2008年10月16日

必読本 第791冊目 崖っぷちで勝つランチェスター社長学

必読本 第791冊目

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崖っぷちで勝つランチェスター社長学

竹田 陽一(著)

中経出版

単行本:237ページ

1998年11月26日 初版


●不況こそ必勝の戦略に学べ!

戦闘における力関係を法則化した「ランチェスターの法則」は、

経営の理論としても通用する、逆境に強いトップの定理である。

経営効率を伸ばす知恵を収録。

●ランチェスター経営竹田陽一先生の10年前に発売された

中小企業社長のための実学本。

アマゾンで過去の著作を調べてみると、

魅力的なタイトルにもかかわらず、

既に絶版になってしまった一部の本には、

結構なプレミアがついている。

本書も、現在、相当の価格がついているのだが、

古本で購入後ずっと未読で本棚の隅に眠っていた。

ブックオフにはたまに置かれていることを見かけるので

興味ある方は熱心に探してみたら見つかるかもしれません。

●竹田先生は1938年生まれですので、

本年ちょうど70歳ということになります。

本書は、1998年初版、60歳還暦の頃の書物で、

最も脂の乗り切った時期に書かれたものゆえ、

文章にも内容にも非常に冴えが見られますね。

最近は、若手のコンサルタントに名前を貸すような形での共著の出版が多く、

新刊を単独で執筆されることにはほとんど意欲的ではないようですが、

晩年を代表するような、ランチェスター経営学決定版とも言える大著を

執筆していただきたいものだと、ファンの私としては思っているのですが・・・。

●内容的には、世の中の圧倒的多数を占める

中小企業の社長に向けて、人徳、意欲、経営などの

テーマごとに、会社経営で必要とされる能力を漏らさず

指南する経営哲学書。

例によって、アドバイスには厳しさ、ユーモアが溢れているが、

なかなか社長が認めたがらないような盲点、急所部分を鋭く突いていて、

読めば読むほど内容に引き込まれる。

●ページ数はそれほどではないが、

文章量は結構あり、また密度も濃いので、

思った以上に読破までは時間を要する。

事前に時間を用意し、ある程度真剣な心構えで読んだ方がよい。

最終第6章には、ご丁寧にも、

社長の実力を客観的に評価できる自己診断リストなるものまで

ついている。

会社の社長ともなれば、人の忠告にも素直に耳を傾けないような

「お山の大将」タイプに知らず知らずなりがちであるから、

たまにはこんな本で己の姿を虚心坦懐に

点検してみるのも無駄なことではないでしょう。

 

【マストポイント】

@【積極的人間の思考パターン(エジソン・本田宗一郎タイプ)】

1、まず「これはいけるはずだ、やれるはずだ、可能なはずだ」という

結論を「先」に出す。

考え方のスイッチをすぐ「プラス」に入れる。

2、次に脳細胞を総動員して、やれる方法をいくつも考える。

3、そして必要と思ったら、直ちに行動を起こして証拠を集めたり、

現場に出向いて自分の目で直接確かめる。

4、そのあと、人の命と会社の命に別条がなければ、

とにかく「試し」にやってみる。

5、試しにやってみると、簡単にやれそうだと思っていたことが

そのとおりにならず、失敗が続く。

6、失敗が続いてもそれで簡単にあきらめることなく、

やり方を変えたり材料を変えてさらに実験を繰り返す。

7、こうしているうちにめでたく目標を達成する。

8、仮に失敗しても、試行錯誤の中から新しいヒントが生まれ、

最初に取り組んでいたものとは異なるものの、

別の良いものが完成したということが起きる。

9、こうしたことを何年も続けていると「学習効果」によって

実力が高まり、人ができなかったことをいつも成し遂げていく。

(積極的な心構えが経営者には不可欠であると説く。

また、何か良いことを思いついた時には、

「決して消極的な専門家に相談するな」という格言があることを

忘れるなとも。

著者を代表するベストセラー「ハガキの本」は、

アイディアの段階で、有能だが、消極思考の雑誌編集者の知人に意見を求めたものの

全く色よい返事が得られず、他の出版社で出したら売れたという話が出てくる)

A「経営における損失は二つある。

一つ目の損失は、失敗したことによって生じる経済的な損失だ。

これには失敗を気にするカッコの悪さのおまけもついている。

二つ目の損失は、思い切ってやれば成功したのに、

迷って実行しなかったことから生じる機会損失の失敗だ。

何かをやって失敗した損失は目で見えるのに対して、

チャンスを見送ったことで生じる機会損失は目で見えないので、

多くの人は機会損失を軽視している。

しかし、経営ではこちらの損失のほうがはるかに大きいことを

けっして忘れてはならない。

こうしたことから人の命と会社の命に別状がない場合は、

一年に何件と目標を決めて試しにやってみると、

決断力が徐々に高まっていく。何事も練習で腕は高くなるのだ」

B断固として人生を変えたい時には、

人の2倍では不十分、3倍働けとよく言われる。

ただ、時間には2乗の法則がついているので、

人の3倍働く時には「7時間×3倍=21時間」となるのではなく、

7時間×√3=12時間でよい。

また、うまく行っている会社の社長は、

朝は7時半までに出勤している例が圧倒的に多く、

逆に倒産会社や業績不振の会社は、

9時半以降に「重役出勤」している例が大半であった。

早朝出勤、長時間労働はよく批判の的になるが、

小さな会社の成功には必須の条件である。

 

【著者略歴】

竹田 陽一
中小企業の救世主。ランチェスター経営(株)代表。久留米市出身。福岡大学卒業。34歳でランチェスターの法則と出合い、経営に苦しむ中小企業経営者のために人生を捧げる決心をして45歳で独立。テープ・ビデオ制作にエネルギーを注ぐ。テープ150巻、ビデオ110巻を達成し、あと10年つくり続けることを誓う。講演も4000回を越え、細身の体に鞭打って全国各地を飛び回る。仕事・趣味・健康など人生のすべてがランチェスターにある。近年は彼の生前の住を訪ねるほどで、洗礼を受けた伝道師と言ってもよい。相談企業1000社、倒産企業取材1600社に裏打ちされた話には、経営者も目からウロコ。

竹田陽一さん 公式サイト http://www.lanchest.com/

ラベル:竹田陽一
posted by miura at 18:13| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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