2007年02月27日

必読本 第281冊目 現代語抄訳 二宮翁夜話―人生を豊かにする智恵の言葉

必読本 第281冊目

二宮翁.jpg

現代語抄訳 二宮翁夜話―人生を豊かにする智恵の言葉

渡辺 毅(翻訳), 二宮 尊徳(口述), 福住 正兄(筆記)

1,260円(税込み)

PHP研究所

単行本: 251ページ

2005年2月9日 初版

 

●松下幸之助、豊田佐吉、渋沢栄一はじめ、

多くの戦前生まれの日本人の精神的支柱だった

二宮金次郎(尊徳)の珠玉の教え。

待望の現代語抄訳。

●『二宮翁夜話』とは、二宮尊徳が述べた言葉の数々を、

その高弟であった福住正兄(まさえ)が筆記して残した語録集のことである。

名前は超有名だが、

二宮尊徳の何たるかを全く知らなかったので、

初めて著作に触れてみました。

●その感想ですが、

久しぶりに体が震えるような名著に出合ったという思いです。

「読書の神様」に感謝したくなるような、文句ない傑作でした。

●二宮尊徳のすごさは、

ただ、いい教えを説いた教師、思想家としての面だけではなく、

それを無学な農民に根気よく教え、

庶民、ひいてはその地方、国全体まで

現実に潤し、財政的結果を上げたという、

物心両面的実務主義者とも言える面にある。

だから、空理空論だけの一部の思想家よりも

話に実に説得力があり、後世の実業家にも

愛された所以なのである。

●子供や無学な農民に教えるために、

動物や食べ物など、

身近の事物を比喩として巧みに用い、

一編一編の話も簡潔で実に読みやすい。

難しい理論をわかりやすくシンプルに説くというのは、

実に大切なことだ。

(ここまで書いてふと思ったのだが、

斎藤一人さんの前世は二宮尊徳だったかもしれない。

本書を読むと、それぐらいに、口調から理論から

あまりにも似通っていることに驚くはず)

●多くの小学校の構内に、二宮金次郎の銅像が

建っている真の意味が、この本を読んで始めて

心から納得できました。

あの銅像には、「労働している時でさえ、寸時を惜しんで

勉学する心を忘れるなよ」という浅薄な意味だけを

込められているわけではなかったのです。

前記のように、現在日本を代表する大企業の創業者である

そうそうたる面々が、座右の書としたのも納得です。

●この本は、発売から2年余りしかたっていないのに、

なぜかもう絶版になっている。

全く意味不明だ。

こんなすごい内容なのに、容易に入手できないのは、

日本国民の不利益、大損害だと

極論してもいいぐらいである。

それぐらいに掛け値のない大名著だ。

日本経営合理化協会からも同様の本が出ているが、

やはり値段が高い(でもこの内容だったら仕方ないかもしれない)。

古本屋さんで見つけたら、文句なく本書は即買いしてほしい。

又、良識あるPHPさんにも、復刊を是非お願いする。

久しぶりに興奮した本だった。

 

【翻訳者紹介】

渡辺 毅
昭和35年、愛知県生まれ。皇学館大学文学部国史学科卒業。昭和59年、三重県の公立学校に奉職。員弁郡東員町立東員第二中学校教諭、皇学館大学非常勤講師。平成11年、第9回三重教育文化賞受賞。平成12年、(財)日本教育研究連合会「教育研究表彰」受章。

 



 

posted by miura at 18:33| 山形 | 自己啓発(に外れたものも一部あるよ 笑) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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