2010年10月13日

必読本 第927冊目 100歳まで元気に生きる!

必読本 第927冊目

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100歳まで元気に生きる!

ジョン・ロビンズ (著), 高橋 則明 (翻訳)

¥2,100

アスペクト

単行本:334ページ

2006年9月26日 初版



●健康的な食事、運動、心の充実など、超高齢化時代において幸福な老い方をするにはどうしたらよいのか?

アメリカで絶大な支持を集める食生活研究の第一人者が説く、

自分らしい“生涯現役”を実現するためのヒント満載の一冊。

●今はそれほどではないが、

数年前の、いわゆる勝間和代ブームの中で、

勝間さん自身の健康を劇的に改善するきっかけとなったということで話題になった本。

氏の本の中で推薦書として挙げられていたのだが、

やや高価格なことと、なぜか書店で実際にお目にかかる機会がなく、

なかなか読むことができなかった。

今月初頭は時間的にかなり余裕があったので、

図書館から借りて、細切れ時間に少しずつ読んできました。

●本書の構成は、まず冒頭第1部で、世界有数の長寿エリアとして名高い4地域の長寿の秘密を

詳細に分析。

そのうちの3地域は、交通もままならない未開地域で、戸籍がろくに残っていないような

ひどい状態だが(自己申告で自分は今130歳だとか、200歳近くまで生きた老人がいるとか、

マユツバものの話が出てくる)、

最後に取り上げられた地域がわが日本の沖縄で、

温暖な気候と、健康的な沖縄伝統料理、よく働く習慣が、長寿の秘密であると

説明されている。

日本人としては誇らしい気持である。

敗戦の焼け野原の日本が、マッカーサーが取り入れた数々の施作によって、

世界有数の裕福さと健康状態を同時に獲得したと指摘した部分と共に、

日本人には受け入れられやすい路線の本である。

●後の第2章から第5章までは、長寿を達成するために不可欠な要素を、

既述した4地域から導き出した結果、食事、運動、愛情、精神に分け、

そのポイントを詳細に解き明かすという内容になっている。

各章末には、「あなたにできること」と題して、その章のポイントが箇条書きで

一気にまとめられていて非常に便利。

時間がない人は、この部分だけを読んで、自分の生活に取り入れても良い。

●医師や薬などに頼らず、自助努力で完全な健康を獲得したいとお考えの方ならば、

アンドルー・ワイル、ディーパック・チョプラ、ハ−ヴィー・ダイアモンドなどの、

一般人向けの健康指南書のベストセラーはそれなりに読まれているかと思います。

本書も、その系譜に位置する本です。

読了して改めて思うのは、やはり、人間の健康を維持し、長命を保つための

原理原則、基本要素というものは、地域や時代を問わずそれほど変わらない、ということです。

勉強熱心な方には自明なことでしょうが、特に重要な点を私なりにまとめてみると、

@食事は、新鮮な野菜、果物、穀物などの植物性食品を中心に、できるだけ生に近い状態で食する。

A肉、牛乳、砂糖、脂肪、加工食品、ソフトドリンク、

ジャンクフード、アルコールを極力減らす、又は一切止める。

Bできるだけ体を動かす。

C孤独にならず、他者とのつながり(ペットも含む)を大事にする。

などに集約できるかと思います

(下のマストポイントでは、類書ではなかなか出てこないような新奇な点を挙げておきます)。

●この本が、とりわけ興味をそそるのは、

著者が、アメリカを代表する大企業バスキン・ロビンズ(サーティーワンアイスクリーム)

創業者の御曹司であるにもかかわらず、

その事業継承を放棄し、その家業すべてを一切否定するかのような

ナチュラル志向の健康指導者になったということにある

(創業者一族が巨万の富を獲得するが、家業の超不健康な商品が元で短命で死んだり、

深刻な健康被害を被りつつも、その原因を自社商品のせいだと一切認めず、

後年、著者が提唱する健康法にようやく共感するというくだりはなかなか心を打つ)。

先祖伝来の食事法、ライフスタイルを守ってきた地域に、

病気知らずの長寿者が数多く幸せに暮らしているという事実があるにもかかわらず、

コカ・コーラ、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキンなどに代表される、

いわゆるアメリカのジャンクフード系巨大企業が 

進出してきた途端に、その地域の健康状態が著しく冒されるという事態は、

やはり、大きな衝撃を与える。

糖分、脂肪分過多で、添加物てんこ盛りのアメリカ式食生活は、

あらゆる意味において、人間の健康を保持するには向いていない、

クッキー、チョコ、ゼリー、ポテトチップス、カップラーメン、

ハンバーガー、フライドチキン、ステーキ、炭酸飲料などを

好んで摂取している人は、今すぐ改善しなくてはならないと心底から痛感させられます。

●あえて、欠点を書きますと、ちょっと文章量が多すぎるということでしょう。

長寿を達成するためのポイントだけに絞って、もっとコンパクトにまとめることが

できたのではないかという気がします。

個人的な見解をナイーブに語るところなどは、不要だと思ったら飛ばし読みで良いでしょう。


【マストポイント】

@「栄養価の高い食品を食べているのならば、カロリーを計算する必要はない」

(良く言われるように、肥満はカロリーが原因ではなく、脂肪が原因である)

A「ほかの人たち、とくに配偶者や親密なパートナーとの関係をあたりまえだと思わないように注意する。

人間関係を自分の都合に合わせて利用するのではなく、もっと愛情深い人間に成長するために使おう」

(結婚生活に失敗し、離婚して孤独になったり、

団体活動に参加せず、引きこもりがちだと、若死にしたり、深刻な病になる可能性が高いと

指摘した箇所はとても興味を引く)

B「あなたが日常でおこなうささやかで単純なことが、この世界に光をもたらすことを忘れないようにしよう」 

(全くの余談だが、先日のテレ東系「ソロモン流」に女優の浅野温子さんが登場されていたが、

冗談好きで常にニコニコと笑顔、気取ったところや飾ったところが全くなく、

花を愛し、自然の中をゆっくりと散歩、日本神話を好み、

独特な独り舞台をライフワークにされる。

49歳とは思えない若々しさとともに、こういう年の取り方をしたいものだと心底共感した)

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】

ジョン・ロビンズ
世界最大のアイスクリーム会社であるバスキン・ロビンズ(サーティワン・アイスクリーム)創業者を父に持つが、社長継承を放棄して家を出る。その後、健康な食生活や生き方の研究を続け、1987年に「アースセーブ・ファンデーション」を設立。また健康食に関する著書を多数出版し、なかでも『エコロジカル・ダイエット―生きのびるための食事法』(邦訳・角川書店)は全米で大ヒットとなった。





posted by miura at 11:49| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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