2008年09月07日

必読本 第768冊目 子どもの「学習脳」を育てる法則

必読本 第768冊目

 DSC00002.JPG

子どもの「学習脳」を育てる法則

―親子でチャレンジ!

脳科学から見た「勉強好きになる」最強ノウハウ

吉田 たかよし(著)

¥ 1,470 (税込)

こう書房

単行本: 213ページ

2008年8月10日 初版

 

●著者自身の受験の経験や学習人生の中で培った

勉強のノウハウなどを盛り込みながら、

子どもにどんな勉強法を実践させたらいいのか、

子どもにどう接したらいいのか、学習医学と脳科学に基づいて解説。

●全く初めて読む著者の本。

私自身、独身で、子供を養育した経験がないせいもあり、

この手の子供の学習法を指南するタイプの本を

手にとったりすることはまずないのだが、

「「脳科学」的な見地から「勉強好きになる」ノウハウ」という

サブタイトルの言葉に何か惹かれるものがありましたので、

本日一通り読んでみることにしました。

●著者は、灘中学、高校から東大医学部に入学、

そこを博士課程まで修了し、

すぐに開業医か研究者にでもなるのかと思ったら、

NHKのアナウンサー、代議士の公設秘書という

畑違いの仕事まで経験。

現在は、受験生専門の内科神経科クリニックを経営する医師であるという。

これ以上ないというぐらいのエリート街道まっしぐらの経歴。

受験を控えたお子さんをお持ちの

親御さんたちを信服させるだけのものはある

(余談を二つ。

過去、私の身近にも東大医学部に現役で合格した人が

一人だけ存在したが、

やはり、公立小学生の頃から、顔つきは悟り切った聖人のようで、

服装も、自由な服が当たり前なのに、一人だけ詰襟の学生服を着続け、

他の子たちとは全く違う異彩を放っていた。

もう一つは、あえて実名を伏せるが、著者が秘書を担当されたことがある

私の県を代表する有名代議士は、

メインストリームから完全に外れたせいか、

今年、北朝鮮問題に関して決定的な失言を放つ、

地元の祭りでも、地元民が本人だと築かないほどオーラが全くなく、

そろそろ引退した方がいいでしょうという意見が地元では専らである)。

●それぐらいの頭脳明晰な医師が書いた本だから、

内容的にちょっと難易度が高いかなと読む前に心配はしたが、

文章は極めて平易に書かれている。

イラストなどの図解類も豊富で、

親御さん、教育関係者のみならず、

中学生、高校生ぐらいの方でも抵抗なく読みきれます。

●勉強が好きになる、本番の受験に強くなるための

具体的なアドバイスが豊富なのもうれしい。

下のマストポイントにも何点か記載しましたが、

他にも数多くの実践的な方法が紹介されております。

最終章には、Q&A形式で、

受験生を持つ親御さんから必ず出てくるであろう

「ゲーム、テレビばかりで勉強をしない」、

「なぜ勉強するのか?と訊かれて返答に困った」など、

典型的な悩み、質問に対する回答が簡潔に記されております。

なかなか他人に言い出せないような教育上の悩みを

抱えられている方には、ヒントになるアドバイスが満載の本です。

【マストポイント】

@国語、英語などの長文読解においては、

「3W1Fの法則」を意識させて読ませること。

(Who 登場人物は誰か

What 登場人物は何をしているのか

Why なんのためにその行動を取っているのか

Feel その登場人物は何を感じているのか)

最近の子供は枝葉末節なことばかりにはやたら注意が行くが、

大本の所をつかむ能力が欠落している人が少なくない。

A部屋の壁には、前向きの言葉を短いフレーズで書かせて、

七夕の短冊のように沢山貼らせる。

その時のポイントは2つ。

1、プラスの言葉、心に響いた言葉を思いついた時にすぐに書く

(アニマル浜口さんの道場の壁には、その手の言葉が

壁一面に書き殴られている。

人間は、ちょっとしたことですぐに気分が落ち込む動物である。

常に目にする場所に、プラス言葉を充満させて、

テンションを熱く、高く保つこと)。

2、マイナス感情が生まれた時に、プラス方向に転換できるような書き方をする

(たまたま、数学のテストでケアレスミスが重なり、

5教科の合計点数で、学年のトップになれず落ち込んだ時には、

「満点は不可能だし不要だ。本番では合格点で十分」、

「一教科失敗しても、全体でカバーすればよい」などと書く)。

B不安、緊張で押しつぶされそうになる時には、

1、自分の力でやれることに意識を集中し、

自分ではどうしようもないことは考えない

(何の問題が出題されるか、どこの席に座るか、当日の天候はどうなるかは

こちら側でコントロールできない問題なので、一切関知しないこと。

「できる問題から手堅く解く」「計算問題解答後は、検算を必ず行う」

「はじめに全体をザッと見て、ペース配分を決める」などは、

自分でできることなので、それだけに力を傾注する)。

2、緊張した時に、正しい行動が取れるように普段から訓練しておくこと

(人間は緊張した時には、

無意識に普段やっている行動を取るようになる。

逆に言えば、普段やっていないことは、いざという時にやることはできない。

普段から正しい行動を取っていれば、本番でも

緊張せずに100%のパフォーマンスを発揮することができる。

「練習では苦しめ、本番では楽しめ」、「練習はウソをつかない」という

スポーツでよく聞く言葉も

結局同じことを言っているのでしょう)。

【著者略歴】

吉田 たかよし(ヨシダ タカヨシ)
1964年、京都府生まれ。医学博士。灘中学、灘高校、東京大学卒業。東京大学大学院修了後、NHKアナウンサーとして活躍。医師免許取得後、自民党政治家の公設第一秘書として科学技術政策の立案に取り組む。その後、東京大学大学院・医学博士課程修了。現在は、受験生専門の内科神経科クリニック・本郷赤門前クリニック院長を務めるかたわら、学習脳科学研究所所長として医師の立場から脳医学の学習への応用研究に取り組む。また、学習カウンセリング協会理事長として受験生の父母や学習塾・予備校・中学・高校の教員に対し、適切な教育法の指導・普及に努めている。

ラベル:吉田たかよし
この記事へのコメント
こんにちは。今日のBlogで紹介させていただきました。ありがとうございます。
新刊プレゼント企画にもエントリーとさせていただきました。
よろしくお願いいたします。
Posted by あまろ〜ね at 2008年09月11日 18:41
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

読書感想『子どもの「学習脳」を育てる法則』
Excerpt: 先週末に届いたWindowsVistaマシンの扱いに、なかなか慣れません...
Weblog: 未公認なんですぅ
Tracked: 2008-09-11 18:39
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。