2007年03月29日

必読本 第311冊目 フラット化する社会(上)

必読本 第311冊目

フラット化する世界1.jpg


フラット化する社会(上)

トーマス・フリードマン (著), 伏見 威蕃 (翻訳)

1,995円(税込)

日本経済新聞社

単行本:396ページ

2006年5月24日 初版



●ピュリツァー賞を3度受賞したジャーナリストが、

インド、中国、日本、欧米諸国の経営者や政治家らへの

綿密な取材をもとに、

今われわれの目前で起きている巨大な変化を鮮やかに活写する。

全米で社会現象を引き起こした超ベストセラーが、

アップデート&増補版からの翻訳で登場。

●先日紹介したロバート・キヨサキさんの最新刊

必読本 第244冊目参照)でも

推薦されている大傑作。

色々なマスコミでも盛んに紹介されていたこともあり、

遅まきながら読んでみることにしました。

●誰もが知っているように、地球は丸い。

しかし、著者は、いまや地球はフラット(平ら)な状態にあるのだという。

ネット上や地球の裏側において、

いかなる激烈な変化が日々生起しているのか?

そしてどのように現代人は対処していけばよいのか?

我々が知らないところで起こっている「フラット化」した社会の微細な分析と、

来るべき未来を大胆に予想する全米大ベストセラー。

●副題にある「経済の大転換と人間の未来」

という言葉が示しているように、

この本は、単なる経済書、ビジネス書、哲学書、

ネット解説本など、ワンテーマでは収まりきれない

ものすごく幅広いテーマを包括的に扱った本である。

さすがに、ピューリツアー賞を3度も獲っている

世界有数のジャーナリストだけに、

取材先の人間のメンツや数の凄さ、又、あらゆる国を

軽々と飛び越えていく旺盛なフットワークなど、

時間と労力を相当かけて完成されたのが

想起される大作である。

文章も非常に流麗で、実に読みやすい名文だ。

●この本を一通り読むと、

ITを中心としたグローバル化において、

やはり、インド、中国、そして韓国あたりの

ポテンシャルの凄さをまざまざと思い知らされる。

特に、英語などの外国語能力と、パソコン関連スキルを

「二刀流」で備えているインドの子供たちが

未来に位置するポジションを

想起すると、日本の未来は大丈夫なのか?

後進国に席捲されてしまうのではないのか?と

やや危惧しないではいられない。

●現代はいやが上にも、

パソコン、インターネット、ケータイを基軸として

動いていくサイバー社会に変容している。

そのIT化の荒波の真っ只中で、

自分の立ち位置を見失わず、

激流に飲み込まれないで、確固とした未来を築いて

いきたいと目論む現代人ならば、

まず読まずにはいられない本であろう。

時代の趨勢を読んだり、ネット社会の歴史を

概括するという意味においても、必読の教科書たりうる本です。

●さすがに400ページの分厚さで面食らうが、

本文は次から次へと興味深いエピソードが満載で、

『NHKスペシャル』など、あの手の報道番組好きの方にも

文句なくオススメできます。

下手なビジネス本を数冊買うよりも、

断然役に立ちますよ。

まだ、私自身上巻しか読んでいませんが、

近々下巻の方も書評させていただきます。



【著者略歴】

トーマス・フリードマン
ニューヨーク・タイムズ紙コラムニスト。1953年ミネソタ州ミネアポリス生まれ。ブランダイス大学卒業後、オックスフォード大学で現代中東研究により修士号を取得。UPI通信に入社し、一年間ロンドン支局で勤務した後、ベイルートに派遣される。1979年から81年まで特派員生活を送った後、ニューヨーク・タイムズ社に移り、1982年ベイルート支局長を命じられた。赴任直後にイスラエルによるレバノン侵攻が起こる。この戦争の報道によって1983年にピュリツァー賞を受賞。1984年から88年までエルサレムに派遣されたフリードマンは、イスラエルに関する幅広く公平な報道によって、88年に再び同賞を得る。これらの体験をもとに書き上げた『ベイルートからエルサレムへ』は翌89年の全米図書賞を受賞した。クリントン時代にホワイトハウス担当
首席記者をつとめた後、1995年からは外交問題コラムニストとなる。2002年、テロが全世界におよぼす脅威についての執筆活動が認められ、3度目のピュリツァー賞を受賞。

posted by miura at 19:04| 山形 ☔| 自己啓発(に外れたものも一部あるよ 笑) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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