2007年01月20日

必読本 第243冊目 町工場こそ日本の宝

必読本 第243冊目

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町工場こそ日本の宝

岡野 雅行 (著), 橋本 久義 (著)

¥ 1,470 (税込)

PHP研究所

単行本:214ページ

2005年8月3日 初版




●「雑貨」が作れなければハイテクは作れない、

「まごころ」の日本VS「厳罰主義」の中国、

「技」はこうして磨け…。

日本への製造業回帰の波が高まりつつある今、

ものづくりで本当に大切なことをズバリ語り合う。

●昨日ご紹介したばかりの岡野さんの対談本。

20年来の付き合いがあるという元通産官僚で

現在大学教授の橋本さんがインタビュアーになり、

町工場の面白さ、奥の深さ、そして、

毎度おなじみ岡野さんの職人哲学、成功の秘密を聞き出していく。

●多忙を極め、にもかかわらず

数多くの出版社から話が来るのを

断りきれなかったというのが明々白々な作りの本で、

例によって、岡野さんの体験談、持論展開が

メインの内容。

テープレコーダーにインタビューを録音して

それを文字に起こし、識者が解説箇所をくっつけたという、

チョチョイのチョイで完成した、ある意味お手軽な本です。

(岡野さんは、超多忙ゆえ、自ら筆を取って本を

書くということはまずない。

良くも悪くも、それが岡野さんの本の

読みやすさにつながっているとは思うが)。

●にもかかわらず、

岡野さんの日常の生活サイクル、お金の使い方、

気概、人間交遊術が学べるので、

やはりファンは何冊出ても読んでしまう。

特に、人を集めてしまう氏の「人間力」というものは、

是非見習いたいところだと常々思う。

●又、門外漢にはわかりづらい、

金型作り、プレス加工の専門知識を

橋本さんが簡略化して説明してくれたことが

新しい収穫となった。

岡野さんの仕事振りの実際がわかって、

ファンはとてもうれしい。

●ただ、最後に忌憚なく言わせていただくと、

その橋本さんの解説箇所がやや冗長で、

読むのがまどろこしく、もっと短めに書いてほしかった。

解説屋の大学教授の本は、データばかり羅列する、

この手の長たらしい文章になりがちで、

一般人は退屈さを覚える。

岡野さんファンは、おそらくこの箇所を

ほとんど読まずに飛ばすことだろう。




【著者紹介】

岡野 雅行
1933年、東京都墨田区生まれ。1945年、向島更生国民学校卒業。父親の経営する岡野金型製作所にて技術習得する。30代のとき、プラントを開発するなど、商売の幅を一気に拡げる。父親から家業を継ぎ1972年、岡野工業株式会社を設立。「痛くない注射針」「リチウムイオン電池のケース」など、画期的な製品を相次いで開発。「誰にもできない仕事」を手がけ続けている。

橋本 久義
1945年、福井県生まれ。1969年、東京大学工学部精密機械工学科卒業後、通商産業省に入る。西ドイツ駐在、本省機械情報産業局鋳鍛造品課長、中小企業庁技術課長、本省立地指導課長、工業技術院総務部総括研究開発官などを歴任。1994年8月、埼玉大学大学院政策科学研究科教授。1997年10月より、政策研究大学院大学教授。

ラベル:岡野雅行
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