2008年07月31日

必読本 第740冊目 3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術

必読本 第740冊目

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3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術

マーク富岡(著)

¥ 1,470 (税込)

サンマーク出版

単行本(ソフトカバー): 224ページ

2008年6月20日 初版 

 

●何が何でも勝たねばならないとき、

あるいは、どうしようもない窮地に立たされたとき、

さて、あなたなら、どうする?

TOEIC320点の男がつかんだ、

どんな相手にも一目置かれ、 主導権を握る方法とは?

76か国を訪問し、

世界中のエグゼクティブから学んだ

「交渉相手を手玉にとる技術」「負けない技術」をほんの少しだけ公開します。

●現在、アマゾンビジネス部門で非常に売れている本。

著者の名前は知らない人が多いだろうが、

あのカリスマ出版プロデューサー土井英司さんが

主催した出版コンペで最優秀賞を獲得したという、

いわくつきの本。

「初物は静観する」のが、出版物に対する私の基本的スタイルだが、

書名やカバーデザインに、

何か私好みのものがありましたので、

書店で購入し、早速読んでみることにしました。

●日本人は世界有数の経済的繁栄を誇るのにもかかわらず、

何を考えているのかわからない人種だ、

無表情でコミュニケーションしづらいなど、

何かと海外では不評を買うことが多い。

また、海外ビジネス、国際政治の舞台を見ればわかるように、

ともかく交渉ベタで、他国の言いなりになってしまったり、

契約の不備を突かれて、

後でとんでもない大損害を被ったなどという話もよく聞きます。

外国人相手に痛い目に遭った方は、

概して、当該国の悪さばかり批判しますが、

よくよく検証してみると、自分の方にも非があることが

少なくないものです。

●本書は、世界76カ国を今まで渡り歩き、

今まで1万人以上もの欧米人との交渉を成功させてきたという

辣腕ネゴシエーターの交渉術を一冊にまとめたものである。

英語恐怖症だった若手社員のころから、

交渉の達人のユダヤ人ビジネスマン「マイヤー氏」からの薫陶を受けて

屈指の交渉人になっていた経歴までを冒頭に紹介し、

後の章では、各国人別の交渉の注意点、

交渉成功のための秘伝のテクニックを

述べるなどの構成になっている。

ちなみに、ハーフなのかという変な著者名にはカラクリがありますが、

その秘密は本書を読んでご自分でお確かめ下さい。

●もちろん、土井さんの手直しはあるだろうが、

サンマーク出版らしく、各エピソードの分量は程よい程度に

まとめられ、重要文は太字になっているなど、

とにもかくにも全体としての本のまとまりは最上である。

売れているのもむべなるかなという感じの本。

外国人相手の商売をやられている方はもちろん、

営業、接客を仕事にされている方、

人間関係のツボを会得したい方にもお薦めの本です。

●玉にキズなのは、

生年月日、勤務している会社名、顔写真がないなど、

あまりにもプロフィールの情報量が少なすぎて、

「謎の人物」みたいな印象を与えてしまっている点。

それと、帯に「TOEIC320点の男」とわざわざ記されているのに、

実際の交渉現場では、自ら流暢な英語を使って

コミュニケーションしているのか、

通訳を入れているのか、あまり詳細に描写されていない点。

また、個人的には、ユダヤ人の師匠「マイヤー氏」直伝の教え一本やりで、

話を最後まで展開しても面白かったと思う

(本田健さんの『ユダヤ人大富豪の教え』のように)。

ほどなく、続編が出るでしょうから、

次回に期待することにしましょう。

 

【マストポイント】

@交渉においてもっとも重要な点は、

どちらも満足しながら終えること、つまり、

「WIN−WINにする技術」である。

その際に肝心なポイントは2つ。

1、相手のためにしてあげられる最大限のメリットを、

自分の方から先に相手にしてあげること。

相手から好かれる、相手から信頼を得ることを先行して行えば、

多少交渉が紛糾しても、最後には合意点が必ず見つかる。

2、1を達成するために、事前に、交渉相手の好み、事情、

性格、家族構成などを徹底的に調査しておく。

食事の好み、タブーネタなど、相手の人となりを調べておけば、

相手の好感を得られる共に、無用な失言、トラブルも避けられる。

A世界を相手にする日本人が知っておきたい3つポイント

1、わからないことは「わからない」と言う

(知ったかぶりをして後でトラブルになるより、

専門外なこと、手元に正確な資料がない時などは、

はっきりと「わからない」と言った方が相手の信頼を得られる)。

2、あらゆる意見に対して「聞く耳」を持つ

(同じ言葉、仕草でも、相手によって解釈には違いが生じる。

どんな理解困難な意見に対しても、一応相手の立場になって

聞く態度を取ってみよう)。

3、「思っているだけでは伝わらない」と知る

(「以心伝心」、「沈黙は金」は海外ビジネス現場では全く通用しない。

YES・NOなどの思いは必ず明確に口に出して相手に伝えること)。

B世界のどこでも通用する「海外出張を楽しむ」技術

1、日本文化を知っておく

(盆栽、芸者、寿司などの代表的な

日本文化については最低限の知識を仕入れておく)。

2、無難ネタとNGネタを知っておく

(ゴルフなどのネタは世界各国汎用的に使える。

一方、宗教、家族構成などプライバシーのネタは避ける)

3、ジェスチャーはメッセージと心得よ

(言葉以外の仕草、態度に常に心を配る。

退屈している、時間がない、この意見にはNOであるなどは、

相手の言語外の行動で大体掴めるもの)

4、成果を出すことだけを考えず、海外出張を楽しむ

(せっかく海外まで来たのだから、有名観光スポットや

現地のグルメを楽しむなど、その土地を十二分に満喫してみる。

いつかその体験がネタになる)

5、飛行機は可能な限り通路側を取る

(外の景色を楽しみたいと窓側を希望する人は多いが、

トイレなどを考えると、

いつでも移動可能な通路側の方がストレスがたまらない)

6、車で後部座席にいきなり座らない

(海外では、タクシーやリムジン以外は、

運転手の隣の助手席が「エライ人」の席で、

後部座席はスタッフの座席である)

7、ところかまわず部下を叱らない

(欧米では、「身内のもめ事を公共の場でさらすのは恥」が常識である)

 

【著者略歴】

マーク富岡

世界76か国を飛び回り、相手の心をつかむ交渉術を駆使して、数々の難航案件や数十億円単位の商談を取りまとめてきた交渉のプロフェッショナル。ユダヤ人を手玉にとり、これまでYESと言わせた欧米人はのべ1万人にも上る。世界各地にビジネスネットワークをもち、海外マーケッターとして活躍中。



posted by miura at 17:31| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | セールス・マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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