2008年08月27日

必読本 第758冊目 お金をかけずに繁盛店に変える本

必読本 第758冊目

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お金をかけずに繁盛店に変える本

富田 英太(著)

¥ 1,575 (税込)

日本実業出版社

単行本(ソフトカバー): 304ページ

2008年3月28日 初版


●赤字店舗を黒字化するための財務管理方法、

優秀なスタッフの採用および活用術など、

赤字店や思い通りに利益を上げられないお店を、

お金をかけずに繁盛店に変えるノウハウを公開する。

●全く初めて読む経営コンサルタントの本。

それもそのはずで、著者にとっての処女作のようである。

単刀直入なタイトルと、カバーデザインの訴求力の強さで、

非常に売れているようである。

ビジネス本においては、中身が充実しているにもかかわらず、

カバーやタイトルなどの「面構え」が地味で、

売行き不振の本が結構ある。

本屋で思わず手にとってしまうぐらいに目立つという意味で、

非常に参考にしたい成功例である。

●処女作で気合が入ったのか、

1,575円(税込み)で、300ページ強という分厚いボリュームで来た。

理念・経理・従業員採用、教育・リピート客構築・新規開拓の仕方など、

小さなお店の社長が避けては通れない経営上のポイントが

一冊に手際よく凝縮されている。

重要ポイントは太字、イラストなどの図解も豊富、

そして、各章末尾には、内容のまとめが箇条書きで

記されていて、非常に使い勝手がよい。

●ちょっと出し惜しみして、

続編につなげればいいんじゃないかと心配してしまうぐらいの、

情報満載、太っ腹の良い本である。

一読しただけでは覚えきれないぐらいの

商売繁盛の実践的テクニックが次から次へと紹介されている。

●商売がジリ貧になったお店の経営者は、

まさに「貧すれば鈍する」の言葉どおり、

客観的に見たらとても効果が上がらないような素っ頓狂なことに

お金を投入し、窮地を挽回しようとすることがあるが、

哀れなぐらいに売上アップにつながらず、

そのまま倒産、廃業となってしまうことが少なくない。

しかし、本書を読めば、お金をほとんどかけず、

または一円も使わないで、売上をアップさせる方法が

たくさんあることに気づくことができます。

飲食業、美容院、クリーニング店など、多方面の業種に使えることも

最後に付記しておきます。

 

【マストポイント】

@小さいお店で儲けるためには、

必ず「プロダクトアウト」戦略を採用すること。

たとえ、市場の9割が見向きもしてくれなかったとしても、

残りの1割の少数派に支持される、

そしてその1割からは熱狂的に支持され、信者客になってくれる。

それが、小さなお店の理想的モデルである

(プロダクトアウト→製作者の思い、意思で商品・サービスを提供する。

マーケットイン→市場のニーズに合った商品・サービスを提供する。

マーケットインは、大企業、つまり強者の戦略。

小さなお店が採用する戦略ではない)

Aお金をかけないで売上げを劇的にアップさせる方法はたくさんある。

飲食店では、人数分、座席分のメニューブックを置く。

商品の横に、使用感、感想などを手書きで書いたPOPをつける。

お客様アンケートの満足度の最高評価は「感動した」、

最低評価は「二度と来たくない」にする。

同じ圏内の競合しない関連店舗に紹介カードやチラシを

相互に置かないか交渉してみる

(クリーニング店と美容院は競合しないが、

対象客は同じ「女性」である)。

自分のお店のお客さんになりそうな法人、企業に営業に行くなど

(歓送迎会、忘年会時期に、企業を訪問し、

さりげなく自店のチラシを置いてくる)。

Bちょっと予想しがたいことだが、

お客さんが来店しなくなる理由の第1位は、

値段が高い、接客・サービスが悪い、食事が不味いなどではなく、

「そのお店の存在を何となく忘れてしまった」ということである。

あなたがどんなに自分のお店に心血を注いでいたとしても、

世の中の人は生活に本当に忙しく、あなたが思っているほど、

あなたの店の存在、事情などを頻繁に気にかけたりはしない。

であるかこそ、紹介カード(名刺サイズにして配ってくれた人や

もらった人に10%割引などの特典をつける)、

ポイントカード(来店回数によって、カードの種類をランクアップさせて、

優越感を持たせる。また、抜かりなく、お客さんの個人情報入手もしておくこと)、

お礼はがき(売り込みは厳禁。記憶に定着させることを目的にし、

発送時期も一工夫する)、

ケータイメール、ブログ、mixiなどの活用

(営業時間外でもお客とのコミュニケーションを欠かさない)、

年間イベント開催(散発的にやっても効果が薄い。

事前に年間計画を立てること) など、

あなたのお店の存在を絶対に忘れさせない施策を

継続的に行うこと。

C経営者が常駐しなくても、

店が無事に回転できるような体制を目指すこと。

そのためには、朝礼と終礼(ともに約30分間)励行と、

トラブル、ハプニング、気づきなど、

お店の状況が一目でわかる記録・伝達ノートを作成する。

Dやむをえず値上げをしなければならない時には、

値上げしたい商品・サービスの価格に

1.3をかけた数字よりも低く設定すること

(例・今まで1,000円だった商品は、1,000×1.3=1,300円より

安い1,250円にすると、それほど値上げしたというイメージを与えない。

逆に1.3を超える1,350円にすると、心理的値上げ感が強くなる)。

同様に、値下げする場合も、今の価格を1.3で割って

それよりも低い価格を設定すること。

1.3という数字は魔法の数字で、他にも応用可能

(「松・竹・梅」と3つの価格帯がある場合、

中間である竹の価格から1.3かけたものを松にし、

1.3割ったものを梅にすると、3つともバランスよく売れるようになる。

また、ライバル店との価格比較する場合にも有効)。

(今回は、3つに絞り切れなかったので、特別に5つ掲載しました)


【著者略歴】

富田英太(とみた ひでひろ)

1978年大阪生まれ。戦略系コンサルティングファーム、(株)アチーブメント・ストラテジー社代表取締役CEO。大阪電気通信大学高等学校を卒業後、SE、果物行商を経て、(株)リクルートに入社。その後、東証一部上場コンサルティングファームにて、パートナーコンサルタントとして店舗経営のコンサルティングノウハウを習得。美容室、パン製造、イタリア料理店、居酒屋、小売店等の店舗開発・黒字化運営に携わる(全クライアント店舗、売上前年比平均187%の売上改善実績)。独立後、(株)アチーブメント・ストラテジー社設立。現在に至る。

著者ホームページ  http://www.achievement-s.com/

ラベル:富田英太
posted by miura at 12:20| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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