2007年02月23日

必読本 第277冊目 現代語訳 般若心経

必読本 第277冊目

般若心経.jpg

現代語訳 般若心経

玄侑 宗久(著)

¥ 735 (税込)

筑摩書房

新書: 221ページ

2006年9月10日 初版

 

  ●「般若心経」には、人間が社会で生きる以上

不可欠とする合理的知性を超えた、

もうひとつの「知」が凝縮されている。

大いなる全体性の中に溶け込んだ

「いのち」のよろこびを取り戻すための現代語訳決定版。

●芥川賞作家にて、僧侶でもある著者が

書かれた、一風変わった般若心経の現代語訳本。

いかにも難解になりがちな内容を、

かわいいイラストと、現代の知見を多く盛り込みながら、

現代人に親しみやすいような形で提示する。

●全体は大きく分けて、3部構成になっている。

一番ページ数を割いているメイン部分が、

「般若心経(大本)の訳」であるが、

文章がやや冗長で、

正直、素人にはわかりづらい面が散見される。

もっとシンプルに書いた方がよかったか。

後に出ている「般若心経(小本)の訳」と、

「般若心経(小本)の書き下ろし」ならびに、

巻末「般若心経の全文」と「よみ方」を先に

全部読んでしまい、その後メイン部分に戻ってくる読み方が

よいと思う。

その方が理解が進むはずだ。

●思うところあって、般若心経を読経したり、

写経している方は多いはずだ。

ただ、その文章に込められた深遠な意味も知らずに、

それらの行為を淡々と日々繰り返すばかりでは実にもったいない。

この手の一般向けの解説本を読み込んで、

仏教の精髄、お釈迦様の残された真のメッセージを

掴み取っていただきたいものです。

●又、面白いと思ったのは、般若心経を読めない、

昔の文盲のための人に作られたという「絵心経」だ。

これは、文字を表す絵文字を

(ケータイの絵文字を想像するとよい)充てて、

般若心経のエッセンスを伝えようとしたもの。

イラストレーターの川口さんという方が担当されたものらしいが、

素晴らしい出来だと思った。

これを見るだけでもこの本を買う価値はあります。

●「いい口ぐせ習慣」や「波動」に通じる

主張も最後の方でちょっと出てくるので、

成功法則好きには何かと参考になる。

空海や良寛の般若心経の写本の貴重な写真や、

美術館所蔵の貴重な仏像や絵画も

数多く掲載されているので、

何かと参考になるでしょう。

あとがきの、玄侑さんが子供の頃、

300円のお駄賃をもらって

般若心経を暗記した話も余談ながら面白かったです。


【著者紹介】

玄侑 宗久
1956(昭和31)年、福島県三春町生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業。さまざまな仕事を経験した後、京都の天龍寺専門道場に入門。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺副住職。2001年、「中陰の花」で芥川賞受賞。

玄侑 宗久さん公式ホームページ http://www.genyusokyu.com/

posted by miura at 18:08| 山形 ☁| 精神世界・不思議系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。