2007年03月01日

必読本 第283冊目 ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

必読本 第283冊目

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ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

スティーヴン・レヴィット(著), スティーヴン・ダブナー(著), 望月 衛(翻訳)

¥ 1,890 (税込)

東洋経済新報社

単行本: 336ページ

2006年5月11日 初版

 

●妊娠中絶合法化と犯罪減少の関係や、相撲の八百長など、

若手経済学者のホープが、日常生活から裏社会まで、

ユニークな分析で通念をひっくり返します。

アメリカに「経済学ブーム」を巻き起こしたベストセラー。

●人間世界で起こる、

あらゆる出来事を「インセンティブ」

(=「誘引」。つまり、何がその人にその行動を取らせているのか)

という観点から解読していく、一風代わった経済学の本。

アメリカで100万部も売れた驚異のベストセラーです。

●テレビや新聞で日々取り上げられている

数多くのトピックに、付和雷同しがちな、鵜呑みにしがちな

「トロい」方々には、特に役立つ書ですね。

物事の表層的な部分だけではなく、

その裏面、著者の言う「暗黒面(ダークサイド)」を見通す目を

持たないと、色々と騙されたり、不要な物を買わされたり、

嫌な思いをしたりする、色々と厄介な時代です。

見えないものを見る目、物事の本質を

つかみたい方には特に推薦したい本ですね。

●とりわけこの本が昨今注目されている理由のひとつは、

第1章にある。

時宜を得たと言うか、

「相撲の八百長」を経済学的に分析している件があるからだ。

日本人だったらともかく、異国のアメリカ人が

行ったとはとても思えないような、

微に入り、細をうがった鋭い分析には、脱帽の一言。

横綱の八百長疑惑で揺れている現状を鑑みると、

読まないではいられない必読の箇所ではある。

●大学教授に似つかわしくないイケメンの顔立ち

(女学生にモテモテなんでしょうねぇ〜)、

そしてネット世代の若者らしい、

独特な文章もこの本の美点となっている。

訳者の翻訳にも称賛を送りたい。

次回作も早く読みたいものです。

●ギャンブルに必ず勝つ方法はあるのか?

インターネットオークションで出品者として

高く売るにはどうすればよいか?

誰も見ていない時やってしまいがちなちょっとした

悪さをどう考えたらいいか?(ゴミのポイ捨て、

温泉での浴槽内での小便、会社の備品をくすねる、

会社で私用電話をかける、

業務と関係ないサイトをネットで見る)など、

ヒントになる事例満載の、かなり

実生活に使える本であることも

併せて記しておきます。

●この手の、300ページ、1,890円もする

活字ビッシリの本は、

よほどの読書好き以外、購入を控えるか、購入しても

なかなか読まずにそれっきりなんてことになりがちな

本ではある。

しかし、薄っぺらで読みやすい売れ筋のビジネス本だけではなくて、

たまにはこの手の重厚な本も、

腰を落ち着けて読み込みたいものだ。

最近読んだ外国語のビジネス本の中では

特に感心した本だったので、未読の方には特におススメ致します。

●余談をひとつ。

この本は、末尾の、発行年月日などが印刷されているページから

更に裏カバーまで5ページ分あるのだが、

なぜかずっと白紙ページになっている。

これは印刷ミスなのか?

それとも、もともと何か印刷してあったのが

諸事情で突発的に削除されてしまったのか?

それともこの本自体の「狙い」で、

わざとこうしてあるのか?

ちょっと謎である

(ちなみに私が手に取った本は第3刷でした)。

 

【著者略歴】

スティーヴン・D・レヴィット
シカゴ大学で経済学の教鞭を執る。2003年、2年に1度40歳未満で最も優れたアメリカの経済学者に贈られる、ジョン・ベイツ・クラーク・メダルを受賞。

スティーヴン・J・ダブナー
ニューヨーク市在住の作家・ジャーナリスト。『ニューヨーク・タイムズ』紙および『ザ・ニューヨーカー』誌等の記事を執筆。

望月 衛
大和投資信託(株)審査部。ポートフォリオのリスク管理、デリバティブ等の分析・評価などに従事。コロンビア大学ビジネススクール修了、京都大学経済学部卒業、CFA、ciia。

 

posted by miura at 12:30| 山形 ☁| 自己啓発(に外れたものも一部あるよ 笑) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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