2008年11月26日

必読本 第818冊目 人生に、寅さんを。 ~『男はつらいよ』名言集~

必読本 第818冊目

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人生に、寅さんを。 『男はつらいよ』名言集

¥ 1,260 (税込)

キネマ旬報社

2008年10月15日 初版

 

●「やっぱり、真面目にね、こつこつこつこつやっていきゃ、

いつか、芽が出るんだから」・・・。

「男はつらいよ」40周年記念のポスターから生まれた名言集。

恋愛、人生、希望。心を明るくしてくれる、寅さんからのメッセージが満載。

●今年2008年は、『男はつらいよ』シリーズ第1作目が世に出てから

ちょうど40年目ということで、

記念DVDボックスや、関連書籍などが目白押しで発売されている。

本書も、その流れの中の一冊である。

●タイトルにあるように、寅さんシリーズ全48作の中から、

とりわけ心に残る名言を抜粋し、大文字で掲載(全39個)、

映画のシーン(モノクロ)とともに、

見開き2ページ形式で構成された写真集+名言集のような本である。

巻末には、山田洋次監督のあとがきと、

映画スタッフ、キャストと作品リストが掲載されている。

帯には、リリー・フランキーさんの推薦文がある。

●寅さんは、一般的な見方で言えば、

定職を持たない、不安定な身分で、

見かけもヤクザ丸出しの胡散臭い格好

(渥美さん自身、上半身に手術の傷跡があることもあり、

風呂に入るなど、裸になるシーンを嫌ったらしいが、

おそらく役柄としては、

背中に刺青の一つぐらいあってもおかしくない設定ではある)だし、

喧嘩っ早く、酒癖も悪く、金銭感覚も欠如し、

現実にこんな人間がいたとしたら、

正直、あまり関わり合いになりたくないタイプの人間である。

しかし、本書で紹介されている名言の数々を一通り読みますと、

何か、高名な哲学者の言葉をしのぐかのような、

鋭い真理がズラズラと述べられております。

有名大学の偉い教授の言葉よりも、

食うや食わずで、今晩の宿の当てさえない暮らしを強いられた

「渡世人」寅さんの言葉の方が、よっぽどズシンと心に響きます。

●人情、人のぬくもりなどという言葉が忘れられがちで、

何かと嫌な事件が多発しているこのような時代であるからこそ、

改めて読まれるべき本です。

『男はつらいよ』シリーズを一通り鑑賞した後に、

ことあるごとに読み返したくなるような味わいのある内容ですよ。

寅さんのニコッとした笑顔を見れば、

すぐに明るい気分に戻れるはずですよ!!

【マストポイント】

@「どこにいたって、愛がありゃあ、

天国なんじゃないの? そういうもんだよ。」 (第33作目 夜霧にむせぶ寅次郎)

A「思っているだけで 何もしないんじゃな、

愛していないのと 同じなんだよ。

愛しているんだったら、態度で示せよ。」 (第45作目 寅次郎の青春)

B「そりゃ今は悲しいだろうけどさ。

月日がたちゃ どんどん忘れて行くものなんだよ。

忘れるってのは 本当にいい事だな。」 (第27作目 浪花の恋の寅次郎) 

 (以上本文より、寅さんの言葉)

posted by miura at 17:15| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・詩集・エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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