必読本 第811冊目
みんなほんもの (絆シリーズ)
¥ 1,260 (税込)
ダイヤモンド社
単行本: 33ページ
2008年8月28日 初版
●土曜日は、どうしても、
ウィークデー5日分の忙しさ、疲れがドッと押し寄せて、
昼ぐらいまで寝床から起き上がることができない。
よって、読書も、活字ビッシリの重い本よりも、
軽いテイストの詩集、絵本、写真集、タレント本などになってしまうことが多い。
今回の本は、改めて説明不要の、
詩人相田みつをさんと画家いわさきちひろさんの合作本をご紹介いたします。
●私自身も初めて知ったのだが、
本書は、ビジネス書を多く扱うダイヤモンド社が、
親子間の凶悪事件の多さなどを憂い、
命、教育、心の大切さを訴えるという目的で設立した
「絆シリーズ」の第2弾であるとのことである。
著名な作家同士をコラボさせて、一冊に仕立て上げるというところが
売りのシリーズらしい。
●内容的には、いわさきさんのかわいい子供の絵のとなりに、
相田さんの詩と書を添えるという構成になっている。
巻頭には、いわさきさんのご子息の、
巻末には、相田さんのご子息の(共に、親の作品を所蔵した美術館館長)
親を偲ぶ思い出話が掲載されている。
全編カラーで、親子ともども読めるコンパクトなサイズはいいのだが、
33ページとちょっと分量が物足りない。
この倍は欲しかった。
●子供を育てたこともない独身の私が、
こんな偉そうなことを言える立場でもないのですが、
幼いお子さんをお持ちのお母様方は、どうしても、
人には言うに言われぬ苦労や悩みを抱えて、
日々イライラ、クヨクヨとストレスをためがちになります。
車の運転をしていても、スーパーに買い物に行っても、
何でこんな小さなことでプンプン怒っているのか、
急いだって事故を起こしたり、ガソリンを無駄に消費するだけなのに、
なぜこんなにセカセカセカセカと車を飛ばさなくてはならないのか、
親バカ丸出しで、学校や塾やスポーツクラブなどに、
取るに足らないことでクレームをつけなくてはならないのか、
と疑問に思わざるを得ない女性を頻繁に目にします。
●そんな時には、長い人生を生きる上で本当に大切なこととは何か、
命や人生とはどんなに大事なものなのかを思い知らせてくれる、
本書のような絵本を手にすると良いでしょう。
短気は損気、慌てる乞食は貰いが少ない、
寒い冬には、ゆっくり深呼吸して、こういう、魂を浄化して、
心が温かくなる絵本を読むのが一番ですね
(ちなみに、生前、お二人の交流はなかったそうです)
【マストポイント】
@「アノネ親は子供を
みているつもりだけれど
子供はその親をみているんだな
親よりもきれいなよごれない眼でね」
A「父となる 用意もなくて 子を作り
かえりみれば もう一年が過ぐ」
B「隣りの子と 口げんかして 負けそうな子を
窓越しに 吾れは見ている」
(以上本文より。相田みつをさんの言葉)
【著者略歴】
相田 みつを
1924年(大正13年)、栃木県足利市生まれ。書家・詩人。旧制栃木県立足利中学校卒業。旧制中学の頃から短歌、禅に出会い、独特の世界観を書として表現する。昭和59年、『にんげんだもの』出版を機に、多くの日本人の心をとらえ、根強いファン層を拡げた。平成3年12月、六十七歳で逝去。8年、東京銀座に相田みつを美術館開館。15年11月、東京国際フォーラムに移転。
いわさきちひろ
画家。1918年(大正7)福井県武生市に生まれ、翌年、東京に移る。本名松本知弘。「いわさきちひろ」は旧姓をそのまま使ったもので、ひらがなの表記を好んだ。3人姉妹の長女。東京府立第六高女卒。戦後46年(昭和21)日本共産党に入党。50年(昭和25)松本善明(弁護士、日本共産党幹部会委員、衆議院議員)と結婚。童画の世界で多くの作品を生み、人々に深い感銘をのこしてきた。74年(昭和49)原発性肝ガンのため死去。享年55歳。





