2008年06月28日

必読本 第711冊目 自分を動かせ

必読本 第711冊目

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自分を動かせ

渡部 昇一(編集), サミュエル・スマイルズ

¥ 1,470 (税込)

海竜社

単行本: 159ページ

2006年2月14日 初版

 

●イギリスを超一流国にした秘伝書であり、

明治期の日本でもベストセラーとなった

スマイルズの「西国立志編(Self‐Help)」の中から、

今の時代に求められるエッセンスを厳選し紹介。

運命を成功へ導くカギはここにある!

●この前ご紹介したばかりのスマイルズの古典

必読本第703冊目参照)には、

それなりに感じるところが多かったので、

続けて関連書を借りて読んでみました。

ちょっと古い時代の成功哲学者の言葉を下地に、

現代人向けの解説をつけていくという、

最近よく見かけるタイプの本です。

●著者は私の地元山形県鶴岡市出身の

渡部昇一さんである。

ジョセフ・マーフィーの日本への翻訳紹介など、

大学教授でありながら

この分野への関心と造詣が大変深いことでも有名である。

●本書はスマイルズの『自助論』の中から、

取り分け現代人に役立つ言葉を30個選び出し、

それぞれ4ぺージの分量で解説文を

つけるという構成になっている。

●わかりやすさ重視の極めて平易な文章で、

何ら困難なく読み進んでいけます。

著者の体験談や、本田静六、幸田露伴、福沢諭吉など

『自助論』と縁が深い日本の偉人たちの

関連エピソードも適宜挟み込まれていて、

とても勉強になる本です。

●いかんせん、原書は19世紀に出版された本なので、

古臭さは否めませんが、

オーソドックスで手堅い自己啓発本を

お探しの方には強く推薦できる本です。

全訳本を手にする時間のない方などには、

イイトコ取りした本書のような本がピッタリでしょう。


【マストポイント】

@「幸運は闇雲に降りるものではなく、

人を選ぶ目を備えている。

どのような人の生涯を見ても、

幸運に恵まれる人というのは、常に勤勉な人である」。

棚からボタモチのように見えても、

幸運は不断の努力を欠かさない人の上だけに落ちてくるものだ。

A「あきらめず、願いがかなうことを忍耐して待て。

ただし、いつも快活な気持ちを失ってはいけない。

明朗快活は、物事をなすのに重要な資質である。」

短気で冷酷無比であった織田信長も、

天真爛漫で、底抜けに明るかった秀吉には、

調子を狂わされることが多かった。

馬鹿が付くぐらいの明るいキャラの方が、

完全無欠で人を寄せ付けないエリートよりも

無用な敵を作らず、世に受け入れられことが

少なくない(例・最近で言えば、羞恥心の3人だろうか)

B「知識の値打ちは、読書の量ではなく、読書の内容を

実用する習熟度によって決まる。

狭くとも完全な知識は、浅く広いだけの知識より、

はるかに実用性がある」

よく、読書量の多さを吹聴する人がいるが、

それだけでは全く自慢にならない。

本で学んだ知識が、現実の行動としてしっかりと実践できて

いなければ、結局、時間と本代の無駄である。
 

【著者略歴】

渡部昇一

山形県鶴岡市出身。上智大学名誉教授。深い学識と鋭い評論で知られる。著書に『自分の壁を破る人 破れない人』『「人の上に立つ人」になれ』『ものを考える人 考えない人』(以上、三笠書房刊)『英語学史』『知的生活の方法』、訳書に『自分のための人生』をはじめとするW・ダイアーのシリーズ、J・マーフィーの『マーフィー―眠りながら巨富を得る』(以上、訳書は三笠書房刊)『眠りながら成功する』など、多数がある。

サミュエル・スマイルズ

イギリスの著述家。はじめ医者であったが、『自助論』の大成功後、文筆に専念する。

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