2011年06月23日

必読本 第990冊目 自己信頼[新訳]

必読本 第990冊目

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自己信頼[新訳]

ラルフ・ウォルドー・エマソン, 伊東奈美子

¥ 1,260

海と月社

単行本: 112ページ

2009年1月26日 初版


●19世紀のアメリカを代表する思想家ラルフ・ウォルドー・エマソンの代表作を全訳。

真理は自分の内にあり、付和雷同せず、

常に自己をよりどころとして主体的に生きるべきであるという、

エマソンの主張が凝縮された一編。

●「自己啓発の始祖」として、あまたの成功者に影響を与えたエマソン。

成功哲学、自己啓発書を好んで愛読されている方ならば、

一度はその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

しかし、相当古い時期の人物ゆえ、

現代人にも読みやすいような手頃な著書はなかなか発売されておらず、

その思想を知ることはなかなか難しいという状況が続いておりました。

本書は、2年ほど前に発売された、

エマソンの全集の中から、特に誉れ高い名エッセイ「自己信頼」の章だけを

抜粋して一冊に書籍化にされたもの。

●非常に薄く、一気に読破できるものだと高をくくっていたが、

その文章は、ある種の散文詩を読んでいるかのようで、

思いつくままの抽象的、意味深な言葉が、

ほぼ論理性を欠きながら、最後まで続いていく。

●つまり、この本は、何かハッキリした方法論とかメソッドを伝授してくれるタイプの本ではなくて、

著者の思索の日々の中で湧き出てきた思い、メッセージを

示唆的かつ鼓舞的な言葉にして一冊にまとめたような詩集的自己啓発本なのだ。

一読しただけでは何が何だかさっぱりわからないが、

何度も再読するうちに、

やっと意味がわかってくるみたいなジワジワするような効果がある。

手っ取り早い即効性を求める読者には不向きだが、

一筋縄ではいかない難解な自己啓発本から何かインスピレーションを求めたい人に

は向いているかと思う。

今書いてて気づいたが、ジェームズ・アレンの、ある種の抽象的な本と

テイストは似ているので、その源流、親元とも言える本書を

読むことは無駄なことではないはず。

ただ、上記に記したように、相当の難物なので、心して手に取ってほしい。

 

 【マストポイント】

@「世間に迎合していては、

どんな行動も説明できない。

自分の道を行くのだ。

そうすれば過去の行為が、いまの自分を正当化してくれる。

こうなりたいと思う自分にいま、なるのだ。

いま行動せよ。

どんなときも人目を気にしないように努めれば、

常にそうできるようになる」

A「自分の仕事にまごころをこめ、

最善を尽くすなら、心は安らぎ、晴れやかになるが、

そうでない言行からは心の平安は得られない。

才能にも見捨てられ、創造も希望も生まれないだろう」

B「ひとりの人間は、ひとつの町より優れた存在であるはずだ。

他人には何も求めるな。そうすれば万物流転の世にあっても、

あなたは唯一不動の柱として、

周囲のものすべてを支えるようになるだろう」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

ラルフ・ウォルドー・エマソン(1803-82)
アメリカの思想家、詩人。ボストン生まれ。18歳でハーバード大学卒業後、21歳まで教鞭を執る。その後、牧師となるが、教会制度をめぐって教会と衝突し辞職。1834年からニューハンプシャー州のコンコードに住み執筆や講演活動を展開、「コンコードの哲人」と呼ばれた。常に自分の内面に目を向け、自由と真理に生きることを求め、黒人奴隷制度に対しては反対の立場を貫いた。プラトン、カント、東洋の哲学などを吸収した独自の思想は、『ウォールデン(森の生活)』を著したH・D・ソローやニーチェ、日本では宮沢賢治や北村透谷、福沢諭吉など古今東西の思想家や詩人、文学者に影響を与えた。彼の残した多くの名言は、今も世界の成功哲学および自己啓発書で度々引用されている。「自己信頼」が収められた論文集『エッセイ 第一集』は1841年に刊行。



ラベル:エマソン
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