2011年02月26日

必読本 第959冊目 ブライアン・トレーシー「ベストリーダーの極意」

必読本 第959冊目

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ブライアン・トレーシー「ベストリーダーの極意」

ブライアン・トレーシー(著), 日暮雅通(翻訳)

¥ 1,785

朝日新聞出版

単行本: 256ページ

2011年1月30日 初版



●すぐれたリーダーは7つの特性を備えている!

生き残れるのは変化に対応できた者だけだ!

52ヵ国・1000社以上でのコンサルタント経験にもとづく「リーダー原論」。

●私が、外国人の中で、最も私淑している師匠、

ブライアン・トレーシーさんの先月末に出たばかりの最新刊。

氏は、非常に多作な自己啓発作家として有名だが、

本書は、本国でも昨年2010年に出たばかりのホヤホヤの新刊であるらしい。

混迷極まる現代社会の中で、彷徨う多くの人々を率いるには、

最高のリーダーが必要である。

そのために備えておかなくてはならない資質を

全編にわたって詳細に解説していくという内容。

●氏の本の身上は、

冗長な言い回しを一切せず、重要なポイントを過不足ない文章で

ズバリと指摘することにあるのだが、

本書は、冒頭から、字体が小さくて文章量がギッシリなこともあり、

読み進めることが困難なほどに、

ダラダラダラダラと、瑣末なことが書き連ねられている。

尊敬している師匠の本なので、細切れ時間に読み進めてきたのだが、

氏に対して大して思い入れのない読者は、

前半部分で早々と挫折するのが目に見えるような退屈な内容かと思う。

●我慢して読み続けて行くと、第5章あたりからは、

ポツポツと、心に響くメッセージを、そこかしこに発見することができる。

特に、第8章の、コミュニケーション能力を解説した章と、

最終第10章の、成功するためのポイントをまとめた章は、

過去の名著でも出てきたような秀逸な点が多く、ファンはやっと安堵出来る。

●詳しい事情は全くわからないので憶測で書くしかないが、

本国の出版社編集者から、

「トレーシー先生、今まで数多くのビジネス本を上梓されてきましたが、

なぜか先生には『リーダー論』を述べた本がございません。

今回はひとつ、『リーダーとは何ぞや?いかにあるべきか?』という

テーマ1点に絞って執筆お願いします」と無理やり頼まれて

どうにかこうにか出来上がったような本。

あまり批判めいたことは言いたくないが、本書は個人的に特には薦めない。

類書の中に、もっと読みやすくて、優れた本は必ずあるはずである。

氏の著作の中でたまに出てくるハズレ本と言って差し支えない。

トレーシーさんは高い人気があることもあり、

2011年になっても続々と新刊が出るようだが、

もうちょっと次回作はホレボレするような本であってほしいと願う。



【マストポイント】

@「ひどい人選をすると非常に高くつく。

不適切な人を雇ってしまい、その代わりを見つけなければならないとすると、

通常その人の年収の約3倍の費用がかかる。

ある人を年収500万円の契約で雇ったものの仕事ぶりが思わしくない場合、

あなたと会社が受ける損害は総額でおよそ1500万円になる。

雇用について決断を迫られたとき、そもそも雇わないという

決断が最良の決断であることもあり得る」

A「人間としてまたリーダーとしてあなたが成功するかどうかは、

問題をうまく打開する能力に左右される。

名刺にどのような肩書きが印刷されていようと、

あなたの本当の職業は「問題解決請負人」である。

リーダーは問題が起きても腹を立てたりいらだったりしない。

問題が生じれば、ここは腕の見せ所だと思うのだ。

あなたは自分が知識労働者だということを忘れてはいけない。

あなたの仕事は無形のものである。

あなたの生産性は、あなたが出した結果、

あなたが実際に達成したものによってしか評価できない。

そして、あなたが結果を出すということは、

いつも、何らかの問題を解決したり、何らかの障害物を取り除いたりすることである」

B「研究や取材において、つねに私は不幸な人たちを見てきた。

その人たちに共通しているのは、確固たる目標をもっていないことだ。

願望や希望、欲望はふんだんにあっても、

ひたむきに目指すゴールをもっていないのである

結果として、人生は空回りし、常に不満感とむなしさが残ることになる」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

ブライアン・トレーシー
1944年カナダ生まれ。米国カリフォルニア州に本社を置く研修&コンサルティング会社、ブライアン・トレーシー・インターナショナル会長。これまで52カ国・1000社を超える企業でコンサルタントやトレーナーを務めた、成功哲学の世界的権威。











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