2008年10月26日

必読本 第798冊目 「成功」と「失敗」の法則

必読本 第798冊目

 DSC00041.JPG

「成功」と「失敗」の法則

稲盛 和夫(著)

¥ 1,050 (税込)

致知出版社

単行本: 135ページ

2008年9月24日 初版

 

●なぜ成功する人と失敗する人がいるのか。

27歳で京セラを創業し、

52歳で第二電電(現KDDI)を起業した事業家・稲盛和夫が、

自らの体験をもとに独自の哲学を語る。

●稲盛和夫さんが、1996年から2007年までに、

雑誌『致知』巻頭言として、断続的に寄稿していた文章17編を

一冊にまとめたもの。

通俗的な内容と、人目を引きやすいタイトル、

人気の著者であることもあり、好調に売れているようだ。

●京セラやKDDIを創業した当時の体験談を数多く絡めながら、

稲盛さんが考える、物心両面で人生を幸せに生きていくための

法則が、平易な文章で語られております。

特に奇をてらったところもなく、

ごくごくオーソドックスな成功法則が、

落ち着いた文章で淡々と述べられているのは、

稲盛ファンならばお馴染みのところです。

●雑誌の巻頭言として書かれたものなので、

文章量はごくごく少なく、その分、字体は大きめとなっております。

多忙でなかなかまとまった読書の時間が取れない方、

重要なポイントだけを効果的に吸収したい方には、

非常にお薦めの本です。

千円札一枚で購入できる廉価にもかかわらず(税別)、

しっかりとハードカバーの重厚な作りで仕上げてくるあたりは、

致知出版社の、稲盛さんに対する今までの関係の深さと敬意が

ヒシヒシと感じられてくるものです。

【マストポイント】

@「純粋で気高い思いには、素晴らしいパワーが秘められているということです。

イギリスの啓蒙思想家のジェームズ・アレンは、

『汚れた人間が敗北を恐れて踏み込もうとしない場所に、

清らかな人間は平気で足を踏み入れ、いとも簡単に勝利を手にしてしまう。

それは、自分のエネルギーを、より穏やかな心と、より明確で、

より強力な目的意識によって導くことができるからだ』と述べています。

人生も同様です。心に抱く「思い」が純粋で善き思いであるよう

努めていかなければなりません。

優しい思いやりに満ちた思いを抱き、誰にも負けない努力を重ねれば、

人生は必ず豊かで実り多い、素晴らしいものとなることが

約束されているのです」

A「二宮尊徳は江戸時代、土地も人心も荒れ果てた貧しい多くの村を

何の奇策も用いることなく豊かな村に変えていきました。

彼のとった方法とは、彼自身が鋤一本、鍬一本を持ち朝早くから

夜遅くまで働く一方、村人たちに勤勉、正直、誠実という人間としても

最も大切な道徳・倫理の大切さを説き続けるというものでした。

そして村人たちが、彼を信頼し尊敬し、同じように一所懸命働き始めたとき、

その村は物心両面において豊かになったのです。

『至誠の感ずるところ、天地もこれが為に動く』と明治の思想家内村鑑三に

言わしめたように、二宮尊徳は、誠を尽くし一所懸命に努力すれば

天地も助けてくれる、うまくいかないのは自分の誠意が足らないからだと信じ、

ただひたすら、努力を続けたのです。

どのような厳しい状況にあっても、それを正面から受け止め、

誠を尽くし、誰にも負けない努力を続けることが、困難に打ち克ち、

成功するためには必要なのです」

B「『知恵の蔵』の扉をひらき、その叡智を得るためには、

一点の曇りや邪心もない純粋な心を持って、

燃えるような情熱を傾け、真摯に努力を重ねていくことしかない。

美しい心を持ち、夢を抱き、懸命に誰にも負けない努力を重ねている人に、

神はあたかも行く先を照らす松明を与えるかのように、

『知恵の蔵』から一筋の光明を授けてくれるのではないでしょうか」

(一介の平凡な青年に過ぎなかった稲盛さんが、

寝食を忘れるほど研究に打ち込んでいる時に、時として

画期的な新製品や新技術のアイディアをひらめくことがあった。

稲盛さんが創設した京都賞受賞者である世界の俊才たちも、

同様なことをたびたび語るという。

私心をなくし、命がけで働けば、すべての人が

その『知恵の蔵』の扉を開くことができるという)

(以上、本文より。一部改変) 

 

【著者略歴】

 稲盛 和夫
1932年、鹿児島生まれ。鹿児島
大学工学部卒業。59年、京都セラミツク株式会社(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長。また、84年に第二電電(現・KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。84年には稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。他に、若手経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成にも心血を注ぐ。

ラベル:稲盛和夫
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。