2010年11月14日

必読本 第936冊目 繁盛道場―愛されるお店をつくる二十二の法則

必読本 第936冊目

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繁盛道場―愛されるお店をつくる二十二の法則

中島 武(著)

¥ 1,470

日本経済新聞社

単行本:191ページ

2007年8月24日 初版


●「頭」を鍛え、「心」を磨く!

紅虎餃子房、万豚記、柚子屋旅館、豆寅、葱や平吉…。

数々の名物料理、伝説の店を生み出した社長自らが成功の舞台裏を明かす。

●中華料理を中心に、斬新なアイディアの業態、商品を生み出すことで有名な、

際コーポーレーション社長、中島武さんの3年前のベストセラー。

飲食業界では知らない人がいないほどの名物社長ですが、

恥ずかしながら、私自身初めてその著書を読みます。

●内容的には、著者が創業、プロデュースしてきた数多くのレストラン、旅館などを引き合いに出しながら、

どうしたらお店が繁盛していくのかを22の法則にまとめ上げたものである。

相当の読書家なのか、とにかく文章が流麗で読みやすいのが特徴である。

速い人だったら、1時間弱で一気に読破できます。

●著者は一見強面というか無骨な感じの人で、

何も戦略的なことを考えず、ただ味一辺倒で勝負の昔気質の料理人タイプなのかと

想像してしまいがちだが、本書を読むと、

国内外問わず数多くのお店を見学する研究熱心な勉強家で、その圧倒的な情報量に裏打ちされた

天才的な商売センス、鑑識眼の高さには誰もが舌を巻かされます。

飲食の経営者ながら、料理人としてはズブの素人で、

本場の一流中国人コックと丁々発止の議論の末に著者自らが考案した新メニューを何とか認めさせ、

それを大ヒットに繋げるなどに、その顕著な例を見ることができます。

トレンドの作り方、ブランディングの仕方、人材の育成方法など、

他にも参考になる話が満載です。

●これから飲食業を始めようかとお考えの方のみならず、

商売に行き詰まりを感じ、新規まき直し、事業再生をお考えの経営者の方にもおススメの本です。

よそ者を寄せ付けない、排他性の高い京都において、柚子に特化した旅館を成功させた話、

資金不足の中で、知恵を絞り出して地方スキー場のレストランを再生させた話などが

特に参考になるでしょう。

●又、昨今の学生の就職難との関連で言えば、

誰に命令、指示されたわけでもなく、著者の会社の問題点をまとめ上げてレポートしてきた女性の話や、

有名大から新卒で、無名時代の著者の会社に入社し、

経験不足や若さをものともせず、総責任者として店舗を大繁盛させた女性社員の話など、

飲食業界に活路を見出したい学生さんにもヒントになるエピソードが後半にかなり紹介されております。

就活の参考になるかと思います。

 

【マストポイント】

@「よく、こう聞かれることがある。

「どうしたらそんなに雑誌やテレビに取り上げてもらえるのでしょうか」、

「誰か知り合いにでも頼んでいるのですか」

そうではない。

誰それとコネがあるから、マスメディアに取り上げてもらうのは無理である。

その店の打ち出すものが、その時代の社会的、経済的なトレンドと合致していなければいけない。

今からやろうとしていることが、社会的なニーズと合っているかどうかが重要なポイントである。

「食」というものは人のライフスタイルを提案している商売だけに、社会、経済と密接な関連がある。

社会の動向に合わないものは受け入れられない。

時代の中で、どのようなものが求められているかを分析しながら、

それに合った商品づくりをする必要がある。

そして、その商品をタイミングよく世の中に出していくことが大切なのである」

A「私の会社の社員にどんなふうになってほしいかと言えば、

自分でやらないと気のおさまらないタイプの人間である。

人に言われて動くのでは遅い。

誰かに言われる前に、すでに動き出しているような、そういうスタッフが大勢ほしい」

B「リーダーに必要な言葉は3つある。

「ありがとう」、「よくやったね」、「頼んだよ」である。

困難だとわかっていても、課題に立ち向かわせて、自信をつけさせる。

100%できなくても、70%でもいい。

30%をフォローしてあげればいいのである。

ただし、いつ手をさしのべるかも大事である。

フォローはいつでもできるが、ぎりぎりのところまで本人にやらせて、

じっと見守るのもリーダーの仕事である。

人間は、追い込まれた局面で、難題を前にしたときにこそ、

成長するものだからだ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

 中島 武
際コーポレーション社長。1948年生まれ。70年、拓殖大学商学部卒。同年東急航空に入社し、83年に独立。90年、際コーポレーション設立。2002年「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」、2003年「ベンチャー・オブ・ザ・イヤー」受賞。



posted by miura at 18:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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