2010年12月18日

必読本 第943冊目 儲けないがいい

必読本 第943冊目

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儲けないがいい

中島セイジ(著)

¥ 1,365

アチーブメントシュッパン

単行本: 208ページ

2009年11月2日 初版


●本当に、今のままの社会でいいのでしょうか。

私たちはこの社会で暮らして幸せなのでしょうか。

本当の仕事とは何でしょうか。会社とはどういう存在なのでしょうか。

今までの常識やタブーにとらわれず、シンプルに考えてみましょう。

仕事の「あり方」が見えてくると共に、あなたが何を優先するべきなのか見えてくるはずです。 

●毎月1回、「東京掃除の会」主催で新宿・渋谷で行われている早朝街頭清掃で

毎回お会いしていたり、私の師匠でもある飲食店コンサルタント大久保一彦先生とも

お知り合いであることもあり、個人的には何かとご縁がある経営コンサルタント中島セイジさんの著作第2冊目。

昨年11月に発売された本です。

●本書は、拝金主義とは対極にある主義、社風の元、

独特の発展、繁栄を見せる企業や個人をクローズアップしながら、

これからの企業のあるべき姿、社会のあり方を解き明かすことをテーマにした本です。

数年前にご紹介した処女作(必読本第579冊目 参照)と同じく、

文体はクセのない口語体でとても読みやすく、最後まで一気に読破できます。

●目先の利益にとらわれず、先祖伝来の商売の原理原則を厳守し、

300年以上の伝統を繋いできた京都のお麩の店、

特別なレシピをあえて設けず、実際に作る現場の人たちの味覚に依拠した

お惣菜が大好評の宮城県のスーパー、

受付をあえて置かず、治療費の支払い清算をお客さんたち自らに委ねるという

整体院など、著者が全国で探し出したお店や人物などの実例は、ユニークなものばかり。

鍵山秀三郎、木村秋則、大沢悠里など、著者と親密な交流がある有名人のエピソードも収録されております。

●効率や数値とはまるで正反対の、手間ばかりかかり、利益には全く結び付かないような

習慣、人材を登用、徹底している企業が、世の中で注目されるような秀逸な商品を生み出したり、

業績が好調であるというのは、非常に意外で興味深いことでしょう。

我々凡人でもそれらの実例を真似できるように、後半部分にかけて、

行うべき指針が提示されておりますので、是非参考にしたいものです。

●本書を代表するキーワードして「先義後利」という言葉が頻繁に出来てきますが、

これは要するに、「損して得取れ」、「己の欲することをまず他人に行え」ということを

言い換えたもの。

小手先のテクニックや、成功者のサルマネが簡単には通用しない現在の過酷な

ビジネス環境において、改めて、昔から重んじられてきた普遍の真理を再考したいものです。

数字やマニュアル一辺倒の商売のあり方に行き詰まりを感じ、

「人の心」を重視した経営方針に転換したいとお考えの経営者に是非おススメしたい名著です。

 【マストポイント】

@「私が取材した方々には、ある共通点があります。

それは、“セレンディピティ”です。

セレンディピティとは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを

見つける能力や才能を指す言葉です。

平たく言うと、ふとした偶然をきっかけにして幸運をつかむこと、

幸運をつかむ能力を備えていること、と言ってもいいでしょう。

しかし、セレンディピティと言える体験をしたある経営者は、

『手のツメに泥が入るくらいの努力をしない限り、セレンディピティはない』と語っていました。

成功者は、たんにチャンスに恵まれて今に至っているわけではありません。

両手両足のツメに泥が入るくらいの努力を重ねてきたからこそ、

偶然のチャンスをとらえることができ、それをモノにできたのです」

A「『情動力』とは、人の情や心に働きかける力です。

人は、情報の多さにはうんざりしますが、強い情動には感動し、涙さえ流します。

この情動力は、天賦の才能にめぐまれた特権ではありません。

日々、掃除をしているだけでも、日記を書くだけでも、

情動力は知らず知らずのうちに身につきます。

コツコツと自分を鍛え、成長していくことは、人の情けをしり、人の心に共鳴する

大切な何かを育てているのです」  

B「『先義後利』とは、利益より社会や人間の義を優先させることです。

これからの企業にとって。なくてはならない要素と言えるでしょう。

ただ、その“義”がわかり、決断に反映させるためには、それなりの鍛錬が必要です」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

中島 セイジ
企業戦略コンサルタント。株式会社クオーターバック代表取締役社長。1985年に企業マーケティングおよび広告戦略を中心にプランニングを行なう株式会社クオーターバックを設立。1993年には中小企業を主体とした企業戦略研究会「αクラブ」を開設、主宰。理念経営を説く「見・投資コンサルタント」および戦略コンサルタントとして業界・地域を問わず数多くの企業を支援する。



posted by miura at 23:11| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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