2008年07月09日

必読本 第721冊目 世の中のことがわかる数学の雑学―これは役立つ!トイチの怖さ、噂の確率など22項を読み解く

必読本 第721冊目

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世の中のことがわかる数学の雑学

―これは役立つ!トイチの怖さ、噂の確率など22項を読み解く

柳谷 晃(著)

¥1,365(税込)

中経出版

単行本: 190ページ

2004年3月6日 初版

 

●数学は、人間の生活をより便利にしたり、

自然の仕組みを解き明かしたりするために使われ、

発展してきた。

数学で現実がよりわかるようになる!

トイチの怖さ、噂の確率など22項を「数学の頭」で読み解く。

●小中学校時代には、

推理小説を読んでいるかのような面白さがあって、

数学(特に証明問題)は自ら率先して勉強したものだが、

高校時代になると、数学教師との相性の悪さや、

あまりにも現実離れした難解すぎる内容もあって、

早々に挫折してしまった。

よって、大学も、理数系の科目のない、

私大文系を受験することになった。

●しかし、大人になればなるほど、

数学、数字の重要性が身にしみるようになってきた。

金利の計算、財務諸表の見方、

確率論、平均値、偏差値、

数字を抜きにして我々の日常生活は成り立たない。

金融の専門家でもある勝間和代さんの本の影響もあり、

最近、この手の、文系人間でもスムーズに入り込める

数学本、金融本を意識して読むようにしている。

●数学の知識が実はこんなところに使われているんですよ、

こんな数学の雑学を持っていると、人よりも違った見方が

できるようになりますよ、という面白数学話が

全22テーマ紹介されている。

一部、難解な数式が出てきて、

頭が痛くなりそうになるが、

もちろんわからなかったらバンバン飛ばしてよい。

●ネズミ講は理論上必ず早期に破綻するという話、

現代の美術品の真贋鑑定に、微積分の知識が使われているという話、

セブン・イレブンの「高密度多店舗出店戦略」の話

(日常的にセブン・イレブンを利用している人には意外なことだが、

同チェーン店は、業界トップにもかかわらず、全国の都道府県すべてに

進出しているわけではない。

秋田県、青森県、北陸、四国の一部の県などには

一軒も存在しない)の話が特に有用であった。

●私のように、ひらめきや直感の類は比較的にあるのだが、

数字を使って、論理立てて考えるのが苦手な、

ドンブリ勘定タイプの人にはとてもおすすめの本です。

今まで避けて通ってきた、数学に対するアレルギーが

かなり軽減されるかと思います。

【マストポイント】

@10日で1割の利子を取る「トイチ」の怖さ。

仮に100万円を借りたとしたら、

最初の10日間で 100×1.1=110(万円)

    20日間で  100×1.1×1.1=121(万円)

    30日間で  100×1.1×1.1×1.1≒133(万円) となる。

つまり、最初の1ヶ月間だけで、3割以上の高利がつく。

1年間を360日とすると、10日×36回だから、

なんと、1年間借りると、

元手に借りた100万円が約3090万円に膨れ上がる。 

ヤミ金はもちろん、個人的な借金においても、

こんな高利で借りたら、返済するのはほとんど不可能。

当座をしのぐために、法外な利子の借金をするのは

愚の骨頂である。

A現象の初めがほんの少し違うだけで、

後から起こる結果が全く違うという「カオス理論」。

数学的な事象にとどまらず、

我々の普段の日常生活にも非常に頻繁に見られる現象である

(神は細部に宿る、微差が大差を生む)。

トイレが汚れている、女将さんの化粧や髪型が少し崩れている

ことで、その店の経営が傾きかけていることが見て取れる。

小銭をちょろまかすなど、小さなことをおざなりにしたり、

いい加減な経営姿勢で起業したりすると、

それが積もり積もって、後年、取り返しのつかない

不祥事、事故が起こったりする。

Bノーベル経済学賞受賞学者が責任者だった

ヘッジファンドが巨額の損失を出したことでもわかるように、

金融工学はプロでもつまずくことがある、

非常に奥が深く難解な分野である。

「高校レベルの微積分の知識だけあれば

財テクで巨万の富を得られます」みたいなイージーな利殖本が

店頭に並んでいることがよくあるが、

数学が相当に得意な人でも、

確率理論をマスターするには1年以上の月日を要する。

「生兵法は大怪我の元」「ウマイ話には気をつけろ」

が鉄則である。

うさんくさい投資話など、「濡れ手に粟で儲けられる」系の話は

一切相手にしないこと。 

 

【著者略歴】

柳谷 晃
1953年東京生まれ。1975年早稲田大学理工学部数学科卒業、早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学高等学院数学科教諭、早稲田大学理工学部兼任講師、早稲田大学複雑系高等学術研究所研究員。専門は「微分方程式とその応用」。春・夏・冬の休み中は、受験から微分方程式の応用まで、数学にちょっとでも関係した講演で全国をかけ回るほか、アメリカ、カナダ、ブルガリアなど世界中の数学学会に出席するため、東京にはほとんどいない。

 

ラベル:柳谷晃
posted by miura at 16:45| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | お金・貯蓄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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