必読本 第898冊目
太一×ケンタロウ 男子ごはんの本
¥ 1,890
M.Co.(角川グループパブリッシング)
単行本: 143ページ
2009年4月20日 初版
●テレビ東京で毎週日曜日に放送中の「男子ごはん」が待望の書籍化。
“食べる天才・国分太一”と、“作る天才・ケンタロウ”によるコラボで考え出された、
身近な材料でおいしく、簡単に作れるレシピ1年分を大公開。
●連日、猛暑、竜巻、大雨、皆既日食と、日本全国異様な天候が続いておりますが、
皆さん夏バテなどせずに元気にお過ごしでしょうか?
おかげさまで私は、7月27日より1週間ほどの予定で
山形県酒田市の実家に帰省中です。
毎日深夜まで夜更かしし、午前10時ごろまで寝て、
食事、洗濯などをすべて家族に任せてリフレッシュ中です(笑)。
やはり、バタバタとした東京暮らしから田舎の実家に戻ってきますと、
心身ともにリラックスできますね。
会う人会う人に「ちょっと痩せた?」と言われるのが少しショックですが・・・。
●それはさておき、今回は、毎週日曜日お昼にテレビ東京系で好評放映中の、
『太一×ケンタロウの男子ごはん』の書籍版をご紹介いたします
(残念ながら、我が山形県では放送されていない)。
この本は発売直後から大変な人気で、
7月28日現在アマゾンでも完売してますし、
どこの書店でも品薄状態で探すのに一苦労しました。
●基本的には、第1回目放送分から第43回目までのレシピが、
春夏秋冬、季節ごとに分けて写真入りで紹介されている「料理」本(写真撮影は国分さんが担当)ですが、
国分さんとケンタロウさんの番組裏側部分を忌憚なく語る対談コーナーや、
ケンタロウさん愛用の料理グッズ紹介、番組スタッフのインタビューなど、
レシピ以外のサイド部分も実に充実した作りとなっております
(お2人のファッションセンスの良さにも注目)。
価格的にちょっと高いかな?と思われる方もいるかもしれませんが、
その元は十分に取れる本です。
コラムなどにもウンチク的な内容が満載されていて、
編集者の力の入れ様がまざまざと伝わってきます。
●この本を読んでつくづく痛感したことは、料理を難しく考える必要は更々ない、
アマチュアが家庭で作る分には、楽しみながら調理することがやっぱり大切だということです。
全編を通して非常に印象的なのは、お2人の写真に笑顔が実に多いということ。
小難しい料理技術など一切抜き、
気が置けない男友達2人が、あり合わせの食材を使って、
日曜昼間からビールを飲むためのつまみを作るかのような感覚で、
冗談を言いながら料理を作っていくユルユル感が実に心地良い。
男の料理はこれぐらいに脱力した感じでいいのだ、ということを
しみじみ痛感させてくれます
(玄人はだしで有名なあのタモリさんも、
料理は難しく考える必要はないと、事あるごとに
『いいとも!』で語っておられますよね)。
●連日、外食やコンビニ弁当ばかりで、栄養が偏っているな、
何か体力が減退しているな、とお悩みのサラリーマンの方が、
「初めの1冊目」の料理本として購入するという意味では
非常におススメの本です。
また、男好みのガッツリ系のメニューが多いので、
料理初心者の女の子が、意中の男性を落とすための
料理本として購入するという意味でも十分使えるはずです。
どちらにしても、料理に対する抵抗感、苦手意識を
見事なまでに払拭してくれる、初心者向けの快著と言えます。
※今回は料理本のため、【マストポイント】は割愛いたします。
【著者略歴】
国分 太一
1974年生まれ。1994年、TOKIOとして『LOVE YOU ONLY』でデビュー。グループでは、キーボードを担当。音楽活動と同時に、TV、ラジオを中心に幅広いジャンルで活躍中。俳優としては、単独初主演映画『しゃべれどもしゃべれども』で、第62回毎日映画コンクールにて男優主演賞を受賞。
ケンタロウ
1972年生まれ。武蔵野美術大学在学中よりイラストレーターとして活動を始める。その後、料理家としてデビュー。
●『太一×ケンタロウ 男子ごはん』公式サイト http://www.tv-tokyo.co.jp/danshigohan/