2007年03月25日

必読本 第307冊目 千の風になって ちひろの空

必読本 第307冊目

ちひろ.jpg

新井 満(著), いわさき ちひろ(著)

¥ 1,050 (税込)

講談社

単行本:60ページ

2006年8月28日 初版




●大切な人を亡くしたとき…。

悲しみをこえて生きる勇気を与えてくれる「いのちの詩」に、

いわさきちひろの絵がつきました。

頁をめくると、風は宇宙ではなく、

すぐそばを吹いていることに気がつきます。

●以前紹介した本(必読本 第290冊目参照)と

構成はほぼ同じです。

冒頭の写真と詩の部分のページが、

ちひろさんの絵と詩に変わっただけです。

改めて言うまでもなく、

いわさきさんの絵は素晴らしい

(ちひろ美術館の館長であられる

いわさきさんのご子息と新井さん自らが

選んだ絵だとのこと)。

詩の言葉と実にマッチしている。

●最後の新井さんの解説部分では、

幼少時に、不慮の医療ミスによって実父を失い、

それがずっとトラウマになっていた新井さんが、

ある高僧との出会いによって、

劇的にその苦しみから立ち直った実体験を話されている。

新井さん自身に、このようなつらい別れの体験があったことを知り、

非常な驚きをもって読んだ。

●いまだに『千の風になって』ブームは続いておりますね。

書店などでは、関連商品はいまだ根強く売れ続けているようです。

近親者や恋人、ペットなどを喪って、

いつまでも、メソメソ打ちひしがれて、

容易に立ち直れない方がたまにおりますが、

ただ、世間のブームに盲目的に踊らされることなく、

この詩が伝えたかったメッセージを何度も深く噛み締め、

生命の生き死にの本当の意味を学びとりたいものです。




【著者略歴】

新井 満
作家、作詞作曲家、写真家、環境ビデオのプロデューサー、長野冬季オリンピック開閉会式イメージ監督など、多方面で活躍中。1946年新潟市生まれ、上智大学法学部卒業。電通に入社し、在職中はチーフプロデューサーをつとめた。小説家としては1988年『尋ね人の時間』(文藝春秋)で芥川賞受賞。2003年11月に発表した写真詩集『千の風になって』(講談社)と、それに曲をつけ自ら歌唱したCDは現在もロングセラーを続けている。日本ペンクラブ常務理事として平和と環境問題を担当している。著書多数。

いわさき ちひろ
画家、絵本作家。1918年福井県生まれ。東京府立第六高等女学校卒業。絵本画家としての活動を精力的におこなう。生涯子どもを描き続け、9300点をこえる作品を残す。1974年死去。享年55歳。

posted by miura at 06:57| 山形 ☔| 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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