【ウルサイ人はやっぱり嫌われるV】
●世の中のトラブルや喧嘩や犯罪の原因は、
要らぬ発言をしたばかりに起こると言ってもよいほど、
無駄口を叩く、不必要な忠告を与えることから起こる場合が
ほとんどである。
●私も、人にはグチャグチャと要らぬ口をきいてしまうことが
たまにあるので、常々注意してはいるのだが、
やはり、対人関係で大事なポイントは、
相手のためを思って、相手が良くなることを願っている場合にだけ、
忠告を与え、それ以外の時は、余計な口は一切きかない、
無言で「我関せず」の態度を貫くことだと思う。
言っても無駄な人(何度注意しても酒やタバコをやめない)、
自分に無関係なこと(人の噂話、政府の悪口、不景気ネタなど)、
罵詈雑言(舌打ち、ため息も含む)の類は、
できるだけ口から出さないほうが良い
(併せて、部下や年下の人に何か注意する時には、
「叱る」のは良いが、「怒る」のは厳禁である。
前者には、感情的な部分を抜き、非常に冷静で、
心の中で相手の成長を望んでいるというニュアンスがあるが、
後者は、相手の成長や改善をほとんど望んでおらず、
ただ自分の思い通りにならなかったから激高しただけという、
内容的な違いがある。
怒っても、誰も言うことは聞いてくれない)
●家庭でも、会社でも、学校でも、近所づきあいでも、
対人関係で何が一番嫌われるかといって、
他人からの求めもしない命令、忠告、小言、オシャベリの類である。
本人が質問してきた、ハッキリと助言を求めてきた場合以外に、
こちら側から、お節介にクドクドとアドバイスを与えることほど、
世の中の人々に忌み嫌われることはない。
●私は独身で一人暮らしだから非常にわかるのだが、
世の所帯をお持ちの男性が、何が一番苦労しているかといえば、
一人になる静かな時間が持てないことだろうと思う。
結婚歴がないので詳しいことはわからないが、
家の中で、嫁さんや子供などから、
あれをやれ、ここに連れて行ってくれ、
これを買ってくれ、などグチャグチャ小言を言われ続けることほど、
成人男性をイライラさせることはないはず。
男性は、耐えがたきことを耐え忍び、
本当に身を削られるような思いをして外で働き、女房子供を
食わせている。
家の中ぐらいは、そっとしておいてほしいのだ。
●自分と人とが対した場合の基本的な態度は、
やはり、聞き役に回る、
ハリウッドスターにでもインタビューしている
記者のような態度で、始終ニコニコ、相手の話に頷きながら、
聞き手に回るに限る。
相手側から「あなたはどう思いますか?」と振られた時だけ
手際よくしゃべり、それ以外は、
相手の話にじっと聞き耳を立て、顔や仕草を観察しながら、
発言のポイント、真意を探り出すことである。
●人と人とが介する会話において、大原則として確実に言えることは、
失言、多弁さえしなければ、
とりあえず、相手には不快感は与えないということである。
世の中の人々は(私も含めて)、とにかく、
「私の話を聞いて」症候群に冒されている人が多すぎる。
話し相手がいない、不満を吐き出す人がいないなど、
色々な理由で、話をしたくてしたくてたまらない寂しい人が
非常に多いのである。
その時に、余計な口を一切きかずに、
じっと他人の話に耳を傾ける能力を持っている人は、
非常に珍重される存在となる。
ずっと無言で一言も実のある発言をしていなくても、
泰然自若としていれば、
「あの人は冷静沈着ですばらしい方だ」という評価を
与えられることさえある。
●街で買い物をしていて、店員さんの洋服や髪型や店の内装が
素晴らしいと思った時に素直に称賛するのはいいが、
この商品はこっちに置いたほうがいいだの、
もっとこのメニューをこのように変えた方がいいだの、
店員に笑顔がないからもっと愛想良くしろだの、
求められもしないアドバイス、注意を与えるのは
やめておいた方が無難である。
顔では従うようなふりをしても、
「鬱陶しい客だ」と内心思われている場合がほとんどである
(前半の言葉と矛盾するかもしれないが、
やはり、面と向かって店の問題点を店員さんに指摘するのは
やめておくのが賢明である。
下っ端の店員には店の決定権がなく、
また、余計な仕事を増やしたくないものだから、
お客の不満が上層部に伝えられず、問題が一向に改善されないことが多い。
本当に改めてほしいことがある場合、とても看過できないような
問題点がある場合は、
決定権のある経営者に直接手紙を書いたり、
店内にあるアンケートやEメールなどで思いを伝えた方が
よっぽど効果的である)。
●図書館や映画館やレンタルビデオ店のアダルトコーナーなどで
他の客の迷惑も顧みずに、
友人同士でペチャクチャと喋っている人がたまにいるが、
KYも甚だしい。
今の世の中は、無用な人の声、神経を逆撫でする人工的な音
(クルマ、BGM、工事現場など)があまりにも
多く溢れすぎている。
都市部に行くと、耳に音楽プレーヤーをつけている人を
数多く見かけるが、音楽を楽しんでいるというよりも、
外部の余計な音を遮断したいがために、
耳にイヤホンを入れているのではないかと思うほどである。
環境が静かであれば、誰も神経を逆撫でにされない。
心が落ち着く。リラックスできる。
頼まれもしない小言を他人にお節介に喋っている時は、
「自分は工事現場の騒音と同じだ」と反省すべきでしょう。





