2008年08月15日

必読本 第751冊目 四書五経一日一言―志を高め運命を高める

必読本 第751冊目

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四書五経一日一言―志を高め運命を高める

渡部 昇一(編さん)

¥ 1,200 (税込)

致知出版社

単行本: 234ページ

2008年3月17日 初版

 

●偉大なる思想にはその思想家を生んだ民族や

国境や時代を超えた普遍性がある。

孔子を中心として作られた古代の書物である

「四書五経」の中から366の名文句を紹介。

●致知出版社の著作物の中でも、

実用性の良さで、突出した人気を誇る『一日一言』シリーズ。

なかなかまとまった読書の時間を取れない

多忙なビジネスマンには、

膨大な著作の中から、特に有用な部分を

効率的に吸収できる利点があり、

非常に好評のようです。

森信三、坂村真民、佐藤一斎、安岡正篤など、

豪華なラインナップも人気の理由のひとつでしょう。

●本書は、孔子とその門弟たちが

実質的に編纂を担当したという、

中国古典の基本中の基本『四書五経』の中から、

とりわけ心に刻み付けておきたい名言金言を

一日一話形式で掲載していく内容。

先般の北京オリンピック開会式でも、

孔子の言葉が冒頭で紹介されたように、

現代中国においても、孔子の存在というものは、

中国人の精神的支柱として、いまだに圧倒的な影響力を与えているようである

(公共物を大事にしない、平気で道端でタンを吐く、

お釣りのお金を投げて寄越す、声がでかく、喧嘩っ早いなど、

儒教の発祥地とはとても言いがたいような無礼千万な中国人が

現実的に少なくないことが、何とも矛盾したことにも思えるのだが)。

●ちなみに、『四書五経』とは、儒教の経書の中で、

特に重要といわれている四書(論語、大学、中庸、孟子)と

五経(易経、書経、詩経、礼記、春秋)のことを言う。

このシリーズでは、

わざわざ『論語一日一言』が出されていることからもわかるように、

この膨大な書籍群の中から、

必ず掲載しておきたい名言を366個分だけ厳選するのは、

非常に困難を極める作業だったことに違いない。

冒頭解説でも、渡部氏が大ざっぱに選んだ1000個あまりの

名言を、致知出版社社長の藤尾氏他と協議の上、

更に削りに削って366個まで絞り込んだ秘話が

紹介されている(ちなみに、「致知」出版社の社名は、

1月18日分掲載の、

『大学』中の「格物致知」に由来しているのだろうか)。

●編著書は、

成功哲学の研究、翻訳などで名高い渡部昇一さん。

以前、このシリーズの中には、全く使い物にならない

作り込みで、失望感を味わった二宮尊徳の本(必読本第436冊目参照)が

ありましたが、その本などと比べ、

訳出もこなれているし、解説もコンパクトで理解しやすく、

とても使い勝手のよい本として仕上がった。

中国古典好きならば、必携の一冊と言えそうです。

【マストポイント】

@「一日之れを暴(あたた)め、

十日之れを寒(ひや)さば、未だ能く生ずる者あらず」(孟子)

(一日温めても、すぐに十日も冷やしてしまったら、

どんなものでも生長できない。

同様なことは勉強についても言えるだろう。

いくら一日猛勉強しても、そのあとで十日も休んでしまっては、

身につくものも身につかない。

あることをやって、すぐに反対のことをやっていたらなんにもならない

ということである)

A「子の燕居するや、申申如たり、夭夭如たり」(論語)

(「申申如たり」とは、伸び伸びして楽しげだということ。

「夭夭如たり」とは、

微笑みをたたえて美しい桃の花のようだという意味。

一人でいるときも、孔子はこのような姿であったという。

渡部さんが『論語』の中でも特に好きな言葉で、

一時期、この字句を壁にかけていたという)

B「愛して而(しか)も其の悪を知り、憎んで而も其の善を知る」(礼記)

(愛している人が悪いことをしているならば、それは

悪であると認めなければならない。

憎んでいる人が善いことをしているならば、それは善であると

認めなければならない。

好きと嫌いとかの自分の感情は感情としておさめて、

相手の善悪をしっかりと冷静に判断しなくてはいけないと

言っているわけである)

(以上本文より) 

 

【著者略歴】

渡部昇一

昭和5年山形県生まれ。上智大学文学部大学院修士課程修了。上智大学名誉教授。著書に「ヒルティに学ぶ心術」「時流を読む眼力」「修養こそ人生をひらく」など。



ラベル:四書五経 孔子
posted by miura at 17:09| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 自伝・一日一話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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