2006年10月17日

必読本 第149冊目 私の手が語る―思想・技術・生き方

必読本 第149冊目

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私の手が語る―思想・技術・生き方

本田 宗一郎(著)

¥ 1,575 (税込)

グラフ社 復刊版

単行本: 238ページ

2003年6月10日 初版

 

●自動車修理工から身を起こし、本田技研を「世界のHONDA」に築きあげた、

戦後の代表的経営者本田宗一郎が自ら綴った生き方の書。

夫人が、若き日の微笑ましい思い出や秘話を語った序文を加えた、1982年講談社刊の再刊。

●私自身、正直な話、生まれてこの方、トヨタ車一辺倒で、

はっきり言ってホンダに関してはあまり興味はなかったのですが、

松下幸之助と並ぶ、日本の代表的経営者の思想哲学を知らないでいるのも情けないので、

ほぼ初めて、氏の本を読んでみました。

やっぱり噂に違わず、すごい考え方の持ち主ですよ。

これからの未来に、新しいことを成し遂げたいと考えている

有為の若者には、是非とも読んでいただきたい傑作です。

●まずもって、巻頭の、キズだらけの左手解説イラストの

詳細な説明にビックリ仰天いたします。

手をドリルで貫通するような大ケガを負っても、

ちょっと消毒をして、その晩酒を飲みに行き、

医者に行かずに自然に治したというエピソードに、

天性の車好き職人の、凄まじき男意気を見るような思いがしました。

●冒頭で記されている通り、

多忙人間としてつとに有名だった本田氏の心配りの賜物と

いいますか、一編一編が実に短い文章で

コンパクトにまとめられているのがうれしい限りです。

人生論、仕事術、人間関係論、歴史、地元の思い出など、

広範な内容にわたって、氏の人生哲学を述べてくれております。

●ある種、豪放磊落な性格で、平気で部下を怒鳴りつけたりなど、

温厚な性格の人から見れば、好みが分かれるタイプの

経営者だと思う。

しかし、本書を最後まで読んでみるとわかるのですが、

実に人情に通じた、思いやり溢れる性格の持ち主で、

従来のイメージが覆されること確実です。

私も他の著作も読んでみたくなりました。

●挿絵も本田氏本人が書かれたもので、

実に味わい深いです。

絵画は、社業引退後、本格的に始められて、

晩年の趣味の一つだったとのことです。

 

【著者紹介】

本田 宗一郎
1906年静岡県磐田郡光明村に生まれる。1922年二俣尋常高等小学校を卒業、アート商会(東京・自動車修理工場)に入社する。1928年浜松アート商会を設立する。1937年東海精機重工業(株)を設立する。1939年事業に従事するかたわら、勉学にも励み、浜松高等工業学校機械科二学年を終了する。1946年本田技術研究所を設立する。1948年本田技研工業(株)を設立する。発明特許の実用化とオートバイの生産を開始し、以後二五年間にわたって二輪車、四輪車、汎用機の開発・生産を陣頭指揮する。とくに二輪車については世界最大の企業に育てあげた。1973年社長を退任、取締役最高顧問。1974年(財)国際交通安全学会を設立する。1977年(財)本田財団を設立する。1981年勲一等瑞宝章を授与される。1989年日本人として初めてアメリカの自動車殿堂(AHF)入り。1991年肝不全のため死去。

 

 

ラベル:本田宗一郎
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