2009年01月20日

必読本 第843冊目 「考え方」の考え方 すぐれた企画は30秒で伝わる

必読本 第843冊目

kangaekata1.jpg

「考え方」の考え方 すぐれた企画は30秒で伝わる

指南役 (著)

¥ 1,470

大和書房

ソフトカバー: 205ページ

2008年11月1日 初版




●この世にアイデアマンはいない。

いるのは、アイデアの考え方を知っている人、だけ。

企画に、才能はいらない。ホイチョイ・プロダクションズのブレーンが明かす、禁断の企画術。

●いわゆる、斬新なアイディア、人をひきつける企画をどのように出せばよいのかを

指南してくれる本です。

私も初めて知ったのだが、著者(計3人が所属する集団)は、あのホイチョイ・プロダクションをはじめ、

テレビ、雑誌、CMなど、メディア横断的に企画作成などを業とする、

ギョーカイ系の方々のようです。

どの書店でも平積みされ、順調な売れ行きを示しているようです。

大和書房さんは、売れ線の書籍の企画において、

抜群の嗅覚を持っている出版社の中のひとつですよね。

●本文の構成は、「始動」「環境」「技術」「品質」の4章に大きく分かれ、

企画出しをするためのヒントが全18個にわたって提示されている。

文章はくだけた口語調で非常に読みやすく、

内容的にも平易なので、速い人ならば1時間も要せず一気に読めます。

各章末尾にはその部分のポイントが箇条書きでまとめられているし、

本文で紹介されている商品の写真がきちんと掲載されているのも

親切でうれしいです。

普段、ビジネス読書習慣がない人にも、

抵抗なく読める配慮が随所になされております。

●テレビ、映画、CM、商品開発など、

各分野における画期的なアイディアが生まれた経緯が

実に数多く紹介されております。

三谷幸喜、佐藤雅彦、としまえんなどの事例が非常に多く

扱われているのも特徴です。

日テレでとんねるずの憲武さんが司会をやられている商品開発の舞台裏に

迫った番組がありますが、あの感じに似てますよ。

●この本を読破して改めて痛感させられたのは、

「シンプルイズベスト」の重要性、つまりゴチャゴチャと長文で

商品説明しても、お客さんを嫌悪、混乱させるだけだ、

伝いたいことはたった一言のフレーズでズバリと伝わるのだ、ということと、

一笑に付されるような突飛なアイディアでも、

出してみなければ結果はわからない、ダメで元々でトライしてみることが大事だ、

ということです。

●全体的には、(マスコミ関係者がよく作るタイプの)

良くも悪くも軽いテイストで作られた本で、

普段なかなかいいアイディアが浮かばない、

売れる商品の企画がどうも浮かばないということで悩まれている

若手ビジネスマンなどにはとても重宝する本です。

ただ、それなりに本を読みなれているビジネス本愛読者にとっては、

それほど読み応えはなく、一読すればもういいかな、

ピンと来たアイディアだけ頂いて後は読む必要性はないな、

という感じの本です

(ちょっと批判めいたことも書いてしまいましたが、

役に立たない駄本だという意味ではありません。念のため)。


【マストポイント】

@アイディアはある日突然降臨する。

世の中の成功者は、ある日突然ひらめいたアイディアをやり過ごさず、

すぐにメモして後で実行に移し、人より先んじたという共通点がある。

そのために、ひらめいたアイディアを失わないように、

24時間メモをすることができる態勢を整えよう。

A制約はチャンスである。

何時間かけてもよい、何億円かけてもいいと言われると、

人はギリギリの真剣さ、本気度が出てこない。

締め切りの時間を守らないと、次に出る連載漫画が休載になってしまう。

明日の昼12時までに新曲を作らないと、莫大な損失が出てしまう。

大会社のように何億円も宣伝費にかけられない、たった50万円で

起死回生の広告を作らないと、お店が倒産してしまう。

人は、そういう制約の下でこそ、知性という翼を自由に羽ばたかせる。

制約を乗り越えることで、素晴らしいアイディアが降臨する

(余談めくが、昨日山形県鶴岡市の湯野浜温泉「龍の湯」の日帰り温泉に

家族と行って来たのだが、この温泉は、ハッキリ言って、非常に狭い敷地面積に

建てられた、立地条件のよくない、いわゆる隠れ家的な場所にある温泉

(海に面していることが売りの温泉地にもかかわらず、海がほとんど見えず、

山肌に建てられている)なのだが、

よくぞまあ、土地条件の悪い場所でこれほどまでの造形美、空間活用できたものだと

感服せざるを得ないほどの見事な温泉宿である。

近場に行かれる方は、ご自分で調べて是非一度行かれてみてほしい。

安藤忠雄さんの本で、極めて狭い場所で、なおかつ建築費も貧弱な中で、

驚くような画期的な建築物を完成したエピソードがあるが、

それを思い出してしまった)

B最後に勝つのはオリジナルである。

宮崎アニメもビートルズもハリー・ポッターも、

何かに影響を受けたものでも、

莫大な数のマーケットリサーチの末に完成された商品でもない。

とことん、己の作りたいことを極めた末にあの形になったのである。

好きなこと、夢中になれるものは、とことん極めてみる。

人真似ではない、唯一無二のオリジナル作品は、

世界を変えるぐらいのビッグヒットになりうる。

(以上本文より。一部改変)








ラベル:指南役
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。