2011年08月04日

必読本 第997冊目 なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?

必読本 第997冊目

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なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?

志賀内 泰弘

¥ 1,575

ダイヤモンド社

単行本(ソフトカバー): 284ページ

2010年11月26日 初版

 

●主人公はとあるサラリーマン。

公園でみかけた「ゴミ拾いをする老人」との出会い。

たった1つの空き缶を拾ったことから、人生が変わりだす。

実話をベースとした日本初の「そうじ小説」。

●「掃除」というキーワードで、

アマゾンをあてもなく検索していたときに偶然巡り合った本。

昨年末に発売されたという史上初めての「そうじ小説」。 

東京掃除の会の街頭清掃などによく参加するなど、

人並み以上にこの方面の書物に詳しいはずだと自負していた私も

全くその存在に気付かなかった。

なんと、私が私淑するイエローハット鍵山秀三郎さん、

COCO壱番の宗次徳二さんの推薦の言葉まで寄せられているという。

●簡単な内容を書くと、

掃除などに全く関心のなかった若手サラリーマンが、

偶然、公園を掃除して回る不思議な老人に出会う。

なぜ、掃除をしているのか、老人ははっきりとした理由を口にしない。

しかし、空缶一個を道端で偶然拾い、ごみ箱に捨てたことを契機に、

主人公のサラリーマンに、全く予想してなかったミラクルストーリーが訪れる。

大体そんな筋書きの、自己啓発的な小説です。

●小説自体は、大きく3部構成になっているのだが、

それぞれの章で主役が変わりつつも、

ラストでは、登場人物のすべてが、

絶妙な関係性で結びつくという、かなり練られた筋書きになっている。

ただ、第2部の、ホテルチェーン大社長(既述の老人)の若かりし頃の苦闘記は、

ちょっと出来過ぎというか、やや強引なハッピーエンドへの持って行き方で、

ちょっとストーリー展開に無理があるよという印象を受けた。

●第1部、第3部の内容は、平凡な若手サラリーマンが、

ただ、掃除をまじめに行ったという一点により、

美人の女性と結ばれ、仕事も順調、

なおかつ、地域ボランティアのリーダーとして世間で高い評価を得るという

八方すべて大成功の感動的な幕切れで終わる。

ひねくれた人ならば、掃除だけでこれほどすべてうまくいくものかね、と

批判の一つも言いたくなるでしょうが、

著者曰く、実話をベースにした小説ということですから、

あながち、バカにはできないことでしょう。

誰もが嫌がる、最底辺の職業というイメージの「掃除夫」。

その行為から逃げず、何の見返りも求めないで一心に取り組んだ登場人物たちに起こった

奇跡的な出来事を読んでいきますと、

誰もが、自分も一つまねしてみようという気に必ずさせられるはずです。

●鍵山先生の本をはじめ、

「掃除」をすることの重要性を説いた本は、

世の中にたくさんありますが、

同工異曲といいますか、

本のテイストがどうしても似てきてしまい、

何冊も読んでいると飽きてくるという欠点があります。

本書は、そんな、「掃除本」に食傷気味だった方には、

切り口が違っているという意味で非常にお薦めの本です。

著者は、今回の「掃除本」に限らず、他にも著書を何点か出しているようですが、

志がかなり高い方のようですので、

機会がありましたら、またご紹介したいと思っております。

 【マストポイント】

@「空缶をたった一つ拾っただけじゃ、

何の役にも立たないんじゃないかって思うかもしれん。

しかし、すべては、たった一つからはじまるんじゃよ。

その意味で、『0と1の差』は、1ではなく、実は、とてつもなく大きい・・・、

それこそ、『0と1の差』は、百も、千も、万も、億も、違う」

A「『どんな大きな相手』でも、コツコツ続けることで、

やがて『終わり』が訪れるのだ。

『たくさん』が、とてつもなく大きな存在だとしても、

仮に1万から、いや1億から1を引けば、

残りは間違いなく9999万9999となる。

小さな一歩だとしても、それは、『決してゼロではない』。

それだけは確実だ」

B「物事は、すべて『一事が万事』なのです。

『あなたが行っている一つの行動』を見るだけで、

『あなたのすべての行動』がわかるのです。

誰もの心の中に、『すべてをお見通しの神様』がいるものなのです」

(以上本文より。一部改変)

【著者略歴】

志賀内 泰弘
「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表。某金融機関を平成18年8月に退職。24年間勤めたサラリーマン生活にピリオドを打ち、現在は、普通では得られない強力な「異業種の人脈」をベースにして、コラムニスト、俳人、飲食店プロデューサー、経営コンサルタント、ボランティア活動のほか、よろず相談に乗っている。さまざまな活動を通じて、周りを楽しませ、「ギブ・アンド・ギブの精神」で、趣旨に感銘すれば、たとえ自腹になろうとも、何でも引き受ける。連載に、中日新聞、目黒雅叙園広報誌「雅」など多数。



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