2009年02月08日

必読本 第851冊目 手塚治虫アートコレクション―手塚治虫の遺伝子 闇の中の光

必読本 第851冊目

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手塚治虫アートコレクション―手塚治虫の遺伝子 闇の中の光

講談社(著)

¥1,600(税込み)

講談社

単行本:109ページ

2008年10月21日 初版



●漫画界の巨匠、手塚治虫の作品に新たな命を吹き込むのは、各方面で活躍する新進気鋭のアーティストたち。

手塚作品にインスパイアされたエンライトメント、白根ゆたんぽ、KYOTARO、Imaitoonzら30組以上が参加。

アトムやレオ、そしてブラック・ジャックを個性的な感性で彩っていく。

本書ではアート展『手塚治虫の遺伝子 闇の中の光 展』にメイン展示として出品された、魅力的なカバーアートを多数掲載。

さらに作品のモチーフとなった原作を、秘蔵の原画とともに紹介する。

作品年譜などの資料も充実。

●アメリカ版の映画「鉄腕アトム」の上映が控えるなど、最近、手塚治虫ブームに沸いております。

先日、NHKスペシャルでも手塚さん関連の特集番組があり、興味深く拝見しました。

昨年、2008年(11月3日が手塚さんの誕生日)は、手塚さんの生誕80周年記念ということもあり、

各種のイベントや関連書籍の出版が続々とありましたが、

本書は、昨年10月にスタートしたアート展『手塚治虫の遺伝子 闇の中の光 展』に

メイン展示として出品された若手アーティストの作品群を一冊にまとめたもの。

その展覧会を直にご覧になった方はおわかりでしょうが、

手塚作品を、フォトショップなどの画像ソフトなどを使って、

大胆にデフォルメ、リメイクした作品が収録されている。

第1部にあたるこの部分に、本の前半50ページ分が充てられている。

●それに続く第2部は、「手塚治虫作品解説」と題して、

主要な作品のストーリー、登場人物、掲載誌、名場面などが

わかりやすく解説されている。

この部分は、手塚漫画初心者には大変使い勝手がよく、

極めてコンパクトに、手塚作品の全容を把握することができる。

全篇オールカラーだし、原画やウンチクの類も多く、非常に満足感が高い。

私は「ブラック・ジャック」だけは全巻揃えているが、

恥ずかしながら他の作品はまともに読んだことがなく、

これを機会に、手塚さんの代表作「火の鳥」「ブッダ」などを

読まなくてはならないと反省した次第であった。

●第3部は、「漫画の神様とその時代」と題し、

手塚さんの作品が発表された時代に、

どのような社会現象があったのかを対比的に解説してくれる年表である。

しかし、つくづく惜しまれるのは、

これほど膨大かつハイレベルな作品を生み出しながら、

満60歳という若さでお亡くなりになっている(胃がん)という事実である。

時間、数字に追われる生活をしている業種の方はガンになりやすいとは

小林正観さんの本にもあったことだが(例・金融、マスコミ、運輸など)、

やはり想像を絶するストレスを昼夜浴び続けると、

体の方が限界に達してしまうのだろう。

1989年に逝去されているが、あと20年、80歳ぐらいまでは

存命であってほしかった(つまり、本年2009年までということだが)。

●アトム、子供時代のレオ、メルモちゃん、ピノコ、リボンの騎士などを

一瞥すればわかる通り、

実に可愛らしくも、心優しきキャラクターが沢山出てくることもあり、

今こそ、子供の情操教育のために、手塚作品はもっと読まれてもいいかと思います。

又、社会が混沌としていることもあり、

「アドルフに告ぐ」「きりひと賛歌」「MW(ムウ)」「奇子(あやこ)」などという社会派漫画も、

厳しい時代を生き抜くためのテキストとして大変有用でしょう。


※今回の【マストポイント】は割愛させていただきます。





posted by miura at 19:35| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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