2009年03月20日

必読本 第876冊目 金持ち父さんのファイナンシャルIQ

必読本 第876冊目

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金持ち父さんのファイナンシャルIQ

ロバート・キヨサキ(著)

¥1,680(税込み)

筑摩書房

ソフトカバー:276ページ

2008年11月5日 初版



●あなたのファイナンシャルIQを伸ばそう。

ポイントは、より多くのお金を稼ぐ、自分のお金を守る、予算を立てる、

レバレッジを効かせる、情報力を高める、の5つだ。

●久しぶりの「金持ち父さん」シリーズの本である。

昨年11月に発売された最新刊だが、

最近のキヨサキさんの本は、何か、昔に書いた本の焼き直し的な内容が多く、

また、揃いも揃って、サラリと読破できない重厚な本ばかりということもあり、

最近は少し距離をとって来た。

昨年から吹き荒れたアメリカのサブプライムローン問題、

不動産投資を煽った張本人なのではないかという私自身の勝手な誤解もあり、

一頃よりは尊敬の念も薄れていた。

●以上のような事情があり、図書館で借りることができても、

ずっと手に取るのを後回しにしてきたのだが、

何か自分の経済観念を根本的に考え直す上で役立つ本なのではないかという

気がふとしてきたので、昨日一気に読んでみた本

(氏の著書の中では、比較的に薄い)。

●本書は、お金の問題を解決する能力(=ファイナンシャル・インテリジェンス)を

構成する5つの要素(=ファイナンシャルIQ)をわかりやすく解説する

というテーマの本である。

読破して、ごく自然に持った感想は、

実践者の言うことにはやはり説得力があるなあ、重みが違うなあということである。

本書で事あるごとに批判しているように、

自分ではやりもしない、成果を上げもしてないのに、

したり顔で投資の極意、お金儲けの秘訣を宣伝している

エセ投資のプロが世の中には多すぎる。

本書は、その手の輩が書いた本とは対極に位置する本。

●ともかく、巷間広く深く信じられているお金にまつわる常識の類が

これでもかというぐらいに否定、論破されている。

収入の範囲内で慎ましくやり繰りするのではなく、

そもそも収入自体を増やせ、

どんなに債権者が騒いでも、支払いリストが溜まっても、

まず自分自身に収入の一部を取っておけ(余ったお金を貯金しようとしても

いつになっても貯金はできない、天引き貯金が貯蓄の基本)、

分散投資は愚の骨頂、手堅いものに集中投資しろ、

「利ざや商売」「転売家業」は必ず行き詰まる、

どんな経済状況になっても揺るがない、

確実なキャッシュフローを生み出す商売に目を付けろなど、

次から次へと、目からウロコのお話が続きます。

●ウォーレン・バフェット、ドナルド・トランプが

頻繁に引用されているのも特徴である。

つくづく考えてみれば、彼らが突出してお金持ちになり、

我々圧倒的多数の人間がごくごく平均的な懐具合に甘んじているのは、

やはり、彼らは、ごく平均的な投資戦術に基づいて投資を行っているのではなく、

世間一般で広く信じ抜かれていることの裏をかくような戦略を用いてきたからこそ、

圧倒的な成功を収めてきているわけで、

やはり、本気でお金持ちになりたいのならば、

ある種の固定観念、先入観を積極的に打破しなくてはならないのだなと

痛感させられます。

●生きるか死ぬかのベトナム戦争体験記が豊富に掲載されているのも、

本書の特徴のひとつ。

戦場での知識が投資にも役立つことを示す。

第8章から最終第10章までは、脳科学、精神現象などという

キヨサキさんの本には似つかわしくないテーマの話が出てくる。

右脳と左脳と潜在意識脳の相互関係性、ミラーニューロン、

金持ちになりたければ、あまり賢くない人とは付き合わず、

「環境」を変えなくてはならないという話が、特に心に残る。

●結論として言えば、

蓄財、投資利殖というものへの姿勢が一変するような本であると言える。

なかなか成果が上がらず、五里霧中の状態にある方などには

確実に役立つ内容でしょう。

不動産投資、起業に対する基本の心構えが固まるような本です。


【マストポイント】

@「お金の問題は歯痛に似ている。歯痛を抱えたままでいると気分が悪くなる。

気分が悪ければいらいらして仕事にも集中できないかもしれない。

歯痛を放っておいたら、そこからどんどんばい菌が広がって、

ほかの病気を引き起こしかねない。

いつも病気がちで仕事を休んでばかりいたら、いつか首になってしまうかもしれない。

仕事がなければ家賃も払えない。家賃不払いという問題を解決できなければ、

家を追い出され、健康状態が悪いままホームレスになり、

ゴミ箱から残飯を拾って食べるしかなくなる

―あいかわらず歯痛を抱えたままね」

A「個人的には、私はシステムを変えようとは思っていない。

システムを変えるより自分自身を変える方が簡単だというのが私の持論だ。

私はただルールを知り、そのルールに従ってプレーしたいと願っている。

だからと言って、ルールが誰でも公平だとか平等だと思っているわけではない。

ルールは公平でも平等でもない。

お金のルールはあるがままに存在し、常に変化する。

それに、不公平だとは言え、この新しいお金のルールに支配された世界は、

いいこともたくさんしてきた。

世界に莫大な富と新製品をもたらし、あらゆる場所で生活水準を上げた。

お金のおかげで大勢の人々の生活の質が上がっている。

確かにお金はいいこともたくさんしている。

でも、残念なことに、お金のことをよく知らない人をうまく利用して

大金持ちになった人はたくさんいる。

そういう人たちは、他人から富を奪うことで金持ちになった。

「あなたのお金を守る」ということがとても大事なのはこのためだ。

知らぬが仏、何も知らないでいるのはある意味「おめでたい」。

お金の世界の略奪者たちがつけ入るのはまさにそこだ―

あなたの無知を利用して彼ら自身が「めでたく」金持ちになる」

B「ファイナンシャル・インテリジェンスにおいて大事なのは、

「意見と事実の違い」を知ることだ。

意見に基づいて投資するのは危険だ。

賢い投資家は事実と意見の違いを知っている。

一般的に言って、キャピタルゲインを目的に投資する人は意見に投資し、

キャッシュフローを目的に投資する人は事実に投資する。

賢い投資家は、可能な限り意見と事実の両方を使い、

キャッシュフローとキャピタルゲインの両方に投資する」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

ロバート・T・キヨサキ
USAトゥデイ誌の「マネーブック部門」で、二年連続第一位となった国際的大ベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者。投資家、起業家、そして教育者でもある。ハワイで生まれ育った。ニューヨークの大学を卒業後、海兵隊に入隊し、将校となり、ヘリコプターのパイロットとしてベトナムに出征した。帰還後、ゼロックス社のセールス部門で働いたが、1977年、ナイロンとベルクロを使った世界初のサーファー用の財布を市場に送り出した。1985年には、国際的な教育会社を設立し、世界中で何万人もの人にビジネスと投資を教えた。1994年、投資から充分な利益が得られるようになったロバートは会社を売却し、四十七歳で引退した。





posted by miura at 11:27| 山形 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | お金・貯蓄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by バリュー曽我 at 2009年12月08日 02:21
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