
贈るうた
吉野 弘(著)
1,575円(税込)
花神社
単行本:89ページ
1992年4月10日 初版
●恋を知り初めた人に。結婚する2人に。愛の終りを知った人に。
自分を励ましたいと思う人に。夕焼けが好きな人に…。
そんな人へ贈る詩28篇を集めました。
人生のふしぶしを優しいこころで美しくとらえた詩集。
●昨年12月に、読売新聞の社説内で、
いじめ問題を語る際に取り上げられてから、
一躍注目されることとなった傑作詩集です。
著者の既読の詩の中から代表的なものばかり集めました。
●著者は、私の地元山形県酒田市出身、
谷川俊太郎さんなどと並ぶ、
現代日本を代表する詩人です。
学生時代に教科書で掲載されているものを
読んだ方も多いのでは?
●普段は、坂村真民さん以外の詩集など、
30代男性であることもあり、気恥ずかしくて全く手にとらないのだが、
この本はちょっとオススメです。
さらっと読めるものばかりなのですが、
映画のワンシーンを見るような
叙情性豊かな詩ばかり集められており、
深い感動を与えてくれます。
●特に、『I was born』と『生命とは』の
2詩は、繰り返し繰り返し読みたくなる大傑作です。
ちょっと柄にもなく、涙が出そうになりました。
●前者の詩は、著者の代表作として有名であり、
昔どこかで読んだ記憶がありました。
何度読んでもシミジミするいい詩です。
人の命の重さを語る時、是非とも引用するべき
大切な言葉だなと思いました。
教育関係者、医療関係者の方は、
是非ともメモしたりコピーしたりして、
いざという時に他人に紹介したくなりますよ。
●これからの季節、結婚するカップルへ、
卒業し旅立つ学生さんへ、
離れて暮らす実家の親御さんへ、など
プレゼントとしても最適です。
普段ビジネス書しか読まない多忙な方も、
こういう詩集を忍ばせている懐の広さが
必要な時代だと思いますよ。
【著者紹介】
吉野 弘
1924年山形県酒田生まれ。茨木のり子、川崎洋らの主催する詩の同人誌「櫂」の同人。二人が睦まじくいるためには、で始まる祝婚歌で名声を得る。よく知られている詩に「生命は」「奈々子に」「I was born」などがある。
ラベル:吉野弘