2008年07月20日

必読本 第731冊目 時代に先駆けた19人 外食産業を創った人びと

必読本 第731冊目

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時代に先駆けた19人 外食産業を創った人びと

「外食産業を創った人びと」編集委員会(著)

¥1,890(税込み)

商業界

単行本: 271ページ

2005年5月10日 初版

 

●日本フードサービス協会の設立30周年を記念して、

日本マクドナルドの藤田田、すかいらーくの横川・茅野兄弟、

吉野家の松田瑞穂など、

日本の外食産業の基礎を築いた経営者19人の偉業を紹介する。

●一時的、熱心に古本を探し求めるほど心酔した

「外食王」日本マクドナルド藤田田、

私が私淑する、カリスマ飲食コンサルタント大久保一彦さんの

師匠でもあるグリーンハウス田沼文蔵、

10数年前に数年間北京に在住していた時に、

現地の食に馴染めず、連日のように通っていたこともあり、

いまだに思い入れの強い、

吉野家松田瑞穂、八番ラーメン後藤長司など、

日本の食生活に欠かせない、

大手外食企業の創業者物語全19人分を収める。

図書館で偶然に見つけて借りて読んだ本。

●迂闊にも、私も初めて知ったのだが、

日本の外食産業元年とは、1970年大阪万博が

開催された年というのが定説なのだそうである。

その万博に、ケンタッキーフライドチキンをはじめとする

欧米育ちの外食産業が続々と出店。

刺激を受けた、すかいらーく、小僧寿し、

ロッテリア、ミスタードーナッツ、マクドナルド、

モスバーガー、ロイヤルホストなどの

大手外食企業の設立は、この70年〜72年に集中している。

これを境に、板前を中心とするギルド社会が壊れ始め、

単純化、マニュアル化、システム化により、

素人でも簡単に調理できる、外食の産業化が始まった。

●読みきりスタイルで、各話10ページほどの分量なので、

極めて軽快感を持って読み進めることができる。

その社長を語る上で欠かせない印象的なエピソードだけが

コンパクトにまとめているので、

読書嫌いの人でも飽きずに読めるかと思います。

●後半第2部には、

外食元年からこの30年の間の外食産業の流れが

概説されております。

略年表つきなので、資料的に使うのにも最適です。

●外食関係の方はもちろん、

異分野の方であっても、これから起業、独立を

お考えの方には、商売繁盛のヒントを見出せる、

ヤル気を鼓舞してくれるという意味で、

非常におすすめの1冊。

執筆に積極的だった藤田さん以外は、

ほとんど自著を持たない経営者ばかりですので、

そういう意味でも一読に値します。

 

【マストポイント】

@カーネル・サンダースは、1980年に

90歳で亡くなるまでに、3度来日しているが、

「私の味を守っているのは日本だけだ」と、

毎回のように感激していたという。

輸入ブロイラーではなく、健康的な国産ハーブ鳥にこだわる、

本国アメリカでは大手食品会社がケンタッキーを買収し、

合理化のため、カーネルが開発した3回の味付けを

2回に省略するなどして味が落ち、お客の支持を一気に失ったが、

日本ケンタッキー・フライド・チキン社長の大河原毅さんは、

どんなことがあっても敬愛するカーネルが作り上げた製法を

守り続けようと決心し、いかなる抵抗勢力にも屈しなかったという。

カーネルの片腕であったピート・ハーマンからは、

「無理をしないこと、地味に進めること」と、

「外食の原点はピープルビジネスに尽きる。

人が好き、人を喜ばせるのが好きだから続けられる。

お金を儲けたいというだけでは絶対にできないビジネスなんだ」

というアドバイスも授けられる。

A「計画的に経営をしていかなければ、企業として

やっていけない。死んだつもりで人のために働いたからといって、

人というものはいざというときに面倒を見てくれない」

「人に頼るな、自分自身をおいてほかに頼るものなし」

「人に喜ばれてこそ会社は発展する」

(慶応大学の学食事業をやっていた時に、

食糧難、貧困で食事にありつけなかった慶大生に

無料で食事提供するなど親身に接する。

「情けは人のためならず」というべきか、後年、

大企業の管理職にまでなったその時の学生たちが、

グリーンハウスを自社の社員食堂に採用されるように

色々と尽力してくれたという)

(社長を息子の千秋氏に譲る時、

千秋氏の「万一、会社をつぶしたらどうする」という質問に対して)

「また、一からやればいいんだ。俺はなにもないところから

始めたんだから」(グリーンハウス 田沼文蔵)

B一店舗で1億円を売り上げるという目標を立てた

吉野家松田瑞穂さんは、

当時の客単価300円で売り上げ1億円達成するには、

一日平均1000人を集めなくてはならないのだから、

あらゆる無駄を排し、効率主義を徹底させた。

吉野家の代名詞、「早い」「うまい」「安い」の3大要素のために

欠かせないもの以外は、バッサリと斬り捨てた

一号店は築地魚河岸市場店でハエが多く、

お客さんがハエを追い払っていると食べるのが遅くなり、

回転が悪くなる。

よって、日本で初めて、風を当ててハエを追っ払うエアカーテンまでも導入した。



posted by miura at 16:36| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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