2007年02月17日

必読本 第271冊目 吉田松陰一日一言―魂を鼓舞する感奮語録

必読本 第271冊目

吉田松陰.jpg

吉田松陰一日一言―魂を鼓舞する感奮語録

川口 雅昭(編集)

¥ 1,200 (税込)

致知出版社

単行本: 251ページ

平成18年12月22日 初版

 

●激動の時代、吉田松陰の行動と言葉が全国の若い志士の心に火をつけ、

新しい時代を拓く端緒となった。「人の禽獣に異る所以」「独り身之れに坐せん」

「何か心得になるほんなりとも」など、松蔭が残した名辞の数々を収録。

●致知出版社から、坂村真民さんの一日一話集(必読本 第265冊目 参照)と

同日に発売された本。

幕末という激動の時代の中で、

来たる未来を見据え、松下村塾という私塾を主宰して、

後の日本をリードする有為の人材を多く育て上げた、

「最高の教育者」吉田松陰の傑作語録集です。

●松蔭と同郷にして、

30年来の研究者である川口さんの現代語訳、解説、注釈、が

実に読みやすい好著。

毎月の巻頭にある、松蔭ゆかりの写真も、

歴史ファンにはうれしい。

●福沢諭吉、二宮尊徳の本のように、

現代人には読みにくい古語体で、

読破するのは大変かなぁ?と購入時に心配しましたが、

一編一編にわかりやすい現代語訳が付記されているので、

ひと安心。誰でも問題なく読める。

●あまり歴史には詳しくないので、

細かいことはご自分でお調べいただきたいのだが、

29歳で死刑に処されたという短い生涯だった吉田松陰。

しかし、この本を読むと、

その短い人生の中で、よくもこれほどまでの、

悟り、気づき、卓見を得たものだと驚嘆せざるをえない。

現代の若者の中で、30歳そこそこにして、これほどまでの

気概と知識を兼備した人間は果たしているだろうか。

今更ながら、夭折したことが惜しまれる大人物である。

●また、誰もが心を打たれるのは、

どんな艱難辛苦があろうとも、

私心を一切捨て、日本という国のために

自分のすべてを尽くしたいという強い使命感である。

現代の政治家は、この本を精読し

松陰先生の爪の垢でも煎じて飲んでほしいぐらいだ。

●会社や学校での訓示など、公の席で引用したいような

名言がそこかしこに散りばめられております。

有名な辞世の句

『身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂』を

はじめ、自分の中でピンと来たものはメモするなりして、

いざという時に披露するといいでしょう。

ほぼすべての名言が、一言二言の

実にシンプルな言葉ばかりなのも、憶えやすくて何かと便利ですね。

●下田で黒船に密航しようとした(いわゆる下田事件)目的は、

一般に海外事情を広く見聞するためだったと言われているが、

実はペリーを暗殺するためだったという著者の見解は、

歴史に詳しくない私としては新しい知識となりました。

 

 

【著者紹介】

 

吉田松陰

文政13年8月4日(1830年9月20日)安政6年10月27日(1859年11月21日)。長門国萩藩士杉百合之助の次男。山流兵学師範だった叔父の死後、吉田家を相続して兵学師範となる。九州・江戸に遊学。嘉永4年(1851年)藩の許可なく東北行を敢行して御家人召放となる。安政元年(1854年)ペリーが和親条約締結のため再航した時、密航を企て失敗して入獄。1年後、叔父玉木文之進の松下村塾の主宰者となり、高杉晋作、久坂玄瑞、入江杉蔵、野村和作、前原一誠、伊藤博文など、幕末から明治期に活躍した人材を教育する。日米修好通商条約の調印を批判し、藩に老中要撃の計画を提起したりしたため再入獄。翌年、幕府から藩に松陰東送の命が下り江戸に送られ、訊問に際しペリー来航以来の幕府の一連の政策を批判して処刑される。享年29歳。

川口 雅昭

昭和28年山口県生まれ。同53年広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了。山口県立高校教諭、山口県史編さん室専門研究員などを経て、平成10年岡崎学園国際短期大学教授。同12年より人間環境大学教授。吉田松陰研究は30年に及ぶ。

posted by miura at 19:02| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 自伝・一日一話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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