2008年08月24日

必読本 第756冊目 心と体のことわざ養生術 50歳から貝原益軒になる

必読本 第756冊目

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心と体のことわざ養生術 50歳から貝原益軒になる

山崎 光夫(著)

¥ 1,470 (税込)

講談社

単行本: 238ページ

2006年11月25日 初版

 

●貝原益軒に学ぶ、心とからだの処方箋。

東洋のアリストテレスと称された貝原益軒。

『養生訓』をはじめとしたその著作をテキストとして、

益軒に魅せられた著者が、現代に通じる人生哲学、養生法を説く。

日本を代表すると言ってもよい、健康長寿法を記した極意書、

貝原益軒の『養生訓』。

私自身、当然、その名前を知ってはいたが、

一度も読む機会がなく、ずっと頭の隅で気になってはいた。

そんな折、図書館で適当な本が見つかったので、

本日一通り読んでみることにしました。

●貝原益軒(1630〜1714。

この時代、85歳までの長命を果たしたことは驚異的だ)は、

前記した『養生訓』だけが突出して知られているが、

それ以外の分野でも膨大な数の書物を残している。

本書は、それら貝原が残した書物の中から、

人生後半に差し掛かった中高年の人々に役に立つような

金言や人生訓の数々を全22話に分けて解説する内容。

●貝原さんの奥さんは22歳も年下だったが、

晩年、夫婦二人で諸国漫遊し、琵琶を弾きながら

温泉湯治を楽しんだとか、

貝原さんは、九州福岡から、江戸へ12回、京都へ24回、長崎へ5回も

歩いて通ったほどの健脚だったとか、

知らない分野がないというほどの博覧強記の人物だったが、

師匠と言える人物がおらず、文字通り独学で学んだとか、

その代わりに、伊藤仁斎など、

同時代の知識人とは広く交友を持ったとか、

様々な豆知識も豊富である。

●ただ、『養生訓』一本に絞った本ではないので、

健康法的知識だけを求めたい方は、

他の関連本をあたってみて下さい。

貝原さんの言葉ではないが、

著者がある高名な社長から聞いた

「社会で成功するのは簡単だ。つまらぬことを忘れることだな。

忘れる技術を持った者の勝ちだ」と言う言葉も

参考になるかと思いますので、最後に記しておきます。

 

【マストポイント】

@「稽古に神変あり」

(神変とは、通常では測りきれない変化のこと。

何の分野でも、稽古に稽古を重ねれば、能力以上の境地、

それも人間業とは思えない境地に達するものだということ)

A「知りて知らざれ」

(教養があってよく知っていても、必要以上に知ったふうを

しないほうが奥ゆかしいのでよい。

「知って知らぬが真の物知り」と同義)

B「誉れあらんよりそしりなかれ」

(他人から賞賛されるより、まず非難されないよう、

行いを慎むほうが大事だということ) 

【著者略歴】

山崎 光夫
1947年福井市生まれ。早稲田大学卒業後、放送作家、雑誌記者を経て、作家となる。1985年『安楽処方箋』で小説現代新人賞を受賞。とくに医学・薬学関係分野に造詣が深い。1998年『薮の中の家―芥川自死の謎を解く』で第17回新田次郎文学賞受賞。

posted by miura at 15:41| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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