2008年06月27日

必読本 第710冊目 北京五輪に群がる赤いハゲタカの罠

必読本 第710冊目

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北京五輪に群がる赤いハゲタカの罠

浜田 和幸(著)

¥ 1,680 (税込)

祥伝社

2008年2月10日 初版

単行本: 256ページ

 

●北京五輪の開会式は、なぜ「2008年8月8日8時8分」なのか。

さらに日本を喰いあらす新手のハゲタカ「国富ファンド」とは

何かをわかりやすく解説。

ジョージ・ソロスとの特別対談も収録。

●名前ぐらいは知っていたが、初めて読む著者である。

中国の政治文化や北京五輪関連のノンフィクションを

探していた中で出合った本である。

●全体は3部構成になっている。

第1部は中国が国主導で行っているファンドの実態について。

一昔前の軍事的な侵略支配と違って、

日米欧の先端企業に資本参加したり、

買収を企てることによって、

相手国を間接的にコントロールしようという

したたかな覇権戦略が解説されている。

●それに続く第2部は本書の最も読みどころ、

今夏に開催される北京五輪の裏側を分析取材した箇所である。

五輪関連施設には、鉄鋼不足により、

アメリカ9.11テロで崩壊した貿易センタービルの鉄骨が

実はリサイクルされていること、

ドーピングなどの違法性のない特殊な最新技術

(視床下部に刺激を加えて運動神経を劇的に活性化させるなど)によって

「サイボーグ」化させた選手を大量育成し、

金メダル数世界一をアメリカから奪取しようと目論んでいること、

人工天気技術によって五輪開会式当日を

晴天にしようと計画していること、

ナチスベルリン五輪との類似性など、

大手マスコミではなかなか報道されないような衝撃的内容が続く。

今のうちに読んでおけば、

より違った視点で五輪を観戦できることでしょう。

●最終第3部は、中国、ロシア、中東などの

新手の外資に狙われる日本の現状を分析する。

巻末には、特典として、来日した折の

ジョージ・ソロスのインタビューを載せる。

●まあ、本も売れてナンボの世界なので、

仕方ない面もあるのだが、

あからさまに中国、中国人に対する悪意、恐怖を

剥き出しにして、耳目を集めようとする

よくあるタイプの反中「扇動」本である。

フリーの政治ライターがよく書きそう感じの内容です。

●ある程度、偏向的な姿勢が感じられつつも、

国際政治経済の最新状況を概観したい人には

得るところの多い本です。

イメージ的には『NHK特集』みたいな感じに近いと言ってもよいかもしれません。



 ※今回は、【マストポイント】は割愛させていただきます。 

  

【著者略歴】

浜田 和幸
国際政治経済学者。1953年鳥取県生まれ。東京外国語大学中国科卒。米ジョージ・ワシントン大学大学院にて政治学博士号を修得。米戦略国際問題研究所(CSIS)、米議会調査局(CRS)等を経て、現在、国際未来科学研究所代表。「技術と社会の未来予測」「国家と個人の安全保障」「長寿企業の戦略経営」を専門とし、さまざまなメディアを通じて斬新な論評を発信しつづけている。著書は『たかられる大国・日本』『乗っ取られ大国・日本』『チャイナ・コントロール』『黒いホワイトハウス』『胡錦濤の反日行動計画』(以上、祥伝社刊)『ヘッジファンド』(文春新書)『ハゲタカが嗤った日』(集英社インターナショナル)『団塊世代のアンチエイジング』(光文社)など多数。



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