2007年03月17日

必読本 第299冊目 おおきな木

必読本 第299冊目

おおきな木.jpg

おおきな木

シェル・シルヴァスタイン (著), ほんだ きんいちろう (翻訳),

 Shel Silverstein(著)

¥ 1,162 (税込)

篠崎書林

ページ記載なし

1976年11月20日 初版




●江原啓之さんが、近著の『A・NO・YO』(新潮社 1,000円)の中で

推薦書として挙げていたので、

著者の本を一度も読んでなかったこともあり、読んでみることにしました。

ジャンル的には、いわゆる「子供から大人まで楽しめる万人向けの絵本」です。

●未読の方の楽しみを奪ってしまうので、

ストーリーに関しては、挙げないでおきましょう。

幼稚園園児から、すんなりと理解できるシンプルな内容なのですが、

込められている意味は実に深遠です。

何度も何度も読んで、「おおきな木」(原題は「与える木」)が持っている

無私の精神の意味を学び尽くしたいものです。

●改めて言うまでもなく、

世間一般の成功法則において、

「与えること」は是非とも欠かせない属性の一つです。

しかし、我々凡人は、えてして、見返りを求める

「与えること」ばかりしがちである。

これをしてあげれば、あれが返ってくる。

トイレを掃除をすれば、お金が入ってくる。

ボランティアをすれば、会社の宣伝になるから、ボランティアをする。

報奨、打算の気持ちを心の奥底に持っていての「与え」の行為は、

本来的な意味での「与えること」とは全く違うはずです。

喩えて言えば、マザー・テレサ的なと言ったらいいのでしょうか、

全くのエゴのない与えの行為とはどういうことなのか、

その真の意味を知りたい方には、本書は

格好のテキストになりうるでしょう。

●巻末の、翻訳担当の本田錦一郎の

文章も実にわかりやすい名文だった。

本文を理解する上で更に参考になると思うので、

併せて読んでおきたい。

●裏カバーに著者の顔写真が

掲載されているのだが、

どうひいき目に見ても、黒人の麻薬の売人しか見えない

悪役キャラだったのが、極めて意外だった

(もしかしたら、赤ちゃんは泣き出すかもしれない)。

子供に読み聞かせする時には、

「人間は外見じゃないんだよ、やっぱり中味、行動を

見て判断しなくてはダメなんだよ」ということも、

併せて教えてあげると

情操教育にとっていいかもしれない(笑)。

 

【著者略歴】

【シェル・シルヴァスタイン】
シカゴ生まれ。作家、イラストレーター、歌を作りギターも弾く。カウボーイ・ハットを愛し、いつもジーンズ姿でいる自由人。『歩道の終るところ』(講談社刊)など作品各種。

 

posted by miura at 12:29| 山形 ☀| 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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