2008年11月19日

必読本 第814冊目 論語を楽しんで生かす本―生き方、仕事、家庭、人付き合い…忘れてはいけない心の在り様と進むべき道が見えてくる

必読本 第814冊目

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論語を楽しんで生かす本

―生き方、仕事、家庭、人付き合い…

忘れてはいけない心の在り様と進むべき道が見えてくる

 (カルチャー図解-人生を10倍楽しむ!)

主婦と生活社

佐久 協, 主婦と生活社

¥ 1,260 (税込)

単行本: 143ページ

2008年4月28日 初版


●生き方、仕事、家庭、人付き合い…。

忘れてはいけない心の在り様と、進むべき道が見えてくる。

『論語』を読む前に知っておきたい基礎知識や孔子の生涯、

ビジネスマンに役立つ『論語』の章句などを紹介する。

●毎日忙しい日々を送り、色んなことに迷い、戸惑っていると、

やはり、時として、人間学の原理原則、大基本とも言うべき書に

戻りたくなることがある。

私の場合、そんな時には、文句なく、中国古典の最高峰

『論語』ということになる。

●本書は、孔子の人間像と『論語』の成立過程を、

親しみやすいイラスト、図表、写真などを豊富に掲載しながら、

初心者にもわかりやすく解説した本である。

巻頭には、『論語』を座右の書とされ、

その解説本(必読本 第385冊目参照)も執筆されている

ワタミ社長渡邉美樹さんのインタビューが掲載されている

(孔子を祀る湯島聖堂で行われた)。

●よくあるタイプの図解速習本だが、

『論語』の基礎知識、孔子の生い立ちやプロフィール、弟子たちの関係図、

古代中国の歴史年表、『論語』の有名な言葉の紹介とその解説、

四書五経の故事成語、『論語』が日本へ与えた影響など、

重要ポイントがコンパクトに一冊にまとめられた良書である。

『論語』を日頃愛読していても、いまいち腑に落ちない部分、

いかようにも読める曖昧な言葉というものが結構あるかと思う。

そのような難解な表現や抽象的な言葉に対する解説などが

実にわかりやすく書かれている

(監修者は、『論語』関連の名著もある、元慶応高校教諭の佐久協さん)。

『論語』の全訳本とともに、注釈本として、是非とも

脇に置いておきたい本だ。

●孔子家は、現在83代目を数えるという、

ギネスブックにも認定された世界最長家系であること、

孔子は、NBAのバスケットボール選手も驚く

身長2メートル20センチの超大男だったのではないか

(あのアンソニー・ロビンズも2メートルの大男で有名ですが、

それを想起させる)など、ウンチク的なコラムも豊富に掲載されております。

 

【マストポイント】

@子曰く、学んで思わざれば則(すなわ)ちくらし。

思うて学ばざれば則ちあやうし。

(「知識を学んだだけで自分の頭で考えようとしなければ真の理解につながらない。

かといって自分の頭だけで考えて他から学ぼうとしないと、独断に陥る危険がある」

昔の中国でも日本でも、栄えた国の君主は、

「社稷(しゃしょく)の臣(しん)」といって、自分に苦言を呈することのできる

家臣をわざと身近に置いて、自らを律した。

最近の日本は少子化で、中国も一人っ子政策によって、

唯我独尊、自信過剰のベンチャー企業社長のワンマン経営が目に付くようになった。

独断専行に陥らないよう、特に銘記したい言葉)

A子曰く、君子は言に訥(とつ)にして、行に敏ならんと欲す。

(「人の上に立つ者は、言葉は巧みでなくてもよいから、

行動は敏速であってもらいたいものだ」)

君、命じて召せば、駕(が)を俟(ま)たずして行く。

(「先生は、主君からお呼び出しがあると、

馬車の用意が整わないうちに出発された」。

孔子が重んじたのは、表面的なスキルよりも、気配りや気構えだった。

普通に考えれば、多少準備を待っても馬車に乗っていった方が、

早く到着するし疲れもない。

しかし、結果的にはムダな行為に見えようとも、一刻も早く主君の元に

馳せ参じたい、だから走ってでも出発したという思いは、

必ず主君に伝わるのだという。

孔子は、客を送り出した後には、客が振り返るか否かを問わず、

もう一度客の背中に頭を下げるのが礼儀だとも述べている)

B子曰く、人能く道を弘(ひろ)む。

道、人を弘むるに非(あら)ず。

(「人が道徳や社会規範を広めていくのであって、

道徳や規則が人を改善していくのではない」。

世の悪事を、評論家、傍観者的態度で批判していては、

いつになっても世の中は良くならない。

個々人が、たった一人でも正道を歩もうとする自覚と実践が大事だということ)

(以上本文より。一部改変)

 

【著者略歴】

佐久 協
1944年、東京都生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、同大学院で中国文学・国文学を専攻。大学院修了後、慶応義塾高校で教職に就き、国語・漢文・中国語などを教える。同校生徒のアンケートで最も人気のある授業をする先生として親しまれてきた。2004年に退職。

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