2011年01月22日

必読本 第949冊目  正しく生きる 人として大切なことは何か

必読本 第949冊目

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正しく生きる 人として大切なことは何か

鍵山 秀三郎(著)

¥ 1,575(税込)

アスコム

単行本: 187ページ

2010年12月1日 初版


●ちょっとした「思いやり」と「気遣い」が世の中に満ちていけば、

穏やかに暮らせる社会が実現する。

イエローハット創業者で、掃除道を日本中に広めた著者が語る、

人生を豊かに生きる哲学の集大成。 

●私が、存命の方の中で、最も敬愛している人物と言っても過言ではない、

鍵山秀三郎さんの昨年12月に発売されたばかりの最新刊。

全く初めての出版社からの本である。

●例によって、平易な文章ながら、語られる言葉の数々は、

心にズシンと響くような教訓的なものが多く、

読むほどに、「はたして、自分は、鍵山先生が語られているようなことを

実践できているだろうか?」と自省を迫られます。

「品格ある生き方」を述べた第1章、「自分を磨くためにできること」を述べた第2章、

「志を持つ生き方」を述べた第5章は、特に秀逸で、

繰り返し読み返したいものです。

最近の活動を紹介する写真が数多く収められているのもうれしい配慮です。

●氏の代名詞である「掃除」の意義を語った部分は、当然沢山出てくるのですが、

長年のファンとしてちょっと新鮮に感じたのは、

「お金の使い方」に関して、特に重点的に述べた第3章です。

誰もが日常的に使っているクレジットカードが、金銭感覚を麻痺させる根源である。

我慢することをやめて、楽しみを先取りするようなクレジットカード的消費を続けていると、

いつになっても心の平安は得られないと喝破した部分は、

私を含めて、物欲に縛られている人々には、特に耳の痛い言葉ではないでしょうか。

●年がら年中、掃除ばかりしているというイメージが浸透している鍵山さんですが、

時には、映画、芝居、読書などの娯楽も大いに楽しんでいると語っているところも、

既刊本にはあまりなかった新奇な部分です。

膨大な枚数のハガキを書き続けることになったきっかけ、

独立当初、何も有利な条件のない八方塞がりの状態の時に、

どのような工夫をして商売を発展させていったのかを具体的に述べた部分なども、

ファンにはあまり知られてないことで、読んでいて勉強になりました。

●PHP、致知出版社などの昔から鍵山さんと縁がある大手の出版社と比べ、

新興の出版社から出された鍵山さんの本は、

何か鍵山さんのネームバリューだけを当てにして出した、

時に薄っぺらな内容に終始してしまうことがあるのですが、

本書は、エッセイを読んでいるかのような読みやすい文体ながら、

人として大切なことが手際良くまとめられている良書です。

大人に限らず、中高生にも読んでほしい、

心を鍛えるには格好の書です。

 

 【マストポイント】

@「そもそも人間は、自分が見ていることより、

見えてないことや見てないことの方が多いものです。

自分が見た、聞いたことは世の中のごく一部であって、

それ以外のことのほうがはるかに大きい。

その当たり前のことに対して配慮が行き渡らない人が、

いまの世の中には多すぎます。

『自分が知っていることがすべて』『自分はほとんど知っている』というのは、

単なる思い込みにすぎません。

そんな思い上がった人が生まれてしまう原因が、行きすぎた能力重視にあるのです」

A「買い物の一番の基本は、『持てるお金の範囲で使う』ということです。

これはとても単純なことです。

持っていなければ使いたくても使えないので、

必然的に倹約が出来ます。

ほしいものが買えるだけのお金がなければ、貯めればいいのです。

それがおかしくなったのは、アメリカ人がクレジット社会を始めたからです。

いま買えるお金をもっていなくても、クレジットカードを持っていさえすれば、

すぐに買うことができるというのは、『どこかおかしい』と疑ってかかるべきでしょう」

B「『凡事徹底』というのは、文字通り『平凡なことを徹底して実践すること』を指します。

誰もが当たり前だと思うようなことでも、徹底して行えば素晴らしいことになり、

なにかが変わります。

一つのところに命がけで当たれば、平凡なことも非凡なことになるわけです。

さらに、その『平凡×徹底』を継続すれば、非凡を超えて『超非凡』となります。

数学の公式のように書けば次のようになります。

超非凡=平凡×徹底×継続

この公式はある意味で、“人生を正しく生きる”ための方程式と呼ぶこともできるでしょう」 

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

鍵山 秀三郎
昭和8年、東京生まれ。昭和27年、疎開先の岐阜県立東濃高校卒業。昭和28年、上京して自動車用品会社デトロイト商会に入社する。昭和36年、独立してローヤルを創業。当初は、自転車1台の行商からスタートした。平成9年、東証第一部上場とともに、社名をイエローハットに変更。平成10年、同社取締役相談役となる。平成20年、取締役を辞任。創業以来続けている掃除に共鳴する人が増え、平成5年に「日本を美しくする会」を発足。その後、「日本を美しくする会・各地区掃除に学ぶ会」として国内外に広がり、国内120カ所以上、海外にも4カ所が登録されている。

日本を美しくする会HP http://www.souji.jp/



ラベル:鍵山秀三郎
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