2008年12月11日

必読本 第827冊目 成功する小さな飲食店の始め方

必読本 第827冊目

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成功する小さな飲食店の始め方

大久保 一彦 (著), 小山 雅明 (著)

¥ 1,365 (税込)

西東社

単行本: 207ページ

2008年12月15日 初版

 

●コンセプトの決定から、資金調達の方法、店舗づくり、スタッフ管理、

販売促進活動、経理の基礎知識まで、図表を交えてわかりやすく解説。

「小さな飲食店」が今の時代に成功するための開業の手引き。

●今月12月中旬に発売されたばかりの、

飲食店専門のコンサルタント大久保一彦さんと、

看板外装専門のコンサルタントとして著名な小山雅明さんの初の共著。

大手書店などでよく見かける、

開業するためのノウハウをこれ一冊ですべて学べますよという、

飲食店起業志望者向けのガイドブックです。

独立前の準備、物件の見極め、店舗の内外装、メニュー作成、

接客とスタッフ管理、販促術、お金の管理など全7章に分けられ、

飲食店を開業、経営をする上で絶対にわきまえておかなくてはならない

最低限の知識がほぼ網羅的に扱われている。

見開き2ページでひとつのテーマを語るというシンプルな構成をとり、

重要ポイント、一言Q&A、NGなアクション、写真と図解など、

読書が苦手な人にも読みやすい工夫が随所に施されている。

●この手の独立志望者向けの指南書というものは、

えてして、難解な法律用語や経理関係の計算式が頻繁に出てきて、

調理や接客は得意だが、細かい数字の扱いは苦手だという独立予備軍の人にとっては

ろくに読まずに放り投げたくなるようなものが多い。

しかし、本書は、上記の難解な用語類も極力削ぎ落とされているし、

文章も意識して平易に書かれているので、

非常に読みやすく仕上がっている。

●200ページと、本としてはそれほどの厚みはないが、

内容的充実度は相当のものがあるので、

読破にはそれなりに時間を要する。

「脱サラして開業したお店は、3年以内に90%は閉鎖に追い込まれている」

(本文前書きより)という飲食店冬の時代の昨今、

これぐらいの知識は、

大学受験の時に、定評ある参考書を何度も何度も

暗記するほど読み込んだように、頭に叩き込んでおきたいものです。

●総合的に言って、定価1,890円(税込)ぐらいにしてもよかったのではないかと

いうぐらいの価値を持つ本です。

これほどまでの知識を、それなりのお店で数年間修行し、

あるいは、名の通った経営コンサルタントに

指導してもらって得ようとしても、こんな価格ではとても済まない。

1,365円(税込)という価格は、大バーゲン価格か

値付けの間違いか、というぐらいの廉価である。

書店に行けばこの手の類書は数多く見つかるはずだが、

情報が新鮮で、ポイントがコンパクトにまとめられているという意味で、

飲食店独立希望者すべての方におススメできる良書です。

【マストポイント】

@開店後に店の売上が上がらないのは、

ほとんどの場合、その店自身に原因がある。

競争すべきは、ライバル店ではなく、自分自身。

安易に競合店の動向に左右されずに、

どんな時でも貫くべきお店のコンセプト確立を目指す。

コンセプトやセールスポイントがしっかりと完成されていれば、

あなたの店を応援してくれるお客さんたちは、

そう簡単には他店に流入したりはしない。

A事前に、クレーム対応マニュアルを事細かに作りすぎてはいけない。

悪いことばかり起きるのではないかと、

クレーム対応ばかり心配性的に考え過ぎると、

不思議とそのような悪いことばかり起きてくるようになるものである。

クレームはいちいち処理するものではなく、

そもそも、どうしたらクレームが発生しなくなるかを考えるべきである。

そのためには、スタッフにマイナスワード(例・できません)を使うことを厳禁にし、

プラスワード(例・やってみよう)だけを口にするように指導する。

店全体を前向きなムードで満たすようにすれば、

自然と、タチの悪いクレーマーは出なくなってくるものである。

B商売は、短期勝負ではなく、長期的な視点に立って行わなければならない。

そのためには、働いているスタッフの2日連続の休日が欠かせない。

1日目は、疲労回復、健康の維持にあて、

2日目は、ライバル店の研究、新メニューの開発、

雑誌や映画などで新しい知識や文化を仕入れるなどの情報収集にあてる。

飲食店経営はマラソン競技に似ている。

体力を温存しながら、ライバルの動向を常に横目で見て、

マンネリにならないようにペースをアップダウンさせ、

ゴールに向かって常に安定的に走っていかなくてはならない。

【著者略歴】 

大久保 一彦(オオクボ カズヒコ)
1965年神奈川県生まれ。飲食店チェーン数社に勤務したのち、株式会社グリーンハウスフーズ(現株式会社グリーンハウス)に入社。「とんかつ新宿さぼてん」の多店舗化を成功させる。現在は独立し、飲食店の演出家、経営コンサルタントとして数多くの飲食店を繁盛店に導いている。

小山 雅明(コヤマ マサアキ)
1956年神奈川県生まれ。アイワ広告株式会社代表取締役社長、チーフコンサルタント。看板視認性の改善、S.I(ショップ・アイデンティティ)による集客コンサルティングの第一人者。有名外食チェーン店の集客アドバイザーをはじめ、多くの飲食店をV字回復に導いている。また、飲食店の開業塾を主宰し、開業時のあり方を指導している。

posted by miura at 19:44| 山形 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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