2008年08月23日

日々の気づき 331 【負けても全く悔しさを覚えない日本野球】

日々の気づき 331

【負けても全く悔しさを覚えない日本野球】



●ご存知のように、昨日のオリンピックの野球準決勝は、

日本が予選に続いて韓国に返り討ちに遭い、

金メダルの夢は砕け散った。

先ほど終わったばかりの3位決定戦も、

準決勝敗退のショックを引きずるかのような、

見るも無残な試合内容で敗退した。

予選と決勝トーナメントを合わせて計5敗もすれば、

金メダルなど鼻から望むべくもない。

●負け惜しみで言うわけではないが、

韓国、キューバ、アメリカは全く「普通の」チームだった。

もう、どんな戦い方をしても歯が立たないというような

圧倒的強豪チームという印象は受けなかったはずである。

普通の戦い方で当たれば、それなりの内容で勝利できた。

しかし、日本側のエラー、気の抜けたプレー、用兵のミスのせいで、

勝手に自滅し負けてしまった。

特に、G・G佐藤の3失策は、国辱ものだ。

ペナントレースでは、

試合後のマイクパフォーマンスが人気の選手のようだが、

あんな浮かれたことを日常的にやっているから、

大一番で大失態を演じてしまうのである、と

非難されても仕方ないだろう。

●私は無類の野球好きである。

日本国民の一人として、野球の金メダルを望んでいないわけがない。

しかし、過去、このブログでも何度か書いたことがあるように

日々の気づき313314315参照)

なぜか、今回の星野ジャパンというチームに対しては、

もやもやとした不安感ばかりが渦巻き、

金メダルが必ず取れるという確信や、取ってほしいというような

期待感をほとんど感じなかった。

前回のアテネ大会の時に、格下のオーストラリアから

負けた時には、夜も寝られないぐらいの悔しさを感じたものだが、

今回の日本の惨敗ぶりには、不思議と悔しさも怒りも感じなかった。

●「敗軍の将兵を語らず」の姿勢を星野監督は

とっているようだが、監督、選手をはじめ、

絶対に金メダルを取る、それ以外はいらないと

大見得を切り、国民、関係者、スポンサーの

期待を裏切ったのであるから、

もうちょっと、しおらしく謝罪の姿勢を示してもよさそうだが、

昨日も今日も、試合後のインタビューでは、それほど、

申し訳なさそうな顔をしていなかったのも、いかがなものかと思う。

ウソでもいいから、涙の一つぐらい流してもよさそうなものだ

(昨日、準決勝で負けた後のインタビューでは、

悔しさよりも、逆に、

重圧からやっと解放されたといわんばかりの、

サバサバした表情がとりわけ印象的であった)。

●無残な戦いぶりで金メダルを逸したことについては、

是非ともここで、素人なりの敗因分析、原因追及をしておきたい。

まず、今回、星野さんの短期決戦での弱さというものが、

改めて露呈された。

野球ファンならばご存知のように、

この方は、3度出場した日本シリーズを一度も制していない。

中日、阪神を大胆な改革でペナント制覇まで導いたという意味で、

組織改革派の野球人としての評価は高いが、

短期集中型の戦にはめっぽう弱い監督なのである。

アジア予選、今回の北京本選での本人の

疲労困憊した表情、弱音ばかりの精神力の弱さ、

落ち着きのない言動を一瞥すればわかる通り

(ベンチ内で、すぐにうつむく表情を見せるのが

本当に気になった)

世間で言われているほど、星野という人物は

生きるか死ぬかの大決戦において、

勝利に強いタイプの指揮官ではないのである。

マスクもいい、弁舌もいい、性格も竹を割ったような直情径行タイプで

人気抜群なのは事実だが、そんなことと勝負に強いかどうかは

全く別問題である。

我々は、あまりにも、

星野さんの指揮官としての力量を買いかぶり過ぎたきらいがある。

●ついでにこの際、是非とも言っておきたいことは、

この方は、誰かのインタビューを受けている時にも、

野球の解説の時にアナウンサーから振られた時にも、

必ずと言っていいほど、相手の発言を否定するかのごとく、

話の頭を「いやいや・・・」で始める。

これは、虚心坦懐に人の話を聞けない、

自分の信念、思想だけに凝り固まって、他人の忠告を素直に

聞き入れることができないワンマンタイプの人間であることを

如実に示している

(解説者でいえば、堀内恒夫氏もこのタイプ。

野球に限らず、人から話を振られて、

「いや・・・」と否定モードで受けると、他人に非常に嫌われる。

我々も注意したいことである)。

今回の敗戦には、そういう生来の性格的な頑固さも

災いしていると見てしまうのだが、私の勘繰り過ぎだろうか。

●だからこそ、星野を補佐するコーチ陣に、

独走しがちな星野のワンマンぶりを制することができる年長者、

私的な関係がない「策士」、「参謀役」タイプの人間を

一人置かなければならなかった。

田淵、山本浩、大野では、星野に対して、やはり

立場的にNOがズバッと言えなかったのだろうと思う。

昨日の韓国戦、この大会何度も失敗している岩瀬を投入した瞬間に、

「ああ、この試合は負ける」と予感した野球ファンは

少なくなかっただろう。

あそこを「岩瀬投入はダメです」と、ズバッと言える

補佐役がいれば、結果は大いに変わっていた

(星野の首に鈴をつけるという意味での適任者が、

今、瞬時に浮かばないのも何とも情けない限りだが、

あえて挙げれば、

(犬猿の仲と言われている)落合中日監督か、

野村楽天監督か、逝去された島野コーチあたりだろうか。

実現性が全くない人選ばかりだが)。

やはり、野球においては、監督一人だけではダメで、

いざという時に、適切な助言を与えることができる

ヘッドコーチが不可欠であるという教訓も、

我々野球ファンは今回再確認できた。



●投手陣で言えば、シーズン絶不調の上原をあえて選抜したこと

(運が良かったのか悪かったのか、出番自体ほとんどなかった)、

決して本調子ではなかったにもかかわらず、

個人的な思い入れの強い川上、岩瀬、藤川を重用し、

絶好調だった田中マー君を

重要な場面で起用しなかったこと(併せて、今にして思えば、

ハーラー独走の同僚岩隈も選抜すべきだった)、

キューバ、韓国など、予選での先発投手の配置の仕方

(本格派のダルビッシュは、過去、

松坂大輔が国際舞台で幾度も痛打されたことを

想起すればわかる通り、国際試合向きの投手ではない。

軟投派のサウスポー、和田毅、成瀬、杉内や、

下手投げのロッテ渡辺俊介あたりを先発で使い、

ロングリリーフ的なポジションで使うのが最適な使い方)

などなど。

●打者陣の人選にも、大いに疑問が残る。

病み上がりなどの理由で選抜されなかったが、

これほどまでの貧打ぶりを見せつけられると、

やはり、巨人高橋由、小笠原、中日和田、

ソフトバンク松中という、

大きな当たりを期待できる国際舞台経験者を選んでおくべきだった

(大事な場面で一発を期待できる代打が、

巨人阿部だけでは全く頼りない。

また、大抜擢された中日森野もほどんど機能しなかった)。

また、オリンピック開幕直前に体調不良で入院し、

精彩を欠いた村田は外し、

打率好調の同僚の内川に変更するべきだった。

●新井の4番も見劣りがした。

阪神で3番を打っている選手が、全日本で4番ということは

どう考えても役不足である。

ウッズ、ラミレス、松井秀級の大砲を

是非とも4番に据えたかった(それに該当する選手が

不在だったのも痛手であった)。

他にも、内野陣に怪我人が非常に多く、

見ていても歯がゆいぐらいだったが、

体調に不安があったのにもかかわらず、

星野さんの思い入れの強い予選メンバーに固執し、

体調に不安のない選手を選んでおかなかった

(中日井端は入れておきたかった)

など、話し始めたらキリがない。

野球には、「たら」「れば」はないというが、

後から分析すれば、いくらでも欠陥をほじくり出すことができる。

●日テレをはじめ、

日本のマスコミは、星野さんに対して腰が引けているのか、

今回の失態ぶり、惨敗ぶりを糾弾する姿勢が

あまりにも低いのも問題である。

明日のスポーツ紙一面で、

「日本の恥」というぐらいの過激な論調の批判記事を

出してもいいぐらいだ。

他国だったら、安全に帰国できないぐらいの

暴動、ブーイングの嵐が起こっていても全然不思議ではない。

●明日か明後日、日本に帰国するのだろうが、

帰国時の監督や選手の発言と、

ファンの成田空港での出迎えぶり

(初出場したサッカーワールドカップ時のように、

生卵や水を投げつけるような輩が出なければよいが)が、

大いに気になるところである。

巷間、星野さんには、北京で悲願の金メダルを手土産に、

巨人初の外様監督就任という青写真があったのではないかと、

まことしやかに伝えられているが、

その野望も消え失せてしまった。

第2回WBCも近い。

日本野球はどのようにして復活していけばよいのだろう。

野球ファンとして、悩みは尽きない。

posted by miura at 17:08| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | 日々の気づき・旅日記・その他告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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