやすいでしょう。

ブランド、ポジショニング、セグメンテーション、

パッケージング、顧客管理、セールス、PR戦略など、

この分野で必ず出てくるような基礎的な事項は

ほぼ網羅されております。

●「500g245円 500ml250円のどちらのヨーグルトを買うか?」

「なぜ、CMには「赤ちゃん、動物、美女」が起用されるのか?

(「3B(BABY、BEAST、BEAUTY)神話」)」

「行列のできる饅頭は増産すべきか、

今までの限定数量にすべきか?」など、

身近で頻繁に見られる光景をクイズ形式にして出題されているので、

「商売頭」の訓練にとてもなりますね。

●下位のメーカーが、

容量の大きいサイズのカップラーメンを発売して

シェアを伸ばした話、

風邪薬のパッケージや飲食店のロゴは、なぜ

青色ではなく赤色なのかなど、なるほどなというテクニックが

数多く出てきます。

●著者は、一般にはほとんど無名でしょう。

私も偶然に図書館で発見して初めてその名を

知ったぐらいですから。

あまり期待しないで読み始めた本でしたが、

意外に収穫となりました。

マーケティングの基礎を

一通りおさらいしたい方には非常におすすめの本です。

 

【マストポイント】

@【ネーミングのポイント】

1、親しみやすいか 2、意思伝達力(商品とマッチしているか) 

3、視覚力(パッケージした時に訴求力があるか) 

4、音感(語呂がいいか)

ネーミングを考える時、定評がある小林製薬の商品を

ヒントにするとよい(例・びふナイト、ブレスケア、ブルーレットおくだけ)

A【値付けのポイント】

1、端数価格(970円、980円のように、きりのいい数字から

桁が下がり、安く感じさせる。

又、ラッキーセブンの7、末広がりの8は縁起が良いとされる)

2、ジャストプライス(100円ショップのようにきりのいい数字にして、

お客さんの計算を簡単にする)

3、名声価格(高級品はあえて高価格にすることで、満足度を高める)

4、ついで買い提案(高い物のあとで周辺商品を提案すると、客は安く感じる。

例・新車購入の際についでにカーナビを勧める)

B【マーケティングにおける基本格言集】

1、「早い者勝ち」の法則。

これは、製品開発が早かった者が勝つという意味ではなくて、

早く「言った」物が勝つという意味である。

何でもスピード最重視の世の中、

一番手は本物であり、二番手はモノマネ、

一番手は記憶されるが、二番手以降はお客さんに覚えてもらえない

(一番大きい富士山、琵琶湖は誰もが知っているが、

それぞれの二番目は知らない人が大多数

(ちなみに答えは・北岳、霞ヶ浦)。

金メダルの選手は永遠に記憶に残るが、

銀・銅メダルの選手はほとんど忘れられる)。

万全を期して発表を遅らせるより、未完成でも先に発表した方が、

本物、最高だと世間で認識されてしまう

(例・ハイブリッドカーと言えばトヨタプリウス)。

2、商品に対して不満を持っていても、

ほとんどの顧客は苦情を言わない。

黙って、次回以降の購入を停止するだけ

(「5対10の法則」ともいう。良い評判は1人から5人へ。

悪い評判は1人から10人へ伝達される)。

3、1対5の法則

(新規顧客の獲得に必要なコストは、既存顧客の維持コストの

5倍になる。売上げの80%は上位20%の優良顧客が

作るという有名な「80対20の法則」とともに、

常連客、リピート客を大切にすることを忘れてはならない)。

4、5対25の法則

(顧客の離反率を5%改善できれば、25%収益が改善する)。

 

【著者略歴】

安田貴志

理工学部卒業後、マーケティングリサーチやコンサルティングなどの業務を経た後、総合通信販売の会社にて マーチャンダイジングアドバイザーやマーケティングマネージャーとして活躍。取扱商品のブランド化や、年間数億円の売り上げアップにつながる販売促進策を 実現し、会社の成長に貢献。その後、インターネット通販の会社では、業容拡大のため業務改善や業務効率化などを担当した。現在は、モノの価値を変える情報 や、その情報を提供、インフラを構築するIVCに参画。様々なクライアントを対象にコンサルティングや新規事業開発に従事している。販売促進に関するセミナーや雑誌への執筆の他、著書に『マーケティング分析の授業』『買う気にさせるメッセージマーケティング』(明日香出版社)『あやしい商品が売れる、ごくまっとうな理由。』(日本実業出版)がある。



ラベル:安田貴志
posted by miura at 18:19| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | セールス・マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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