必読本 第960冊目
もうひとつの幸せ論
小林正観(著)
ダイヤモンド社
¥ 1,500
単行本: 300ページ
2010年1月16日 初版
●小林正観がたどりついた、幸せの本質論。
ほとんどの人が教えられた「一般的な幸せ」ではなく、
100%幸せな人々が実践する「もうひとつの幸せ論」で生きてみませんか?
「人生の目的」とは、「喜ばれる存在になること」です。
「思い」をもたず、「頼まれごと」をただやって、どんな問題が起こっても、
すべてに感謝することで、よき仲間に囲まれて「喜ばれる存在」になります
●久しぶりの正観さんの本。
図書館から借りて読んでみました。
一応、書き下ろし作品ということになっているようですが、
やはり、過去の本で述べられたことの総復習的な内容に終始している。
新奇な点はほとんどない
(ただ、タモリ、和泉元彌、イチロー、オリンピック女子選手など、
例示されている有名人のエピソードが比較的新しいものが多い)。
長年のファンの方にとっては、どこかで読んだような話ばかり。
最近、宝来社、弘園社の新刊を購入する機会が全くないのだが
(不思議なことだが、近場のブックオフでも、その2社の本を、
全くと言っていいほど見かけない)、
そちらの一般書店で扱っていない本の方では、
何か斬新なネタを提供しているのでしょうか。
●しかし、正観さんが一般出版社からの書籍出版を開始してから(たしか2006年頃か)、
名だたる大出版社から続々と新刊が出され続けているが、
よくもまあ、ほとんど新ネタがないにもかかわらず、
手を変え品を変え、色々な切り口で本が出せるものだなと、改めて驚嘆させられます。
本が売れない昨今、出せばある程度の売上げが見込める人気の作家さんだけに、
出版社側も、すがるような思いで、色々な企画を立ち上げるのでしょう。
しかし、長年の愛読者は、正直、かなり食傷気味な感じを抱いております。
別に悪口ではないのですが・・・。
●個人的には、正観さんが生死を彷徨うほどの重病で
倒れてしまった時の事情を是非語っていただきたいものです
(ちなみに、正観さんに近い医師の方が書いた関連本が最近出ているようです。
私は未読ですが)。
又、ファンならば誰もが待ち望む、
斎藤一人さんとの夢の対談集というのも
是非マキノ出版あたりで実現させていただきたいものです。
別に意識して避け合っているわけではないのでしょうが、
一人さんと正観さんは実際に対面されたことがないようですし。
誰か双方に顔が利く有力者の方が話を取り持っていただきたいものですよね。
【マストポイント】
@「私たちが『実践』することは、
『思いを持たず』、よき仲間からの『頼まれごと』をただやって、
どんな問題が起こっても、すべてに感謝する(受け入れる)ことであり、
「そ・わ・かの法則」(掃除・笑い・感謝)」を生活の中で実践することであり、
『ありがとう』を口に出して言い、
逆に『不平・不満・愚痴・泣き言・悪口・文句』を言わないことなのです」
A「社長に、「秘書」や「取り巻き」が多い会社(社長に直接話が出来ない会社)は、
『血の巡りが悪い会社』だと私は思います。
一方で、役職にかかわらず、社員すべてが社長に「直接」話が出来る会社は、
『血の巡りがいい会社』で、自然に『売上げ』も伸びていきます。
偉くなって、秘書や取り巻きに囲まれていると、
『社員の声を直接聞くこと』ができなくなってしまい、
会社があらぬ方向にいってしまいます」
B「もし私が社長なら、何をやっても『気に入らない』と言っている人を雇うことはありません。
愚痴や泣き言ばかりいう人がいると、職場が暗くなるからです。
私が雇うとしたら、『僕、無職なんだけどツイているんです。
こんな楽しいことがありまして・・・・』と明るく話す人。
『ツイている』と言える人は、『よき仲間』になれるからです」
(以上本文より。一部改変)
【著者紹介】
小林 正観
1948年、東京生まれ。中央大学法学部卒。心理学博士、教育学博士、社会学博士。学生時代から人間の潜在能力やESP現象、超常現象に興味を持ち、心学などの研究を行なう。講演は、年に約300回の依頼があり、全国を回る生活を続けている。