2009年02月16日

必読本 第856冊目 神さまが教えてくれた幸福論

必読本 第856冊目

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神さまが教えてくれた幸福論

神渡 良平・小林 正観(著)

¥1,500(税込み)

致知出版社

ソフトカバー:279ページ

2008年12月25日 初版



●「ナガタ」「ナガサキ」に込められた日本人の正しい生き方が、

私たちを幸福へと導いてくれる。

「「ありがとう」に宿る言葉の力」「仏教が描いた理想国・日本」など、

著者2人の対談を収録。

●小林正観さんの本は、やはり大変な人気で、昨年から今年にかけても

大手出版社から続々と新刊が発売され続けているのですが、

正直な話、一度どこかで読んだことのあるような内容が続いていることもあり、

最近は(他にも読みたい本がたくさんあることもあり)あまり重視してこなかった。

しかし、今回は、正観さんとしては初の対談本ということもあり、

非常に興味をそそられ、購入して読んでみることにしました。

対談相手は、成功哲学、自己啓発の研究家、作家として有名な神渡良平さんです。

雑誌「致知」2008年8月号に掲載された内容を元に、書籍化されたもののようです。

●冒頭、講演会がキャンセルとなり、

たまたま一日だけ空いてしまった休みの日に、

対談のオファーを入れられてしまった話から始まり、

四文字熟語、三文字熟語だけを読んでいくという、珍奇な正観式速読術(おまけ的な話だが)、

「ありがとう」という言葉の話、伊勢神宮の話、トイレ掃除の話、

日本創生の話、釈迦の話など、普段、正観さんが好んで語られるテーマを中心に、

神渡さんと忌憚なく語り合うという感じで進行していく。

文中には、船井幸雄、鍵山秀三郎、乙武洋匡、斎藤一人、朝青龍(明記はされていない)、

江本勝、中村天風、安岡正篤という著名人の名前も出てくる

(正観さんは、船井さんとは会ったことがあるが、

一人さんとは一度も会ったことがないというのは、実に意外であった。

お2人の著書では、相手のことを引き合いに出すなど、深い共通性が見られるが、

頻繁に交流して変に馴れ合いになったりすることを嫌うのか、

絶妙に距離を保ち、相互に影響しあうような関係性を持つのが

ベストだと考えているのだろう。

ちなみに、正観、神渡、一人、すべて昭和23年生まれで、3人が3人とも、

神さまのメッセンジャーのような仕事を近年している偶然に関しても、

本文にコメントがある。

同じ年に生まれた有名人に、似たような使命が与えられるという話は、大変興味深い)。

●致知出版社の本ではお馴染みのように、

字体が大変大きく、ページ数も少なく、極めて読みやすい仕上がりになっている。

口語調であることもあり、一気に読破できます。

正観さんの語り口は、ご自身の著書の内容を補足的に解説しているような感じがあり、

正観本でやや言葉足らずな部分、抽象的な部分を

スッキリさせてくれるような作用があります。

●私的な話ですが、最近、あるお寺の僧侶と、

ちょっとした意見の相違で一悶着あったこともあり、

神仏には、祈願に行くのではなく、

ただ感謝を伝えるだけなのだという話が、特に心に響きました。

世の中の「祈願」系の宗教の類に迷われている方には、大いなるヒントとなるでしょう。

神渡さんに関しては、脳梗塞で生死の境をさまよってから復活したエピソードと、

最近出版された「日本武尊」に関する著書完成にまつわる不思議なエピソードに、

参考になるものが多かったです。


【マストポイント】

@正観「私はこれまでいろんな人を見てきましたけれども、

何らかの事を成した人の足跡をたどっていくと、

みんなバネがあるんです。逆境というバネが。

神さまは見込んだ人に必ずバネになるものを与えているんだと思うんです。

だから、バネのない人のほうが実は恵まれていないのかもしれないのです。

(病気、ハンディなど、世間一般でいわれる苦難というものは)天罰ではないと思います。

やっぱりバネを与えてくださっているんです。バネがあって初めて大きく飛躍できるのです」

A正観「神のメッセージを伝える人々が、

最近、「神さまが怒っている」、「神さまが人類を叱っている」、

「神さまが人類に絶望している」とか、そういう言い方を平気でするようになりました。

またそういう人たちが、次から次へと現れてきています。

スピリチュアルな世界の勉強をしている人に、そういう言葉を信じてほしくないなという思いがあって、

ブレーキをかけるためにちょっと言っておかなくちゃならないと思います。

基本的に「神さまが怒ることは絶対にない」と私は思います」

神渡「全く同感です。

神さまは天罰を与えるとか、恐怖心で人間を操ることは絶対なさらない。

この先に何があるんだろうと、ワクワクドキドキして進ませて、大きな喜びを与えられる。

そうして人間を導いてこられたと私も確信しています」

B神渡「「ナガタ」とは、「あなたが楽しいと思ってくださることが私の幸せです」と、

他の人の楽しみを先にする生き方をすれば、こちらも不思議に栄えていくという生き方のことです。

「ナガサキ」とは、「あなたの幸せが先で、何か私がお役にたてることがあればうれしい」と思って

行動することを意味します。

どちらも「お先にどうぞ」と譲る精神で、

この「ナガタ」、「ナガサキ」という生き方こそ、

天地を貫く幸せの原理であり、古代日本人が大切にした生き方です」

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】

神渡 良平
昭和23年鹿児島県生まれ。九州大学医学部中退後、様々な職業を経て、38歳の時、脳梗塞で倒れ右半身不随に陥り、闘病生活の中で「人生は一度しかない」ことを骨の髄まで知らされる。懸命なリハビリで社会復帰するが、その時の問題意識が、作家となった現在、重低音のように全作品に流れている。

小林 正観
昭和23年東京都生まれ。中央大学法学部卒業。心学研究家。心理学博士。社会学博士。教育学博士。コンセプター。作詞家&歌手。デザイナー(SKPブランドオーナー)。学生時代より人間の潜在能力やESP現象、超常現象に興味を持ち、旅行作家のかたわら研究を続け、今日に至る。コンセプター(基本概念提案者)としても、「ものづくり」「人づくり」「宿づくり」「町づくり」などにかかわっている。

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