2008年07月21日

必読本 第732冊目 情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」

必読本 第732冊目

jyouhou1.jpg

情報は1冊のノートにまとめなさい

100円でつくる万能「情報整理ノート」

奥野 宣之(著)

¥ 1,365 (税込)

ナナ・コーポレート・コミュニケーション

単行本(ソフトカバー): 232ページ

2008年3月20日 初版

 

●分類・整理しても、使えなければ意味がない。

日記帳、行動記録、本の感想、

家計簿といった「書きもの」「貼りもの」を

すべて管理できる万能のノートを作る方法を紹介し、

実際に情報を使うための「一元化」管理術を伝授する。

この春、どこの書店でも平積みされていたし、

アマゾンでも売上げ上位に常に位置していたこともあり、

頭の隅でずっと気になっていた本。

初物食いに慎重なことと、

この手のキャッチーなタイトルの本は、

羊頭狗肉というか、現実に巧くいった試しがないという

経験則もあり、ずっと静観を決め込んでいたのだが、

地元の図書館で運良く借りることができましたので、

本日午前中に一気に読んでみました。

●スケジュール、メモ帳、日記、家計簿など、

自分に関係するあらゆる情報を

如何にして記録管理するかは、

誰もが頭を悩ます問題かと思う。

ファイロファックスなど嫌味なぐらいに分厚いシステム手帳、

最新の電子手帳、部屋のカレンダーに書きっぱなし、

高機能のスマートフォンやPDAを利用したり、

ブログを情報管理として利用している人など、各種様々だろう。

人気のビジネス作家などは、こぞって

新奇な趣向を凝らしたオリジナルの手帳を発売している

(勝間和代、本田直之、五日市剛、中村天風、渡邉美樹など)。

我々凡人は、どれと運命を共にすればよいのか、悩みは尽きない。

●本書の著者は、大胆にも、

それらすべての情報管理を100円で買えるノート一冊で

すべて行ってしまおうというのである。

読む前の予想と違い、ノートはA4ではなくハンディで

使い勝手もよいA6ノートを使うこと。

紙媒体ですべて済まそうとするのかと思ったら、

索引機能はパソコンのテキストエディタで作るなどの

一応の注意点はあります。

●文章は平明だし、

各種の写真、図解も適宜挿入されているのだが、

一読しただけでは意味がわかりづらい部分、

文章的に煩雑な表現が少なくない。

これでは、読者が著者の言う通りにノート作りをしようと思っても、

意外にてこずるんじゃないかという危惧がある。

もっと大胆に、文章量を削り、

右側ページに本文、左側にその図解という構成にした方が

ずっと理解しやすかったと思う。

中学生レベルでも真似できるぐらいに、

もっとシンプルな作りにしてほしかった。

●ただ、救いなのは、随所に目を見張るアイディアがあること。

あらゆる分野に無節操に関心を示し、

多趣味人間になった方が、

創造力の刺激につながるということ、

歯医者や銀行の待合室では、

持参した本を読まずに、普段全く自分と縁がないような

分野の雑誌を手にしてみること、

デジタルツールのデータは、好むと好まざるとに関わらず「必ず消える」。

よって、紙とデジタルを併用する。

くどいぐらいにバックアップを徹底する

(ネット上のID、パスワードを一元管理するくだりは、

現代人ならば特に必読)などは、面白い指摘でした

●結論としては、

パソコンなどの最新デジタルツールの使いこなしがやや苦手で、

安価かつお手軽に情報の整理管理したい方には、

お薦めできる本である。

既述したような欠点もあるが、

本書で理解できなかった部分、真似しづらい部分は、

自分なりにアレンジしていけばよいでしょう。

【マストポイント】

@人間は好むと好まざるとにかかわらず、

忘れる動物である。

よって、メモを継続するコツは、

「記憶はできない」とはじめから割り切ること。

何でも最初から紙に書いておき、

脳を、あてにならない記憶力の負担から解放してあげること。

大事なことは、紙に記録した上で、気持ちよく忘れてしまい、

日常的にはその他のことに脳の力を振り向けること。

そして、必要な時に、すぐに

紙に書いた情報を引き出せるような快適な環境を整備しておくこと。

A本書にもあるように、

こんな便利な文房具があったのか!と快哉を叫んでしまい

そうになるような便利グッズが現在販売されている

(壁にも貼れる強粘着ポストイット、

キーホルダーにつけられるボールペン、

風呂場で水に濡れてもメモができる

三菱鉛筆の「パワータンク」とLIFEの「耐水メモ帳」などが、

本書で解説されている)。

この前のテレ朝系『タモリ倶楽部』では、

個人情報漏洩防止のため、

ハガキ、手紙の宛名部分をハンコを押すだけで

キレイさっぱり消すことが出きる人気商品が

紹介されていた。

大手の文房具店、ホームセンター、雑貨屋さんを

たまには覗き、新商品が発売されてないか探してみよう。

Bいいアイディアは、常に大量のゴミアイディアの中から出てくる。

世を驚かせた発明品も、息を呑むようなプロの絶景写真も、

膨大な量の失敗作をこなした上で生まれたものである。

どんな愚鈍な人でも、量をこなせば、自然と質が伴ってくる。

駄目なアイディア、くだらないアイディアだと

バカにしないで、何でも頭に浮かんだアイディアは

ノートに一応記載してしまおう。

後年、それらの膨大なメモの中から、

どんなアイディアの結合、融合が起こり、

画期的な新商品が生まれるかわからないのだから。 

【著者略歴】

奥野 宣之(おくの・のぶゆき)
1981年、大阪府生まれ。同志社大学文学部を卒業後、現在まで環境、運輸などの業界紙で記者として活躍。かたわらで雑誌、フリーペーパー向けに原稿執筆、写真撮影なども行う。行政や企業を取材してビジネス記事を書く一方、取材メモの整理と原稿作成に苦労した体験から、効率的な情報管理についても研究を重ねる。ややこしい話をキャッチーに要約したり、インタビューをそれらしくまとめる手腕には定評がある。発信側の真意を酌んで読者に本質的な意味を示す「コミュニケーションの仲介役」になれるよう心がけており、そのノウハウは他のビジネスにも有益だと考えている。本書がデビュー作。

ラベル:奥野宣之
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。